6度のボツをもらいクビになった鉄男(中村蒼)。
祐一(窪田正孝)が、もう一度やってみようと言うも自分には向いていないと断ります。
悩む鉄男をやる気にさせるため、裕一は鉄男を連れて福島に帰省。
家族はもちろん、恩師・藤堂清晴(森山直太朗)との再会を果たすのですが…。
なぜか誘ってもいない久志(山崎育三郎)が一足先に帰省しており、福島三羽烏と藤堂の最後の物語が動き出します…。
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目次
『エール』前回第15週73話のあらすじと振り返り
陸軍からもらった作詞の仕事で6度のボツをもらってしまい、ついにはクビになった鉄男(中村蒼)。
彼がそれを受け入れると、裕一(窪田正孝)は鉄男が降りるなら自分も降りると言い出します。
そうなっては自分のメンツの問題になると思った智彦(奥野瑛太)は、裕一を説得するよう音(二階堂ふみ)に口利きしてくれと吟(松井玲奈)に言います。
吟自身、国防婦人会で肩身の狭い思いをし、化粧をすれば怒られる日々。
心が疲れ切っている状態でさらに責められ、音は音楽教室をのんきにやっていると思うだけでイライラがつのり、「音楽教室なんて役に立たないものをやって」と言います。
しかし音は、弘哉(外川燎)がハーモニカをやるようになり、他の生徒と仲良くなったり母を喜ばせようと楽しむ姿を見て、吟に「こんな時代だからこそ音楽の力が必要だ」と、優しく返すのでした。
【ネタバレ】『エール』第15週74話あらすじ・感想
裕一(窪田正孝)、鉄男(中村蒼)を連れて福島の実家に帰ると久志(山崎育三郎)が!?
もう一度詩を見てもらうチャンスを手にしたものの、「俺には向いていない仕事だったんだ」と言って「暁に祈る」の詩を書こうとしない鉄男(中村蒼)。
そんなことはないと裕一(窪田正孝)が言っても聞く耳を持ちません。
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今の鉄男は悩みすぎて本領発揮できていないだけ。
何かきっかけを与えられればと、ここで裕一はあることを思いつきます。
鉄男を連れて福島の実家へと戻る裕一。
すると実家にはなぜか久志(山崎育三郎)がいて、女性たちを相手にしてブロマイドにサインし、ウインクでメロメロにしているではないですか!
久志が手土産として持ってきたどら焼きは、三郎(唐沢寿明)にお供えしました。
役所から帰って来た浩二(佐久本宝)から酒をもらい、「露営の歌」のヒットで裕一は町の誇りだと喜ばれます。
古山家の人々を見た鉄男は良い家族だなと思いつつ、裕一と久志が福島の星なんだなと思うと、ため息をつくのでした。
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恩師・藤堂(森山直太朗)は言う「今度は俺のことを想って書いてみてくれないか?」
裕一が鉄男を福島に連れてきたのは、ある人に会わせることが目的です。
その相手とは、裕一たちの恩師である藤堂清晴(森山直太朗)。
妻の昌子(堀内敬子)と息子の憲太(宇佐見謙二)と一緒です。
「今夜は宴会ね。」と言ってまさ(菊池桃子)が夕飯の準備を始めると、久志は割烹着を着てお手伝いをします。
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裕一が憲太と遊び、昌子がその光景を見守ります。
藤堂が「あの頃から裕一君のそばにはずっと音楽があったね。」と語ると、それは先生がハーモニカを薦めてくれたからだと返す裕一。
すると昌子はこんなことを言うのです。
「私も、子供に音楽を教えているあの人が好きなんだけどね…。」
裕一は笑顔で昌子を見ますが、なぜか彼女は悲しい表情を浮かべます。
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場面は変わり、藤堂と鉄男は雨の中、神社でお参りです。
勧めてもらった新聞社を辞めたことを謝ると、藤堂は「好きなことをやればいい、気にするな。」と言ってくれました。
「今まで自分が道踏み外さず生きてこれたのは藤堂先生のおかげです」
「で、どうした?」
「え?」
「なんか、話を聞いてやってほしいって古山が…。」
「そういうことか。」
「別に話さなくてもいい。こうして会えただけでも俺は嬉しいよ。」
「陸軍から受けた仕事で6回連続不採用。挙句の果てにクビになりました。」
「それはしんどいな。」
「裕一はあきらめず一緒にやろうって言いますけど、愛馬精神とか戦意高揚と言われても気持ちが乗せられないんです。」
鉄男の胸の内を聞いた藤堂。
すると彼はこう返すのです。
「俺さ、福島行進曲好きなんだ。」
「ありがとうございます。」
「あれって、たった一人のことを想って自分の気持ちをつづったんだろ?」
「今度は、俺のことを想って書いてみてくれないか?」
予備役将校の藤堂は、すでに戦地へと行くことが決まっていました。
だからこそ彼は教え子である3人と再会するこの瞬間を楽しみにしていたのです。
軍人になることもずっと拒んでいましたが、自分も親になり、軍人である父の気持ちがわかった時、国のために立派に務めを果たしてこようと決意した藤堂。
そして、歌は心の支えになることを知っている彼だからこそ、裕一、鉄男が作ってくれた曲を聞いていければ心強いと言うのでした。
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戦地へ行く恩師を見てあの頃から変わらない3人は過去を振り返る
夜も更け酒が入ると、久志はまさと昌子とひたすらおしゃべり。
「彼は昔からこんな子だったの?」と聞かれると、藤堂はあっさりと肯定。
「久志は独自の世界を持っていた。裕一は弱気だけど頑固、思い込んだら一直線。鉄男はガキ大将、でもものすごく繊細。」
そんな3人の思い出を語りながら、藤堂は幸せな教師生活だったと言います。
「先生を辞めるみたいな言い方…。」
ここで久志も、藤堂が出征することを知るのでした。
その夜、福島三羽烏の3人が布団を並べて横になるとそれぞれが藤堂との思い出を語ります。
歌う楽しさを教わった久志、詩を諦めるなと背中を押してもらった鉄男、得意なものを見つけてもらった裕一は、なんとなく眠ることができません。
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『エール』第15週74話あらすじ・ネタバレ感想まとめ
藤堂先生が出征すると聞かされた裕一と鉄男。
鉄男は藤堂先生のことを思って、もう一度作詞に挑戦することを決めました。#朝ドラエール#窪田正孝#中村蒼#森山直太朗#堀内敬子 pic.twitter.com/6jTad5k4iT
— 連続テレビ小説「エール」 (@asadora_nhk) September 24, 2020
藤堂が鉄男に助言した言葉は間違っていない、そう思えた瞬間でした。
「愛馬精神とか戦意高揚と言われてもピンとこない。感情を乗せられない。」
それじゃ書けなくても仕方ないです。
「露営の歌」がヒットしたのも、明るく出征を見送る歌だけではなくそこに哀愁があったから。
やっぱりここは鉄男が一つ殻を破る瞬間になりそうですね。
この「露営の歌」がヒットした年の戦争と言えば「日中戦争」。
そうなるとこれから先、東京大空襲なども起こるのかと思うと、ちょっと辛いですね。
しかも、のちに鉄男が藤堂の墓に裕一の活躍を報告しに行っているシーンがあったことから、亡くなったのだろうなと予測もできます。
本当に辛い。
しかし、そんな先生を見送るため鉄男がどんな詩を書き上げることになるのか、裕一がどんな曲を作り、久志が歌うのかを見守りたいと今回の放送を見て思いました。
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