マリア(小池栄子)は明智五郎(中村倫也)の家業である扇屋百貨店の常務経由で明智が見合いをすることを知り、急遽日本に帰国します。
ふぐ料理につられて見合いをすることになった明智ですが、苺(小芝風花)と明智マニアの捜査一課の刑事・高橋(佐藤寛太)は心中穏やかではありません。
周囲が明智のお見合いを見守る中、出された料理を食べたお見合い相手が苦しんだ末に死亡してしまいます。
料亭にはマリアファミリーが潜んでいましたが、その裏にはもう一つ大きな陰謀が隠されていたのです。
その陰謀により、明智は命の危機にさらされてしまいます。
その時、苺とマリアが取った行動とは…?
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目次
『美食探偵 明智五郎』前回第5話のあらすじと振り返り
同級生を殺され、その犯人も助けることができず、さらに苺(小芝風花)まで危険にさらしてしまった明智(中村倫也)は、身なりを気にする余裕もなく引きこもっていました。
苺はそんな明智を心配し、明智を外に連れ出すなど世話を焼きます。
そんな時、マリアに目をつけられた上遠野警部(北村有起哉)の娘・小春が、いじめられた腹いせに給食に毒を混ぜるという計画をマリアから持ちかけられます。
マリアに関する事件の匂いを嗅ぎつけた明智は途端に元気を取り戻しますが、苺は苛立ち明智に強く当たってしまいます。
“最後の給食”決行の日、明智は一号抜きで学校に向かいますが、マリアファミリーに邪魔をされてしまいます。
2号(富田望生)や上遠野氏の助けもあって明智たちは初めてマリアの企みを阻止することができましたが、マリアの影は確実に明智に近づいてきているのでした。
【ネタバレ】『美食探偵 明智五郎』第6話あらすじ・感想
パリにて
ある日、マリア(小池栄子)は伊達(小市慢太郎)という男性に声をかけられ、食事を共にすることに。
彼は、明智の実家である扇屋百貨店の常務で、ワインの買い付けでパリに来たと言います。
常務と言っても、同族経営の扇屋百貨店では雑用をさせられることも多く、今はなんと経営者御子息の見合いの手配をさせられていると愚痴る伊達。
明智が見合いをすると聞いたマリアは、明智にお仕置きをするために日本に帰国します。
一方、明智の母・寿々栄(財前直見)は強引に見合いの話を進め、なんと弟の六郎(草川拓弥)も一緒に見合いをしてどちらか選んでもらおうと言い出します。
突然見合い話を持ってこられた明智は迷惑がりますが、会場がフグ料理の名店と知った途端に快諾しました。
その様子を見ていた苺(小芝風花)は複雑な心境になります。
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明智(中村倫也)のお見合い
お見合い当日。
約束の時間に弟・六郎が来ません。
仕方なく、寿々栄は一緒にいた苺を六郎に見立て、お見合いを進めます。
お見合い相手の社長令嬢・紗英(北原里英)は、お世辞にも上品とはいえないような女性でした。
六郎に扮した苺は、あの手この手で明智の印象を悪くしようとします。
それに気がついた明智は苺に無茶ぶりをして仕返しをします。
そんなグダグダなお見合いの様子を、高橋は上遠野警部(北村有起哉)を伴って隣の部屋で聞き耳を立てています。
店には、すでにマリアとりんご(志田未来)が仲居、伊藤(武田真治)が料理人として潜入しています。
りんごは、明智のいる部屋に料理を運びます。
御膳に乗っているお椀を見た時、明智は違和感を感じますが、その後高橋が乱入してきたり苺が六郎でないとバレるなど部屋が騒動になりうやむやになってしまいました。
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寿々栄(財前直見)の思惑
苺が六郎になりすましているとわかったのは、六郎が飲みすぎて寝坊したと言って店にやってきたからです。
騙されていたと知った紗英はショックを受け部屋を出て行ってしまいます。
明智はその後を追わされることに。
その間、寿々栄は明智の結婚を急ぐ理由に、会社の存続の他にもう一つあるのだと苺に明かします。
「あの子、変人でしょう。もし波長の合う人と出会ったら、とんでもない世界に行ってしまう気がするの」
苺はとっさにマリアのことが浮かびますが、口には出しませんでした。
寿々栄は、苺に助手ならあの子にもっと目を光らせておけと命じました。
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フグ毒による中毒死
店の奥の縁側でうつむく紗英に、明智は自分は扇屋を継ぐ気はないと話しかけるうちに、紗英の様子がおかしいことに気がつきます。
その時、庭を仲居の格好をしたマリアが通り過ぎた気がしました。
しかし、紗英が苦しみ始めたので、女を追うことはできませんでした。
紗英はすぐに病院に運ばれましたが、死亡してしまいます。
彼女が倒れた時の様子からいって、明智はフグ毒であるテトロドトキシンの中毒死ではないかと推理します。
「これは事故に見せかけた殺人事件だ」
この店はフグ料理店ですが、フグの毒がある部分を仕入れていないのです。
よって、料理にテトロドトキシンが故意に混入された可能性があります。
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お椀の中身
明智は、実はこの事件は事故でもあったと言います。
明智はエビアレルギーです。
そのため、お椀には明智のお椀だけイカしんじょが入っているはずでした。
お椀を見た時にエビしんじょだったことで明智は違和感を感じたのです。
イカしんじょのお椀は紗英の御膳に乗っていました。
つまり、明智が食べるはずだった御膳と紗英の御膳が入れ替わっていたのです。
たまたま自身のお見合いで店に来ていた2号こと桃子(富田望生)はハッとします。
「もしかして裏にマリアがいるんじゃ…?」
明智は、2号に苺を送り届けるように指示し、自分の身は自分で守ると言ってどこかに行ってしまいました。
「ついにマリアは明智さんを殺そうと…」
店を出た時、苺はあることに気がつき、桃子が止めるのも聞かずに店に戻ります。
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彼女がマリア(小池栄子)!?
苺が店に戻ると、明智はマリアと見られる女と対峙していました。
その女の顔を見て苺はショックを受けます。
マリアであろうその女は、第1話で明智に浮気調査を依頼し、その後崖から飛び降りた人ではありませんか。
マリアは明智に、犯人は私ではないと言います。
「もしかして君は僕を…」
「ここから先はあなたの仕事。頑張ってね」
苺はマリアを追いかけて問い詰めようとすると、マリアは明智の前から消えないと明智の前で殺すと忠告したはずだと言います。
「私は私立探偵明智五郎の助手ですから」
「なら彼のためなら命も惜しくないかしら。せいぜい探偵さんのことを守るのね」
そう言い残してマリアは去っていきました。
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助手の仕事
苺は、明智に店を出る時に伊達常務と秘書たちが話していたことを伝えます。
「私、明智さんの助手として役に立ててますか?」
「さすが僕の助手だ」
すると、六郎がすでに噂になっている事件のまとめサイトで、紗英の過去の写真を見て気づいたことがあると明智の元にやってきました。
「なるほど…1号、君と2号に頼みがある」
その後、苺は桃子を連れて、明智が犯人に目星がついたということを大声で話して回ります。
夜になり、明智は伊達常務からねぎらいにコーヒーを入れると誘われます。
明智はそれを受け入れ、さっそく紗英の素性について質問すると、伊達は取引先のお嬢さんだと答えます。
続いて、現在行方不明になっている仲居と料理人について知っているのではないかと聞くと、伊達は知らないと答えます。
しかし、苺は店の前で伊達が秘書に仲居と料理人を逃がすなと指示しているところを聞いていました。
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事件の真相
次に明智は、紗英との関係について再び質問します。
そこへ六郎が現れ、紗英は伊達の彼女だと証言しました。
一緒にいるところを何度か見たことがあるそうで、恐らく顔を知られている六郎を見合いさせないために、酒を飲ませて酔い潰したのだろうと思われます。
「その話は本当なの?伊達!」
明智は寿々栄ら関係者を集めていました。
伊達は後継者候補である明智を殺し、六郎に継がせて裏で実権を握ろうと考え、仲居と料理人を買収してフグ毒を混入した料理を食べさせようとしたが、仲居が料理を入れ替えたために紗英が死んでしまったのだろうというのが明智の推理です。
「あなたの計画は何者かに乗っ取られたのです」
マリアは、明智を殺そうとしたのではなく、助けようとしたのです。
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毒入りコーヒー
伊達は証拠がないと言い張りますが、明智は伊達が入れたコーヒーを自分で飲んでみて欲しいと促すと、伊達はそれを振り払い逃げ出しました。
刑事2人はその後を追います。
明智は1号2号に先に帰れと命じ、マリアを探そうとしますが、待ち伏せしていた秘書たちに拉致されてしまいます。
気がつくと、明智は物置小屋で縛られ、伊達がガソリンをまいているところでした。
「あなたが素直に死んでくれれば、こんなことまでしなくて済んだんです」
伊達は昔から明智家の子どもたちの面倒を見させられ、使用人のように扱われていることを恨んでいました。
特に、五郎のすかした顔や態度が大嫌いだったと言います。
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苺(小芝風花)とマリア(小池栄子)
明智は幼稚園の帰りに蕎麦屋のカツ丼を食べさせてくれたことをよく覚えていました。
夢中で食べる五郎に向かって伊達はこう言いました。
「どうだ?悪くないだろう」
その時の彼の笑顔がとてもカッコよかったと明智は振り返ります。
「ありがとう」
「もう遅いんだ!」
伊達は火をつけて小屋から出て行きました。
慌てて逃げる伊達たちを見た苺は、嫌な予感がして戻ると、店の裏の小屋が火事になっています。
小屋の中には明智が縛られていました。
「来るな!君までローストになりたいのか」
それでも苺はなんとか明智を助けようとします。
「僕の助手なら言うことを聞け!」
火の勢いはますます強くなり、何もできずに立ち尽くす苺のそばを、マリアが通り過ぎていきます。
「私は愛する人のためなら迷わず命を捧げるわ」
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炎の中で
小屋に入ってきたマリアに気がついた明智は、まずこの美学のない事件がマリアが企てたことだと思ってしまったことを謝ります。
「誰にでも間違いはあるわ」
彼女はマグダラのマリア。罪深き女。
明智との最後の晩餐を夢見ているのです。
「その日まで私たちは生き続ける」
2人は見つめ合い、口づけを交わします。
その様子を、苺はただ黙って見ているほかありませんでした。
明智は無事助け出され、心配する苺にマリアは気に病むことはないと言います。
「愛する人の命よりも自分の命の方が大切。よくある話だわ。今のあなたのように」
苺は何も言い返すことができませんでした。
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1号(小芝風花)の存在理由
「私の愛する人を殺そうとするなんて」
マリアは毒を盛られて苦しむ伊達の顔を踏みつけます。
マリアは愛する人を守りたいだけ。そのためなら手段を選びません。
「あら?愛ってそういうものでしょ」
苺は、マリアには全然敵わないと思い知り、打ちのめされています。
苺は明智と事件を解決する度に、自分なりに明智とは絆ができていると思っていました。
でも勘違いだったのかもしれないと思い始めています。
明智にマリアの正体を隠されていたことがショックでした。
そして、死ぬのが怖くて助けにいけなかった自分にも失望しています。
「私は、ただの料理人だってことを忘れてました」
明智は困惑した表情を浮かべています。
「君には君にしかない存在理由がある。美味しい料理を作れる人には常にそばにいて欲しい」
「どうして明智さんってこういう時にそういうこと言う人なんですか…」
苺の目からはとめどなく涙が溢れてくるのでした。
『美食探偵 明智五郎』第6話まとめ
来週5月24日(日)から3週に渡り
「美食探偵 明智五郎」特別編を放送致します。地上波未放送のオリジナルストーリーを含む特別編です!.
なお、第6話は一部のシーンを
通常とは異なる方法で撮影致しました。
お楽しみ下さい。https://t.co/HlwHOLuHnC#美食探偵#中村倫也 #小芝風花 pic.twitter.com/27ej09Eimg— 美食探偵 明智五郎【公式】🍎 (@bishoku_ntv) May 16, 2020
番組ラストの苺と明智の会話のシーンは、暗く何もない部屋で2人向かい合って話していました。
そして、最後に新型コロナウイルス感染予防のためにこのような演出になっていると注意書きが出されました。
実際には2人は別々で撮影され、本来はセットがあったはずですが、あえて何もない部屋での会話となっています。
これが明智と苺の心のすれ違いをうまく表現していて、とても良いシーンとなっていました。
これはもしかしたら朗読劇でも面白いドラマなのではないかと思ったほど、2人とも素晴らしいお芝居を見せてくれました。
次回からはしばらくお休みになってしまいますが、撮影が再開されたあかつきにはさらに面白いドラマとなって帰ってくるだろうことを期待して、その日を待ちたいと思います!
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