『アンサング・シンデレラ』第1話あらすじ・ネタバレ感想!石原さとみが患者に向き合う病院薬剤師を熱演

『アンサング・シンデレラ』第1話あらすじ・ネタバレ感想!

出典:『アンサング・シンデレラ』公式ページ

葵みどり(石原さとみ)は、萬津総合病院薬剤部に勤務する薬剤師。

ついつい患者に深入りして時間をかけてしまい、万年人手不足の薬剤部の他のメンバーからはもっと効率的に仕事をするべきだと怒られることも。

そんな葵は、新人の相原くるみ(西野七瀬)の教育係を担当することになります。

病院薬剤師はありとあらゆる患者の薬をミスなくスピーディーに出さねばならず、時間がいくらあっても足りません。

くるみはあちこちと動き回る葵の後をついていくので精一杯。

そんな時、妊娠33週の妊婦と一型糖尿病の少女たちに問題が起こります。

患者に寄り添うことを第一に考えている葵は、その熱意ゆえに行動したがため1話目から解雇の危機に瀕してしまいます。

果たして、葵の運命やいかに!?

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『アンサング・シンデレラ』見どころ

『アンサング・シンデレラ 病院薬剤師の処方箋』は、日本の連続ドラマ初となる病院薬剤師が主人公の医療ドラマとなっています。

これまで医師や看護師を扱うドラマは数々ありますが、医師の処方箋に唯一異議を唱えることが出来る患者にとって“最後の砦”とも言える薬剤師が取り上げられることはこれまでにありませんでした。

病院薬剤師とは、病院内の薬剤部で主に患者の調剤、製剤を行う薬剤師のことです。

主人公の葵みどり役に石原さとみさん。

その他、西野七瀬さんや田中圭さん、成田凌さんなど、今をときめく豪華な俳優陣が脇を固めます。

“アンサング”とは「褒められない」という意味。

その存在があまりフィーチャーされない縁の下の力持ち的な存在として、患者のために奮闘する病院薬剤師たちの物語です。

【ネタバレ】『アンサング・シンデレラ』第1話あらすじ・感想

感謝をされない薬剤師

萬津総合病院の救急センターに、スズメバチに刺されアナフィラキシーショックになった患者が運び込まれてきます。

葵みどり(石原さとみ)は、薬剤部副部長の瀬野(田中圭)と共に医師の投薬をサポートします。

そこへ、部長の販田(真矢ミキ)が、新人の相原くるみ(西野七瀬)を連れてきました。

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くるみは「合わなかったらすぐに辞める」と堂々と言う今どきの女の子。靴は病院なのに白いマーチンを履いて個性を出しています。

葵は、心肺停止になった患者が普段服用している薬があることに気がつき、医師に報告したことで処置をすることができ、患者を救うことができました。

しかし、患者の家族たちは当たり前のように医師にしか感謝はしません。

くるみに疑問をぶつけられた葵はこう答えます。

「感謝されたいなら、薬剤師は向いてない」

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実際に病気を治すのは医師の仕事。薬剤師はあくまでも医師のサポートをする“縁の下の力持ち”的な存在なのです。

疑義照会

患者の投薬状況を見るために早足で歩き回る葵に、くるみはついていくのがやっとの状態。

葵は、医師から一型糖尿病で入院中の奈央の数値が安定しないと聞き、小児病棟に様子を見に行きます。

病室には、奈央の他に同じ病気の優花も入院中。

優花も小学生のころから入退院を繰り返していました。

薬剤室に戻った葵は、主任の刈谷(桜井ユキ)に1人の人に関わりすぎるなと一喝されます。

なぜなら、薬剤室は常に人手が足りず、戦争状態でてんてこまいだからです。

同じ薬剤師の羽倉(井之脇海)がくるみを紹介しても、誰も手を止める人はいません。

そんな時、葵は産婦人科の林医師の処方箋に疑問を抱きます。

葵はすぐさま診療時間外にも関わらず電話に出ない林医師を探し出し、疑義照会をします。

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疑義照会とは、医師に処方箋について問い合わせることを言います。これが後々物語の鍵となっていきます。

林医師は間違いを認めつつも、薬剤師に指摘されたことが気に入らず、葵を適当にあしらいます。

偏頭痛の妊婦

林医師の横柄な態度に納得がいかないくるみ。

しかし、処方自体は医師しかできないので、葵は医師に見下されてもグッと堪えました。

「薬剤師は患者を守る最後の砦。見落としや失敗は絶対に許されない」

夜、葵は切迫早産のために妊娠33週で入院している女性の処方箋を見ると、妊婦には出してはいけない鎮痛剤が処方されていることに気がつきます。

医師への許可なしに薬を変えられないので瀬野に相談しますが、瀬野からは医師に聞けと言われてしまいます。

しかし、担当医は昼間に疑義照会をした林医師です。対応してくれるとは思えません。

その時、葵はその妊婦が鎮痛剤を飲んでも頭痛が治らないということを聞きます。

当直の医師に聞くと、彼女は他に胃の痛みや目がチカチカするという症状を訴えていたとのこと。

葵は偏頭痛ではないかもしれないと、急いで病室に向かいます。

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瀬野は葵に対しとても冷たい態度を取っています。敵対している様子ではありませんが、何か事情でもあるのでしょうか?

医師からのクレーム

病室に入ると妊婦は嘔吐していました。

妊娠後期に現れる「HELLP症候群」だと思った葵は、林医師を呼び出します。

しかし、林医師は勝手なことをするなと葵の見立てを認めようとしません。

「患者さんが苦しんでいます!」

葵はめげずに適切な処置を訴え、医師は仕方なく動き出します。

しかし、そのおかげで妊婦は無事出産することができました。

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「HELLP症候群」とは、妊娠後期の妊婦に起こりやすい生命に危険がある一連の症状のことを言います。本来は、医師だの薬剤師だのと言ってる場合ではないのです。

ところが、林医師は葵の行動について薬剤部にクレームを入れ、医療安全委員会の議題にすると言っているとのことです。

産婦人科は貴重な人材のため、上に意見が通りやすいので、葵にとってはかなり不利な状況です。

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林医師、薬剤師を見下しクレームをつけ、果ては医療安全委員会にかけるとは、なんとも嫌な奴ですね!

糖尿病の少女たち

一型糖尿病で入院している少女二人の状態はなかなか安定しません。

スタッフが見ている時にインスリン注射をさせている時は安定しているのですが、1人で打たせている時はまた悪くなってしまうのです。

その時、お昼の時間なのに奈央が病室に戻って来ないことを優花から聞いた葵は急いで奈央を探すと、奈央は非常階段で倒れていました。

食事の前にインスリンを打たなかったために低血糖を起こしてしまったのです。

奈央は、わざと時間を変えてインスリンを打ち、血糖値の数値を悪くしていたのです。

なぜそんなことをしたのかと言うスタッフたちに、優花は私たちの気持ちなんてわからないと訴えます。

少女たちはインスリンさえ打っていれば普通に生活できるのですが、年頃ゆえその注射を打たなければいけないということを気にして、わざと退院を遅らせていたのです。

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毎日注射を打たなければならないというのは本当に大変なことです。どんなものであれ、子供の病気はとても気の毒でなりません。

医療安全委員会

少女たちの気持ちに気づいてあげられなかったことに反省しきりの葵。

しかし、それよりも自分の身に降りかかったことを考えなければいけません。

林医師は厳しく葵の責任を追及するつもりで、最低でも1ヶ月の謹慎を要求しました。

それはさすがに厳しすぎではとおろおろする販田部長。

しかし、瀬野は解雇するべきだと厳しい意見を出します。

「自分の意見を言う薬剤師は邪魔なだけです。病院にとって害でしかないですよね」

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瀬野さん、葵に厳しいとは思っていましたが、なんてことを言うのでしょうか!それとも何か策があるのでしょうか?

当時一緒にいた看護師も問題があるように思えないと葵のことをかばいますが、林医師が反論すると、看護師はそれ以上何も言うことができなくなってしまいました。

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病院スタッフのヒエラルキーは一も二もなく医師がトップに君臨しているのです。看護師も逆らえませんし、ましてや薬剤師はさらに立場が低いのです。

おとがめなし

しかし、葵の助言で心肺停止の患者を救った医師は、はじめは薬剤師の意見を鵜呑みにしてもいいのかと迷ったが結果的に救えたことで良かったと思っているとして、自分たち医師はもっと薬剤師の意見を考えてもいいのではないかと葵の行動をフォローします。

そこで販田部長は、林医師にこっそりと疑義照会での適当な対応を持ち出し、患者をぞんざいに扱ったのはまずいのではとダメ押しをして林医師の主張を封じ込めることに成功しました。

moyoko

販田部長は日和見主義な感じで責任は取れないと言っていましたが、やる時はやる上司のようです!

結果、葵はおとがめなしで済みました。

「どうやら人手が減らずに済んだみたいね」

刈谷はクールにコメントしますが、葵の見ていないところでガッツポーズをします。

実は、部長に疑義照会の情報を渡したのは瀬野でした。

解雇にしろと極端なことを言ったのも瀬野の作戦だったのです。

moyoko

瀬野さん!胸の内では葵を買っているのですね。とにもかくにも葵がクビにならなくて良かったです。

命の恩人

葵はHELLP症候群騒動の時に当直だった医師の計らいで、無事出産した女性に呼ばれます。

「本当にありがとうございました」

女性は葵が命の恩人だと言ってお礼を述べ、赤ちゃんを見せてくれました。

葵の指を握る赤ちゃんの小さな手を見て、葵は涙が止まりませんでした。

moyoko

きっと、ありがとうと言われたことで自分の行動が報われたという思いも葵の涙の中にはあったと思います。感謝されたくないと思って働いている人はいませんよね。

一方、糖尿病の少女たちの方では、真面目に治療に取り組んだ結果、先に奈央の退院が決定しました。

取り残される優花は、複雑な思いを抱いていて、2人はギクシャクしていました。

moyoko

同じ思いを抱えている2人にとって、先に退院されてしまうというのはとても複雑な気持ちになることと思います。残された方は置いてけぼりな気がしてしまいますよね。

ちゃんと向き合って欲しい

奈央が退院して残された優花は、1人でベッドに座っていました。

葵は背中合わせに座ります。

優花が小学生の時から、彼女が寂しそうな時にいつもこうして座っていました。

葵は、優花がわざと注射をおろそかにして入院を繰り返していることに気づいていました。

「日常から逃げるために」

優花は小学生の時から嫌なことがあると病院に逃げ込んで、同じ病気の子と普通に喋って救われていたのです。

「私にはここしか居場所がないの。葵さんにはわからない!」

もちろん優花の気持ちは優花にしかわかりません。

「わからないけど、放っておけない」

優花はずっとインスリンと付き合って、病院の外で日常生活を送らなければいけません。

逃げ続けることはできないのです。

「ちゃんと向き合って欲しい。ちゃんと使って普通の未来を手に入れて欲しい」

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若い優花にとって病院の外は厳しい世界ですが、大人になるためには越えなければならないことがあります。でも、優花は一人ではありません。

ずっと友達

優花が進む道はとても大変なことかもしれません。

しかし、優花には分かりあえる友達がいます。

「その子と一緒なら頑張れるはずだよね。これから先もずっと」

葵に背中を押され、優花は病院の外に出て奈央を追います。

「私、奈央とはもう病院では会わないって決めた。これからは病院じゃなくて外で会おう」

「元気になって、普通に外で会っていっぱい喋って。いつか大人になったら一緒にお花見をしてお酒も飲んでいっぱい笑おう。」

2人はそう約束しました。

「葵さん、これからも色々教えてね」

「なんでも聞いて。入院中も退院してからもずっと一緒なんだから」

葵は、優花にそう約束しました。

『アンサング・シンデレラ』第1話あらすじ・ネタバレ感想まとめ

エンディングでは、優花と奈央が色んなことを経験して大人になり、桜の下で乾杯するシーンが流れました。

そして、はじめは病院薬剤師の必要性を感じなかったくるみですが、数日間葵についていたことで、とりあえず病院薬剤師が必要だということはわかったようです。

足元もマーチンではなく動きやすいスニーカーに変わっていました。

しかし、合わなければすぐに辞めるというスタンスはいまだに変わらないようです。

『アンサング・シンデレラ 病院薬剤師の処方箋』の率直な感想としては、実は身近にも関わらず、あまり馴染みのない病院薬剤師の説明と、薬の名前などの専門用語がたくさん出てきてセリフを追うのが大変でした!

ただ、色んなことを知ることができて、とても見ごたえのある作品です。

内容とは関係ないのですが、田中圭さん、西野七瀬さん、金澤美穂さんなど『あなたの番です』キャストが続々出てきたのも面白かったです。

今後様々なヒューマンドラマが繰り広げられそうですね。

次回も15分拡大版とのことなので、楽しみにしています!

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