『捨ててよ、安達さん。』第3話あらすじ・ネタバレ感想!高校時代の携帯が思い出させてくれた青春

『捨ててよ、安達さん。』第3話あらすじ・ネタバレ感想!

出典:『捨ててよ、安達さん。』公式ページ

歴代の携帯電話をなぜか取っておいてしまう。

そんなマネージャーとの会話から、高校時代に使っていたガラケーを捨てることにした安達さん(安達祐実)。

その夜、案の定初代ケータイ(加藤諒)が現れますが、彼は開口一番、なぜ捨てられなきゃいけないのかと抗議をしてきます。

今まで捨てて欲しいと言われてきた安達さんは、急な路線変更に戸惑ってしまいます。

高校時代のことはあまり良い思い出がないと話す安達さんですが、ケータイからある課題を出されます。

翌朝、安達さんが思い出したこととは?

『捨ててよ、安達さん。』前回第2話のあらすじと振り返り

安達さん(安達祐実)は大好物の紅ショウガを常にストックしています。

業務用の袋入りをそのまま輪ゴムとビニール袋に入れ、そのまま冷蔵庫にイン。

すると、夜中夢に出てきたのは輪ゴムとレジ袋のカップルでした。

輪ゴムは酷使されすぎて切れる前に捨てて欲しいと、レジ袋は奥にしまわれ全く使われてない虚しさを訴えます。

そのうちに2人は喧嘩をし始めました。

よくよく聞いていると、2人は付き合っているようです。

実は、輪ゴムとレジ袋は、書店から同じ日に安達家にやってきたのでした。

安達さんは翌朝、紅ショウガを容器に移して、袋を書店のレジ袋に入れ、輪ゴムで止めて一緒に捨てました。

【ネタバレ】『捨ててよ、安達さん。』第3話あらすじ・感想


古い携帯電話

マネージャーとの会話の中で、古い携帯電話は見返したりもしないのになぜか取っておいてしまう。

という話になり、安達さん(安達祐実)は自分も高校時代に使っていたガラケーを、今だに取っておいていることに気がつきます。

まだ連載で捨てるものを決めていなかった安達さんは、そのケータイを捨てることに決めました。

しかし、また夢の中に出てきてもらっては困るので、何か方法はないかと探っていると『明晰夢』と言って、強くイメージすることで自分の見たい夢をコントロールすることができることを知ります。

安達さんは眠る前に子どもが描いた青い海、空、カニ、ヤドカリの絵を見て、今夜見る夢に備えます。

moyoko

携帯電話が普及し始めて20年以上。我々はいくつもの電話を手にしてきましたが、いくつかの本体が何故かそのまま手元に残してしまっています。心当たり、ありまくりです!あと、見たい夢は見られたことはありません!

子供の顔だけど子供じゃない

家族で海に遊びに行く夢を見るつもりだった安達さんでしたが、目の前にいるのは自分の美顔器をコロコロしている謎の少女(川上凛子)。

「…なんで?」

少女は安達さんの夢なのだから、安達さんがオファーしたのだろうとシレっとしています。

「誰だかわからない人を呼んでるの?私が?」

「そんなこと言われても」

安達さんは彼女のパーソナリティーを少しでも知るべく、年齢だけ教えて欲しいと少女に尋ねると「安達さんと同い年」だと言います。

どう見ても子供なのでそんなわけはないのですが、彼女は同い年だと言って引きません。

「だって童顔じゃん。子供の顔じゃん」

「自分だって子供の時から同じ顔してんじゃん」

そんな言い合いをしていると、物置からノックをする音が聞こえてきます。

moyoko

安達さんは少女に「童顔って言われるの嫌でしょ?」と聞かれ、少し遅れて「嫌じゃないよ」と答えますが、本当のところはどうなんでしょうか?昔は嫌だったけどアラフォーともなるとさすがに気にしていられないのかもしれません。

初代ケータイ

今夜の安達さんには、誰が捨てて欲しいと言ってくるのか見当がついています。

「高校時代に使ってた古いケータイだと思う」

これは夢がコントロールできているのではないかと少しはしゃぐ安達さん。

目の前に現れたのは、意外にもずんぐりむっくりした青年(加藤諒)でした。

てっきり制服を着た女子高生が来ると思っていた安達さんは、あまりにイメージと違うので言葉を失ってしまいます。

「はじめまして。初代ケータイです」

しかし、出てきたところで安達さんはもう捨てることを決めています。

ところが、ケータイは抗議をしに来たというのです。

「なんで僕があなたに捨てられなきゃいけないのかなって」

安達さんは過去2回捨てろと言われてきただけに、急な方向転換に戸惑いを隠し切れません。

moyoko

なんと、いざ捨てようとしたらしたで、なぜ捨てられるのかと言ってくるモノが現れました。彼は捨てられたくないのでしょうか?20年前の携帯電話のフォルムはずんぐりむっくりしていたので、加藤諒さんっぽいと言えばぽいかもしれませんね。

忘れられるのは辛い

一応シリーズ的なものなので、一貫性は欲しいと思っている安達さん。

しかし、ケータイは別に捨てられたくないと言っているわけじゃないと言います。

「同じじゃない…?」

「違う」

彼は、ただ捨てるにあたって納得できる理由が知りたいと言うのです。

安達さんは数秒考えます。

「使わないし…使わないからです」

その言葉にショックを受けるケータイ。まだ泣いてはいません。

じゃあなぜ20年も取っておいたのかと尋ねると、安達さんはただ忘れてたからと即答します。

「ひど。」

少女は言います。

「忘れられるのって辛いんだよ」

忘れられるより、邪魔者扱いされた方がまだマシなのだと。

moyoko

確かに愛の対義語は「無関心」と言われますから、忘れられたり無視されることはとても辛いことです。そんなことを必死で話す少女ですが、何か安達さんが忘れているモノなのでしょうか?

ケータイは思い出の品

忘れていたと言われてますます落ち込むケータイに、使うか使わないかの尺度で言ったら使わないから捨てることにしたのだと弁解すると、ケータイは怒り出します。

「使う使わないとかじゃないですから。ケータイは思い出の品っていうジャンルじゃないですか!」

10代という特別な時期に使っていたケータイを、使わなくなったという理由でパッと捨てられるものかと、ケータイは熱くなっています。

ケータイ自身は安達さんの人生を背負い、安達さんの青春と共に生きていると思っていました。

「別れるなら別れるで、お互いが納得する形で終わらせませんか」

ケータイは青春を成仏させてあげるべきだと主張します。

「なかったんで。青春とか」

moyoko

またしても痴話ゲンカのようになってきました。ただ夢の中ではモノもヒトなので、ただ使わないからという理由だけでは納得できません。安達さんはケータイを納得させることができるでしょうか?

安達さんの高校時代

安達さん自身はケータイを持てたことは嬉しかったのですが、結局は学校から仕事へ行く時の連絡手段として使うのが主で、女子高生の青春みたいなことに使うことはありませんでした。

「正直いい思い出じゃないんだよね、高校時代。」

別に嫌なことがあったわけでもないですが、普通の高校生でなかった分すごく思い入れのある時期でもないのです。

「気持ちは嬉しいけど、そういうことなんです。ごめんなさい」

安達さんが頭を下げると、ケータイは落ち着きを取り戻し、安達さんにチャームを渡します。

それは、当時出演していたドラマのグッズでした。

当時、高校生ながら仕事ばかりしていたという安達さん。

それはそれで楽しかったと振り返りますが、よく考えてみると本当にそうだったのかはわかりません。

「人間の記憶って曖昧だね」

moyoko

高校時代の安達さんに、青春はなかったと言われると「でしょうね~!」としか言いようがありません。楽しかったことも少しはあったはずですが忙殺されてしまったのでしょう。

捨ててよ、安達さん。

ケータイは、その頃のことを克明に記憶しています。

機械なので、何月何日に何をしていたのか、安達さんが覚えていないことも全部覚えていました。

確かに、着信履歴はマネージャー、お母さん、マネージャー、お母さんと仕事しかしていないことが伺えます。

高校生時代の安達さんを振り返るうち、ケータイは安達さんに尋ねます。

「1999年5月7日に何をしてたのか覚えてる?」

「仕事でしょ、どうせ」

ケータイは、人間の記憶は曖昧で辛かったことを良かったことに補正する場合もあれば、その逆もあると言い…

「その日のことを思い出せたら、捨ててください。安達さん」

moyoko

辛かったことを良い思い出に補正するのは良いことですが、楽しかったことをなかったことにするのは少しもったいない気がしますよね。どうやらケータイには安達さんの良い思い出が残っているようです。安達さんは思い出すことができるでしょうか?

安達さんの青春。

翌朝、安達さんが目を覚ますと、サイドボードには初代ケータイが置いてありました。

安達さんは充電器を探し出し、電源を入れてみます。

1999年5月7日のメールを見てみると、親に内緒で学校をサボり、女友達と男の子たちで海に出かけるためのやりとりが残っていました。

海ではしゃぐ安達さんの画像もあります。

みんな楽しそうに笑っています。

「青春じゃん」

安達さんの胸にポッと灯りが燈ったようになりました。

後日、安達さんは子供のためのカレーを冷蔵庫に入れ、仕事帰りに久しぶりに高校時代の友達と海へドライブに出かけました。

『捨ててよ、安達さん。』第3話まとめ

今回は、「人間の記憶なんて曖昧なもの」をテーマにケータイが青春の記憶を思い出させてくれ、最終的に心温まる結末となりました。

安達さんが高校の友達に会うと言うと、「友達いたんすね」というマネージャーの言葉に笑いました。

破天荒マネージャー役の西村晋弥さん、とてもいい味出してます!

それにしても、相変わらず娘の姿は出てきません。

それから時々セリフの中に出てくる『子供たち』という表現も気になります。

安達祐実さん本人は娘1人だけだったような気がしますが…。

それも含めて今後も要チェックですね!

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