アニメ『映像研には手を出すな!』第6話あらすじ・ネタバレ感想!金森「アニメ監督には面白いを追求する責任がある」

アニメ『映像研には手を出すな!』第6話あらすじ・ネタバレ感想!

出典:『映像研には手を出すな!』公式ページ

全ては監督の「面白い」を形にするために!

監督というポジションの責任の重さと権力の強さが、羨ましくもあり、怖くもある。

特にアニメの場合、すべてが現実にはないものなので監督の想像力が面白さに直結しそうですね。そんな第6話でした。

アニメは監督によって「面白い」が大きく変わるコンテンツなので、好きなアニメを見つけたら、監督をチェックすると好きなアニメが増えるかもしれませんね。

▼動画の無料視聴はこちら▼

『映像研には手を出すな!』前回第5話のあらすじと振り返り

ロボ研から、文化祭に出展するためのアニメ制作を依頼された映像研。

テーマは「リアルな人型戦闘ロボット」。

人型ロボットアニメはリアルじゃないという矛盾を、ロボ研との打ち合わせで出来た設定は「ガテン系ロボ」。

ロマンとリアルの落としどころを見つけた映像研は、ついにロボアニメ制作を始動させたのでした。

【ネタバレ】『映像研には手を出すな!』第6話あらすじ・感想

アニメーターは大変

金森に、部活動の時間内で動画作成を終えられないかと聞かれた水崎。

  • 手袋して手錠つけながら描いた500枚の下書きのトレスが、たった0.02㎜ずれただけで地獄に落ちる呪い
  • 甲冑を着て1㎜の間に均一に変化した絵を10枚描かないと飢えて死ぬ呪い
  • 動きを考えながらこんな線の多い画を時速3枚描く呪い

実際に現場を体験している水崎は、手描きでの動画作成の大変さを「呪い」という独特の言い回しで表現しました。

「高校で(部活時間だけでの)アニメ制作は無理」

水崎に告げられた金森はさっそく部活動として破綻したか、と肩を落としてしまいます。

SU_BU

第4話で、水崎が指に傷を作ってまで描いていたのが思い起こされます。みんな同じぐらい頑張っているのに、やけに水崎ばかりフィーチャーされているなと感じていたのですが、ここに繋がっていたんですね。第4話の水崎を見ているからこそ、水崎の言葉に深く共感できたのだと思います。

眼鏡かんざし

放課後、金森に連れられてガソリン臭いラーメン屋へとやってきた浅草と水崎。

「今日は私のおごりです」

「やくざにおごられるとあとが怖いぜ」

金にうるさい金森の「おごりの提案」にタダより高いものはない、と浅草はびびってしまいます。

「残業代の前金みたいなもんですよ」

労働に適切な対価を支払うためには相応しい金額を稼がなければならない。

そして、そのための仕組みを考えるのが経営者の役割。

金森は単に金儲けがしたいだけの人間ではありませんでした。

  • 状技術研究部からPCを安く入手
  • アニメーションソフトを学校がライセンス契約していることを突き止める

ラーメン屋で短時間でも睡眠を取ろうとする金森からは、どうにかして労働環境を良くしようと走り回っていたことが窺えました。

SU_BU

金森の部活は部活内で終わらせる、という強い責任感が表れたシーンでしたが「眼鏡かんざし」が気になって仕方ありませんでした(笑)眼鏡を曇らせず、髪もまとめられる、ラーメンには最適のスタイルですね。

音響部の百目鬼どうめき

アニメには効果音と音響監督が必要です。

生徒会に呼び出された金森は、音響部が廃部の危機にあることを知り、一計を案じます。

  • 映像研は音響部の音源を自由に使用することができる
  • 音響部は音源データを複製し有料で貸出し、映像研は手数料を頂く
  • 音響部の百目鬼には映像研のアニメに関する音響顧問をやってもらう

映像研の倉庫を貸し、音響部を廃部の危機から救うための交換条件を百目鬼どうめきは受け入れます。

SU_BU

効果音と音響監督を手に入れ、ちゃっかり「手数料を頂く」ことになっていますね(笑)さすが金森!敏腕プロデューサー!

ロボット警察

実際にアニメを作れることを証明した映像研は、美術部から背景美術の協力の申し出を受けました。

初めての外部協力者となれば、必要なのは打ち合わせ。

人見知りの激しい浅草は、打ち合わせに挑みます。

「ロボアニメは止めよう!」

美術部から設定の矛盾をツッコまれた浅草は、「ロボット警察」というSFファンからの追及を恐れてしまいます。

SU_BU

少し前に某アニメが、リアルなSFじゃないと「SF警察」に叩かれていたことが思い出されます。Amazonに長文レビューを投稿しTwitterで同じ趣味の人間と盛り上がり、無関係のファンにまでその言葉が届け不快にさせてしまう。SNS時代の「○○警察」の厄介なところですね。

なぜならあんたは監督なんだ!

「出来上がったものがクソ面白くなかったら責任は全部お前にあるからな!なぜならあんたは監督なんだ!」

プロデューサーは、期限までに仕上げれば内容に文句は言わない。

ただし、監督は自分の「面白い」を全力で表現しろ。監督にはその責任がある。

金森の熱い想いが伝わってくる言葉でした。

SU_BU

1クールアニメの予算は1億円以上と言われています。それだけのお金を自分の思う「面白い」だけに注ぎこめる幸せとその責任。考えただけで恐ろしいです。原作付きならまた少しは違うのでしょうか。アニメ監督という職業は興味深いですね。

華厳の滝・七十二候

「華厳の滝・七十二候」ってなんだ(笑)そんなことするやつが現実にいるわけない!と思って検索してみたところ、『BS朝日 映像歳時記~七十二候・旧暦が奏でる日本の美~』というのが出てきました。

まさか実際にいたとは!

世の中には凄い人がいるもんですねえ。

SU_BU

ちなみに、七十二候とは「古代中国で考案された季節を表す方式のひとつで、二十四節気をさらに約5日ずつの3つに分けた期間のこと」らしいです。(Wikipediaより)

『映像研には手を出すな!』第6話まとめ

要点まとめ
  • SF警察に気を付けろ!
  • アニメ監督という職業
  • 浅草の創作スイッチは「自由」
  • 華厳の滝・七十二候

作画が一番の水崎と、お金が一番の金森。

高校生なら普通はみんなマウントを取りたがると思うのですが、船長に興味を持たない二人と出会えた浅草は本当に幸運でしたね。

▼動画の無料視聴はこちら▼

▼実写映画版の記事はこちら▼

▼次回第7話も続けて読む▼