『アナと世界の終わり』あらすじ・ネタバレ感想!歌って踊る、異色のゾンビ・ミュージカル映画!

映画『アナと世界の終わり』あらすじ・ネタバレ感想!

出典:『アナと世界の終わり』公式ページ

「ありの~ままの~♪」の『アナと雪の女王』ではありません!

ご紹介するのは『アナせか』こと『アナと世界の終わり』です!

イギリスのクリスマスを舞台に、突然現れたゾンビと訪れた世界の終わり…。

冴えない高校生チームが自分の大切なものを確かめるために立ち向かう、歌あり笑いあり涙ありゾンビあり(?)の異色青春ストーリー。

ポイント
  • 音楽は極上のティーンエイジ・ポップス!アナたちが抱える苦悩の歌に最初から思わず涙!
  • ゾンビ映画×ミュージカルという異色のストーリー!これが案外うまくいく!
  • イギリス×ゾンビの代表作『ショーン・オブ・ザ・デッド』の予習もお忘れなく。

今回は「一体どんな映画なの!?」と巷で噂に名高い『アナと世界の終わり』をネタバレありでご紹介します!

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『アナと世界の終わり』作品情報

映画『アナと世界の終わり』

出典:映画.com

作品名 アナと世界の終わり
公開日 2019年5月31日
上映時間 98分
監督 ジョン・マクフェール
脚本 アラン・マクドナルド
ライアン・マクヘンリー
出演者 エラ・ハント
マルコム・カミングス
サラ・スワイヤー
クリストファー・レボー
マルリ・シウ
ベン・ウィギンス
マーク・ベントン
ポール・ケイ
音楽 ロディ・ハート
トミー・ライリー

『アナと世界の終わり』主要キャスト

エラ・ハント / 役:アナ

  • イギリスの女子高生で今作の主人公。
  • 母親が死んでからは父親と二人で暮らしているが、思春期ゆえの親子の間の溝がある。
  • 大学に行かず世界を旅する夢を持っていたが父親に反対されて喧嘩してしまう。

マルコム・カミング / 役:ジョン

  • アナの親友であり、言い出せないがそれ以上の好意を寄せている。
  • クリスマスツリーが描かれた「ダサセーター」を着ている。
  • 本当はアナに海外へ行ってほしくないと心の中で思っている。

サラ・スワイヤー / 役:ステフ

  • ブロンドヘアのショートカットで男子のような格好をしている女子高生。
  • 両親はステフを置いてメキシコへクリスマス休暇にでかけた。
  • 記者になることが夢で学校のブログ更新を担当している。
  • 演じているサラ・スワイヤーはミュージカルシーンのダンス振り付けも兼任している。

クリストファー・ルヴォー / 役:クリス

  • 映像を取ることが好きだが、内容が個性的すぎて先生たちには理解してもらえない。
  • ホラー映画をたくさん観ているので知識が豊富。
  • リサとは恋人同士。

マルリ・シウ / 役:リサ

  • クリスと恋人同士。
  • 歌が上手く、学校のクリスマスショーのステージでの見せ場がある。
  • ゾンビが現れてからは心臓が弱いクリスの祖母と共に彼の到着を待ち続ける。

ベン・ウィギンス / 役:ニック

  • いわゆる「イケてる」男子集団のリーダー。
  • 実はアナの元彼だったが、ニックがアナを捨てたことで関係は解消されている。
  • ゾンビが現れてからはバットを振り回し物怖じせず次々にゾンビを倒していく。

マーク・ベントン / 役:トニー

  • アナの父親で母親が亡くなってからは男で一つでアナを育てていた。
  • 今はアナの学校の用務員をしているが、昔は舞台照明の仕事をしていた経験もある。
  • アナが大学へ行かないことを知って怒ってしまう。

ポール・ケイ / 役:サヴェージ校長

  • アナたちの高校の校長でとにかく生徒たちの行動に厳しい。
  • サヴェージとは「savage」が由来で意味は「野蛮」「未開」「残忍」。
  • ゾンビが登場してからは、さらにさらに校長の狂気が増す!

【ネタバレ】『アナと世界の終わり』あらすじ


田舎町から抜け出したい主人公アナ

物語の舞台はイギリスで、しかも世の中はクリスマス。

誰もが浮かれているはずなのに、片田舎の町「リトル・ヘヴン」に住む高校生のアナは、母親が亡くなってから父のトニーと二人で暮らしていました。

周りにはジョンを始めとする、クセがあるけどどうしようもない仲間ばっかり。

アナには大学進学せず、海外を旅するという密かな夢がありました。

航空券代を稼ぐために、アナはジョンと共にボーリング場でバイトをしています。

しかし、クリスマスの日…。

ジョンの口が滑ったせいで、父親に内緒にしていた海外旅行計画がバレてしまうことに!

このことが原因でアナと父トニーは大喧嘩をしてしまうのです。

その日のバイト帰り、ジョンに励まされたアナは元気を取り戻します。

片田舎や冴えない自分、仲間へのコンプレックス。

アナが自分の知らない世界に憧れる気持ちは十分に理解できます!

「この町を飛び出していけたらどんな素晴らしい景色に出会えるんだろう?}

と誰もが思ったことがあるはずです。

アナだけではありません。

自分が書いた学校のブログ記事に文句を言われるステフ、アナへの気持ちを伝えられないジョン。

そんな3人の想いと感情が爆発した楽曲「Break Away」には、思いがけず泣かされてしまいました。

YouTubeで楽曲の一部が限定公開されています。


ここには収録されていないのですが、「本当はアナに旅立ってほしくない」というジョンの気持ちが曲のラスト部分で歌われていて、これがまた泣けるんですよ。

「飛び立ちたい、でも君にはどこにも行ってほしくない。」

ここでジョンのアナに対する本心がわかるのです。

切ない…。

思わず笑ってしまうゾンビ登場シーン

さて、次の日の朝になってアナは気持ちを切り替え、学校へ向かいます。

「新しい朝!」とルンルンで歌うアナ。

アナが歌う「Turning My Life Around」もYouTubeで限定公開されています。


でも、背後の人々には異変が起こっていました…。

なんと、世界中に広まるウィルス感染により、アナの町にもゾンビが現れ始めたのです!

そんなことは気づかず音楽に身を任せて踊るアナ。

これを見て気づく人は気づくはずです。

そう、エドガー・ライト監督のゾンビ映画『ショーン・オブ・ザ・デッド』!

『ショーン・オブ・ザ・デッド』でも主人公のショーンが町にあふれかえるゾンビに気づかずに、コンビニで普通に買い物をして家に帰るというシーンがありました。

アナのダンス&ゾンビ登場シーンはまさに『ショーン・オブ・ザ・デッド』を彷彿させるもので笑えます!

観客にだけ「何かがおかしい」と思わせるシュールさ!

この面白さわかります?本当にたくさんの人に観てほしい!

学校へ行く途中の墓地で、アナとジョンは落ち合います。

そこへ、雪だるまのきぐるみを着た男が倒れ込んできたのです。

アナが男を助けようとすると、口元を血まみれにした男が「ガー!」と襲いかかってきたので、アナはとっさにバッグで頭を殴りました。

何度も立ち上がる男を避けようと公園に逃げ込み、アナはシーソーの反動を利用して男の首を飛ばします。
男の頭は身体から取れた状態でも動いていました。

ゾンビだと興奮するジョンに対して、アナは状況が理解できない様子。

情報を知るためにWi-Fiを探しに、ジョンとアナはバイト先のボーリング場に向かいます…。

世界が終わっていく

ボーリング場には、昨晩からブログ記事のための動画撮影をしていたステフとクリスがすでにおり、4人は合流します。

そしてかすかに繋がるWi-Fiで、いま世界中がとんでもない状況に陥っていることを知るのです。

ゾンビが去るまでボーリング場で待機する4人でしたが、軍隊による町への攻撃が始まり、世界の終わりを間近に感じ始めました。

そんな時だからか、アナは父親のトニーと喧嘩をしたっきりだったことを思い出します。

そしてアナは朝に家を出るとき、トニーと会っていないのです。

トニーのことが心配になったアナは、学校へ向かう決意をします。

ビニールプールを逆さにして、それに隠れて移動する4人。

ゾンビに囲まれ危機に陥りますが、そんな時に救世主が現れるのです…!

それは、イケてる男子軍団のリーダーであるニックでした。

ニックは手下たちを引き連れて、ゾンビ狩りと物資調達(盗み)を楽しんでいるようでした。

アナはニックたちも連れて学校へ向かうことにしました。

その頃学校では、昨夜のクリスマスのショーが終わった後に学校に残った人々が避難していました。

アナの父トニーも、クリスのガールフレンドのリサも、クリスのおばあちゃんも無事です。

しかし、学校の中にいる人々とサヴェージ校長の間で意見の対立が起きてしまいます。

そして、ついにブチ切れてしまったサヴェージは、ある行動を起こすのです…。

この部分で好きなシーンは、ボーリング場で落ち合ったジョンとクリスが有名人の生死について予想するところです。

予告で観て笑いましたが、ジャスティン・ビーバーはゾンビになってしまいました(笑)

その後も、ロバート・ダウニー・Jr、ライアン・ゴズリング、テイラー・スウィフトについての予想が繰り広げられます。

ジョンが「アイアンマンは死なない!」とムキになっていて、ちょっと複雑な気分の私でした(笑)

『アナと世界の終わり』気になる結末!

学校への近道だと、クリスマスツリーのもみの木売り場を抜けていくことにするアナたち。

しかし、出たところで油断したジョンがゾンビに襲われてしまいます。

ジョンを失ったアナは、強い瞳でクリスマスのキャンディケインを武器代わりに次々とゾンビを倒し、進んでいきます。

苦難の末に学校へたどり着いたアナたち。

学校の入口には、こんな状況なのに1人でクリスマスディナーを食べているサヴェージ校長の姿が。

みんなが避難している部屋に案内されると、そこにはゾンビだらけ。

自分の思い通りにならないことに怒り狂ったサヴェージは、避難部屋にゾンビをなだれ込ませ、自分以外の全員をゾンビに襲わせたのです。

アナたちは必死にゾンビと戦い、部屋から脱出することに成功しますが、サヴェージはどこかへ姿を消していました。

アナとニックはトニーを探しに、クリスとステフはリサとおばあちゃんを探してステフの車の鍵を取り戻しに、それぞれ行動を始めます。

クリスはリサを見つけ出すことができましたが、心臓が弱いおばあちゃんはすでに息絶えていました。

ステフの車の鍵はサヴェージ校長に取り上げられており、校長室にあることがわかっています。

クリスとリサが囮になっている間にステフが車の鍵を取り戻しますが、ハプニングが起き、クリスとリサはゾンビに襲われてしまうのです…。

アナがホールへ向かうと、ステージの上ではサヴェージ校長がトニーを椅子に縛り付けていました。

ステージの前には群がるゾンビたち。

アナは再びキャンディケインを使ってゾンビを倒しながらステージの方へ進んでいきます。

そして父親を解放し、サヴェージ校長はゾンビの餌食になってしまいました…。

アナはトニーを連れ出そうとしますが、トニーはすでに足をゾンビに噛まれてしまっていました。

衝撃の事実にアナは泣き崩れますが、トニーはアナへ自分を置いていくように言いました。

このときトニーの携帯の待受がアナの写真だったのが辛かった…です(涙)

駆けつけたニックと共に学校の外へ出たアナは、ゾンビの大群たちに司法を囲まれてしまいます。

これにて万事休す!?

そこに!車の鍵を無事手に入れたステフが2人を助けにやってきたのです!

間一髪、アナとニックは車に乗ることができました。

さて、3人はこれからどこへ行くのでしょうか?

「おたっしゃで」と書かれた看板を通り過ぎて、3人はついに町を出たのです…。

ここで物語は終わります。

『アナと世界の終わり』感想

いや~、面白かった!

ミュージカル映画の良さを再認識した作品でもありました。

劇中の楽曲はどれも最高で、ポップ、ロック、ソウルフルな楽曲まで、色とりどりに揃えられています。

登場人物たちの気持ちとシンクロし、気持ちの入った歌は観客側の心にも響くものがありました。

私は劇場を出てすぐに『アナと世界の終わり』のサウンドトラックをダウンロードしましたよ!

私はイギリスの笑いが大好きなのですが、今作はコメディパートも抜群でした。

きちんと「いじっちゃいけないところをいじる笑い」や、イギリスらしいブラック・ユーモアがふんだんに取り入れられていて、大笑いしてしまいました。

ミュージカル映画好きにおすすめしたいのですが、なんせゾンビが登場するのでどうでしょう?というのがひとつ心配なところ。

「グロいのが全くダメ!」という方以外には、自信を持っておすすめできる映画です★

観終わって帰る頃にはアナのようにルンルンになること間違いなし!

『アナと世界の終わり』まとめ

以上、ここまで『アナせか』こと、『アナと世界の終わり』について紹介させていただきました。

要点まとめ
  • 『ショーン・オブ・ザ・デッド』×『ラ・ラ・ランド』のような異色のゾンビ映画!
  • 笑って泣いて歌って、ゾンビと戦うアナに勇気をもらえる!
  • 観終わった後はサウンドトラックを手に入れて映画の余韻に浸ろう!

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