SUMC(ソニー・ピクチャーズ)を徹底考察!スパイダーマンのMCU離脱騒動についても詳しく解説します

SUMC(ソニー・ピクチャーズ)を徹底考察!MCUからスパイダーマンが離脱した理由も詳しく解説します

出典:SUMC: El universo cinematográfico de Sony

今回は2019年9月現在において、とてもタイムリーなネタを取り上げて記事を書いていきます。

そのネタとはスパイダーマンがMCUから離脱するということです。

海外でこの情報が流れると世界中のファンが大騒ぎしました。

日本でもTwitterのトレンドの上位がスパイダーマン関連になるほどでした。

MCUで他のヒーローと共演しているスパイダーマンが好きだったというファンにとって、頭を鈍器で殴られたかのような衝撃が走ったことでしょう。

そしてこの記事では、スパイダーマンのMCU離脱騒動の裏で何が起きているかを説明するために三つのパートに分けて書いていきます。

ではさっそく本題に入りましょう。

SUMC(ソニー・ピクチャーズ)の戦略・今後の展望を徹底考察

スパイダーマンMCU離脱騒動はなぜ起こっているのか

スパイダーマンMCU離脱騒動が起きている原因の根底には権利関係の問題というのがあります。

権利関係の問題について、アメコミ映画で一括りに捉えている人向けに書いていきます。

基礎的なところから説明すると、MCUというのはマーベルという出版社が作った映画製作スタジオであるマーベル・スタジオが作っているマーベルヒーロー映画シリーズです。

しかし、マーベル・スタジオは全てのマーベルヒーローを自由に映画化できるわけではありません。

そこに立ちはだかる壁が映画化権の問題です。つまり、マーベル・スタジオはマーベルが映画化権を持っているヒーローしか映画化できないということです。

このことによる一番の弊害というのは、コミックで当たり前にできることが映画ではできないことを意味します。

マーベルスタジオの親会社であるディズ二ーは、MCUのクロスオーバーの幅を広げるために『X-MEN』や『ファンタスティック・フォー』の映画化権を持っていた20世紀FOXを買収しました。

映画化権は他社に売ることができるため、特定のヒーローの映画化権を買った他社しかそのヒーローの映画を作れません。

『スパイダーマン』の場合は、ソニー・ピクチャーズがその権利を1998年に買っています。

ここで、今までの説明を読むとあるひとつの疑問が浮かぶと思います。

それは「ソニー・ピクチャーズが権利を持っているはずなのに、なぜマーベル・スタジオが製作するMCUの映画にスパイダーマンが出られるのか?」という疑問です。

その答えは、ソニー・ピクチャーズとマーベル・スタジオがビジネスパートナーになったからです。

つまり、スパイダーマンの映画化権というのはソニー・ピクチャーズが持ち続けるけれども、MCUにスパイダーマンを登場させましょうという期限付きの契約をしたということです。

そして、その期限がくれば協力関係というのは解消され、MCUにスパイダーマンは登場しなくなるというわけです。

ソニー・ピクチャーズの戦略

上記で述べた、ソニー・ピクチャーズとマーベル・スタジオの契約というのは『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』までなのですが、このタイミングで協力関係を解消するというところにソニー・ピクチャーズの戦略が見え隠れしています。

その戦略とは、トム・ホランド版『スパイダーマン』を中心とした一大ユニバースの形成です。

ソニー・ピクチャーズは『スパイダーマン』だけではなく、スパイダーマンに関連するキャラクターの映画化権利も持っており、そのキャラクター数は莫大な数にのぼります。

そんな膨大なキャラクター数を活かせば、MCUのような壮大なクロスオーバーシリーズが創れるというわけなのです。

しかし、ソニー・ピクチャーズは『スパイダーマン』の映画を成功させてきたものの、クロスオーバーシリーズを形成するまでにはいきませんでした。

サム・ライミ版『スパイダーマン』は三作品作られ、その後の構想もあったようですが、サム・ライミ監督が降板したために頓挫しました。

リブート作品である『アメイジング・スパイダーマン』シリーズは興行収入が振るわなかったため二作目で打ち切りになります。

このシリーズは続編ありきの終わり方と、6人のヴィランチームであるシニスター・シックスが続編で出てくる伏線があっただけに打ち切りとなってしまって残念です。

興行収入が振るわなかったといっても大ヒットと言えるくらいには稼いでいるんですけどね。

ソニー・ピクチャーズは自分たちの思うようにいかなかったことを受けて、トム・ホランド版『スパイダーマン』をMCUに登場させて再リブートしたのです。

その結果、『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』の興行収入は、ソニー・ピクチャーズ歴代1位になるほど大成功したわけです。

その一方で、ソニー・ピクチャーズは新たな試みも始めていました。

2018年に全米で公開されたスパイダーマンのヴィランであるヴェノムを主人公とし、スパイダーマンを全く出さない映画『ヴェノム』や、スパイダーマン初のアニメ映画である『スパイダーマン:スパイダーバース』の二作品です。

私はこの二作品について、ソニー・ピクチャーズだけでもMCUに劣らないものが作れるのかという実験的な試みがあったと感じています。

結果として『ヴェノム』が全世界で約900億円という興行収入を稼ぎ大ヒット、『スパイダーマン:スパイダーバース』はアカデミー賞長編アニメ映画賞を受賞しました。

この成功を受けて、ソニー・ピクチャーズはスパイダーマンをMCUから離脱させて、一大ユニバースの形成を本格始動させます。

SUMCの展望

SUMCの展望

出典:Filmz

ソニー・ピクチャーズでは、その一大ユニバースを通称SUMC(Sony’s Universe of Marvel Charactersの略)と呼んでいます。

実は、このユニバースの一作目が『ヴェノム』であり、『ヴェノム』はユニバース化を見据えて作られました。

2019年9月現時点で決まっているスケジュールでは、『モービウス』というスパイダーマンのヴィランが主人公の映画が2020年夏に、『ヴェノム』の続編である『ヴェノム2』が2020年秋に全米公開予定です。

どちらの作品も期待大ですが、個人的には『ヴェノム2』が楽しみで仕方ありません。

『ヴェノム2』では『ヴェノム』のエンドロール後の映像でも出てきたカーネイジというヴィランが出ることが決定しています。

コミックで出てくるカーネイジはとてつもなく強いため、スパイダーマンとヴェノムが共闘してなんとか倒しています。

『ヴェノム2』でヴェノムがカーネイジと戦うことになる場合、助っ人としてトム・ホランド版スパイダーマンが登場するとなるとコミックと同じ展開になるので興奮しますね。

さらに女性を主人公とした映画の構想もあるみたいですし、もちろんトム・ホランド版スパイダーマンの続きの映画も作られます。

この先のトム・ホランド版スパイダーマンの作品では、恐らくスパイダーマン対シニスター・シックスの戦いが描かれるのではないかと予想しています。

理由として『アメイジング・スパイダーマン2』では、一目でシニスター・シックスが出るぞと分かるような期待させる映像を見せるほど、シニスター・シックスが出る前振りをしていたのに出せなかったという心残りがソニー・ピクチャーズの中にあると感じるからです。

SUMCではヒーローだけでなくヴェノムやモービウスといったヴィランが主人公の映画、女性主人公の映画を作っていくということからもMCUとは一味違った雰囲気のユニバースになりそうです。

女性が主人公のアメコミ映画は本当に数えるぐらいしかありませんから、SUMCがお手本になっていく気もします。

これらの映画がクロスオーバーした時に、どういった化学反応を見せてくれるのか楽しみです。

SUMC(ソニー・ピクチャーズ)の戦略と展望考察まとめ

SUMC(ソニー・ピクチャーズ)の戦略と展望考察まとめ

出典:Comic Vine

アメコミファンとして無視できないということで取り上げましたが、果たしてスパイダーマンのMCU離脱は吉と出るか凶と出るか。

これからの展望をファンとして温かく見守っていきたいと思います。