第43回日本アカデミー賞において、最優秀作品賞をはじめとする主要部門三冠受賞(最優秀男優賞、最優秀女優賞)に輝いた『新聞記者』の藤井道人監督とスターサンズのタッグが新たに描く新作『ヤクザと家族 The Family』が2021年に公開されます。
この度、King Gnuの常田大希率いる気鋭の音楽集団 millennium paradeが主題歌を担当、本作のために「FAMILIA」を書き下ろし、その楽曲初お披露目となる最新の予告編映像が解禁となりました。
目次
『ヤクザと家族 The Family』主題歌は常田大希率いるmillennium paradeに決定
本作の主題歌にmillennium paradeへ白羽の矢が立ったのは、主演を務める綾野剛が脚本を読んだイメージから藤井監督に提案したことから始まったとのこと。
綾野は、「映画を観終わった後に、その世界を生きていない第三者の愛が、どうこの作品とお客様の懸け橋となってくれるのか、今自分たちが心の中に宿している静かなマグマを治癒してくれるのは、(常田)大希しかいなかった。」と直感で常田が思い浮かんだことを明かします。
綾野から提案を受けた藤井監督は、「映画には主題歌が付きもの。この作品の話が立ち上がってすぐに企画を書いて、綾野さんに渡したんです。綾野さんも一俳優として、一スタッフとして、作品の全てに関わってくれて。この脚本を読んだイメージで常田さんが書く楽曲を主題歌にどうかなって提案してくださったんです。そんなにすばらしい機会があるんだったら、是非僕もオファーしたいですということで、綾野さんのおかげです。」とオファーの経緯を語ってくれました。
親友として、また共にクリエイティブな世界で生きる者同志でもある綾野と、日本アカデミー賞6冠に輝いた『新聞記者』のメガホンをとった藤井、2人からの熱いラブコールを受けた常田は、『とにかくお前が思う最高のものを出してくれ』という気概あるオファーに気合い入れて向き合わなくてはと快諾。
令和の時代を牽引する3人の夢のようなコラボレーションが実現することとなった。King Gnu、millennium paradeと多忙を極める常田ですが、オフライン(仮編集)状態の映像を観て楽曲の制作に取り掛かったとのこと。
「“ヤクザ”を題材にしている作品ではあるけれども、かといってヤクザ映画というそういう印象は全く無くて、多かれ少なかれ誰しもが生きていれば起きえること、生きていれば感じるような普遍的な紡ぎ方がもうオフラインの時点で出来上がっていたので、のっかるだけだった。」と純粋な気持ちで一気に楽曲を書き上げた経緯を語りました。
映像を観て約1週間という短期間でデモを作り上げた常田は、「やばいのできた」と綾野に即報告したとのこと。
あまりの早さにビックリし、楽曲を聞いた綾野は、「傑作、「FAMILIA」。恐ろしい曲が生まれた」と率直な気持ちを語り、監督も、「いつもどこか心残りに思いながら次こそと思って生きてきたけど、もう思い残すことはない」と主題歌の歌詞を引用して、観て直ぐに主題歌として返してくれた常田への感謝の気持ちを語りました。
2人からの最大の賛辞をもらった常田は、「俺これ以上いい曲かけないんじゃないかなと…(笑)」と最高傑作の主題歌の誕生を共に称えあいました。
エンドロールに主題歌が入った完成した本編を観終った綾野は、「感想を表現するには言葉では足らない。魂がえぐられた。今日まで生きてきて出会った事のない感情です。エンドロールで歌詞が流れるのを観た時、体内から溢れ出るモノを必死に抑えた。私にとって人生最愛の作品が生まれました。」と感無量の様子。
そして常田は「(完成版を観て)号泣しちゃいましたね。曲を作った過程とか関係なく、ただただ映画に持っていかれて。自分が作ったもので号泣を加速させられるとは思ってなかったなっていうぐらい凄いはまって。本当にこの相乗効果って、(ぐっと)きました。そして、作品に出ている役者の方々もみんな凄くて、誰一人欠けちゃいけないっていうぐらいしっくりきて。関わらせてくれてありがとうございます。本当に自分にとってとても重要な作品になりました。」と感謝の意を述べました。
主題歌へのコメント
綾野剛
人生最愛のレクイエムが生まれました。
“FAMILIA”は私にとって永遠です。
藤井道人監督
デモを聴かせていただいて、「最高です!」と直ぐに連絡したぐらい素晴らしい楽曲を作って頂き感謝しています。
そのあとも完成形になるまでに、どんどんブラッシュアップされていって。
こんなに素晴らしい曲でこの映画を終われるならもう思い残すことはない、曲を聴きながら編集作業をしていて、何度もそう思えました。
映像を観ていただいた感覚を曲という形で直ぐに返してくれて、こんなに近いクリエイティブができた経験はめったにないので、本当に嬉しかったです。
アーティスト情報:millennium parade
東京のプロデューサー/ソングライターである常田大希を中心とした、デジタルネイティブなミレニアル世代のミュージシャン、映像ディレクター、CGクリエイター、デザイナー、イラストレーター等々、様々なセクションを内包しつつ、クリエイティブファーストに自在に伸縮する新しいスタイルのバンド。
日本の説話に登場する、深夜に徘徊をする鬼や妖怪の群れ、およびそれらの行進を意味する”百鬼夜行”をコンセプトととし、世界から見た東京をテーマに、混沌としたリアルな東京の面白さを発信。
DIORとのコラボレーションや、日本が世界に誇るアニメーション『攻殻機動隊 SAC_2045』(NETFLIX)の主題歌を務めるなど、新たな価値観の提唱者として大きな注目が集まっている。
公式HP:https://millenniumparade.com/
Instagram:https://www.instagram.com/mllnnmprd/
Twitter:https://twitter.com/mllnnmprd
楽曲情報
「FAMILIA」millennium parade(ソニー・ミュージックレーベルズ)
作詞・作曲:常田大希
編曲:millennium parade
Vocal:井口理,常田大希
Guitar:常田大希
Keyboards:江﨑文武
Synth Bass:新井和輝,石若駿
Drums:石若駿
Beats:勢喜遊
イベント情報
King Gnuとmillennium paradeの世界を凝縮した展覧会「『ヌーミレパーク(仮)』DIRECTED BY PERIMETRON」が、10月21日より東京・Ginza Sony Parkで開催中
特設サイト:https://www.ginzasonypark.jp/gnu-millepark/
『ヤクザと家族 The Family』主題歌「FAMILIA」予告編と共に解禁!
綾野剛をはじめとする豪華キャストと、『新聞記者』のスタッフが再集結してつくりあげた映画のラストを飾る主題歌が初お披露目となる予告編がついに完成。
“組=家族“のために14年もの年月を犠牲にした山本(綾野剛)が出所後目の当たりにしたのは、暴対法※の影響でかつての隆盛の影もなく、衰退し、存続していくのもギリギリな状態に一変していた柴咲組の姿。
「お前らのやってきたことを考えたら当然の報いだろ。ヤクザの人権なんてとうの昔に無くなってんだよ」という刑事・大迫(岩松了)の言葉に憤りを感じながらも、「反社」として排除される現実は山本に重くのしかかり、かつて同じ時間を過ごした仲間からさえも避けられる始末。
しかし時代が変わろうとも、彼の中で唯一変わらなかったものが、男としての矜持と由香への愛だったー。
本当の父親の様に山本を慈しんできた組長・柴咲(舘ひろし)の「お前はまだやり直せる」という言葉に、ヤクザの世界から足を洗い、ようやく巡り会った愛する家族と共に生きる決意をする山本だったが、一度踏み入れた裏の世界のしがらみからはそう簡単には抜け出せません。
両親を亡くし自暴自棄な少年時代を生きた1999年、ヤクザとして男をあげた2005年、ヤクザの世界から足を洗い、愛する自身の家族と生きていこうともがく2019年と、移りゆく時代の流れの中でヤクザとして生き、人として生きる権利を全て奪われた男が、大切なものの為に全てをかけて挑んだ運命の行方はー。
まるで讃美歌、レクイエムのように全てを優しく包み込み、この映画の情景がありありと浮かぶような歌詞とメロディが全てを浄化し、令和という新しい時代に生きる人々に生きる希望を感じさせてくれるこの楽曲に彩られた壮大な年代記が、ついに誕生します。
実力、人気を兼ね備えた3人がタッグを組み、映画というフィールドで生み出した相乗効果にぜひご期待下さい。
※暴力団対策法:1992年に第一次が施行され、2012年に第二次が施行。それまで社会の闇として隠然と力をふるっていた暴力団の無力化に大きく役立ち、企業や地域社会への影響力を減じる契機となった。
『ヤクザと家族 The Family』作品情報
出演:綾野剛、尾野真千子、北村有起哉、市原隼人、磯村勇斗、菅田俊、康すおん、二ノ宮龍太郎、駿河太郎、岩松了、豊原功補、寺島しのぶ、舘ひろし
監督・脚本:藤井道人
音楽:岩代太郎
企画・製作・エグゼクティブプロデューサー:河村光庸
プロデューサー:佐藤順子、角田道明、岡本圭三
撮影:今村圭佑
照明:平山達弥
録音:根本飛鳥
キャスティング:おおずさわこ
美術:部谷京子
衣装:宮本まさ江
ヘアメイク:橋本申二
助監督:逢坂元
制作担当:大川哲史
題字:赤松陽構造
スチール:八木咲
編集:古川達馬
配給:スターサンズ/KADOKAWA
製作:2021『ヤクザと家族 The Family』製作委員会
公式サイト:yakuzatokazoku.com
公式Twitter:@Family_Yakuza
あらすじ
ヤクザという生き方を選んだ男の3つの時代にわたる壮大なヒューマンストーリー。
1999年、父親を覚せい剤で失い、その日暮しの生活を送っている時に、柴咲組組長の危機を救った男・山本賢治(綾野剛)。
自暴自棄になっていた自分に手を差し伸べてくれた柴崎博(舘ひろし)に心の救いを得て、二人は父子の契りを結ぶ。
2005年、短気な面もあるが一本気さのある山本は、ヤクザの世界で男をあげていく。
激化する因縁の相手・侠葉会との争い、自分と同じような境遇で育った女性との出会い、大切な家族である仲間を失ってしまうなど、人生を大きく揺り動かす激動の瞬間に愚直なまでに向き合って生きる山本、そして彼は自分の【家族・ファミリー】を守るために、ある決断をするー。
2019年、14年もの年月を犠牲にした山本が出所後目の当たりにしたのは、暴対法の影響でかつての隆盛の影もなく、存続していくのもギリギリな状態に一変していた柴咲組の姿。
時代の流れによる大きな変化に戸惑いながらも、愛する家族との生活を望み、新たな人生を歩もうとする山本に、状況を根底から揺るがす事件がー。
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