いち子(茅島みずき)や谷口(池田優斗)が所属する3年4組は、みんなが仲良しで、全員で青春を謳歌しようという全体主義のクラス。
南香緒里(中田青渚)はこれを苦手と感じます。
倫理の時間では、資本主義をはじめとした思想の授業が行われました。
自分は何主義だろうと思う南の前で、盛り上がりを見せるグループチャットからいち子が退会します。
すると、いち子はクラスで浮いた存在に…。
それを見た高柳の、最後の授業が始まります。
目次
ドラマ『ここは今から倫理です。』前回第6話のあらすじと振り返り
曽我涼馬(犬飼直紀)は成績優秀、スポーツ万能で、他の生徒からも孤立せずにそつなく輪の中にいる生徒。
しかし、一言も学校で喋らないため、教師たちは心配します。
高柳(山田裕貴)は、おせっかいなのではと口では言いつつも、彼に寄り添い、曽我の気持ちを知ろうと試みました。
そこで、曽我がお弁当に食べているライスサンドの知識を深めるため、「にぎらず弁当」という本を読んで弁当を作ることにします。
作った弁当を持ってきて、一緒に弁当を食べる曽我と高柳。
無言の素晴らしさ、言葉によるコミュニケーションに頼りすぎていたことに気づいた高柳は、曽我が人一倍物事に対して誠実に向き合っていることに気づきます。
そうした見解を述べたことで、曽我は一言だけ高柳と対話。
曽我は、お菓子を渡してきて会釈して去っていきましたが、ほんの少しの変化に高柳は喜びます。
母のためにと図書館で受験勉強を頑張る田村創(杉田雷麟)は、高柳が読んでいるにぎらず弁当の本に興味を持つものの、今は受験以外の勉強はしたくないと言います。
勉強は楽しいかと聞かれても、その楽しさを実感できない田村。
大学に行ったら、自分のための勉強をしてほしいと高柳に言われた田村は、大学のパンフレットを集め始めるのでした。
【ネタバレ】ドラマ『ここは今から倫理です。』第7話あらすじ・感想
青春を謳歌するクラスの雰囲気は、南(田中青渚)を憂鬱にする
いち子(茅島みずき)や谷口(池田優斗)が在籍する3年4組は、男女関係なくみんな仲良し。
相談話や笑い話など何でも分かち合いますが、後ろの席に座る南香緒里(中田青渚)はそういう空気が苦手だと一人思います。
体育祭の話し合いの中で、卓球しか参加するつもりがなかったものの、周りの空気に流されてバスケも出るようになった谷口。
教室はこの決断に大盛り上がり。
そして、グループチャットが盛り上がる度、南は1人でうんざりするのです。
KAMUI
「ウザ」と、口に出せばクラスから白い目で見られるのは一目瞭然。
無理に合わせないといけないと思いつつも、このノリに合わせないとイケないと思う自分にダサさを感じます。
そんな時、チアをやらないかと言われているいち子。
周りの人にも一緒にやろうよと言われるも断ります。
「何でみんながやりたくないことを、私がやらないといけないの?」と発言するいち子。
その後、「好きなコスプレをして応援をすればいい」という谷口の一声により、事態は穏やかに終わりました。
完全な幸福をもたらす主義は未だ見つからない
倫理の時間では、歴史を交えた「主義」に関する授業が行われます。
産業革命により「資本主義」が生まれ、貧富の差ができてしまったものの、「共産主義」になった国では、人は競争することをせずに怠けて経済が破綻していきました。
誰もが幸福を感じることができる主義というものは、未だこの世にはできていません。
もしかしたら、この倫理の授業を受ける誰かが、新しい主義を生み出すかもしれませんねと授業を締める高柳(山田裕貴)。
主義ばっかりだと頭を抱えるいち子の後ろで、自分は何主義なのだろうと考える南。
授業が終わると、今まで会話をしたことなかったいち子が南に話しかけてきたのですが、その内容はグループチャットのことです。
未読がすでに100件を超えている状況を見て、「うちのクラスってめんどくさいよね」と言ういち子。
いち子が同じことを考えていることに、南は驚くのでした。
KAMUI
応援の練習をすると聞いたものの、クラスはただワイワイと賑わっているだけ。
この騒がしい空間の中、南はイヤホンで音楽を聴き、クラスをじっと見つめます。
ここにいる人たちと自分は「主義」が違う。
南は自分は何主義なのだろう…と考えた末、自分は1人主義だと決断します。
南は、グループチャットから退会することを思いつきます。
しかし、みんなの輪から外れることを恐れ「退会」を押すことができませんでした。
社会の思想とクラスの思想を重ねて、いち子(茅島みずき)がグループチャットを退会
学校からの帰り道。
車の後ろで、いち子が谷口と揉めています。
何をしているのかと南が声をかけると、どうやら喫煙所に高柳がくるのを待っているようでした。
いち子が喫煙所にいる高柳に突撃を続けたことで、高校生が喫煙をしているという通報が入り、授業以外でいち子を避けるようになった高柳。
それでもいち子は諦めず、隠れて高柳を待ちます。
そして、緩衝材として谷口を側に置いているいち子。
嫌がる谷口がいち子から逃げようとしていたところに、南が来たのです。
そうこうしているうちに、高柳が喫煙所に。
いち子が突撃すると、高柳は急いで煙草の火を消して「今日は何ですか?」と声をかけてくれました。
教室に戻ると、今日の「資本主義」の話は難しかったかと聞く高柳。
いち子はうなずき、南はそんなことないと否定します。
南は、失敗したのに世の中に資本主義が残っていることに疑問を抱きます。
やめればいいのに、やめないだけの何かがあるんですよねと南は高柳に聞きました。
続けて南は、グループチャットから抜けようとしても、周りから浮くことを恐れて何もできない。
しかし、クラスでは馴染めずに浮いていることをポロッとこぼします。
みんなで仲良くしようとしているノリが合わないと南が言うと、いち子は一緒だと喜び、高柳は2人を「個人主義」だと言います。
3年4組は集団主義。
みんなで一緒が悪いとは思っていないが、居心地が悪いと言う南。
これに同調したいち子は大喜びします。
今のところ、グループに入ってない人はいないと谷口がフォローしますが、集団主義の恐ろしいところは、時に個人の意思を無視してしまうことだと言う高柳。
いじめに発展しないのであればいい、時には許容することも大事だとも生徒たちに語りました。
「どうすれば、より大きな幸福を得ることができるかを考えましょう。それが倫理です」と高柳が締めくくると、いち子は突然グループチャットを抜けようと決意。
そして、いち子は躊躇なく「退会」の表示をタップします。
自分が躊躇したことを、いち子があっさりとやったことに驚く南。
南も抜けようと誘われますが、「抜ける以外に何かできることがあるのでは?」と南は考えました。
KAMUI
そして、いち子がグループチャットから抜けたことにより、チャット内ではいち子への悪口が広がっていくのでした。
グループチャットに戻るか否か、高柳(山田裕貴)の最後の授業が始まる
いち子がグループを抜けて2ヶ月が経過。
グループチャットではいち子の悪口が広がり、いじめへと発展してしまったのです。
今からグループに戻ろうと谷口が言いますが、いち子はこの提案を受け入れたくありません。
KAMUI
グループに戻ったとしても、それではいち子の個人主義が無視されると意見する南。
では、どうするべきかと3人で討論していると、高柳は「この話を倫理の時間に話し合ってみましょう」と提案します。
そして、迎えた倫理の授業では、生徒たちは机をさげ、椅子を持って円になり着席。
クラスで1人ぼっちになっているいち子。
この状況を打開するためにグループチャットに戻るべきか否か、みんなで対話をしていくことになりました。
「これが僕の最後の授業です」
そう言って高柳も、対話の中に入ります。
ドラマ『ここは今から倫理です。』第7話あらすじ・ネタバレ感想まとめ
📖たかやな先生が教える対話のルール
みなさんなら、どんな言葉を輪の中に置きますか❓
📶よるドラ「#ここは今から倫理です。」
第7回見逃し配信中
🔵NHKプラスhttps://t.co/GCfUJV6tTS
🔵TVerhttps://t.co/Ro0L0ex9I8#NHKここ倫 pic.twitter.com/2fSRAujK4P— NHKよるドラ「ここは今から倫理です。」 (@nhk_rinri) March 11, 2021
『ここは今から倫理です。』も終わりへと近づいていたのですね。
倫理、人の思想というのは終わることはなく、いつの時代にも生まれるもの。
なので、物語が終わるという感覚がありません。
まだまだ、たくさんの問題があるでしょう。
倫理で習う思想だってもっとあると思います。
ドラマは、ほんの一部の例を紹介した感じがします。
KAMUI
始まりがあれば、終わりがあるのは当然です。
なので、最終回を待とうと思うのですが、最終回はきっとこのディベートがメインでしょう。
そして、卒業式を終えたいち子が高柳に告白をすると思うのですが、原作を知っている人間からすると辛すぎます。
おそらく忠実に描くとは思うのですが…。
最後まで見届けようと思います。
→ドラマ『ここは今から倫理です』見逃し動画フル無料視聴!1話から最終回まで無料で見れる配信サービスをご紹介
▼次回第8話(最終回)も続けて読む▼