思うように仕事に就けない智彦(奥野瑛太)。
「よく呑気に酒が飲めるな」と言われるなど肩身の狭い思いをしている中、一人の少年と出会うことに…。
音(二階堂ふみ)は譜面が怖いと思うようになった裕一(窪田正孝)にあらたな一歩を踏み出してほしいと思って歌のレッスンを受けにいき、そこで驚きの再会を果たします。
そして、やっぱり裕一と仕事をしたいと、池田二郎(北村有起哉)は諦めません!
断り続ける裕一に、二郎が言った言葉とは…。
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目次
『エール』前回第19週91話のあらすじと振り返り
戦争が終わって3ヶ月が経過。
裕一(窪田正孝)は曲を書かず、時計を分解しては組み立てる日々を過ごしていました。
音(二階堂ふみ)は豊橋へ。
焼け野原になってしまった故郷を見て涙を流します。
戦争が終わった今、軍馬のための革製品に需要はない、新しい革製品を作ろうとしなくてはと思うようになる光子(薬師丸ひろ子)と五郎(岡部大)と梅(森七菜)。
裕一の「紺碧の空」をヒントに野球のグローブを作ろうと決まるとこれを岩城(吉原光夫)に報告。
しかし岩城はしばらくして、あの世へと旅立っていきました。
3人で関内家を再建すると誓う光子。
そして彼女は音に、今は裕一の側にいてあげなさいというのでした。
裕一は「愛国の花」を聴いてからというもの、一緒に仕事をしたいと思っていたという池田二郎(北村有起哉)から『鐘の鳴る丘』の台本を手渡され、ラジオドラマの主題歌を作ってほしいと言われます。
他を当たってくださいと言って仕事を断る裕一。
華(古川琴音)に「音楽はもういいかな」と言うと、華は「弘哉くん(山時聡真)はどう思うかな」と、震える声で訴えます。
同じころ、戦争から帰って来た智彦(奥野瑛太)は就職活動に励みますが、軍人としてのプライドが邪魔をして一向に仕事は見つかりません。
古山家の外では知らない誰かが「作曲家は無罪放免。よくのうのうと生きてられるな」と言うのでした。
【ネタバレ】『エール』第19週92話あらすじ・感想
軍人としてのプライドを捨てられない智彦(奥野瑛太)を支えたいと吟(松井玲奈)は…
仕事を見つけることができない智彦(奥野瑛太)は、就職活動と言って出かけるも、外で酒をあおり、嫌なことを忘れようとしています。
しかし、見知らぬ人から「よく呑気に酒が飲めるな」と言われて大喧嘩。
殴られた痛みに耐えられず倒れると、1人の少年が智彦のポケットから財布を抜き取り逃亡します。
しかしその少年も、男に足をひっかけられ、財布の中のお金だけ持っていかれてしまいました。
追いかけてきた智彦は、金がなくなった財布から何かを探すのですが見つかりません。
「これ?」と言って少年が見せたものが智彦の探しているものでした。
それは陸軍の襟章。
しかし、いくらの価値にもならないと言いますが、少年はそれを持ってどこかへ逃げていってしまったのです。
KAMUI
時が過ぎ、生活費が底をつきそうになると、吟(松井玲奈)も働きに出ると言い出しますが、これを聞いた智彦は自分は弱い人間かと激高。
働きに出ることを許してはくれません。
日に日に荒んでいく智彦は、昼間から酒をあおるようになるのですが、このころ街ではGHQが浮浪者を確保する「刈り込み」が始まります。
そして智彦の目の前では、1人の少年が警察に捕まりそうになるのですが、智彦を見て「父ちゃん!」と叫ぶのでした。
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裕一(窪田正孝)に音楽の楽しさを思い出してもらうため、音(二階堂ふみ)は歌のレッスンを受ける
智彦が心配だからと豊橋に行くことができなかった吟は、岩城(吉原光夫)の死を聞いてショックを受けます。
そして今は夫の側にいるべきだと音(二階堂ふみ)は言いながらも、裕一(窪田正孝)をどうしたらいいのかと呟くのです。
「音が歌を歌って、音楽の楽しさを思い出させればいい」という吟のアドバイスを受け、音は歌のレッスンを受けることを決めます。
どこかにいい先生はいないだろうかと喫茶・バンブーで話すと、良い先生がいると紹介をされるのですが、これがとてつもなく変わり者の先生でした。
その名も、ベルトーマス羽生(広岡由里子)。
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さっそくレッスンを受けると声の質はいいと褒められるのですが、音のその気さくすぎる性格を「どこかで聞いたわ」と、ベルトーマスは語ります。
間もなくして彼女の家に友達だという人物が訪問。
それはなんと音のミュージックティーチャーこと御手洗(古川雄大)だったのです。
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今は占い師をしているという御手洗。
すると音は裕一のことを占ってもらうことにします。
テーブルにカードを並べる御手洗。
占いの結果は「今が変わる時」とのことです。
今は音楽を恨んでいるが彼は変わっていない。
今度来る仕事が、裕一の人生を変えると御手洗は音に伝えるのでした。
KAMUI
譜面に怯える裕一(窪田正孝)とあきらめの悪い作家・二郎(北村有起哉)
久しぶりに歌って心が踊ったと嬉しそうに語る音に、裕一はただうなずきます。
「まだ、曲を書くつもりはない?」と音が聞くと、裕一は一度だけ譜面に向かったことをカミングアウト。
しかし思い浮かべるのは戦争の光景です。
銃で撃たれて倒れていく兵士たち。
そして藤堂(森山直太朗)の最期。
思い出すと譜面が怖くなり、震えてしまうのです。
こうした日々が続き、1年の月日が経過。
すると、池田二郎が裕一の前にまた現れます。
扉を閉めようとすると、二郎はその扉をガシッと掴み「諦めないので」と言うのです。
二郎自身、仕事の風向きが変わってきたことにより、NHKで15分のドラマをやるように言われています。
これが納得できるものでなければ、アメリカから脚本家を呼ぶと言われたり、初田(持田功)からは難しいよ~と言われたことで、二郎は余計に燃え上がっていました。
そこで二郎は裕一に再び主題歌の曲作りをお願いするのですが、「僕には無理です。お断りします」と言って、台本を返されます。
「これは先生にしか書けない!」
「復興に真っ向から向き合ったドラマになる!」
さらに、二郎は「先生の音楽は勇気を与える」と説得します。
しかし、裕一は自分が曲を作ったことで日本は悪い方向へ向かったと言うのです。
「戦争の責任をすべて負うつもりですか?」
二郎のこの言葉に、裕一は何も返さず、じっと彼を見つめるだけでした。
KAMUI
『エール』第19週92話あらすじ・ネタバレ感想まとめ
音の新しい歌の先生・ベルトーマス羽生はなんと、御手洗せ…ティーチャーと友達でした!
とっても濃い(?)お二人にはさまれている音です😳#朝ドラエール#二階堂ふみ#古川雄大#広岡由里子#ミュージックティ pic.twitter.com/YVJIwHx1ZH
— 連続テレビ小説「エール」 (@asadora_nhk) October 20, 2020
一歩を踏み出すことができない裕一。
自分が曲を作ったことで、あの惨劇を生み出してしまったと思うと、やっぱりまた曲を書くことは難しいものです。
しかし、二郎の言葉は裕一のそんな思いを壊してくれそうな予感。
裕一にどんな言葉を投げかけてくれるのか楽しみです。
というか、見ているこっちも燃えてきます。
そしてもう一人、前に進むことができない男・智彦。
軍人として積み上げてきたものやプライドが明らかに邪魔をしている状況。
ここで出会ったケンと関わることでどうなっていくのか期待。
そして今週特に思うのは、人はなにか壁にぶつかっている時、人と関わることで、動き出すチャンスをつかむことができるんだろうなということです。
人は1人では生きていけない。
過去に縛られず、前に踏み出す勇気を持ち、手を差し伸べてくれている人の存在にも気づくべきだと教えてくれているような気がしました。
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