映画『屍人荘の殺人』公開前情報を解禁!マスコミ試写で感じたミステリー4冠原作の見どころとは?【ネタバレなし】

映画『屍人荘の殺人』

出典:『屍人荘の殺人』公式ページ

デビュー作にして国内ミステリー賞4冠を達成した今村昌弘の『屍人荘の殺人』を神木隆之介、浜辺美波、中村倫也という豪華キャストで映画化。

『TRICK』や『99.9 -刑事専門弁護士-』の監督を務めた木村ひさしと、脚本・蒔田光治によるゴールデンコンビが描く奇想天外な密室ミステリーになりました。

もともと映画的というか、ある映画文化に根差した原作でしたので、映画との相性も良くポップさと本格さを併せ持った映画に仕上がっていました。

ポイント
  • 国内ミステリー賞4冠を達成した今村昌弘のベストセラーミステリーの映画化
  • 神木隆之介、浜辺美波、中村倫也、その他豪華キャストが集結
  • 人気映画・ドラマでコンビを組み続ける木村ひさし監督と脚本の蒔田光治のコンビが集結
  • 映画ならではの演出で語られる、すっきりと語られる密室トリックの真相
  • そして(?????)の登場!

今回は一足先にマスコミ・映画業界関係者向けの試写で映画『屍人荘の殺人』を見てまいりました。

2019年12月13日の劇場公開に先駆けて、本作『屍人荘の殺人』をネタバレしない内容で見どころをお伝えします。

映画『屍人荘の殺人』作品情報

映画『屍人荘の殺人』作品情報

出典:映画.com

作品名 屍人荘の殺人
公開日 2019年12月13日
上映時間 119分
監督 木村ひさし
脚本 蒔田光治
原作 今村昌弘
出演者 神木隆之介
浜辺美波
葉山奨之
矢本悠馬
佐久間由衣
山田杏奈
大関れいか
福本莉子
塚地武雅
ふせえり
池田鉄洋
古川雄輝
柄本時生
中村倫也

映画『屍人荘の殺人』あらすじ


ミステリー小説が大好きな大学生・葉村譲(神木隆之介)は、ミステリー愛好会の会長を務める明智恭介(中村倫也)に強制的に入会させられ、学内で起きる事件に首を突っ込む毎日を過ごしていた。

ある日、同じ大学に通いながら私立探偵としても活躍している剣崎比留子(浜辺美波)が、犯行予告が届いた音楽フェス研究会の夏合宿に行こうと彼らを誘う。

三人は山奥の合宿地・紫湛荘を訪れる。
出典:シネマトゥデイ

映画『屍人荘の殺人』感想レビュー【ネタバレなし】

※今村昌弘の『屍人荘の殺人』の原作小説は、映画にあわせて文庫化されたこともあって、続編小説『魔眼の匣の殺人』と合わせて累計76万部を突破したベストセラー小説になっています。

そのために、物語でもっとも重要な部分がなんなのか、すでにご存じの方もいらっしゃるかと思います。

ただ本作については、映画会社から事件を形作る部分についてのレビューは、丸々NGワードとして設定されております。

そこで、本記事のレビューでは、いっさいNGワードネタバレには触れずに話を進めてまいります。

そのため、あらかじめご了承いただきたいのは、ここでは語れない秘密が二つ(事件の発端と真相)ございます。

その部分は、ぜひ劇場でお確かめください。

原作と違う部分もとても多くなっています。

最高・最適のスタッフで映画化

ストーリー自体は基本的に原作の通りです。

キャラクター設定などはいくつかアレンジがされていて、トリックというか事件の根っこの部分も省かれているモノもあります。

一方で、原作からそのまま採用されたトリックの描写や解明については、視覚的に一発で誰でも分かるようになっています。

原作者の今村昌弘は、自身のミステリーの原体験として『金田一少年の事件簿』や『TRICK』といったドラマのタイトルを挙げています。

『金田一少年の事件簿』や『TRICK』シリーズに関わってきた木村ひさし監督と脚本の蒔田光治は、『屍人荘の殺人』を映画化するには最適と言っていいスタッフの並びと言えるでしょう。

映画『屍人荘の殺人』ならでは絶妙な脚色

原作から省かれた部分もありますが、映画に合わせて全く新しく追加された箇所もあります。

特に、後からとても効果的だと思ったのが、“いよいよ事が起こる”という直前にある、あまり大きくない(短い)シーンです。

このわずかな追加によって、もう一人のホームズもまたとても非凡な探偵としての資質を持っていることが伝わります。

ホームズ役が二人、ワトソン役が一人という独特な主人公が並ぶ『屍人荘の殺人』。

原作では、片方のホームズはやや道化師的な立ち位置になっています。

ところが、映画化に合わせてこのシーンが追加されたことで、この人物の優れた部分をさらりと見せ、探偵としても異例の行いをして、劇中の人々、そして観客を驚かせます。

この追加と改変はわずかなことで見逃しがちですが、後々、絶妙なタイミングで真相解明につながっていきます。

奇想天外な密室ミステリーを完全映画化

『屍人荘の殺人』の原作を読まれている方なら、NGワードになっているモノがなんなのか知っている方もいるかと思います。

それは、ある映画的な存在・文化に基づいたモノで、これがミステリーの定番であるクローズドサークルを作っています。

クローズドサークルというのは、舞台となる場(怪しげな館や山荘)をさらに一回り大きく囲み、その場に人や情報が入って来られなくなった環境のことです。

分かりやすい例えを挙げれば、ボートが流された絶海の孤島であったり、悪天候やたった一つの橋が落ちたりしてできた外出不能の“陸の孤島”などです。

こういった場所は、取り残された人々に孤立感と焦りを生んで、不穏な空気が漂い始めます。

この『屍人荘の殺人』が採用した存在が(言葉に出せないのがなんとも歯がゆいのですが)本当に映画的な存在で、当然ながら映画化されるととても“映える”画となりました。

戸惑いを感じる人もいるかもしれませんが、このシチュエーション自体は何度も映画に登場しています。

こういったジャンルの発祥の地であるアメリカでも『屍人荘の殺人』は意外とうけるかもしれませんね。

主役を務める神木隆之介、浜辺美波、中村倫也が抜群にハマっている

キャストで言えば、やはり主演の神木隆之介は安心感抜群の演技を見せてくれます。

今回は一度も推理を当てたことのないワトソンという受け身の役ですが、とても巧さを感じます。

そして、映画・ドラマの『賭ケグルイ』シリーズの振り切った演技が印象的で、女優としての地位が急上昇中の浜辺美波

本作『屍人荘の殺人』でもまた極端にぶっ飛んでいるヒロイン役で、抜群のコメディエンヌぶりを発揮しています。

ドラマ『初めて恋をした日に読む話』や『凪のお暇』で一気に注目を浴びた中村倫也は、『屍人荘の殺人』でも変なテンポ感で物語をいい具合にかき乱してくれます。

この二人がホームズとしていかに活躍するのかも見どころです。

映画『屍人荘の殺人』まとめ

以上、ここまで映画『屍人荘の殺人』について紹介させていただきました。

要点まとめ
  • 突飛な設定ですが『マスカレードホテル』『十二人の死にたい子供たち』に続く本格ミステリー映画に仕上がっています。
  • 神木隆之介、浜辺美波、中村倫也など旬なキャストが絶妙な演技を見せてくれます。
  • 原作小説とは違うところも多く、その違いを見比べるのも楽しいです。
  • 原作はシリーズ化されているので、映画のヒット次第では続編もあるかもしれません。