『本好きの下剋上 第二部』第17話あらすじ・ネタバレ感想!マインが青色巫女として与えるべきものとは…?

『本好きの下剋上 第二部』第17話

出典:『本好きの下剋上 第二部』公式ページ

側仕えのひとりであるフランとは無事和解できたマインですが、まだギルとデリアという問題が残っています。

それはマインが「与えるべきもの」を与えていないからです。

神殿では、主が側仕えの衣食住を保証するという下町とは違う常識に再び困惑するマイン。

どうしたらいいのかと頭を悩ませます。

ギルとデリア、それぞれの事情がわかり、ようやく側仕えらしくなっていく2人の成長が見られる第17話です!

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『本好きの下剋上 第二部』前回第16話のあらすじと振り返り

貴族ではないマインが青色の衣を纏っていることに神殿は不快感を表します。

そんな中、神官長だけは優秀な人間は評価すると好意的です。

いよいよマインも神殿での仕事が始まりますが、基本的に神官長の補佐としての書類仕事、さらには魔力奉納、そして聖典を読んで内容を覚えることがマインの仕事のようです。

聖典も本なので、久しぶりの読書に喜んだマインは昼食も取らずに読書に明け暮れます。

それに怒ったギルですが、マインの魔力で威圧されてしまいます。

信頼のおけない側仕えをたちを置いて、マインはルッツとギルベルタ商会へ向かいますが、到着した途端にベンノの叱られてしまいます。

それもその筈、青色巫女の服を着たまま歩いて向かってしまったのです。

貴族らしい振る舞いを覚えれるように努力しろと叱られたマインは反省します。

そして、慌てて寄付金を持って再び神殿に戻り、正面玄関で待っていたフランに貴族らしい振る舞いを見せれば、フランはきちんと対応してくれたのです。

立ち振る舞いが重要であることを理解したマイン。

神官長との話し合いで、その振る舞いを学ばせるために、神官長はフランをマインの側仕えにしたのだと発覚します。

神官長から見捨てられたような気になっていたフランはマインに謝罪し、ようやくマインとフランは和解することになったのです。

【ネタバレ】『本好きの下剋上 第二部』第17話あらすじ・感想

神の恵み

通いのマインは朝、ルッツとともに神殿に向かいます。

そこでは側仕えであるフランとデリア、ギルが待っていますが、まともに対応するのはフランだけです。

デリアは自分は不要ね、とその場を去ってしまいますし、ギルは主であるマインに全く敬意を払いません。

自分を無視して話を進めたマインの腕を強く引き、マインが倒れてしまいます。

かばったルッツはすぐさまギルにのしかかり、「この馬鹿、マインが怪我したらどうするんだ!」と怒りをぶつけます。

下町ルールでは手を出したギルはやり返されて当然ですが、ここは神殿なので止めてくださいとフランに言われ、マインはルッツを止めます。

躾であれば反省室か「神の恵み」を一回禁じる等にして欲しいとフランに請われ、「神の恵み」について知ることになります。

神殿では青色巫女の食べた食事の残りが、「神の恵み」として側仕えたち、さらにそのあと孤児院へと与えられるのです。

青色巫女は側仕えを召し上げたからには衣食住を保証する責任があるということです。

与えるべきものを与えていないと怒るギルですが、それに反論したのはルッツです。

仕事もしないで飯や服が得られるもんじゃない、しかし神の恵みは平等に与えられるものだ、と口論になります。

フランは神官長の部屋から移動しておらず、デリアも神殿長のもとにいるので、現状困っているのはギルだけなのです。

マインは通いにしたことのしわ寄せがギルに行っていることに気がつき、その責任はちゃんと取る、と宣言します。

あか

出ましたね、神殿ルール!神の恵みについてマインはそもそも知らなかったので対応のしようがないですよね…

マインの部屋

神官長のもとへたどり着いたマインは、まず青の衣を着ることにします。

下町で着ていたら誘拐されると教えられたので、神殿についてから着るつもりだったようです。

神官長の目の前で着替えを行い、灰色神官たちもざわめきます。

神官長は「はしたない、着替えは自室で行いなさい」と咎めますが、マインは「自室を頂けるのですか?」と嬉しそうです。

失言だったと訂正した神官長は部屋を与えることはできないと言いますが、灰色神官が「孤児院の院長室はいかがでしょう?」と提案します。

ひとまず衣食住の住が確保できたと喜ぶマイン。

長らく使っていなかったので掃除が必要だと言われ、マインはギルに掃除をお願いすることにします。

ギルは問題児で、今まで礼拝堂の掃除すらサボってきたような子です、周りは騒然とします。

しかし、マインは「仕事を与えてみないとわからない」「掃除してくれたらお給料を払います」とギルに任せることにします。

ギルは神殿育ちのため、お給料どころかお金のことすら知らないようでしたが、説明を聞いてやる気を出します。

埃だらけで廃れた孤児院長室。

時間をあけて様子を見に行ったマインたちは、入口を開けて掃除されていないことに少しがっかりします。

しかし、そこでギルの声が響きます。

2階に上がってみれば、そこには綺麗に掃除されたマインの部屋があったのです。

あか

階段からちゃんと掃除されているところが、ギルの根がいい子なところがにじみでていてとてもいいですね…

「ありがとう」と笑顔でお礼を言われて驚き、少し照れるギル。

笑顔で「その場にしゃがんで」とお願いされ、素直にしゃがんだギルに、マインは「よくできました」と頭を撫でます。

「ギルは本当はとってもいい子なんだね」と笑うマインの背後には日が差し込んで、まるで美しい宗教画のようです。

褒められることのなかったギルは、嬉しさから泣いてしまいます。

マインがギルに与えるべきもの、それは感謝と褒め言葉だったのです。

あか

ここは泣きました…孤児院にいる子たちは個人を見て褒めてもらうことなどないですし、ギルは問題児と言われていたので褒められたことなどなかったでしょう。母のように慈しんでくれるマインをギルが慕わないわけがなかった…!

逆恨み

一方、デリアは神殿長のもとにいたため、孤児院長室を与えられたことを知りませんでした。

神殿長は自分に一言の相談もなく神官長が決めてしまったことに腹を立てています。

デリアにも「ここにいては重要な情報がわからないだろう!」と部屋を追い出してしまいます。

追い出されてしまったデリアは、マインを恨みます。

あか

思いっきり逆恨みなんですよね…!

下町の食事

一方、マインは側仕えとしてフランとギルに私服を与え、下町へと出かけます。

私服など与えられないフランとギルは喜びます。

そして、昼食は下町で食べることになるのです。

神殿育ちのフランとギルは食事の前に神様への長いお祈りをはじめます。

その様子を見て、自分も覚えないといけないのか…と複雑そうなマイン。

普段は神の恵みとして主が食べ終わるまで食事はできないですが、ここは下町なので、とマインは食事を共にするように命令します。

嬉しそうに食事をするフランとギル。

青色神官が減って神の恵みは減ったのに、孤児院に戻ってきた灰色神官が増えたので、普段の食事の量はかなり減ってしまっているようです。

外でお祈りをしてしまったギルをマインは慌てて止めます。

下町の常識を知らないギルは、マインに以前「常識知らず」と言ったことを謝罪し、ルッツはそれに対して「お互い様だ」と声をかけます。

あか

ギルとルッツの関係って、男の子同士の気の合う友達みたいでいいですね!最初の印象が悪かっただけに、仲良くなってくれて嬉しいです。

新しい料理

マインは、孤児院長室にオーブンがあったことをベンノに伝えます。

さっそく料理人に練習させて、マインのレシピを作らせることになります。

余った分は神の恵みにできるため一石二鳥なのです。

新しくエラとフーゴという料理人を雇って、マインのレシピを作ってもらうことにします。

今までの常識では考えられない調理法のマインのレシピですが、それを使って作ったのはピザです。

美味しくできていたようで、ベンノも舌鼓を打ちます。

あか

ピザとっても美味しそうです…!

デリアの事情

そこにデリアが「何もかもあんたのせいよ!」と飛び込んできます。

フランは、神殿長がデリアをマインの側仕えにしたのは年が近いので仲良くして情報を手に入れるためで、今のようにマインに警戒されている状態では期待はずれでしょう、と推測します。

ベンノからも使えない奴は即刻切り捨てろと言われますが、マインはどうするのがいいのか悩みます。

焦ったデリアは私を見捨てないで、と嘘泣きします。

ギルはそれを見て「働かざる者食うべからず」と言い、それに対して仕事をすればいいのね、とベンノに擦り寄っていきます。

デリアにとっての仕事とは、お客に花と称して媚を売ることなのです。

しかし、ベンノは「俺に花はいらない」と拒否します。

どうしたらいいのかわからなくなったデリアは、これからはきちんと仕事するから孤児院に戻るのだけはイヤ、と本当に泣き出してしまいます。

それを見たマインは、笑って「ここにいていいよ」と答えます。

そうしてようやくデリアも側仕えらしくなったのです。

あか

オマケで服をもらえたデリアも大変可愛かったですね!

『本好きの下剋上 第二部』第17話まとめ

最後、少し不穏な雰囲気で終わりますね。

孤児院の話が出てきて、デリアが泣いて嫌がるほどの孤児院の様子がようやくわかるようです。

果たしてどうなるのでしょうか……!

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