『死役所』第7話あらすじ・ネタバレ感想!イシ間さん(でんでん)が死刑囚になった過去が明らかに

ドラマ『死役所』第7話あらすじ・ネタバレ感想!

出典:『死役所』公式ページ

シ役所の他殺課で働く、イシ間さん(でんでん)。

涙もろく心優しい人ですが、彼もまた死刑囚としてシ役所にやってきた1人です。

ある日、中学生の女の子がやってきたことでイシ間さんは姪っ子のミチ(田鍋梨々花)のことを思い出していました。

彼は姪のために人を殺したのですが、彼が罪を犯すに至った経緯とは?

切なく悲しいイシ間さんの過去が明らかになります。

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『死役所』第7話あらすじ


ドラマ『死役所』第7話あらすじ

シ村(松岡昌宏)が高齢の女性の案内を終えると、他殺課・イシ間(でんでん)が中学生の女の子の受付をしながら、一緒に泣いているところを発見する。

イシ間は、泣き叫ぶ女の子の姿に、思わず姪っ子のミチ(田鍋梨々花)の姿を重ねていたのだった。

イシ間は、シ村に「俺が殺した奴らもここに来たんだよな」と尋ねる。

生前、大工をしていたイシ間は、妻を亡くし独り身だったこともあり、空襲で死んだ弟夫婦の娘ミチを引き取り、実の娘のように大事に育てていた。

ささやかながらも幸せな2人暮らし。

大工の親方・殿村(一本気伸吾)からは、早く養子縁組をすべきだと言われるが、優しくて正義感あふれるミチの親に自分がなっていいのか、と二の足を踏んでしまう。

そして、突然、悲劇は訪れる。

それは残酷にもミチの優しさが引き起こした、あまりにもむごい事件だった――。
出典:『死役所』公式ページ

【ネタバレ】『死役所』第7話の感想

イシ間さん(でんでん)の過去

シ村(松岡昌宏)の人生史ファイルを読んだニシ川(松本まりか)は、シ村が冤罪にも関わらず居続ける理由を考えます。

「総合案内って楽しいですか?」

「大変やりがいがある仕事だと思っています」

シ村は床掃除をしながら答えます。

「一番色々な人に会えますもんね。加護の会に入っている人にも」

すると一瞬シ村の手が止まりましたが、シ村は新しくシ役所を訪れた人を見つけて話を逸らしてしまいました。

他殺課では、イシ間さん(でんでん)が目をぬぐっています。

「イシ間さんどうかなさいましたか?」

シ村が理由を聞いてみると、中学生の女の子の対応をしてその子がぎゃんぎゃん泣くので、姪っ子のことを思い出してしまったと言います。

「俺が殺した奴らもこの課に来たんだよな」

「職員がきちんと対応したはずですよ。お客様は仏様ですから」

戦後の山間の村。

石間徳治さんは大工仕事をして、姪のミチ(田鍋梨々花)と暮らしていました。

石間さんは戦争で妻を亡くし、ミチは空襲で両親を亡くし戦災孤児になっていたので、石間さんが引き取ったのです。

ミチは花が大好きで、美人で気立ての良い娘でした。

「私が結婚する時はおじちゃんが家を建ててね」

ミチは、せっかくならおじちゃんとも一緒に住みたいと言ってくれます。

石間さんはミチが嫁に行くことを想像しただけで泣けてきます。

「私まだ14だよ」

戦後間もなくで決して楽な生活ではありませんでしたが、ミチがいるだけで石間さんは幸せなのでした。

芋泥棒の兄弟

ある夜、石間さんが土間で道具の手入れをしていると、家の外から物音が聞こえました。

鍬を持って様子を見に行くと、少年たちが畑の芋を盗もうとしているところでした。

「ごめんなさい!殺さないで!」

「芋盗んだくらいで殺さねぇよ」

心優しく困ってる人を見過ごせないミチは、兄弟らしきその少年たちに近所の人に分けてもらった大根を渡してあげました。

「お腹いっぱいになってくれるといいな」

石間さんは、そんなミチをまだ自分の養子として迎えていませんでした。

自分なんかがミチの親になっていいのかと考えてしまっていたのです。

親方は、石間さんのミチへの愛情は気持ち悪いくらい分かるから、とっとと親子になってしまえと背中を押してくれます。

その気持ちが嬉しくて、石間さんはまた泣けてくるのでした。

戦時中はできなかった久しぶりの上棟式が行われた日、石間さんはお酒を飲んで上機嫌で帰宅しました。

しかし、家にいるはずのミチの姿がありません。

土間を見ると、勝手口が開いています。

嫌な予感がした石間さんは鍬を持って外に出ました。

すると、家の裏でミチが男たちに襲われています。

見ると、あの芋泥棒の兄弟でした。

石間さんは有無を言わさず弟の方に鍬をふり下ろしました。

兄の方は慌てて山の中に逃げます。

石間さんが追いかけて行くと、少年は「ごめんなさい」と謝り続けます。

「ほんの興味本位だったんです。ごめんなさい!殺さないで!」

「何が殺さないでだ。クソガキが」

石間さんは「よくもミチを!」と言いながら少年に何度も鍬をふり下ろしました。

ミチ(田鍋梨々花)の人生

事件の後、ミチはすっかりふさぎこんでしまい、笑顔を失ってしまいました。

通りを歩いていても、あの兄弟と同じ年頃の男を見ると目を背けてしまいます。

それでも何年か経つと良い人と出会うことができ、結婚することができました。

嫁ぐ日、ミチは私なんかが結婚してはいけないと言いましたが、石間さんは「お前は幸せになっていいんだ。幸せになってくれ」と励ましました。

ミチが結婚してこれで一安心と思った矢先、山の中からあの兄弟の死体が見つかり、石間さんは警察に捕まりました。

「それでおしまいさ」

ミチのことを警察に言えば情状酌量の余地があるとして死刑は免れたかもしれませんが、石間さんはミチのことを話すことはありませんでした。

イシ間さんは、シ村に問います。

「この世に神はいると思うか?」

「さぁ、どうなんでしょうね」

シ村は少し付き合って欲しいとイシ間さんを老衰課に連れて行きます。

そこには、1人の老婦人が立っていました。

老婦人は、イシ間さんの顔を見るなりにっこりとほほ笑んでこう言います。

「おじちゃん!元気だった?」

イシ間さんも、婦人の顔を見ただけですぐにその人がミチだとわかりました。

シ村は、先ほど対応したこの婦人の書類にイシ間さんの名前を見つけて彼を老衰課に連れてきたのでした。

「ご本人は、認知症のようです」

それなのにミチはおじちゃんことイシ間さんのことを覚えていました。

イシ間さんにとって、こんなに嬉しいことはありません。

「認知症の方の中には、大切な思い出だけは忘れないという方も多いようですよ」

イシ間さんはたまらず泣いてしまいます。

「おじちゃん、また泣いてる」

ミチはニコニコしています。

シ村によれば、ミチは子供と孫たちに見守られながら、天寿を全うしたとのことです。

苦しい目に遭ったけれど、良い家族を持つことができました。

「よく生きたな!」

イシ間さん(でんでん)の答え

イシ間さんは、ミチを成仏の扉まで送っていきました。

「ここに名前を書いてくれるか」

ミチは、旧姓の『石間ミチ』と書きました。

ミチにとって大事な名前だったのです。

ミチが書いた名前を見て、イシ間さんは笑顔になります。

「これで受理させてもらうよ。石間ミチさん、82年3ヶ月と21日。お疲れさん!」

ミチは、成仏の扉に入って行きました。

そして、振り返ってこう言います。

「おじちゃん帰って来たら、大根のお味噌汁を作るからね」

大根のお味噌汁は、イシ間さんの大好物です。

「腹空かして待ってるよ!」

ミチの成仏を見送った後、シ村は以前自分の犯した罪に答えが出ないと言っていたイシ間さんに、ミチを送ったことで答えは出たのかと尋ねます。

イシ間さんは、一度だけ自分が殺した兄弟の人生史を見たことがありました。

それは、思わず同情するような人生でした。

「だからって許せない。俺にとって大事なのは、ミチの人生だ」

だから、他人の人生も自分の人生もどうでもいい。

「それが、イシ間さんの出した答えですか?」

「わからねぇ。結局俺のしたことが正しかったか」

イシ間さんも本当は罪なんか犯したくはなかったのです。

だからと言って殺したことを後悔してるかといえば、それも分からないとイシ間さんは言います。

「もし、今同じことが起きたらどうしていますか?」

「殺すと思う」

「それも、一つの答えだと思います」

シ村はそう言って、イシ間さん宛ての封書を渡しました。

職員に文書が届くなんて珍しいことです。

イシ間さんは首を傾げながら封を開けてみると「辞令 任期満了に伴い49日以内に成仏するものとする」と書かれていました。

『死役所』第7話まとめ

今回は、以前ミチル(黒島結菜)が「イシ間さんは悪くないじゃん」と言っていた、イシ間さんが死刑に至った経緯が描かれました。

とてつもなく悲しい過去でしたが、ミチが天寿を全うしたことでイシ間さんも少しは救われたと思うと、ホッとしました。

しかも、成仏できることが決定したとなると、それも気になりますね。

2人も殺したイシ間さんが成仏できるのに、冤罪であるシ村が成仏しないのはなぜでしょうか?

今後の展開から目を離せません!

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