「請願駅」とは、地方自治体・地元住民・新駅周辺企業等の要望により開設された鉄道駅のこと。
『ネクタイを締めた百姓一揆』は、実在する岩手県の新幹線請願駅「新花巻駅」の設置を巡る、14年間の物語。
1971年(昭和46年)10月に日本国有鉄道(国鉄)が発表した東北新幹線基本工事計画には設置予定として名前のなかった「新花巻駅」が、市民運動の末、1985年(昭和60年)3月に開業するまでの奇跡の逆転劇を、労働組合の隆盛から国鉄分割民営化へとつながる時代を背景に描いた群像劇です。
新幹線のみならず、昭和の物的インフラ整備に懸けられた想い。
そこには様々な人々・地域の思惑があり、それが地域を支えてきました。
「駅」言わば「街作り」に全力を尽くした人たちの、実話に基づいた青春物語。
昭和の時代に決定事項を覆した「不屈の精神」は、令和の時代を生きる私たちの勇気の源になるにちがいありません。
地元・岩手県の5つの映画館での先行上映を経て、2020年11月6日(金)にアップリンク渋谷にて公開され、初日舞台挨拶に、菅原修(国会議員ミツヅカ役)、菅原季咲良(録音)、河野ジベ太(監督)が登壇し、本作の見どころを語りました!
『ネクタイを締めた百姓一揆』初日舞台挨拶レポート
日時:11月6日(金)13:15~13:20頃
登壇者:菅原修(国会議員ミツヅカ役)、菅原季咲良(録音)、河野ジベ太(監督)
場所:アップリンク渋谷
東京での初日を迎え、河野ジベ太監督は、「この作品は立ち上げ当初から東京公開が目標でした。多くの人に支えられてこの日を迎えることができてよかったなと思っています。最後まで頑張ってくれたスタッフに今日の初日を捧げさせて下さい」と感無量の様子。
国会議員ミツヅカ役の菅原修は、この大巨編の内、「最後の方の重要なシーンで登場しますので、見逃さないようお願いします!」と話し、録音の菅原季咲良は、「本作は全編を通して非常に熱量の高い映画となっておりますが、それは撮影現場でもヘッドフォンを通して感じながら録音を担当しておりました。スクリーン、音響設備越しに伝わることを楽しみにしておりますので、ぜひ録音部の活躍もご期待ください!」と話しました。
『ネクタイを締めた百姓一揆』作品情報
キャスト:金野佳博、千田秀幸、堀切和重、藤原俊春、小原良猛、佐藤正明、東海林浩英、小野智明、高橋広朗、穂坂栄一、高橋洋、菅原修ほか
脚本・監督・編集:河野ジベ太
プロデューサー・ラインプロデューサー:小原良猛
アソシエイトプロデューサー穂坂栄一、堀切和重、中村美紀、高橋省子、河野日登美、小岩悟、千田秀幸、高橋哲郎
企画・コプロデューサー・アソシエイトプロデューサー:高橋修
撮影:河野ジベ太、山田芳博、豊岡広伸
音楽:Saturday Player Meetingほか
配給・宣伝:アルミード
2020/2ch/JAPAN/DCP/147min
公式サイト:http://shinhana-eiga.com/
公式Twitter: necktiecinema
公式facebook: shinhana.eiga
あらすじ
停車駅設置が有力視されていた岩手県花巻市の市民は大きく期待していたが、市の誘致運動の結果、発表された設置予定停車駅は一関、北上、盛岡。そこに花巻の名は無かった。
その上、線路も街の中心部を大きく外れていた。その時、数名の市民が立ち上がり、「東北新幹線問題対策花巻市民会議」を発足。
市民総決起大会を開催し、一市民の会議ながら、国鉄に直談判に行くなど、駅設置運動を始める。
一方、日本国有鉄道は赤字を抱えたまま解消できる算段もつかず、労働組合は暴走し、国民からの非難は大きくなるばかりであった。
そして勃発した「スト権スト(ストライキ権奪還ストライキ)」。
国鉄は大きな方向転換を迫られていた。
果たして、数十億かかるという予算の問題などを解決し、駅はできるのか?
時代に翻弄される国鉄を背景に描く、新幹線請願駅の1つ「新花巻駅」の設置を巡る14年間の物語。
Gallery
11月6日(金)よりアップリンク渋谷ほかにてロードショー
※11/6(金)、11/7(土)、11/9(月)、11/10(火)は13:15〜、11/8(日)、11/12(木)は13:10〜、 11/11(水)は17:40〜に上映開始。
また11/11(水)の上映後にはトークショーが開催!
『カメラを止めるな!』出演者で、YouTube映画紹介チャンネル「シネマ・チラリズム」MCの久場寿幸、曽我真臣が本作の河野ジベ太監督と登壇することが決定しています。
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