第43回日本アカデミー賞において、最優秀作品賞をはじめとする主要部門三冠受賞(最優秀男優賞、最優秀女優賞)に輝いた『新聞記者』の藤井道人監督とスターサンズのタッグが新たに描く新作『ヤクザと家族 The Family』が2021年1月29日(金)に公開されます。
本作は、ヤクザという生き方を選んだ男の3つの時代にわたる壮大なヒューマンストーリー。
荒れた少年期に地元のヤクザの親分から手を差し伸べてもらったことで心の救いを得て父子の契りを結び、時は移り、ヤクザとして名をあげていく男にも愛する自分の家族ができます。
一方、暴対法の施行はヤクザの有り様を一変させます。
男の選んだ生き方は様々な矛盾をおこし始め、組の存続を巡る因縁の敵との戦いの中、ヤクザであることを貫くことは、一方でかけがえのないものを失うという状況を突きつけられていきます…。
主人公・山本賢治役に今回初のヤクザ役となる綾野剛。
綾野演じる山本に“家族”という居場所を与えた柴咲組組長・柴咲博を、ヤクザ役は43年ぶりとなる舘ひろし。
その他、豪華キャスト共演のほか、主題歌には綾野自らオファーしたという常田大希率いる音楽集団・millennium paradeが書き下ろした楽曲で本作を彩ります。
現代ヤクザの実像を描き、今の世に問題を突きつける、全く新しいスタイリッシュ・エンタテインメントがここに誕生!
このたび、綾野剛演じる山本が攻防戦を繰り広げながら町を疾走する迫力ある本編映像が解禁されました。
『ヤクザと家族 The Family』綾野剛、白昼の疾走本編シーンが解禁
今回解禁となる映像は、三部構成となる本作の第一章、1999年パートの瞬きする暇もないほどの迫力あるシーン。
綾野剛演じる山本賢治が、柴咲博(舘ひろし)率いる柴咲組と敵対する侠葉会の息のかかった売人から覚せい剤を奪ったことから、一触即発の逃走劇が始まる─。
山本が商店街を歩いていると一本の電話が鳴り、「逃げてください!」と悪友・細野(市原隼人)の叫ぶ声が。
すると目の前には黒いスーツをまとったヤクザが現れ、突如山本は追われる羽目になります。
アーケード通り、商店街、そして古びたアパートといたるところを全速力で疾走し、侠葉会のヤクザと攻防を繰り返しながらも逃げていきます。
何とかして敵を振り払い、通りに出たのもつかの間、車にはねられ、道へ倒れこむ山本。
撮影前から綾野、藤井監督で話し合いながら作り上げられた山本という男のイメージ― 金髪に真っ白なTHE NORTH FACE の上下と白いNIKEのスニーカーという強烈なビジュアルと、身体能力の高さを見せつけている本シーン。
特に車にはねられるシーンの撮影においては、舘が『3テイクもやったの?』とビックリするほどリアルを追求した撮影だったようで、綾野も『怪我をしないようにイメトレして臨んではいるものの、轢かれる瞬間は思った以上に車は重かった』と語るほどに、撮影における最初のクライマックスと言える体を張ったアクションシーン。
現場では、綾野はリーダーシップを発揮し、演出だけではなく、撮影中に転んだカメラマンの怪我の手当まで率先して買って出ました(スタッフ談)。
撮影を担当したのは『デイアンドナイト』(19)や『新聞記者』(19)など、藤井監督作品に無くてはならない存在にして、大学時代からの友人である今村圭佑。
本シーンを含む第一章では手持ち撮影がメインで、フィルムの生っぽさとざらつきを思わせる質感と陰影のコントラストがかつての香港ノワールのようなムードを醸し出しています。
藤井組初参加の舘ひろしも今村の撮影を称賛。
「藤井監督含む、撮影現場のスタッフたちが何一つ妥協していない。久しぶりに骨のあるハードボイルドな作品に出演できて嬉しかった。」と若い世代のキャスト、スタッフが発する熱き現場で同じ時を過ごしたことを嬉しそうに語りました。
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『ヤクザと家族 The Family』作品情報
出演:綾野剛、尾野真千子、北村有起哉、市原隼人、磯村勇斗、菅田俊、康すおん、二ノ宮龍太郎、駿河太郎、岩松了、豊原功補、寺島しのぶ、舘ひろし
監督・脚本:藤井道人
音楽:岩代太郎
企画・製作・エグゼクティブプロデューサー:河村光庸
プロデューサー:佐藤順子、角田道明、岡本圭三
撮影:今村圭佑
照明:平山達弥
録音:根本飛鳥
キャスティング:おおずさわこ
美術:部谷京子
衣装:宮本まさ江
ヘアメイク:橋本申二
助監督:逢坂元
制作担当:大川哲史
題字:赤松陽構造
スチール:八木咲
編集:古川達馬
配給:スターサンズ/KADOKAWA
製作:2021『ヤクザと家族 The Family』製作委員会
公式サイト:yakuzatokazoku.com
公式Twitter:@Family_Yakuza
あらすじ
ヤクザという生き方を選んだ男の3つの時代にわたる壮大なヒューマンストーリー。
1999年、父親を覚せい剤で失い、その日暮しの生活を送っている時に、柴咲組組長の危機を救った男・山本賢治(綾野剛)。
自暴自棄になっていた自分に手を差し伸べてくれた柴崎博(舘ひろし)に心の救いを得て、二人は父子の契りを結ぶ。
2005年、短気な面もあるが一本気さのある山本は、ヤクザの世界で男をあげていく。
激化する因縁の相手・侠葉会との争い、自分と同じような境遇で育った女性との出会い、大切な家族である仲間を失ってしまうなど、人生を大きく揺り動かす激動の瞬間に愚直なまでに向き合って生きる山本、そして彼は自分の【家族・ファミリー】を守るために、ある決断をするー。
2019年、14年もの年月を犠牲にした山本が出所後目の当たりにしたのは、暴対法の影響でかつての隆盛の影もなく、存続していくのもギリギリな状態に一変していた柴咲組の姿。
時代の流れによる大きな変化に戸惑いながらも、愛する家族との生活を望み、新たな人生を歩もうとする山本に、状況を根底から揺るがす事件がー。
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