『美食探偵 明智五郎』第3話あらすじ・ネタバレ感想!マリアが仕掛けたフランス料理シェフの殺人トリックを暴け

『美食探偵 明智五郎』第3話

出典:『美食探偵 明智五郎』公式ページ

探偵事務所の近所では激安の立ち食いフレンチが流行し、すぐそばにある王道のクラシックフレンチレストラン『メゾン・ヴェリテ』は苦境に立たされていました。

そんな時、客がパンを喉に詰まらせて窒息死する事故が発生します。

警察から厨房にモナリザの絵葉書があったことを聞いた明智(中村倫也)は、この事故にマリア(小池栄子)が絡んでいると見て小林一号(苺・小芝風花)を連れてレストランを訪れます。

シェフの伊藤(武田真治)は、自ら水を飲ませて助けようとしたと言いますが…明智は事故の真相そしてマリアに近づくことはできるでしょうか?

▼動画の無料視聴はこちら▼

『美食探偵 明智五郎』前回第2話のあらすじと振り返り

帝都ホテルで若いカップルが毒殺された事件で、マリア(小池栄子)が関わっていることを知った明智(中村倫也)は、苺(小芝風花)を引き連れて調査に乗り出します。

そしてマリアの差し金で、恋人と浮気相手の殺害に関わることになった古川茜(志田未来)を探しに青森へ。

そこで明智たちは事件の真相に迫ります。

茜は彼を殺したいと願っただけで、実際に殺したのはマリアでした。

マリアは明智が自分を追ってくるのを待っていました。

明智とマリアが顔を合わせた時、マリアはいつか2人きりになるまで世界中の人を殺すと誓います。

明智はマリアを止めることができるのでしょうか?

【ネタバレ】『美食探偵 明智五郎』第3話あらすじ・感想


激安フレンチ

探偵事務所の近所に、立ち食いの激安フレンチがオープンして連日繁盛しています。

来店客は皆一様に写真を撮ってSNSなどにアップしています。

そんな中、以前からあった王道のフレンチレストラン『メゾン・ヴェリテ』は客足が遠のき、売り上げが低迷していました。

ある日、ギャルソンが今来ている客がグルメ口コミサイトで有名な投稿者かもしれないとシェフの伊藤(武田真治)に伝えると、起死回生を期待した伊藤はいつも以上に腕によりをかけて料理を作りました。

しかし、投稿者『ぐるめ大名』は立ち食いフレンチに行った方がマシだと店と料理をコキ下ろし、『メゾン・ヴェリテ』はますます苦境に立たされてしまいます。

そこへ、さらなる打撃が。

なんと客がパンを喉に詰まらせ、窒息死する事故が起きてしまったのです。

moyoko

そういえば一時期立ち食いの激安フレンチが流行しましたが、最近はあまり話を聞きません。調べてみると、流行ったのはもう7〜8年前の話で驚いてしまいました。ただ定着しただけかもしれませんね。

モナリザの絵葉書

明智マニアでなんでも情報を教えてくれる高橋刑事(佐藤寛太)によれば、厨房にモナリザの絵葉書が飾ってあったとのこと。

明智(中村倫也)はすぐにこの件にマリアが絡んでいることを悟りました。

客が詰まらせたのはパンドカンパーニュという丸い田舎パンです。

シェフの伊藤は必死で水を飲ませようとしていたがうまく飲ませることができなかったとのとのこと。

しかし、パンドカンパーニュは普通スライスしてサーブするもの。

明智はこれを喉に詰まらせるのは、豆腐の角に頭をぶつけて死ぬより難しいと、さらに疑念を深めます。

そして、苺(小芝風花)を誘って『メゾン・ヴェリテ』で食事をすることにしました。

その頃、伊藤はマリア(小池栄子)と連絡を取り合っていました。

マリアは言います。

「あなたはただの私の手足。蛇を殺したのは私」

moyoko

やはりマリアが現れました。これは事故ではなく事件です。しかし、今回はマリアが手を下したのではなく、伊藤が直接客を殺したようです。マリアは今回プロデューサーといったところでしょうか。

仔牛とフォアグラのロッシーニ

口コミサイトではコキ下ろされていましたが、実際の『メゾン・ヴェリテ』の料理は素晴らしいものでした。

パンドカンパーニュもスライスしてサーブされています。

特に、この店の看板メニューである『仔牛とフォアグラのロッシーニ』は絶品です。

「やぁ困った。最後の晩餐候補がまた一つ増えてしまった」

明智も感嘆の声を漏らし、シェフを呼びます。

そして、苺に2つ忠告をしました。

「会話に口をはさむな。ピクリとも表情を動かすな」

明智は伊藤に料理を絶賛し、さぞかしフランスの有名な店で修業を積んだのだろうと言うと、伊藤はルーブル美術館の近くにある星もついていない小さいビストロで学んだと答えました。

「だからモナリザのカードを厨房に飾っているのですね」

苺の顔が一瞬動きます。

伊藤は、大切な女性から貰ったものだと言いました。

moyoko

『ロッシーニ』という料理は、18世紀に活躍した作曲家であり美食家でもあるロッシーニが考案したとされる、牛肉のステーキにフォアグラやトリュフを合わせたもののことを言うそうです。フレンチの王道メニューです。

マリア(小池栄子)との出会い

13年前、パリのビストロで働いていた伊藤はある女性と出会います。

彼女は伊藤のロッシーニを絶賛し、もし東京で店を開いたら一番に食べさせることを約束しました。

女性は、ルーブル美術館に行ったことがない伊藤にモナリザのカードを渡しました。

「その女性との出会いがあなたの信念を生んだ」

伊藤は明智の意見を認めます。

明智は続けて、その信念を込めて作っている料理が否定されたらどうするかと尋ねます。

「殺しますよ」

伊藤は即答します。

「例えば、自家製パンを口に押し込んで」

苺はその言葉に思わず反応してしまい、持っていたグラスを落として割ってしまいました。

moyoko

マリアは明智と出会って覚醒する前、10年間夫につまらない料理を作らされていたと語っていました。13年前ということは、伊藤はマリアが結婚する前から知り合っていたということになります。

料理人が仕掛けた罠

明智は、死んだ客が口コミサイトで店をコキ下ろした『ぐるめ大名』であると推理しました。

彼は、何かと文句をつけるタイプの投稿を毎日していたのに、ここ2日間投稿がなく、さらに『メゾン・ヴェリテ』についての他の投稿者と違う部分があったのです。

それは、ぐるめ大名だけロッシーニの皿に柄がついていたことです。

明智は自分の料理を否定され怒った料理人が、人物を特定するために皿を変えたのだろうと推理します。

苺はそんなことで人を殺すのかと信じられません。

「もし君がけちょんけちょんに言われて店を潰されそうになったら許せるか?」

苺には、明智が殺人犯の味方をしているように聞こえました。

マリアに対しても、何か特別な感情を抱いているように見えます。

moyoko

苺は友達の桃子(富田望生)にそそのかされて、すっかり明智を意識するようになっていました。だからこそ女の勘で明智のマリアへの思いが特別なものであることを察知しています。苺の思いは恋に発展するのでしょうか?

プラスチック製のグラス

明智は、『フードライター・明智三郎』として目撃者の1人である八百屋に取材に行きます。

店員がいつものように野菜を運び入れると、シェフが喉を詰まらせた客に水を飲ませようとしていました。

しかし、客が暴れてグラスを払いのけてしまい、グラスが飛んだと言います。

ですが、おかしなことに店員はグラスの割れた音を聞いていませんでした。

そして、代わりに水を飲ませてあげようとした時、シェフは自分がやると言ってすごい剣幕で怒られたと言うのです。

明智は苺が昨日グラスを割ったことによって、抱いていた疑念を確信に変えることができました。

そこで苺を店に潜入させ、プラスチック製のグラスを探せと命じます。

しかし、厨房にはガラスのグラスしかなく、苺はフードプロセッサーと引き換えにゴミあさりまでさせられることに。

moyoko

明智はフードライターになるためにいつものループタイコーデをやめて、タートルネックにジャケット姿で前髪も下ろすという出で立ちで現れました。とっくりの中村倫也さん、可愛いったらありゃしません!

嘘つきのカケラ

苺が持ち帰ったゴミを調べてみると、苺が割ってしまったグラスの破片と一緒にプラスチックの破片を発見しました。

「ほら見つけた。透明なガラスのフリをした嘘つきのカケラだ」

明智は、伊藤を訪ねます。

伊藤は、屋上でタバコを吸っていました。

「美味しいロッシーニのお礼にとっておきのワインを」

明智は、『モナ・リザ』というイタリアのワインを取り出し、自分は警察ではなくただの美食家だと説明しながら、伊藤にグラスを渡します。

「モナリザに乾杯しましょう」

伊藤に渡る前にグラスは床に落ちていきます。

しかし、グラスが割れる音はしません。

明智が落としたのは、マジック用のプラスチック製のワイングラスでした。

二重構造になっていて液体が入っているように見えますが、こぼれないようになっているのです。

「実はこれ、水のものもあるんですよ」

moyoko

このグラス、全くチープな感じがせず、本当にただのグラスに見えます。よくできてる!と感心してしまいました。よくよく考えてみると、そのトリック付きグラスで必死に客を助けるフリをしているかと思うと笑ってしまいますね。

明智(中村倫也)の推理

伊藤は口コミサイトでぐるめ大名の投稿を見て彼を殺すことを決め、ダイレクトメッセージでお詫びにランチに招待するといって誘い出します。

そして、ギャルソンを使いに出し、1人になった伊藤はおおよそフレンチシェフとは言えない方法でパンドカンパーニュをぐるめ大名の口に突っ込みます。

そして、二重構造のグラスで水を飲ませるフリをしたのでした。

彼は奇しくも最後の晩餐がキリストの弟子と同じ一切れのパンとなったのです。

「なかなかの演出です」

普通ならこんな面倒な殺し方はしません。

しかし、この程度の動機でこのような面倒な殺人をする女を明智は知っています。

マリアは、伊藤の殺意を利用したのです。

「理由も動機もいらない。ただ人を殺したい。それだけです」

moyoko

伊藤はテーブルクロスを後ろから巻きつけて動けないようにし、パンドカンパーニュをちぎってぐるめ大名の口に突っ込んで殺しました。確かに不確実で面倒くさいやり方です。しかし、とても苦しくて辛そうな死に方で嫌な感じですね。

マリア(小池栄子)にさえ出会わなければ

伊藤は、アイツは死んでもいい人間だったと返します。

明智は以前に伊藤の料理を食べた時、なかなか骨のある料理を出すと感心していました。

それだけになぜ下らない悪意の前に屈してしまったのか、残念でなりません。

伊藤の腕をもってすれば、狂った食の街・東京に抗えたかもしれないのに。

「マリアにさえ出会わなければ…」

伊藤は明智になぜマリアを追っているのか問います。

「僕が彼女を生み出した」

それゆえ、明智は彼女を止めたいと言います。

「俺はマリアのしもべだ。あんたとは違う」

そう言って伊藤は姿を消しました。

グラスの欠片だけでは証拠不十分で伊藤が捕まることはないでしょう。

一方、マリアは世界のどこかで明智が絶望するのを待っています。

明智が絶望して初めて彼女はマリアになれるのです。

それは清廉潔白なマリアのことではありません。

「私は罪深く穢れた女。私の名前はマグダラのマリア」

『美食探偵 明智五郎』第3話まとめ

今回も明智はマリアに辿り着くことはできませんでした。

そうしているうちに、マリアが結婚する以前から知り合いである伊藤をしもべとして、今後もマリアはどんどん罪を重ねて行くことになりそうです。

小池栄子さんと武田真治さんのコンビ、濃ゆいです。

今回のように殺人にまで発展するのは大げさですが、一億総パパラッチ、一億総記者と言われる昨今、『顔の見えない悪魔』によって容易に評判を下げることができるようになってしまったということを、我々は自覚しながら行動しなければならないと思います。

次回は、なんと明智の高校時代の同級生が事件に巻き込まれるお話です。

謎めいた明智の過去が知れる回となるので、要チェックですよ!

▼動画の無料視聴はこちら▼

▼次回第4話も続けて読む▼