『捨ててよ、安達さん。』第12話(最終回)あらすじ・ネタバレ感想!少女の正体とゴミ箱の秘密とは?

『捨ててよ、安達さん。』第12話(最終回)あらすじ・ネタバレ感想!

出典:『捨ててよ、安達さん。』公式ページ

「母親が一番正しいと思っていた」

安達さん(安達祐実)はインタビューでそう語りました。

自分が考えることは間違っていると思いながら生きてきたと話す安達さんに、インタビュアーは「しんどいですね」と言いますが、安達さんはそんなものだと思ってきたと答えます。

大丈夫、大丈夫と自分に言い聞かせてきた安達さん。

今まで様々な物を捨てながら、自分と向き合ってきました。

とうとう安達さんはゴミ箱の中にある物と向き合うことにします。

ずっと見て見ぬふりをしてきたゴミ箱の中のものとは?

そして、夢の中に出てきた謎の少女の正体は?注目の最終回です。

『捨ててよ、安達さん。』前回第11話のあらすじと振り返り

ドラマのクランクアップの記念に新しいパジャマを貰った安達さん(安達祐実)。

その夜、安達さんが15年以上愛用するパジャマ(YOU)が捨ててよプレゼンをしに現れました。

その安達さんはそのパジャマは妊娠中に着ていたもので、どうしても捨てたくないと言います。

パジャマと話をするうちに、安達さんは「あなたは、私のもの」と愛着を超えて執着をしているような言動を見せ始めました。

その時、謎の少女(川上凛子)は問います。「安達さんは誰のもの?」と。

安達さんはパジャマを捨てることはできませんでした。

そして、安達さんが一番苦しかった時に『死んだ目をしている』と言ったのは安達さんの母親でした。

安達さんと母親との間には微妙な緊張感があったのです。

【ネタバレ】『捨ててよ、安達さん。』第12話(最終回)あらすじ・感想


インタビュー

安達さん(安達祐実)は、断捨離コラムについてのインタビューを受けています。

インタビュアーは、これまでに様々なものを捨てた中で、家族に関わるものを捨てるのは何か特別なものがあったのではないかと尋ねます。

「大丈夫ですね」

インタビュアーはこちらが言わせているのではないかと心配になりますが、安達さん本人は本当に大丈夫だからと言っているのです。

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「大丈夫?」と聞かれて「大丈夫」と答える場合、半々の確率で「大丈夫じゃない」ことが多々あります。安達さんの場合はどちらでしょうか?

安達さんは、人にはそれぞれに役割があると思っていて、母親の娘である自分、母親である自分、妻である自分、俳優である自分。

その全てが集まって、初めて自分が円になると語ります。

インタビュアーはその時、『母親の娘』であることが一番初めに出てきたことが気にかかりました。

母親が一番正しい

インタビュアーは、『母親の娘』であること以外の自分サイドの安達さんを増やさないと、そこには対抗できないのではないかと聞いてみます。

安達さんにその自覚はありませんでしたが、彼女は子供のころから母親が一番正しいと思って生きてきたと言います。

面倒見もよく、姉御肌で人気者である母に否定されがちだった安達さんは、自分の考えや発言が正しくないのだと考えていました。

「しんどいっすね」

インタビュアーは思わずそう感想を漏らします。

しかし、安達さんは飄々としています。

「でもそういうものなのかなと思っていて…大丈夫です(笑)」

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これは、大丈夫じゃないパターンですね。今までの安達さんを見ていればわかります。母親は、安達さんの中にとても大きな比重がある存在なのです。

母との会話

妊娠中に着ていたパジャマを捨てられなかった朝、安達さんはずっと捨てられないでいるテレビの下にある赤いゴミ箱を覗き込みます。

ほぼ3ヶ月前。安達さんは母親と電話をしていました。

いつも通り、息子のお迎えを頼むためです。

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ここで注目すべきは、安達さんの言葉の中に“です、ます”の丁寧語が混じっているところです。安達さんと母親との間に何かしらの隔たりがあるのがわかるシーンです。

夫が3ヶ月も家を空けると聞いて、母は何かしようと申し出たようですが、安達さんは息子のお迎えだけで良いとそれを断ります。

すると、話はどんどん良くない方向へ進んでいきます。

「お父さんにも悪いし、一緒に住むのがベストってなんか違うと思う」

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どうやら、安達さんはずっと母親から同居を打診されていて、それを断り続けているような感じです。恐らく、これまでもずっと自立しようとしてきたのでしょう。

すると、電話の向こうの母の言葉を聞いた安達さんの表情が曇ります。

「私はお母さんのもの…?」

電話を切った後、安達さんは泣きじゃくりました。

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これまで少女に問われ続けてきた「安達さんは誰のもの?」という質問の理由はここにありました。安達さんはずっとこの会話が胸に残っていたのですね。

水の音のする場所

とある運動場。

ジャージ姿の安達さんは、謎の少女(川上凛子)に紅ショウガばかり食べさせられて飽き飽きしています。

でも少女は、あなたのお母さんが妊娠して紅ショウガばかり食べているのだから仕方がないと言います。

安達さんは向こうの世界に行けばなんでも食べられると期待に胸を膨らませますが、しばらくは母乳だし、食べられても離乳食であまり美味しいものではないと聞かされ、少しモチベーションが下がってしまいます。

「あなたが育たないと、私の責任問題になるんですよ」

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どうやら安達さんがいるのは母親の胎内のようです。少女は赤い服を着ています。やはり、少女の正体はアレのようですね。

安達さんはもう外に出たくてたまりません。

「欲張りません。普通の人生でいいんです!」

しかし、その『普通の人生』というのを手に入れるだけでも、あっちの世界では相当な困難が待ち受けていると少女は言います。

「頑張ります!」

私は私のもの

さらに少女は、あちらでの困難として、母親は重い病気で血の繋がらない父親は酒浸り。自分は靴磨きの仕事をしながら小学校に通い、唯一の友達は野良犬だけという人生かもしれないと言います。

「そんなことあります?」

「あるかもしれません」

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本人の人生ではありませんが、あるにはありましたね(笑)

安達さんは、靴磨きだってなんだってやってやります!とやる気満々です。

「お母さんに会いたいから」

安達さんは外の世界に出ていくことが決まりました。

別れ際に少女は問います。

「あなたは誰のもの?」

「私は私のものでしょ?」

少女はあなたは誰のものでもない。それを忘れないでと言って手を振ってお別れを言います。

安達さんは、笑顔で人生のスタートを切りました。

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今は2人の間に隔たりがある関係でも、安達さんは「お母さんに会いたい」と思ってこの世界にやってきたのですね。

ゴミ箱の中

夜、安達さんはベッドの中で目を覚まします。

「私はお母さんのものなの?」

あの日、安達さんは電話を切った後、泣きながら物置にあった小さな木箱を赤いゴミ箱に投げ入れました。

そして「大丈夫、大丈夫」と言って、なかったことにしました。

安達さんは3ヶ月ぶりにそのゴミ箱の中から木箱を取り出します。

箱には、こんなことが書いてあります。

「昭和56年9月14日生 2710g 出生地 台東区」

それは、安達さんのへその緒でした。

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箱はかなりリアルな造りになっています。もしかすると、本物のへその緒でしょうか?だとするとかなりのレア映像です!

かつて母親と繋がっていたものを再び手にしながら、安達さんは生まれたての赤ちゃんのように大声で泣き出しました。

そして、そのまま泣き疲れて眠ってしまいます。

しんどいよ。

「しんどいよ。大丈夫じゃない。しんどいよ」

安達さんは夢の中で、本心を吐露します。

「お母さんがいつも正しくて、私は間違っている。でも、私はお母さんのものじゃない。」

「私もお母さんのものじゃないよ」

振り向くと、娘の美羽(新井美羽)が座っていました。

でも、安達さんにとって娘は自分のものです。

自分は母親のものではないのに、娘はあなたのものなのかと少女は矛盾をつきます。

「しんどいね、そりゃそうだよ。命産んだんだもん」

少女は続けます。

一生懸命大人になって、一生懸命に命を産んで、親になれば誰でも執着はするもの。

「あなたもあなたのお母さんも」

しかし、安達さんは母親と同じにされたくないと反発します。

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その母と同じく娘を産んだ安達さん。そこには何か意味があるように思えてきますね。娘を産んだことで、安達さんはお母さんと同じ思いを抱くようになりました。

捨てないで、安達さん。

「お母さんだよ。安達さんと同じ。」

「一緒にしないで!」

安達さんは物置に行ってへその緒があった場所を探します。

「私のこと、また捨てるの?」

見えないところに追いやって、大丈夫じゃないのに大丈夫なフリをして生きていくのかと少女は問います。

「捨てないで。安達さん。捨てないで!」

少女はとうとう泣き出してしまいました。

赤ちゃんのように大声で泣く少女を、安達さんは抱きしめます。

「捨てないよ」

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今までずっとシニカルに大人のような子供だった少女が大声で泣くさまはグッと胸を掴まれ抱きしめたくなります。少女の名演技です!

安達さんがリビングの床で目を覚ますと、手にはへその緒がしっかりと握られていました。

もう捨てない。

安達さんは、西村マネージャー(西村晋弥)にコラムの進捗状況を聞かれると、やっぱり捨てたくないと答えます。

パジャマも捨てないし、誰からも好かれたがる自分の性格も、子供への執着心も捨てられないし、母との縁も捨てない。それからへその緒も。

「私、たぶん物にまみれて生きてく」

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今流行りのミニマリストとは正反対の宣言ですね!でも、人によって大事なものはそれぞれ違います。

でも、捨てたものもあります。

完パケDVD、輪ゴムとレジ袋、時計に本そして婚約指輪も。

「十分捨てたよ。もう捨てないよ」

西村マネージャーは、そういうことに決めた安達祐実という線で企画を持っていくことにしました。

それに、今の安達さんならそれで押し通せる気がします。

「大丈夫でーす」

安達さんは、冷蔵庫に貼ってあった『バイバイリスト』を赤いゴミ箱に捨てました。

『捨ててよ、安達さん。』第12話(最終回)あらすじ・ネタバレ感想まとめ

安達祐実が安達祐実本人として、夢の中で捨てて欲しいと訴える物と会話をするシュールなドラマとして始まったこの作品。

最終的には『家族』『母親と娘』という普遍的ではありますが、非常に考えさせられるテーマをつきつけられることとなりました。

安達さんは2才でデビューし、これまでずっと俳優として活躍し、現在は奇跡のアラフォーとしても注目されて特別な存在のように感じますが、彼女とて同じ人間。

しんどい時もあるし、誰もが抱える悩みを持っているのです。

そして一生懸命大人になって、命を産んで、親との縁を切らないことを決めました。

どこまでが本物の安達祐実さんとリンクしているかわかりませんが、この作品を通して安達さんの深いところを知ってしまった身としては、今後安達祐実さんには特別な視線を送ってしまいそうな自分がいます!

非常に見ごたえのあった全12回でした。お疲れ様でした!