第10話にて、中野は仙狐さんの上司にあたる夜空から「近いうちに良くないことが起こる」と告げられていました。
それが何かか分からないままに終わってしまったのですが、今回その良くないことが中野にこっそりと近づいてきます。
これはこれから起こる本当の「良くないこと」の序章かもしれません。
目次
『世話やきキツネの仙狐さん』第11話あらすじ
仕事から帰った中野くんが自宅の扉を開けると、そこには割烹着姿で三つ指ついて出迎える仙狐さんの姿が!
何事かと驚く彼の目に入ったのは、暖簾に書かれた「居酒屋 仙狐」の文字でした。
多種多様に取り揃えられたお酒と旬の素材を肴に堪能し、いつもより酔いが進んだ中野くんから思わず漏れる本音。
そんな彼の心を、仙狐さんが優しく解きほぐします。
【ネタバレ】『世話やきキツネの仙狐さん』第11話の感想
疲れた中野を癒せ!「居酒屋 仙狐」開店
季節は春。第10話にて雪の中ではしゃいでいたのが嘘のように桜が咲き始めている今日この頃。
仙狐さんはいつもの様に、中野の部屋を掃除していました。
完璧に掃除し終わった時、仙狐さんは不意に梅の花がプリントされた封筒のような物を見つけます。
その梅の花柄を見た瞬間、仙狐さんは昔、子供の頃の中野がお婆ちゃんとはぐれて道に迷っていた時、彼を助けたことを思い出しました。
助けた時に梅の花を手に持っていた中野は、お礼に神社の狐の銅像の前にその梅の花を置いていったのです。
仙狐さんは、その時の嬉しさをこの梅の花が書かれた封筒を見て思い出していました。
昔を懐かしんでいたその時、仙狐さんは、ふと何かを感じ取ります。
どうやら中野の身に、何か良くないことが起こっているようです。
仙狐さんは、2人は距離が空いていても、そんな繊細なことまで感じ取れるようになっているみたいですね。
何やら上司から問題を押し付けられているかのような予感を察し、仙狐さんは中野のためにあることをしようと考えます。
そして、疲れた中野が帰ってくると、そこには床に正座をして深く頭を下げる仙狐さんの姿があります。
まるでそれは旅館や居酒屋の姿勢のようです。
しかも仙狐さんは割烹着で中野を出迎えてくれて、玄関には丁寧に「居酒屋 仙狐」というのれんまで飾られています。
負のオーラが消えない?
この徹底的なもてなしに、中野の表情も緩み、仙狐さんの割烹着を褒めます。
それを聞いて嬉しそうな仙狐さん。
部屋の中に入ると、真ん中にあるテーブルの上には、すでにとても美味しそうなおつまみが置かれており、今まで見たことのないようなお酒がずらりと棚に飾られています。
中野はさっそくお酒を頂きます。
一緒になってお酒を頂く仙狐さんですが、ここでアニメスタッフによる念のための注意書きとして「仙狐さんは800歳」というテロップが出てくる計らいが。
この見た目でお酒を飲んでいたら、今の時代うるさいですからね。
中野の飲みっぷりに、お酒を注いであげる仙狐さん。
次々とそのお酒を飲み干していく中野。
時間が経つにつれて、すっかり酔いが回ってしまった中野は、日頃のストレスからうっぷんを晴らすように愚痴を口に出し始めます。
しかし、その時中野は仙狐さんの髪飾りが梅の花であることに気づきます。
中野も、その梅の花に何か思うところがあるようで、冒頭にあった仙狐さんとの子供の頃の出来事が伏線なのかもしれませんね。
仙狐さんは中野の愚痴も温かく受け止めてくれます。
中野にとって、仙狐さんがもうかけがえのない存在になっていることが伺えますね。
仙狐さんの優しい言葉に思わず涙を流す中野がとても印象的でした。
しかし、ここで仙狐さんは最高のおもてなしで癒しているにもかかわらず、中野の負のオーラが全く消えないことに気づきます。
そして、いつもの様にそんな光景を遠くで見ていた夜空とシロ。
シロは仙狐さんの料理を食べたいとわがままを言っているだけなのですが、夜空は何やら意味ありげなことをつぶやきます。
「どんなことにも終わりが来る」
その言葉の意味することはなんなのか?
仙狐さんと中野の関係に悪いことが起こるとでもいうのでしょうか。
不安だけが残る会話です。
突然の有給取得!中野、仙狐さんとお出かけ予定!
中野が会社で働いている時、いつもの同僚が中野に有休を取ったか尋ねてきます。
こんなブラック企業が有休を許すとは思えませんが、中野は案の定、全く取得していないようです。
そこで、中野は上司に呼び出され、有休を取っていないことを叱られると強制的に有給休暇を取得させられました。
夏季休暇すら1日しかなかった中野の会社でしたが、今回は日数こそ明かされていませんが少なくとも1日だけといった様子ではありません。
家に帰るや否や、そのことを仙狐さんに伝えて、さっそく仙狐さんと一緒に有給休暇の予定を立て始めます。
久しぶりの長期休暇とあって、どこかに行くことを提案しますが、なぜか仙狐さんは隣町のスーパーに行くことを希望します。
なんでも美味しい油揚げが売っている情報を掴んだんだとか。
そして仙狐さんはお花見に行くことも提案。
中野も先日のお酒を飲んだときに、仙狐さんがお花見に行きたいことを漏らしたことを覚えており、2人で行くことを約束するのでした。
中野の身内に不幸が!?それと同時に動き出す「本当の良くないこと」
しかしその翌日、中野の電話が鳴り、母親から父が倒れて病院に運ばれたことが告げられます。
幸い大事には至っていないようですが、仙狐さんと隣町のスーパーに行っている場合ではなくなりました。
その時、中野の頭の中を、夜空が言った「良くないこと」がよぎるのです。
ちゃんと理解のある仙狐さんは、中野が実家に帰ることを快く受け入れてくれました。
中野は、自分が留守にする間を心配する仙狐さんに自身のスマホを渡します。
中野は会社の携帯を持っている様で、いつでも連絡が取れるとのことです。
しかし、これが仙狐さんとの「ただの別れ」でなくなってしまうことをまだ中野は知る由もありません。
電車に乗り、新幹線に乗り換え、そして列車に乗りながら中野は地元へと帰っていきます。
道中、仙狐さんから渡された弁当を開けると、そこには仙狐さんからのメッセージカードがあります。
そして、ようやくバスで父の病院に辿り着いた中野はさっそく母親と再会します。
気になる父の容態ですが、なんでも同窓会ではしゃぎすぎて転んで骨を折ったらしいです。
何かの重い病気かと思ってしまったのですが、それを聞いて安心ですね。
そして実家で家族と団欒しながらゆっくり過ごす中野。
仙狐さんも、そんな中野の雰囲気を感じ取り安心している模様です。
しかし気になるのが、そのとき仙狐さんが荷物をまとめてどこかに出かけようとしていることです。
その荷物はとても近くのコンビニに出かけるようには見えません。
しかも中野から借りたスマホは、机の上に置いたままです。
そこに高円寺が弁当箱を返しに尋ねてきました。
高円寺は、仙狐さんの様子がいつもと違うことに気づき、どこかに出かけるのかを尋ねるのですが、仙狐さんは明言しません。
そして仙狐さんは雨の中、姿を消していったのです。
中野はお婆ちゃんの墓参りに行ったとき、近くに咲いていた梅の花に気づきます。
仙狐さんの髪飾りの時と同じですね。
何かを思い出しそうになっている中野。
昔、迷子になった時に出会った女の子は仙狐さんだったのか?
たまに見る夢に出てくるのは、仙狐さんと自分の先祖なのか?
何か嫌な予感がした中野は、仙狐さんに渡したスマホに電話をかけます。
しかし、仙狐さんは出るはずがありません。
いったいどうなってしまうのでしょうか。
『世話やきキツネの仙狐さん』第11話あらすじ・ネタバレ感想まとめ
第話のエンドカードは、えれっとさんでした!
幸せそうな中野君の寝顔を見つめる仙狐さん。優しい世界ですね。 #仙狐さん pic.twitter.com/QxK0vq7wyn— 「世話やきキツネの仙狐さん」公式 (@sewayakisenko) 2019年6月19日
中野を癒すために「居酒屋 仙狐」を開店し、中野を全力でもてなす仙狐さん。
しかし今回、夜空の言った「良くないこと」の片鱗が中野に降りかかりました。
はたして中野は「良くないこと」を振り払い、再び仙狐さんと会えるのか?
- 中野の疲れを癒すため「居酒屋 仙狐」開店!
- 中野のブラック企業がまさかの有給休暇を許可!
- 中野に降りかかる「良くないこと」。そしていなくなる仙狐さん。
『世話やきキツネの仙狐さん』もついにフィナーレを迎えます。
どんなエンディングを迎えるのか楽しみです。
▼次回第12話(最終回)も続けて読む▼