ドラマのクランクアップの記念に新しいパジャマを貰った安達さん(安達祐実)。
その夜、安達さんが15年以上愛用するパジャマ(YOU)が捨ててよプレゼンをしに現れました。
その安達さんはそのパジャマに思い出があり、どうしても捨てたくないと言います。
パジャマと話をするうちに、安達さんは「あなたは、私のもの」と愛着を超えて執着をしているような言動を見せ始めました。
その時、謎の少女(川上凛子)は問います。「安達さんは誰のもの?」と。
最終回に向けて、さらに安達さんの深淵に潜り込んでいく第11話です。
目次
『捨ててよ、安達さん。』前回第10話のあらすじと振り返り
テレビ東京の有名なバラエティ番組に出演のため、暴露する秘密を考えることになった安達さん(安達祐実)。
すると、夢の中に出てきたのは安達さんの秘密を知っているという給与明細(じろう/シソンヌ)でした。
しかも、その秘密は誰かに狙われていると言います。
給与明細は、安達さんが20代の時に少しだけしていたアルバイトの時のものでした。
黒歴史ではないけれど、当時を思い出したくなかったのか、安達さんはそのことを完全に忘れていました。
当時仕事がないことで悩んでいた安達さんは、同僚に「目が死んでる。それは仕事に現れる」と言われ、その時に安達さんは仕事に対する考え方が変わっていたのです。
しかし、西村マネージャー(西村晋弥)によれば、その言葉は安達さんの母から言われたとのことです。
一体どちらが本当の記憶なのでしょうか?
【ネタバレ】『捨ててよ、安達さん。』第11話あらすじ・感想
クランクアップ
安達さんが主演を務めるドラマ『家政婦はFBI』のSeason1の撮影がオールアップしました。
安達さんはSeason2で再び集結することを約束して、現場を後にします。
この撮影で仲良くなった後輩・梶原(梶原ひかり)からは、モコモコの可愛いパジャマをプレゼントされました。
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その夜、安達さんはそのパジャマを着て、女優・片桐はいりの旅行記のためにブータンにいる夫に、撮影終了の報告と共に写真を送ります。
すると、夫からは予想外の返信が来ました。
「俺、彼女のことを好きになってしまったみたい。別れてください」
安達さんは驚愕します。
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私を捨てないで
夫から別れを告げられた安達さんはパニックになり、涙を流しながらこう言います。
「行かないで!私を捨てないで~!」
目を覚ますと、そこはベッドの上でした。
夫が片桐はいりに鞍替えしたのは夢だったのです。
実際に、夫は既読さえつけていませんでした。
安達さんはいつも着ている部屋着に着替え、布団に潜り込みます。
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「被写体相手に嫉妬かい!」
少女(川上凛子)は呆れています。
安達さんは、自分が「捨てないで!」なんて言う女だったことにショックを受けています。
少女は夢だから安心しろと言いますが、夢だからこそ本音が現れていそうでなおさらショックな安達さん。
少女に言わせれば、安達さんも人間なんだと安心したとのことですが、その瞬間安達さんは今日の撮影で言ったセリフを引きずっていただけなのだということに気がつき、ホッと一安心です。
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捨ててよ、安達さん。
そんな安達さんと少女のやりとりを、階段の踊り場からこっそり覗く女性がいました。
サングラスに革ジャン、足元はピンヒールです。
しかし、自分は安達さんが15年以上着ているスウェットのパジャマ(YOU)だというのです。
「パジャマが好きな格好をして、何が悪いんですか!?」
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「捨ててくださいよ!安達さん!」
しかし、安達さんは今回強い気持ちで捨てないと断言します。
パジャマは捨ててくれるまでここに居座る気だと言い、ヒールで床を傷つけると脅しまでしてきました。
パジャマはもうお腹の部分もダルダルでボロボロだから捨てて欲しいのだと言いますが、安達さんは着てる人が困ってないのならそれでいいと返します。
「嬉しくないの?」
安達さんは恩着せがましくパジャマに尋ねますが、パジャマにとっては長く着て貰えて嬉しいとかそういう問題ではないのです。
お出かけしたい
パジャマは次に、モコモコした若い新人のことを引き合いに出してきました。
パンパンプリプリに若さ全開で自分を押してくると文句を言うと、安達さんはそんなに窮屈なら場所を変えると言い出しました。
「私を捨てたら済む話じゃないですか」
でも、安達さんにとってはそれで済む話ではないのです。
「なんでそんなに捨てて欲しいの?」
パジャマは、外に出てお出かけをしたいのだと言います。
スウェットなのだから、太陽の下で汗をかくという手もあるからです。
「私の人生ここで終わるのは嫌」
でも、初期の頃は安達さんもこのスウェットを着て外に出ていました。
しかし、パジャマは渋い表情を見せます。
「ゴミ出しは、お出かけじゃないです…」
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捨てたくない理由
「とにかく嫌なの!これがいいの!」
安達さんは頑なに捨てることを拒みます。
なぜなら、これは子供たちを妊娠中に着ていたスウェットだからなのです。
幸せな思い出があるからです。
「頑張ったよね」
「うん、頑張った。」
「産んだんだもんね、命を」
「うん、産んだの。私。」
お腹が大きくなってゴムも伸びてしまったけど、安達さんはそれが嬉しくて幸せでした。
娘が生まれてからも、息子が生まれてからも、お腹のところを結んでまで履いています。
面倒だけど、履くと満たされた気分になるのです。
「私がダルダルになったのは意味があることなんだね」
パジャマは納得します。
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あなたは私のもの。
安達さんが命を産むまでにゆるっとしててフワフワで優しいスウェット。
彼女はいつも優しかった。
「だからずっと優しいままのあなたでいてよ」
私とあなたがずっとつながっていた証拠だから捨てないと安達さんは言います。
「あなたはずっと私のもの」
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「安達さん不遜だよ!」
少女は安達さんを制します。
パジャマは確かに安達さんのものではあるけど、ずっと私のものと言われると怖いとおびえています。
「あなたを着ていると、家族を手に入れたって思える。すごく安心する」
それのどこが怖いのか、安達さんには理解ができません。
パジャマはどんどん安達さんとの距離を離していきます。
「一生私の味方でしょう?あなたの家族もみんな私のものでしょ?」
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あんたは誰のもの?
パジャマは怖くなって、誰かに呼ばれたフリをして逃げ出してしまいました。
安達さんはそれを追おうとしますが、少女が立ちふさがってそれを止めます。
「子供は母親のものなの?」
安達さんは当然娘も息子も自分のものだと言い切ります。
「じゃあ、あんたは誰のもの?」
安達さんはその時、うさぎの着ぐるみのおじさんに目が死んでるから仕事が来ないのだと言われた光景を思い出しました。
しかし、それを言ったのは、本当は安達さんの母親だったのです。
記憶の中では、うさぎのおじさんに言われたことになっていたのは、そう思いたかっただけなのかもしれません。
そういう辛辣なことを言って導いてくれる人が母親ではなく、よそのおじさんならどんなに良かったか。
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夢のループ
「しんどいね。」
少女が声をかけると、安達さんは平気だと強がります。
「嘘だ」
「嘘じゃないよ!」
目を覚ますと、布団の中でした。
安達さんはテレビの下にあるゴミ箱以外のゴミを集め、15年愛用したスウェットもゴミ袋に入れます。
そして、『バイバイリスト』に『パジャマ』と書きます。
その時、ふとテレビの下のゴミ箱が目に入り、中を覗き込むと、少女の声がします。
「捨てないで!安達さん!」
目を覚ますと、安達さんはまだ布団の中にいました。
急いでスウェットを確認すると、まだ引き出しの中に入っています。
安達さんはスウェットに顔をうずめます。
そして、リビングに降りてテレビの下のゴミ箱を覗き込みました。
『捨ててよ、安達さん。』第11話まとめ
#捨ててよ安達さん 今夜は第11話。
放送後にわくわくのお知らせがあるので
公式Twitter&Instagramのチェック、
お願いいたします( ¨̮ )#安達祐実 #YOU https://t.co/aB64m0sQNj pic.twitter.com/rFofpPXlZn— 捨ててよ、安達さん。🗑テレ東ドラマ毎週金曜深夜0:52放送中 (@suteteyo_adachi) June 25, 2020
今回は随分と重い話でした。
全体を通して『家族』というテーマがある作品ですが、安達祐実さん本人のバックボーンを考えると、かなり踏み込んだ内容になっているなと感じます。
しかし視聴者としては、それが気まずいと思いつつも、面白いと感じるのも事実です。
安達さんがどんな結論を出すのか、気になります!
次回はとうとう最終回。
安達さんがインタビューを通して自分と向き合い、ずっと捨てられないでいるゴミ箱の中身と向き合うことになります。
そして、遂に謎の少女の正体も明らかになります。
安達さんが最後に捨てるものとは何でしょうか?次回も必見です!
▼次回第12話(最終回)も続けて読む▼