2020年6月11日に、日本でもサービス開始となった「Disney+ (ディズニープラス)」。
数ある作品の中でも一段と注目を浴びているものといえば『スター・ウォーズ』シリーズ初の実写ドラマとなった『マンダロリアン』ではないでしょうか?
- SFウエスタン×時代劇!?『マンダロリアン』の世界観を徹底解説
- 過去の映画へのオマージュも満載!
- ベビー・ヨーダこと「ザ・チャイルド」の可愛さに思わずほっこり…。
この記事では『マンダロリアン』のあらすじと、感想レビューをネタバレありでご紹介しています。
目次
【ネタバレ】『マンダロリアン』あらすじ・解説
『マンダロリアン』は、銀河を舞台にした『子連れ狼』な物語
『マンダロリアン』を一言で表すと、「銀河を舞台にした『子連れ狼』」。
マルコヤマモト
マンダロリアンは主人公の名前ではなく、種族全体の呼び名です。
マンダロリアンたちは武士道のような教義・掟を持っており、例えば人前でヘルメットを外して素顔を見せることはできません。
マルコヤマモト
物語の舞台は『スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還』から5年後。
ルーク・スカイウォーカー率いる共和国レジスタンス軍が、ダース・ベイダー率いる銀河帝国軍を倒した後、銀河系に混沌が訪れた時代です。
マルコヤマモト
そんな銀河系の辺境にある惑星ネヴァロで、マンドー(ペドロ・パスカル)は賞金稼ぎとして生計を立てています。
そして、賞金稼ぎギルドのリーダーであるグリーフ・カルガ(カール・ウェザース)からの依頼の獲物が「ザ・チャイルド」だったのです。
獲物は獲物だけど、まだ小さい子どもだった…。
一度は元帝国軍と繋がるクライアント(ヴェルナー・ヘルツォーク)のもとにザ・チャイルドを届けるものの罪悪感を感じたマンドーは、ザ・チャイルドを奪い返します。
マルコヤマモト
物語を彩るマンドーの仲間たちにも注目
『マンダロリアン』には、個性豊かなマンドーの仲間たちが登場します。
マルコヤマモト
マンドーがザ・チャイルドを手に入れるために向かった惑星アルバラー7で出会ったのがアグノート族のクイール(ニック・ノルティ)。
マンドーのことを気に入ったようで、何かと手助けをしてくれます。
またマンドーが破壊した賞金稼ぎドロイドIG-11を再プログラムして更生させるなど、手仕事にも自信があるキャラクターです。
そして、第4話楽園で登場するのがマンドーも信頼できる女戦士キャラ・デューン(ジーナ・カラーノ)。
がっしりした体格のキャラは元反乱軍のショックトルーパー。
マルコヤマモト
そして、忘れてはいけないのがタイカ・ワイティティが声の出演を務めた賞金稼ぎドロイドIG-11。
第1話でマンドーに破壊されてから、シーズン1の最終話でやっとこさ大活躍を見せてくれます!
マルコヤマモト
『マンダロリアン』には数々のオマージュが隠されている!
マルコヤマモト
『マンダロリアン』全体に漂うのは、西部劇の雰囲気。
マルコヤマモト
たとえば、第1話を観ただけでも『荒野の用心棒』『大いなる西部』『夕陽のガンマン』『明日に向かって撃て』『続・荒野の用心棒』などの作品が思い浮かぶでしょう。
そして、子どもを連れて宇宙を放浪するマンダロリアンの姿は、まさに『子連れ狼』そのもの。
漫画が原作の『子連れ狼』は、日本の漫画としてはかなり早い段階に北米に輸出されていた作品で、英語版も出版されていました。
柳生一族により妻と職を失った拝一刀と息子大五郎のさすらいと復讐の旅を描き、日本を代表する漫画として高い評価を受けています。
マルコヤマモト
さらに、『七人の侍』を彷彿させるエピソードもあります。
『七人の侍』は、1954年に公開された黒澤明監督の映画で、百姓が侍を七人雇い、襲ってくる山賊に勝利するという物語です。
第4話「楽園」は、マンダロリアンが農民に雇われるという、まさに『七人の侍』になぞったエピソードになっています。
マルコヤマモト
このようなオマージュを発見しながら物語を進めていくことも、かなり面白いと思います!
『マンダロリアン』と『スター・ウォーズ』のつながりを考える
マルコヤマモト
しかし、『スター・ウォーズ』を観ておくとより楽しめるポイントもあるかもしれませんし、シーズン2以降はもしかしたら本編へのオマージュも隠されているかもしれませんので、時間がある時にチェックしておきましょう。
『マンダロリアン』シーズン1終了時点での『スター・ウォーズ』との関係性は、ザ・チャイルドの持つ不思議な力だと思います。
マルコヤマモト
ザ・チャイルドがマッドホーンを浮かせたり、傷ついたカルガの傷を癒やしたり、炎を跳ね返したりという行動は全てフォースの力によるものです。
フォースはもともとジェダイが持つエネルギーのようなものでしたが、物語が進むにつれてその概念のようなものは変化していると思います。
マンドーはマンダロリアンの教義のもと、ザ・チャイルドを元の種族に返すという約束を果たさなければいけません。
マルコヤマモト
また、『マンダロリアン』の鎧が本編に登場する賞金稼ぎボバ・フェットにそっくりだということですが、これはボバ・フェットがマンダロリアンの鎧を装着しているだけということです。
しかし、シーズン2でボバ・フェットが登場することが示唆されているので、少なからずマンダロリアンの鎧を身に着けた理由や動機などが描かれそうですね。
『マンダロリアン』シーズン1の結末
子連れ狼状態で宇宙を放浪し続ける、マンドーとザ・チャイルド。
『マンダロリアン』シーズン1は終盤第7話から一気に盛り上がりをみせます。
満を持して現れたのは、今作の悪役で元銀河帝国軍将校のモフ・ギデオン(ジャンカルロ・エスポジート)。
クライアントを殺し、街にはびこるストームトルーパーたちを一掃することができたらギルドからの追求を解くという、カルガからの条件を呑んだマンドー。
キャラ、クイール、IG-11を雇いクライアントのもとに赴きましたが、モフ・ギデオン率いる帝国軍残党の罠にまんまと嵌められ、完全包囲されてしまいます。
しかも、ザ・チャイルドを連れてマンドーの宇宙船へ戻ったはずのクイールはスカウト・トルーパーに殺され、ザ・チャイルドを奪われてしまうのです。
絶体絶命のマンドーたちを救ったのが、クイールによりナースドロイドに再プログラムされたIG-11でした。
マルコヤマモト
IG-11の活躍でピンチを脱出できたものの、マンドーたちの行く先にはストームトルーパーの一個小隊が待ち構えていました。
数で勝ち目がないと察したIG-11は、メーカープロトコルに基づいてストームトルーパーたちを道連れに自爆。
マルコヤマモト
さらにタイ・ファイターで襲撃してきたモフ・ギデオンに対し、マンドーがジェットパックで飛翔し爆弾を仕掛けて墜落させます。
マンダロリアンの教義のもと、マンドーはザ・チャイルドを元の種族へ返すまで父親役を果たすことを誓います。
キャラはカルガのもとで働くために惑星ネヴァロに残ることに。
マンドーの宇宙船が発ち、無事ハッピーエンドかと思いきや、墜落したタイ・ファイターを黒く光る刀で切り裂き、中からモフ・ギデオンが登場するという場面で終わります。
マルコヤマモト
『マンダロリアン』感想
『マンダロリアン』は『スター・ウォーズ』初心者歓迎&ファン納得の物語!
2020年6月11日にDisney+で配信になった『マンダロリアン』。
マルコヤマモト
製作総指揮を『アイアンマン』のジョン・ファヴロー、各話を手掛けるのは選りすぐりの監督たち!
『マイティ・ソー/バトルロイヤル』で一躍人気になったタイカ・ワイティティや、女優のブライス・ダラス・ハワードが第4話の監督を務めたことでも話題になりました。
マルコヤマモト
『スター・ウォーズ』本編を離れても、これだけ遊べるんだ…という制作陣の柔軟さにおもわず感嘆の溜め息…。
さらに、シーズン1は『スター・ウォーズ』シリーズに直接絡みがない物語であることが、新規視聴者への間口を広げている、とても優しい作りになっています。
キャラクターたちの魅力も満載!
マルコヤマモト
武士道を彷彿させる「マンダロリアン」という種族の生き方と教義がカッコよく、日本人でこれに共感する人も多くいるのではないでしょうか。
ヘルメットを人前で脱いではいけないのはちょっと苦しそうですが、不器用だけど心優しいマンドーは、きっとザ・チャイルドにとって良い父親になると思います。
マルコヤマモト
もちろんタイカ・ワイティティ監督が声の出演を務めた賞金稼ぎドロイド「IG-11」も忘れてはいけません!
クイールによって再プログラムされ、(というか人間として精神を鍛えられていたな…)ナースドロイドとなったIG-11の優しさと、彼の活躍はシーズン1の見どころです。
マルコヤマモト
そして、注目なのは第7話から登場したジャンカルロ・エスポジート演じる悪役、モフ・ギデオン。
マルコヤマモト
第8話ラストでモフ・ギデオンが所持していた刀は「ダークセーバー」と呼ばれているようですが、それ自体が何なのか、一体どんなパワーを持つのかは『マンダロリアン』ではまだ謎に包まれています。
ちなみにダークセーバーは、TVシリーズの『クローン・ウォーズ』に登場する刀ということなので、気になる人はそちらをチェック!
もちろん『マンダロリアン』だけでも面白いのですが、やはり『スター・ウォーズ』シリーズと交差させることでより面白くなることは間違いないでしょう。
SNSでのみんなの感想・評判
マンダロリアン観終わりました。軸となるストーリーがあるけど各話毎に違ったエピソードがあって面白かった!主人公とその仲間たちもカッコよくてキャラが立っててよかった。でもチョイ役は結構見た目も活躍もショボい。でもそれでいいのかな。満足出来る内容でした! pic.twitter.com/Jexozv19g2
— takuya ◢ ◤ entertainment (@taklown) June 19, 2020
マンダロリアン、もうEP7なんだけどもう終わっちゃうの/(^o^)\
すごくおもしろいです
話はコンパクトですっきりしているのに、随所にユーモアや「なるほど~!」という納得感がひねってあって、満足度が高い
「顧客の求めていた本当のもの」って感じるヨーダの種族名って明かされていないのね pic.twitter.com/rfhgcsZaNd
— だいごろ🍆 (@daigoro_0602) June 18, 2020
ディズニー+で配信される「マンダロリアン」はめちゃくちゃ面白いからスターウォーズファンは絶対見て!SWの世界で子連れ狼をやるっていう最高のシナリオとマンダロリアンたちのかっこよすぎる生き様が見られるぞ!!!!
そして見終わった後に絶対こう言いたくなる…
「我らの道」 pic.twitter.com/3CYveYhqTB— ななせなつひ@お料理モーメント公開中 (@nowar1024) June 11, 2020
マルコヤマモト
作品の感想はもちろん、『マンダロリアン』に関するフィギュアを使った「オモ写」や、ザ・チャイルドの人形を可動式に改造した方なども見つけました!
マルコヤマモト
ザ・チャイルドに関しては、数世紀に渡って生きる種族であること、銀河系全体において貴重な種族であること、フォースのような力を使うこと、くらいしか判明していません。
これは『スター・ウォーズ』シリーズのジョージ・ルーカスが決めたことで、未だに公式データバンクの項目でもヨーダの種族欄が不明になっているということです。
『マンダロリアン』あらすじ・ネタバレ感想まとめ
『#マンダロリアン』の中に生きる「#スターウォーズ」の精神とは❓
『ディズニー・ギャラリー/スター・ウォーズ:マンダロリアン』エピソード2
本日(6/19)より #ディズニープラス で独占配信中! pic.twitter.com/g29CvvH99w
— スター・ウォーズ公式 (@starwarsjapan) June 19, 2020
マルコヤマモト
Disney+ (ディズニープラス)では『マンダロリアン』の制作の舞台裏がわかるドキュメンタリーも配信中です。
- 全8話ながら一気観できてしまうほどの面白さ!
- ザ・チャイルドとマンドーの父子関係にこれからも期待
- いよいよ本編との絡みあり?シーズン2が2020年10月から配信予定
全8話ながらあっという間に見れてしまう面白さ、週末のイッキ見にはもってこいの作品でした。
マルコヤマモト
そんな『マンダロリアン』のシーズン2は、2020年10月から配信開始予定で、『スター・ウォーズ』シリーズの人気キャラクターボバ・フェットの出演も噂されています。
さらに、『シン・シティ』『アンストッパブル』のロザリオ・ドーソンが『スター・ウォーズ 反乱者たち』に登場したアソーカを演じることが報じられ、本編への絡みが期待されています。
マルコヤマモト