周りについて行くため、必死にレッスンや稽古を積み重ねる音(二階堂ふみ)ですが、その差が縮まる気配は一向にありません。
音は華(古川琴音)が本当に好きなことをしているのだろうかと疑うほど辛そうです。
そしてある日、千鶴子(小南満佑子)から真実を聞かされた音は、駒込(橋本じゅん)を始め、関係者のいる前で降板することを申し出ます。
それからというもの裕一(窪田正孝)にまたオーディションを受けてみたらどうかと言われますが、レッスンにも行かない音。
意気消沈している音に対し、裕一と華は何を思うのでしょうか?
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目次
『エール』前回第21週103話のあらすじと振り返り
華(古川琴音)との関係はギクシャクしたまま、音(二階堂ふみ)はミミ役に抜擢されることが決定。
信じられないと驚きながらも頑張る音でしたが、周囲との実力の差を痛感します。
演出の駒込(橋本じゅん)と、企画者の脇坂常務(橋爪淳)は「頑張りましょう」と言いますが、音が選ばれたのは、古山裕一(窪田正孝)の妻というネームバリューを利用するためでした。
そのため、伊藤(海宝直人)を始め、関係者は苛立ちを覚え始め、音は申し訳ない気持ちに…。
そして、扉の外ではレッスン風景を見ていた千鶴子(小南満佑子)が眉間にしわを寄せるのでした。
【ネタバレ】『エール』第21週104話あらすじ・感想
音(二階堂ふみ)は必死に歌い続ける毎日だが華(古川琴音)は疑問を抱く
稽古がない日も、音(二階堂ふみ)はベルトーマス羽生(広岡由里子)の元でレッスンを受けます。
羽生から見ても、今の音は無理をしすぎています。
やりすぎは良くないと指摘されますが、「最後にここだけ!」と言って音はレッスンをやめません。
家では華(古川琴音)が音の代わりに夕飯を作っていますが、音は帰宅してもすぐにこれを食べず、「あとでいただくね」と言ってオルガンの前に座って練習を続けます。
そんな音を華と裕一(窪田正孝)は顔を見合わせ心配するのでした。
そんなある日、渉(伊藤あさひ)と喫茶・バンブーでお茶をする華。
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オーディションに受かった音に尊敬の言葉を言う渉に対し、華は「笑うことが少なくなっているし、あれが母のやりたかったことなのだろうか」と疑問を口にします。
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苦しむ音(二階堂ふみ)に真実を告げる千鶴子(小南満佑子)
周囲との力の差はどれだけ努力を積み重ねても縮まらず、ついには駒込(橋本じゅん)からも最初の時のような笑顔がなくなりました。
「うん…ちょっと伝わりにくいかな」
「譜面通り歌えばそれでいいんですか?」
「あなた、本当にミミを演じる覚悟があるんですか?」
と責められていると、音は扉の外に千鶴子(小南満佑子)の姿を発見します。
稽古のあと、音が千鶴子を呼び止めると、彼女の口から真実が開かされました。
2次審査まで通過できたのは紛れもなく音の実力。
ただ、最後の審査の席で脇坂常務(橋爪淳)が、「古山裕一の妻である音を起用すれば話題になるし宣伝にもなる」と言ったというのです。
「それ、他の方々は?」
「みんな知ってる」
「千鶴子さんならどうする?」
「私は…。悔しさをバネになんとしてもいい舞台にしてみせるって、覚悟を決めると思う」
「できると思う?私に」
千鶴子が何も言葉を返せないでいると、音は「うん」と一言。
そして音は皆にこの舞台を降板させてくださいと頭を下げます。
無責任だと重々承知しているが、力不足の自分がこのまま続けるのは舞台にもお客様にも失礼。本来受かるはずだった方がやるべきだと言うのでした。
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意気消沈の音(二階堂ふみ)に、華(古川琴音)や裕一(窪田正孝)がかける言葉とは
舞台の降板を知らせると、裕一は驚き、華も言葉が出ませんでした。
協力してくれた2人にも頭を下げる音。
「別のオーディションを受けて見なよ」と言われるも、「うーん、もういいかな。少し疲れちゃった」と言って、音は音楽から目を背け始めます。
「そんな甘い世界じゃないってことはわかっていたが、どれだけ努力しても根本的に力がなく、稽古をしていても自分だけ空気が違うことに苦しんでいた。」
「自分以外はみんなずっと先を見ていたが、私はオーディションまでしか見てなかった。」
覚悟がなかったのだと、華にだけ本音を伝える音。
そして音は、レッスンにも行かなくなってしまったのです。
そんな母の姿を見て、華が声をかけました。
「レッスンは?今日も行かないの?」
「しばらくお休みすることにしたの」
「しばらくっていつまで?」
「さあ?いつかしら」
「なにそれ、人にはやりたいことをやれって言っておいて何なのそれ!」
華は自分の思いをぶつけましたが、裕一に止められ、華は自室へ。
裕一は華は心配しているからこそ言っているんだと、音に言います。
「音、本当にもう歌わないつもりなの?」
裕一が優しく問いかけると、音は…
「もっと若い頃だったら挑戦し続けようって思えたのかもしれない。でも残念だけど、大人になると色んなことが見えてきてしまう。わかってしまったんです。私はここまでだって。悔しい…悔しいけど…どうにもならん…裕一さんごめんなさい。裕一さんとの約束…果たせなかった。大きな舞台で歌う歌手になれなかった」
音は涙をこらえようとしますが、目から粒がボロボロと落ちていきます。
そんな音を、裕一は背中からそっと抱きしめるのでした。
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それから半月後のことです。
「音、今ちょっといい?」
雑巾がけをする音を呼び止め、「一緒に行きたいところがある」と言って彼女を連れ出した裕一。
たどり着いたのは聖マリア園。
そこで裕一は音に言います。
「音、ここの教会でもう1度歌ってくれないか?」
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『エール』第21週104話あらすじ・ネタバレ感想まとめ
裕一は音に「もう一度歌って欲しい」と伝えました。#朝ドラエール#窪田正孝#二階堂ふみ pic.twitter.com/PwBEYNINXd
— 連続テレビ小説「エール」 (@asadora_nhk) November 5, 2020
裕一が立ち直り、前に進みはじめると、今度は音が挫折。
確かに、千鶴子も双浦環(柴咲コウ)も、音楽以外を捨ててその道を突き進んだ人たち。
差が出てしまうのは当然なのかなという気もしてしまいます。
しかし、音が歌を否定してしまうと、華を否定してしまうことになるでしょう。
「やっぱり音楽を諦めたのは私のせい?」と華が再び思い始めてしまうかもしれません。
心が折れている音のために、ここで歌わないかと裕一が用意してくれた舞台。
果たして音は、新たな1歩踏み出すことができるのでしょうか。
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