父・三郎(唐沢寿明)が胃がんだと知らされた裕一(窪田正孝)。
すでに末期で、立って歩けることさえおかしいと言われる状況にある三郎に、何か欲しいものはないかと聞くと、彼は懐かしい話を持ちだします。
三郎の前では笑顔を見せるまさ(菊池桃子)の不安げな表情を見た音(二階堂ふみ)も、自分たちにできることを探そうとするのですが、ここでもまた浩二(佐久本宝)に突っぱねられてしまいます。
そんな状況下、三郎は裕一に「飲みに行くぞ」と言い出す事態。2人が行った先は…。
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目次
『エール』前回第11週53話のあらすじと振り返り
凱旋祝いの最中に弟・浩二(佐久本宝)が帰宅。
兄弟は久々に再開するも、浩二は裕一(窪田正孝)に対し、「よくヘラヘラと帰って来れたな」と言って突っぱねます。
そして三郎(唐沢寿明)の異変に気づいた音(二階堂ふみ)がまさ(菊池桃子)に何があったのか聞くと、胃潰瘍だと言われます。
両親のことが心配になった裕一と音は、しばらく福島に滞在することを決意。
滞在費を渡そうとするのですが、浩二がこれを拒否。
そして裕一は、浩二を追いかけて何があったのか問い詰めると、三郎は胃潰瘍ではなく末期の胃がんだと聞かされるのでした。
【ネタバレ】『エール』第11週54話あらすじ・感想
手術ができないほどに末期。三郎(唐沢寿明)の前では笑顔でふるまうまさ(菊池桃子)だが…
宴会の翌日、三郎(唐沢寿明)は翌日医師から「酒は厳禁」「絶対安静」「食事は消化の良いものを食べるように」と言われます。
手術はできないのかと裕一(窪田正孝)が聞くも、手の施しようがなく、立って歩けることすら不思議だと言われてしまいます。
三郎に対し、「何か食べたいものとかねぇの?」と聞く裕一。
すると、父は「ハーモニカ」と答えます。
裕一が商業学校時代に作った曲がなかなか良かったと語る三郎。
そして、大作曲家はハーモニカがなくても作曲ができるなと笑います。
まさ(菊池桃子)は、音(二階堂ふみ)と共にうどんを作って三郎と裕一に持っていき、笑顔で振る舞います。
しかし、居間で音と2人きりになると、彼女は本当はツラい、怖いという思いを吐き出すのでした。
「怖いの。いつお父さんがって思ったら…すごく怖いの。川俣のことで苦労をかけて来たからかなぁとか…どうしてもっと早く気づいてあげられなかったのかな。同じことばっかし、頭の中でぐるぐるしてるの」
口を押えて鳴き声を出さないよう悲しむまさに、音はそっと手を添えました。
KAMUI
製糸業を辞めてりんごを作ろう。浩二(佐久本宝)に声をかけても、引き合いに出される兄・裕一(窪田正孝)の話
浩二(佐久本宝)は仕事で製糸業を営む人たちの家をまわり、リンゴを作りませんかと説明をして回ります。
福島であれば、青森よりも3週間早くリンゴの花が咲き、年の暮れまで営めると説明をしますが、絵空事だと言われてしまいます。
うまくいかなければ責任を取れるのかと言われ、浩二は何も言い返すことができません。
その上「来るんだったら兄のレコードくらい持ってこい」と言われ、浩二の中に苛立ちが沸き上がるのでした。
KAMUI
家へ帰ってくると、裕一がまた母・まさに滞在費と言ってお金を手渡している光景を目撃。
すると浩二は、「兄さんの手助けはいらない」とまた突っぱねます。
頼りたくないのはわかるが…と裕一は言い返そうとしますが、「兄さんはもうとっくに家族じゃない」と浩二は言い放つのでした。
KAMUI
もう長くないことに気づいている三郎(唐沢寿明)は裕一(窪田正孝)に対し「飲みに行くぞ」と言って連れ出す
浩二が大声を上げていると、三郎が目を覚まして起きてきました。
すると彼は、裕一に「飲みに行くぞ」と言って連れ出そうとします。
またお酒を飲もうとしている三郎を浩二が止めようとしますが、三郎は「裕一に大事な話があるんだよ」と言って出ていくのでした。
まさは心配しますが、「裕一さんがついているから」と音は言います。
向かった先は飲み屋ではなく神社。
賽銭を入れて手を合わせると、三郎はこう言うのです。
「裕一、俺はもうダメだ。みんな必死にごまかしているけどそれくらいわかる」
特に裕一はすぐに顔に出ます。
ちっとも変わらない息子の姿を見て、三郎は少し笑います。
そして彼は裕一に言うのです。
「おめぇに承諾してもらいたいことがあるんだ」
KAMUI
『エール』第11週54話まとめ
裕一がいなくなってからずっと家のことや三郎の病気のことをたくさん考えてきた浩二。
兄へのいらだちが抑えきれませんでした。#朝ドラエール#窪田正孝#菊池桃子#佐久本宝 pic.twitter.com/ccjyq4h6JB— 連続テレビ小説「エール」 (@asadora_nhk) June 10, 2020
昔はガンの宣告は本人には告げられませんでしたが、周囲の言動でうすうす分かった三郎。
中でも裕一が一番わかりやすいと言えるでしょう。
そんな裕一に、自分がもうダメだと思う頃に戻って来た息子に、三郎は一体何を承諾してほしいのでしょうか。
三郎が本当になくなるということを考えると、そろそろハンカチ片手に見ないといけないんですかね?
第11週「家族のうた」は次回で最後。どんな結末になるのでしょうか!?
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