季節を感じる映画って、毎年繰り返し観たくなりますよね。
筆者は特に“日本の夏”が描かれたものが好きで、夏が近づくと思い出す作品がいくつもあります。
古き良き田舎の風景から、学生たちが謳歌する夏休みの様子まで、いろいろな表情を持つ夏の景色。
今回はそんな“日本の夏”を感じるおすすめの邦画を10作品ご紹介します。
目次
夏を感じるおすすめ邦画【実写編】
『天然コケッコー』
くらもちふさこの傑作コミックを実写化した『天然コケッコー』。
自然豊かな田舎町を舞台に、地元の少女・そよ(夏帆)と東京からの転校生・大沢(岡田将生)の淡い恋愛を爽やかに描いた作品です。
今や人気実力派俳優となった夏帆と岡田将生が10代の頃に出演した作品で、等身大のフレッシュな演技を披露しています。
島根県の山間でロケが行われ、四季が移り変わっていくストーリーの中でも特に印象的なのが夏の風景。
清々しい青空、生い茂る緑、それ以外何もないような道を歩いていくのは、燦々と降り注ぐ太陽の光を浴びて制服の白シャツをキラキラと輝かせる少年少女です。
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『海街diary』
日本を代表する映画監督である是枝裕和がメガホンを取り、吉田秋生の同名人気コミックを映画化した『海街diary』。
幼い頃に父に棄てられた三姉妹と、その父と不倫相手との間に生まれた腹違いの妹が出会い、新しい家族の絆を深めていくヒューマンドラマです。
鎌倉を舞台に実力派俳優陣が送る、胸と目頭が熱くなること間違いなしのストーリーになっています。
この作品も前項の『天然コケッコー』と同じく夏だけを描いた作品というわけではありませんが、舞台が海に近い湘南・鎌倉ということもあり、夏のシーンが印象的なものになりました。
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古き良き鎌倉の風景と古民家での暮らしが相まって、日本の夏を感じられるシーンの数々となっています。
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『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』
個性的な世界観を持つ岩井俊二の監督作品『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』。
フジテレビのオムニバステレビドラマ『if もしも』の一篇として放送されましたが、日本映画監督協会新人賞を受賞したこともあり、再構成したバージョンを映画として劇場公開した異例の作品となりました。
親の離婚がきっかけで夏休み中に転校することになった小学生のなずな(奥菜恵)が、プールで競争する同級生の男子二人を見て、勝ったほうと駆け落ちしようと密かに賭けをするところから始まる物語です。
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学校のプールに忍び込む夏の夜、打ち上がる大きな花火…夏になると観たくなってしまうマジックがいくつも仕掛けられています。
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『リンダ リンダ リンダ』
とある地方都市に暮らす女子高校生たちの高校最後の夏を描く青春群像劇『リンダ リンダ リンダ』。
バンドからギタリストが脱退し、3日後に迫る文化祭でオリジナル曲の演奏を断念したメンバーは、“ザ・ブルーハーツ”のコピーをすることに決め、偶然通りかかった韓国人留学生をボーカルに引き入れます。
本番まで3日、場所を移しながらほぼ徹夜で練習に励む女子高生たち…といわれると、何だかそれだけで青春もの!という雰囲気を感じますが、不思議とキラキラしているわけではなく、淡々と進んで行きます。
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カラッとした晴天、湿気を感じる雨、ライブの熱気など、肌でも夏を感じられます。
香椎由宇演じるバンドのギター担当が、ただ学校のプールに浮かんで涼むシーンも見どころです。
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『サマータイムマシン・ブルース』
突如現れたタイムマシンを巡るドタバタコメディ『サマータイムマシン・ブルース』。
とある大学のSF研究会の部室を舞台に、タイムマシンに乗って壊れたクーラーのリモコンを取りに戻ろうとする物語です。
瑛太や上野樹里、真木よう子など、豪華なキャストが顔を揃えています。
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そんな平和な部員たちが調子に乗ってタイムマシンで遊び始め、“タイムパラドックス”の存在に少しずつ気づいていく展開が本当に笑えます。
うだるような嫌な暑さは日本の真夏を思わせ、暑苦しいほど楽しげな男子学生とそれを見守る女子学生の様子は爽やかな青春を感じさせる作品です。
暑い夏はこの作品を観て、心から笑って、暑さを吹き飛ばしたいですね。
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夏を感じるおすすめ邦画【アニメ編】
『サマーウォーズ』
細田守の初オリジナル長編アニメーション作品『サマーウォーズ』。
数学が得意な高校2年生の健二(神木隆之介)が憧れの先輩・夏希(桜庭ななみ)のフィアンセ役を頼まれ、夏休みを夏希の実家で過ごすことになり、そこでネット上の仮想空間・“OZ”にかかわる事件に立ち向かうことになるSF作品です。
インターネットが発達した近未来的な日本を舞台に、旧家の大家族や城下町の風景を懐かしい雰囲気で映し出しています。
今や夏休みにテレビ放送されることが夏の風物詩となっている本作ですが、昔ながらの家族の形や古き良き田舎のお盆を丁寧に描き、日本の夏の美しさを鮮明に表現した映像になりました。
青い空、広がる緑、風鈴の揺れる縁側に、すいかに浴衣にそうめんに高校野球に…。
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田舎から離れて暮らしている人は、帰省したような気分に浸れるかもしれません。
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『時をかける少女』
幾度も実写化されてきた筒井康隆の名作小説を初めてアニメ化した『時をかける少女』。
ひょんなことから“タイムリープ”の能力を手に入れた女子高生・真琴(仲里依紗)が、過去に戻ったことで起きてしまった出来事を書き換えるために悩み、奮闘する物語です。
東京の下町を舞台に、ノスタルジー溢れる夏の景色を描いています。
胸がギュッと締め付けられるストーリーはもちろん、大きな青空に浮かぶ入道雲や夕暮れのオレンジ色、野球ボールがバットに当たる音や、自転車の音など、些細なディティールまで拘られ、爽やかで切ない青春を感じられる作品です。
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真夏よりも、ちょっとセンチメンタルな気持ちになるような夏の終わりに観たくなる映画です。
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『ペンギン・ハイウェイ』
人気作家・森見登美彦の同名小説をアニメ化した『ペンギン・ハイウェイ』。
好奇心旺盛で勤勉な小学4年生のアオヤマ君と、アオヤマ君が憧れる歯医者のお姉さんが暮らす海のない街に、突然ペンギンが現れるという不思議な現象が起きるところから始まるSF作品です。
ペンギンの謎を解くために調査を始めるアオヤマ君と、ペンギンの出現に何か関係がある様子のお姉さんが織り成すとある夏休みを描いています。
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得意で楽しんでいた人も、苦手で苦労した人もいると思いますが、アオヤマ君は前者です。
知的好奇心の塊のような少年である彼は、よく晴れた青空の下、毎日のように調査に出掛けていきます。
郊外のニュータウンを舞台にしているので、何でもない住宅街だったり、普段目にするけど足を踏み入れたことがない森の中だったり、そういった場所を探検するアオヤマ君の目を通して、子供時代の何気ない夏を感じることができる作品になっています。
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『となりのトトロ』
スタジオジブリの人気作品『となりのトトロ』。
昭和30年代前半の埼玉県所沢市を舞台に、田舎に引っ越してきたばかりの姉妹と不思議な生き物・トトロの交流を描きます。
子供の頃にしか出会えないといわれるトトロとの邂逅の物語は、幅広い世代に愛されています。
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姉妹が着る涼しげな袖なしのワンピースや、蚊帳の中で眠る夜のシーンなんかも夏を感じて良いですよね。
『天気の子』
大ヒットを記録した『君の名は。』から3年振りに公開された新海誠の長編アニメーション作品『天気の子』。
異常気象により天候の調和が崩れ、雨の日が続いている東京・新宿近辺を舞台に、伊豆諸島の島から家出してきた帆高(醍醐虎汰朗)と“晴れ女”の陽菜(森七菜)が出会い、生き方の選択を迫られるストーリーです。
都会の喧騒の中、過酷な運命に翻弄される少年少女を、切なくも希望を持って表現していました。
この作品はちょうど8月、お盆の時期を描いていて、夫の初盆を迎えた老女との出会いもあります。
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前述した『サマーウォーズ』では田舎の古き良き夏の景色としてのお盆が登場しましたが、都会の片隅でもこのようにお盆の習慣が続いている、そんな日本の歴史と彼岸への想いが感じられるシーンとなっています。
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夏を感じるおすすめ邦画10選:まとめ
- 『天然コケッコー』
- 『海街diary』
- 『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』
- 『リンダ リンダ リンダ』
- 『サマータイムマシン・ブルース』
アニメ編
- 『サマーウォーズ』
- 『時をかける少女』
- 『ペンギン・ハイウェイ』
- 『となりのトトロ』
- 『天気の子』
いかがだったでしょうか。
夏の到来とともに、映画でも夏を感じてみては?