前回第6話は、波乱の展開で終わった『だから私は推しました』。
第7話では、ハナ(白石聖)をどうにかしてあげようと弁護士の椎葉(杉村蝉之介)が奮闘し、やっぱりハナから卒業できない愛(桜井ユキ)は考え直し、ハナと仲直り。
問題は終息するも、リーダーの花梨(松田るか)が独立をしたいと言い出し、サニーサイドアップは結局解散を決意。
解散ライブを控えた前夜、ついに事件が起きてしまうのですが…。
瓜田(笠原秀幸)の異常な行動は深夜に見ると鳥肌が立つほど恐ろしく、愛が「あの人は自由にしてはいけない人」だと言うのもわかります。
しかし、ただでは終わらせてくれないこのドラマ。
また長々と語ってしまいそうです。
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目次
『だから私は推しました』第7話あらすじ
物語はいよいよ最終章に突入。
ハナの過去が暴露されたことで、愛はハナを推すことが出来なくなってしまった。
グッズを捨て、オタクを辞めた愛。
しかし運営がハナを切ろうとしている噂を聞き、居ても立ってもいられず小豆沢らとともにハナの本当の過去を探るために動き出す。
自分が推してきたハナは虚像だったのか?それとも…。
出典:『だから私は推しました』公式ページ
【ネタバレ】『だから私は推しました』第7話の感想
ライブに出られないハナ(白石聖)を助けようと奮闘するオタクたち
ハナ(白石聖)が昔、同級生の女子・松田杏子(優希美青)をイジメて人生をめちゃくちゃにしてしまったことは事実。恨まれても仕方がないことでした。
しかし、その話をネットに出したのは杏子でも、母親の松田梅子(森口瑤子)でもありませんでした。
むしろ梅子は、プライバシーの侵害だと言って激怒。
梅子がハナがアイドルをしていることを知ったのは、出回っていた怪文書がきっかけでした。
ネットもその紙もいったい誰が作ったものなのかはわかりません。…一応。
予想できないわけはないのですが…ハナを恨んでいる人物って、1人しか思いつきませんから(汗)
ハナのことが気になって仕方がない愛(桜井ユキ)は小豆沢(細田善彦)に連絡し、ハナがイジメをしていた真相を探ることに。
そしてハコ推しの椎葉(杉村蝉ノ介)は弁護士のノウハウを生かし、ネット記事の削除に駆け回りました。
サニサイのオタクたちからすれば、愛は他界(=アイドルを応援するのを辞めること)したと思われていましたが、ハナはもう一人の自分だったということに気づくと成仏できず、結局放っておくことができなくなったのです。
そして、小豆沢が花梨(松田るか)に連絡をし、愛とハナを会わせて仲直り。
ふたりの仲はこれで一時解決、愛はオタクたちから「お帰り」と温かく迎えられて終わりました。
ハナ(白石聖)が杏子(優希美青)をイジメていた理由もリアル
愛がハナ(本名:塚本実花)の同級生の1人から話を聞くと、どうやら杏子は夏休みにインターの子とつながり、外国人の彼氏ができたことをクラス中で自慢していたのです。
それを、ハナが所属していたグループの女子たちが、杏子が気に入らないということを話していたのがきっかけです。
その輪にいようと必死だったハナは、杏子を茶化すような合成写真を作って見せ、それで一緒になって笑っていました。
しかし、その写真が友人たちの手で広がってしまい、結果杏子は手首を切るまでに精神が追い詰められてしまったということなんです。
すべてはハナがそんなことをしなければ…だから、ハナが責められるのは仕方がないことですし、杏子がいなくなった後はハナがイジメのターゲットに。
イジメられていたのも事実ということなんですね。
1人で居場所を求めてさまよっていたハナ。
その時見たのが、サイリウムの海が揺れるライブだったのです。
その景色をステージの上から見たくてアイドルになった。このハナの想いは本当だったのです。
なんでもかんでも嘘をついていたわけではありませんが、自分の居場所を求め、誰かに気に入られたくてやった軽率な行動が、結果的に自分を苦しめたということなんですね。
愛もこれをよく理解してくれたからこそ仲直りすることができましたが、ものすごーく私もわかります。
承認欲求が強かったころ、自分を殺して合わせていましたね。
しかし、まったく幸せな日々!と言えなかったです。
表裏なく、誰に気兼ねすることない自分でいる方がずっと幸せです。
すべてが終わったら、ハナは杏子の元へ行き、ちゃんと謝罪したいと言っているので、やっぱり深く後悔し謝りたいと思っています。
盛っちゃったり、悲劇のヒロインを装ってしまう癖はありますが、誰かを陥れてやろうという悪心がある子じゃないからこそ、もっと気楽になれればいいのになぁと思います。
ハナ(白石聖)の問題は解決したのに解散。その原因に小豆沢(細田善彦)失望
弁護士・椎葉の働きかけにより、ネットの記事は削除されることになり、ハナは問題なくアイドル活動をすることができるようになりました。
これでサニサイ復活!誰もが喜びます。
しかし、事務所から帰ってきた椎葉が、愛や小豆沢たちオタクに告げたのは「サニサイの解散」でした。
その原因は、リーダーの花梨でした。
花梨が別の事務所から声をかけてもらい、メジャーデビューに挑戦したいと言い出したのです。
土下座までしてサニサイを抜けさせてほしいと言い出す花梨。
しかし、花梨が抜けてサニサイが続けられるわけがない…その結果が解散でした。
花梨を最初に見つけ、アイドルをやるようにすすめた小豆沢はショックを受けます。
前の日も花梨と顔を突き合わせていたのに、彼女はそんなこと一言も言ってくれなかった。
自分は信用されていない、そう思うと…ですよ。
花梨(松田るか)は小豆沢(細田善彦)をステージの上からよく見ていたんだ
花梨は改めて、歌手としてひとつ上のステージに行きたいということを小豆沢に言うと、小豆沢は乗り気じゃない答えを出しました。
それは、サニサイというグループが最高だから、そのセンターで花梨は輝けばいいと思うから…だと!小豆沢は思っているんです。
しかし、花梨は良くわかっているんです。本当はサニサイのオタク仲間とわいわいできなくなるからだと。
これは完全に!第4話で書かせていただいた伏線です。
ステージの上からいつも小豆沢のことを見ていた花梨。
今までは自分の方をしっかりと見ていてくれたはずなのに、いつの間にか小豆沢は愛の方ばかり見ていました。
これが花梨の中で「嫉妬」になっていたのでしょう。
もっと上を目指したいという気持ちもありますが、小豆沢が自分以外の人を見るのをステージの上から見続けるのが辛くなったのです。
花梨もそれをオブラートに包むものですから、まったく伝わりません。
「小豆さんは、ちゃんと幸せになってください」
そう言って、初めて出会ったときにも手渡したカップ麺を渡して去っていきました。
花梨と気まずくなった小豆沢。他のオタクが推しに解散が寂しいと惜しむ中、小豆沢は花梨の元には行けません。
そりゃ行けませんわな。しかも、愛がどうしたのと声をかけに来ても、「アイドルの考えがよくわからない」と言い出します。
小豆沢がわからないのは、アイドル心というよりも…女心だと思います!
スイカちゃん「ハナのためならえ~んやこ~ら」にゾッとする
サニサイ解散が決まり、オタクたちは解散ライブを最高のものにしようとして、レスポンスを考え、練習を始めます。
この時点でだいぶ大盛り上がり。
解散するとはいえ、ライブは楽しみだったんです。
しかし、解散ライブの前夜に行われたハナの配信でのことです。
目玉焼きを作るハナのチャンネルは、相変わらず多くの人が集まってきています。
その中で、ひとり気になるコメントをする人がいました。
それは前回第6話で、パチンコ屋で太客を捕まえたという話を出した「スイカちゃん」です。
「ハナさん、料理上手になりましたね」
「昔はねぇ、歌みたいには焼けないって言っていたのに」
この「昔はねぇ」という言葉が気になった愛は、スイカちゃんに対し、
「スイカちゃん、昔から知り合いのなの?」
と送ると、
「もちろんですよ」
「ハナのためなら、えーんやこら!ですから」
その言葉は、第2話で瓜田(笠原秀幸)がハナの頭を撫でながら言っていた言葉です。
つまり、スイカちゃんはやっぱり瓜田!
もしかして…と思っていましたが、やっぱりでした。
この「えーんやこら!」というフレーズを見た瞬間、ゾッとして、心の中では「うわぁー!」と叫びました。
ハナは瓜田のこのやりとりに気づくことなく、ライブを終了させてしまったのです。
もうこの先は…完全にホラーです。
だから私は押しました
配信が終わり、愛はハナに瓜田がいたことを伝えたかったのですが、インターホンが鳴りました。
「お届け物です」
という声に気を許して扉を開けると、愛は急に薬で眠らされ、目を覚ました時には卵のパックで作られた防音室に閉じ込められていたのです。
その異様な空間もゾッとしますが、もうこれは完全に瓜田でしょ。
卵焼きを焼いて現れた瓜田。
「卵のパックって、防音効果があるんですよね」
そう、どれだけ叫んでも聞こえません。
つまり、ここで愛が殺されて悲鳴を上げても、誰にも気づかれないのです。
目玉焼きを無理やり口にツッコまれた愛。
「ハナ、わかっていたと思うんですよ。わかっていてわざと伝えなかったと思うんですよ。だってアカウント…スイカですよ」
って、言ったそばから矛盾です。
「漢字で書いてみろよ!なんで気づかないんだよ!俺はこんなにもハナのことを考えているのに!こんなの不公平だ!」
いや、ハナはわかっていたと思うって言ったあとに、なんで気づかないんだよ!って叫ぶのはおかしいでしょ?
精神状態は明らかに異常。その瓜田が、フライパン片手に言います。
「だから、教えてあげないといけないんですよね。あいつバカだから。俺がこんなにも怒ってるって!」
フライパンで撲殺されると思った愛は瓜田を蹴飛ばし、無理やり外へと飛び出していったのです。
そして愛は、追いかけて来た瓜田を突き飛ばし、階段から外に押し出してしまいました。
落ちた瓜田はもちろん意識を失い重症。
一歩間違えば死んでいたでしょうね。これが事件の全貌なのです。
すべてを語ったつもりだが…終わっていない
事件のあった日。つまり、この取り調べを受けている朝方のことです。
愛は瓜田を突き飛ばし、その容疑者として聖護院(澤部佑)にすべてを話しました。
「それが真実です。瓜田は野放しにしてはいけない人間です。だから、私は瓜田を押しました」
これですべてが終わると思ったのですが、聖護院は手元の携帯を見せて言います。
「あなた、嘘をついていますよね?」
そこには、サニサイのTシャツを着て歩く愛の姿が映し出されていました。
しかもそれは、マンションの上からではなく歩道。
愛はハナのように、嘘をついても瞬きはしませんが、真実はやはり異なるみたいです。
ここまで伸ばして伸ばして、やっと真実が語られたと思ったら、ラスト数秒で嘘でした!って…そんなどんでん返しの仕方がありますか!?
この構成の仕方ももう、見ている人間の心理をかき乱すように作られていてるような気がして…それにまんまとハマり、また。
では、どこからが嘘だったのか。
瓜田を突き落としたところから映像は巻き戻しされ、インターホンが鳴ったのは愛の家ではなくハナの家。
つまり、瓜田が向かった家は、愛の家ではなくハナの家ということになるのでしょう。
確かに愛の話には不審な点が多々ありました。
そもそも目撃者の人は愛じゃない気がすると言っていましたし、瓜田が愛の家に行くでしょうか?
あと気になったのは、卵パックの防音室なんですよ。
サニサイがCMをしていた卵のパックであれば、プラスチック製なので防音室にはならないんです。
別バージョンがあった?それともサニサイがCMをしていた卵じゃないもので作っていたのでしょうか?
…謎が尽きません。
『だから私は推しました』第7話あらすじ・ネタバレ感想まとめ
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よるドラ
【#だから私は推しました】*:;;:*+*:;;:*+*:;;:*
\今夜11:30です/
事件の真相へ近づく
緊迫の第7回
ついに、例のあの人が…!? pic.twitter.com/ILUD5V6oo0— NHKドラマ (@nhk_dramas) September 7, 2019
愛が瓜田を突き落としたのは明らかに嘘。
では真実は?それがわかるのが来週の「最終話」なんですよね。
まず、もっとサニサイの活躍を見ていたかったという気持ちでいっぱいです。
紅白歌合戦にちょっとでも出てくれないだろうか…いい歌なんですよ。
そして、後半は恐怖しかありませんでした。
怪文書を作ったりネットに書き込みをしたのも、おそらく瓜田だと思うのです。
自分に逆らったらアイドルなんてできないと思い知らせるために。
そして、愛が虚偽の証言をしたのは、ハナを解散ライブに出すため。そんなルートしか思いつきません。
「推しが導く先は…」
という文字が出て終わった『だから私は推しました』第7話。
この30分で一気にいろんなことが起こった気がして、本当は1時間あったのでは?なんて思ってしまいました。
待ち遠しい最終話。
しかし、終わらないでほしいという想いも入り交じり、複雑すぎる感情で次の放送を心待ちにします。
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