『本好きの下剋上 第二部』第18話あらすじ・ネタバレ感想!凄惨な孤児院の様子…マインが取った手段とは?

『本好きの下剋上 第二部』第18話

出典:『本好きの下剋上 第二部』公式ページ

孤児院へ様子を見に行ったマインは、飢えた幼い子どもたちを前にしてショックで倒れてしまいます。

何とか助けようと模索して神官長に相談しますが、全責任を負えるのかと問われてしまい、答えることができません。

しかし、子どもたちのことが気になってこのままでは読書もままならない、とルッツに相談したマインは、子どもたちを救う方法を思いつくのです。

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『本好きの下剋上 第二部』前回第17話のあらすじと振り返り

フランと和解したマインですが、ギルとデリアとは未だ打ち解けられません。

それはマインが「与えるべきもの」を与えていなからだということに気が付きます。

神殿では主が側仕えの衣食住を保証するという常識があったのです。

マインはギルに仕事を与えてみて、それによってお給料を支払うことにします。

ギルは与えられた掃除という仕事を見事にこなしてみせ、それに対してマインは「本当はとってもいい子なんだね」と頭を撫でて褒めます。

ギルに必要だったのは、何よりも感謝と褒め言葉だったのです。

下町で食事をする際に、ギルも外では自分の方が常識知らずなのだと気がつき、マインに謝罪します。

すっかりギルとも打ち解けたマインは、イタリアンレストランの為の料理人に自分のレシピを作らせることにします。

そして余った食事を「神の恵み」として側仕え、そして孤児院へ回すことにしたのです。

何も知らなかったデリアは神殿長から失望されてしまい、マインのところへ怒鳴り込んできます。

自分が必要ないと言われて焦ったデリアは、きちんと仕事をするから孤児院には戻さないでと泣いて願います。

そんなデリアにマインは「ここにいていいよ」と答え、ようやく側仕え3人と和解することができたのでした。

【ネタバレ】『本好きの下剋上 第二部』第18話あらすじ・感想

孤児院の現状

マインはギルにこっそりお願いして、孤児院の様子を見に行きます。

ギルに案内されてたどり着いたのは、孤児院の女子棟の裏口です。

洗礼式前の小さい子たちは、神の恵みが与えられるのが一番最後なので、そこに余ったパンを運ぶためです。

外に出さないためか、裏口には栓がしてあり、そこを開くとすえた臭いが広がり、荒れた室内の惨状にマインもギルも驚きます。

どこからともなくやせ細った子供たちが現れて、持ってこられたパンに貪り付きます。

虚ろな瞳で枯れ枝のようにやせ細った子どもに裾を掴まれて、現実味のない衝撃にマインは気を失ってしまいます。

あか

あまりにも酷い惨状ですね。そりゃあマインもショックだったでしょう…。

マインの部屋

部屋で気がついたマイン。

事情を聞けば、ギルがいた頃はもう少しマシだったようです。

あそこまでの惨状になったのは、幼い子どもたちの面倒を見ていた灰色巫女が処分されて減ったから、ということでした。

中央の政変のせいで青色神官が減り、そのせいで神の恵みも減っていったので、小さい子はどんどん死んでいってしまったようです。

知っているのは1年前なので今はもっと酷いのだろう、とデリアが呟きます。

ギルは孤児院の惨状を知って、マインに助けて欲しいと願います。

しかし、フランはそれに反対します。

不用意に関わるのは危険だと進言され、ギルはデリアに同意を求めます。

デリアは関わりたくないし思い出しなくない、忘れたい。と言ってその場から去ってしまいます。

孤児院に戻りたくないと泣いていたデリアを思い出しますが、マインは自分が動くのは危険で、できることはほとんどないとギルに伝えます。

その代わり神官長に話してみる、と約束を取り付けます。

あか

デリアが思い出したくないのも仕方がないことですね…切ないです。

却下された提案

しかし、神官長からは提案を却下されてしまいます。

洗礼式前の子どもに使う金はないし、そもそも神殿では洗礼式前の子どもを人として見ていないと言われます。

死んでしまってもそれはそれで神のお導きであろう、という返答しか得られなかったのです。

「親がいない子どもを育てるという場所ではないのですか?」という問いにも「違うな」と一蹴されてしまいます。

孤児たちに何かしたいのであればすればいい、誰もなりたがらない孤児院の院長となり、孤児たちの全責任を負うのであれば、と提案されます。

もしくはお金を出せば食事を買い与えられる、と。

しかし、マインには自由に使えるお金ももう無いし、孤児に対しての責任も重すぎて取れません。

何もできないのなら黙っていなさいと言われ、何も言えないマイン。

フランには孤児院のことはお忘れくださいと言われ、沈んだ表情で本を読みますが、集中できなくなります。

あか

厳しいですが、正論なんですよね…。

解決策

ギルに提案を却下されたことを伝え、沈んだ表情で考え込みます。

できない訳ではない、工房のお金を使えば助けられる、でも責任に関しては…と悩みます。

迎えに来たルッツに泣きつくマイン。

フランから事情を聞いたルッツは、食べるものがないなら森に行って採ってくればいいじゃないか、と提案します。

しかし、孤児院の子どもは外には出られません。

フランとギルが外に出られるのはマインの側仕えだからです。

それなら全員マインの側仕えにしたら?と言われます。

「働かざるもの食うべからず!」とルッツと声を合わせます。

そこで孤児院をマイン工房の支店にして、自分たちの食い扶持を稼がせることができれば、冬でもマインがいなくなっても飢える子どもはいなくなる、と思いつきます。

フランは、今までの神殿のやり方と大きく変わるので何かあった場合に孤児院長の責任が問われる、と進言され尻込みするマイン。

しかし、ルッツから「何もせずに孤児が死んで行くのと、責任を持つのとどっちが怖い?」と聞かれます。

それを聞いて心を決めたマインは、ルッツと一緒なら大丈夫と笑い合うのでした。

あか

フランも協力してくれることになって万々歳ですね!

貴族の作法

孤児たちを助けるために動き出したマイン。

ベンノにも、植物紙を量産するためにマイン工房孤児院支店を作ることを伝えます。

神官長の許可を取ろうと焦るマインですが、基本的に貴族の作法としては事前にある程度要求や要望を伝え、面会の予約を取り、なるべく時間をとって自分に有利になるように水面下で準備しておくもの、とフランに窘められます。

神官長も歯痒い思いをしていたので、とフランが一任することになります。

とてもそうは見えなかったと思うマインですが、神官長は神殿長に揚げ足を取られないように本心を隠していて大変わかりにくいが、今の神殿に苛立ちを感じているとフランに聞かされます。

結局、フランが根回しをして、面会のあと孤児院の院長として認めてもらえることになるのです。

あか

貴族のお作法、難しいですね…!

隠し部屋

面会はここで行う、と通された場所はベッドで衝撃を受けますが、なんとそのベッドの奥に魔法で隠された部屋が存在していたのです。

側仕えも入ることができない部屋で、マインは神官長と二人きりで話をすることになります。

お説教の雰囲気で向かい合って話をすることになったマイン。

実は先日のマインの行動はかなり危ういものだったのです。

神殿長の側仕えがいる中で神殿長の行いを非難するマインに、神官長は命が縮む思いだったようです。

周りを見ていなかったマインに、警戒する顔と名前ぐらいは覚えなさいと窘められるマイン。

真っ直ぐすぎる意見は貴族世界では命取りになる、貴族のやり方を覚えなさいと言われ、素直に返事をするマイン。

孤児院の院長の件で、神官長は他に関して無関心なマインがなぜ?と問いかけます。

それに対して。マインは「わたくしが心置きなく読書をする為に決まってるじゃないですか」と答えるのです。

想定外の答えに目を見開く神官長。

マインは、すぐそばに飢えて死にそうな子がいると思うと、気になって読書が手につかないので決心したと伝えます。

その答えに神官長はこめかみを抑えながら「君は予想以上の馬鹿者だ」と頭が痛そうです。

それでも、孤児院の院長になることは認めてもらえてお礼を言うマイン。

「ありがとう存じます」というのが貴族の言い回しなのでそう言いなさいと訂正されます。

さらに神官長もこの神殿で育ったわけではなく、貴族社会で育って訳あって神殿にいる、という事実が明らかになるのです。

あか

神官長の想いがわかるいいシーンですね!今後も隠し部屋は大活躍なので映像で見れて大興奮です!

聖女の笑み

ギルに泣きながらお礼を言われ、デリアは神殿長と繋がってはいますが「黙っておいてあげる」と好意的です。

いよいよ孤児院の大改革が始まります。

孤児の瞳に、マインの姿は後ろに光を背負い神々しくうつるのでした。

あか

まさに孤児たちにとっては神様のように見えたことでしょう…!

『本好きの下剋上 第二部』第18話まとめ

いよいよ孤児院が救われることになります!

デリアが今後どう動くのかも見どころの1つですね。

側仕えはみんな可愛くて魅力的です!

ギルがどんどんマインに心酔しているのもとてもわかりやすくていいです。

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