イケメン俳優の代表格クォン・サンウと、韓国が誇る名優クォン・サンウがタッグを組んだ!
演じるのは事件好きの漫喫店長と伝説の刑事…。これだけでもうワクワクが止まらない!
でこぼこな2人が挑む事件とは!?
- 韓国が誇る名優&名優が夢の共演!でこぼこコンビを演じる
- コメディに見せつつも、しっかりと時事問題も取り上げている社会派作品!
- 推理小説が好きな人にもおすすめ!2人と一緒に推理をしてみよう
それではさっそく、韓国映画『探偵なふたり』をネタバレありでレビューします。
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目次
『探偵なふたり』作品情報
作品名 | 探偵なふたり |
公開日 | 2016年2月20日 |
上映時間 | 120分 |
監督 | キム・ジョンフン |
脚本 | キム・ジョンフン |
出演者 | クォン・サンウ ソン・ドンイル ソ・ヨンヒ パク・へジュン イ・スンジュン |
音楽 | チョン・ジュンハン |
『探偵なふたり』主要キャスト/役柄
クォン・サンウ / 役:カン・デマン
- 漫画喫茶のやる気のない店長。
- 未解決殺人事件のブログを運営と警察の捜査の干渉に情熱を注いでいる。
- 2児の父親でもあるが、家では恐妻家の妻に尻に敷かれている。
ソン・ドンイル / 役:ノ・テス
- かつては「人食いザメ」と呼ばれた伝説の刑事で無骨な男。
- こちらも恐妻家の妻を持ち、家では尻に敷かれている。
パク・ヘジュン / 役:イ・ジュンス
- デマンの幼馴染で、デマンは「先輩」と呼んで慕っている。
- 刑事であり友人想いの優しい心の持ち主。
- 殺人事件の犯人として逮捕される。
【ネタバレ】『探偵なふたり』あらすじ・感想
実は韓国では多い「夫婦間の殺人」を描き時事問題も取り上げた
漫画喫茶の店長のデマンは、店の仕事にはやる気を見せないものの、自分で運営している「未解決事件情報」のブログには情熱を注ぐ毎日。
デマンは事件があると警察の捜査を手伝いに(邪魔しに)来るため、刑事のテスとも犬猿の中でした。
デマンには刑事を目指していた過去がありましたが、脚の検査でひっかかり不合格となってしまったのです。
テスは「人食いサメ」と呼ばれた伝説の刑事でしたが、過去の事件捜査の際に素手で2人を殺してしまうという過去がありました。
それ以降テスは左遷され、今は周りから煙たがられる存在に。
そんな2人には、家庭では妻の尻に敷かれている…という共通点がありました。
ある夜、デマンは仲の良いジュンスとともに飲みに出かけましたが、それぞれ呼び出しを受け別れます。
酔っ払ってしまったデマンは、デマンを呼び出した先輩ヨンギュの家で寝てしまいます。
すると次の日の朝、ヨンギュの妻が死体で発見されたのです!
捜査で現場にテスが現れます。
ヨンギュの犯行が疑われましたが、犯行時刻はデマンと飲み歩いていたためアリバイが成立します。
さらに、ヨンギュの妻ソヨンの口座から1億5千万ウォンが引き出されていたことが判明し、テスは用途を調べ始めます…。
驚くべきことに2018年、韓国では「殺人事件のうち5件に1件が夫が妻を殺害」というニュースが報じられました。
家庭内暴力が発展したケースが多いとされていますが、現状はさらに深刻なようです。
1年間で起きた親密な関係にある男女間で起きた殺人事件が81件にも達したようで、深刻な問題にもなっています。(2018年のお話です)
こういった社会問題も実際にあるようですが、ヨンギュが殺したのでなければソヨンを殺したのは一体誰なのでしょうか…?
捜査が進むにつれて明らかになるデコボコな2人の意外な共通点とは!?
口座から引き出されたソヨンのお金の行方を追ったところ、多額な借金を抱えたヨンギュから財産を守るため、ジュンスがソヨンに名義を貸していたことが判明します。
さらに、ジュンスの服で包まれた凶器が発見されたのです。
ジュンスは犯行を否定しますが、ソヨン殺人の罪で逮捕されてしまいます。
テスはジュンスの犯行を信じがたく、ジュンスを捕らえた上司を殴りつけました。
そして、2週間で状況を覆せたら上司が辞め、無理な場合はテスが刑事を辞めるという条件のもと、ジュンスの潔白を晴らす捜査が始まったのです。
同じ頃、デマンもジュンスが逮捕されたことに衝撃を受けていました。
デマンは持ち前の推理能力を活かし、ジュンスの潔白を晴らすために独自の捜査を始めました。
捜査場所でデマンとテスは偶然鉢合わせ、不審な男を見たという情報を得ます。
デマンは捜査についてテスと手を組もうと話を持ちかけますが、激しく嫌がられながらも共に行動することに…。
ジュンスと面会したデマンとテスは、ソヨンが殺害される当日ジュンスと会っていたことを知ります。
離婚を回避する約束でソヨンに名義を貸していたジュンスでしたが、ソヨンはヨンギュとの離婚を決意していました。
ジュンスはヨンギュへ宛てた手紙をデマンに渡し、ヨンギュを支えるように言います。
2人が情報を得た不審者は、カフェを経営するジャンホという男でした。
ジャンホに話を聞くと、ジャンホは土地売買の件でソヨンと知り合ったことがわかりました。
渋々売った土地にソヨンがマンションを建て、大儲けしたことに腹を立てソヨンに会いに行った日…ジャンホは帰り際にソヨンの部屋に2人の影を見たことを話しました。
デマンと行動するうちに、テスはお互いに恐妻家という共通点があることに気づき、デマンに親近感を覚え始めます。
そんなとき、マ刑事の妻ヤン・ミナの殺害事件が発生ー。
テスは現場の状況からソヨン殺害と同一犯と推察、さらに共犯者がいる可能性が出てきました。
事件に隠されたトリック「交換殺人」は推理モノではよくある手法
デマンはテスに「良川殺人事件が」今回の事件に関係しているのでは?と話します。
この事件とソヨン、ミナの事件と共通していることは、犯人が犯行時刻をわざと残していることでした。
ですが、犯行時刻を残している理由まではわかりませんでした。
当初良川殺人事件の犯人であるレイナは、自らが少女を殺害したことを悲観して、自殺したと考えられていました。
しかし、マ刑事の検挙者名簿にあるイ・ユノという人物がレイナ殺人の犯人候補に上がります。
ユノは窃盗、婦女暴行の容疑で逮捕され懲役7年の判決を受けていましたが、減刑され既に出所していたのです。
そして、マ刑事の妻ミナと関係のあった男性がミナ殺害の犯人として逮捕されます。
男性は自らの殺害を否定し、マ刑事が水商売の女性に入れ込んでおり借金を抱えていることを供述したのです。
その頃、テスとデマンはユノと対峙していました。
ユノは水とブレーカー(電気)を使って2人を殺そうとしますがテスが機転を利かせて事なきを得ます。
テスは家族のことを考え、デマンに手を引くように言い聞かせますが、デマンは兄弟同然のジュンスを救うために、捜査をやめるつもりはありませんでした。
デマンはレイナとマ刑事が被害者たちと接点が合ったことからマ刑事とユノが共犯だと考えます。
しかし、
- ミナ殺害事件で採取された犯人の血液型がAB型(犯罪者データにない)
- 電子足輪をつけているユノが犯行時刻に訪れていない
ことからテスに否定されました。
そしてジュンスの公判が行われ、懲役30年の刑が下されます。
デマンはマ刑事の検挙者名簿を見直すと、ハン・テウンという男性に暴力を受けている妻が殺されるのでは?と推測します。
そしてマ刑事が主導し「交換殺人」が行われていることに気づくのです。
犯行時刻を現場に残しているのはアリバイを成立させるためだということがわかります。
この時点でデマンはユノ、テウン、ジャンホが仲間であると考えますが、ジャンホが犯行時刻に現場に居なかったため、再びテスに推理を否定されます。
テスはユノと格闘し殺されそうになりますが形勢逆転し、ユノを捕らえます。
デマンはテウンの妻を助けようとして、傷だらけに彼女を発見。
そこにはマ刑事とヨンギュの姿がありました。
ヨンギュは妻とジュンスが不倫していると思い込み、今回の犯行に加担していたのです。
マ刑事に殺されそうになりながらも、デマンはジュンスから預かった手紙をヨンギュに見せます。
そこにはジュンスがヨンギュを思う気持ちが綴られていたのです。
ヨンギュはマ刑事を止めようとしますが撃たれてしまいます。
デマンもマ刑事に殺されそうになったところを間一髪!現場に駆けつけたテスが助けました…。
今作の事件のトリックは「交換殺人」。
推理小説などの題材によく使われることが多く、複数の殺意を持った人物が、お互いに対象人物を殺して殺人を行う方法です。
最近まで放送されていたドラマ『あなたの番です』も交換殺人ミステリーとして人気を博していましたね。
正直観たかったのはこのラスト!終わりは始まりに過ぎなかった
事件後テスは刑事を辞め、探偵事務所をオープンすることを決意し、デマンを相棒に誘います。
もちろん断る理由はないデマンは妻を説得することに。
しかし、デマンの妻ミオクは、ろくに仕事もしないデマンに愛想を尽かし離婚を考えていたのです…。
そんな中、事件を見事解決したデマンが市民栄誉賞を受賞(笑)
テレビのインタビューで家族への愛を伝えるデマンや、ダメダメな夫を評価する周囲の人間たちにミオクは正直複雑な想いを抱いていました。
さて、テスとデマンの探偵事務所がオープンです!
ここで物語は終わります。
バディものは今までたくさん観ましたが、この2人のデコボコ具合もなかなかでした(笑)
色々事件があったものの、正直待ち遠しかったのはこのラスト…!
みなさんも、くっつきそうでくっつかないカップルを見たことがあると思います。
『探偵なふたり』も、観ているうちにテスとデマンに対して同じような感情が湧き上がってくるんですよ。
別に2人をカップルとして見ているわけではなく「あぁ~こいつら早くコンビ組まねぇかな~」というじれったさ。
そして、いよいよ2人がコンビを組んで探偵事務所をオープンするラスト!
これには思わず「やったぁ~」と腕を上げてしまいましたよ。
そうそう、これが観たかったんですよね。わかっていらっしゃる。
この2人にとってはこれからが始まりなのです。そして映画も続編がある!と…。
モヤモヤが払拭されたところで2作目『探偵なふたり:リターンズ』のレビューへと続きます。
あと、劇中で登場する赤ちゃんのウンチは多分本物…(苦笑)
『探偵なふたり』あらすじ・ネタバレ感想まとめ
以上、ここまで映画『探偵なふたり』について紹介させていただきました。
- コメディで笑わせつつ、サスペンス部分はシリアスに…バランスが良く最後まで飽きずに観ることができる作品。
- 交換殺人だったというトリックが意外で面白かった。犯人の1人がヨンギュで残念だったが、最後に改心したのでまぁよし!罪は償ってもらおう。
- 続編もあり、再びこのコンビが観られることが嬉しい!ダメダメな夫なクォン・サンウと、とにかくうるさいソン・ドンイルの今後に期待♡
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