ドラマ『ここは今から倫理です。』第5話あらすじ・ネタバレ感想!倫理の力で救えない生徒を目の当たりにした高柳は…

『ここは今から倫理です。』

出典:『ここは今から倫理です。』公式ページ

高崎由梨(吉柳咲良)は、親や周囲からのストレスに加えて、自分の体は自分の物だという反抗心から自傷行為がやめられません。

今まで自傷行為を隠して生きてきた高崎ですが、とある事件をきっかけに…。

そして、家庭環境の影響により愛着障害となった都幾川幸人(板垣李光人)は、大好きな高柳(山田裕貴)にベッタリなのですが、これではいけないと思った高柳に突き放されてしまいます。

「どうしたらその生徒を救うことができるのか?」と高柳が苦悩する第5話です。

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ドラマ『ここは今から倫理です。』前回第4話のあらすじと振り返り

ある日を境に学校に来なくなった近藤陸(川野快晴)のことが気になって仕方がない間(渡邉蒼)と山野亮太(最上晟周)は、彼のことを高柳(山田裕貴)に相談します。

陸の兄・カイト(山科圭太)が半グレであるという話を聞いた高柳は、学校から飛び出していきます。

クスリの密売をしていた兄が行方をくらましたことにより、陸はチンピラたちに捕まるのですが、ジュダ(成河)と呼ばれる人物が彼を救い出しました。

ジュダのもとへとやって来た高柳は、陸を連れ出そうとしますが「どうしたらいいかわからない」陸は動くことができません。

考えることを放棄し現状にただ流された陸は、間や山野からのメッセージによって学校へ帰る決意をします。

高柳とは真正面から倫理バトルができることに喜びを感じているジュダは、チンピラたちに電話で「手を出すな」と釘を刺して陸と高柳を解放。

過去に「学校よりもジュダたちのいる世界」で幸せになった生徒を作り出してしまったことを後悔している高柳は、もうあんな場所には行かないようにと陸に釘をさすのでした。

【ネタバレ】ドラマ『ここは今から倫理です。』第5話あらすじ・感想

人知れず腕を切る高崎由梨(吉柳咲良)の心にあるものとは…

高崎由梨(吉柳咲良)は、人知れず腕や腹を切るという自傷行為をしていました。

むしゃくしゃした時に切ると心が落ち着く高崎。

小学生の時からやり始めた自傷行為は、高崎にとっては自分が生きてきた証拠なのです。

しかし、これが母親に見つかってしまうと「自分1人の体じゃないのよ」と叱られました。

そして、連れていかれた先は祭壇。

「神様に謝りなさい!」と言われ、跪くよう強要されます。

高崎がこれを拒絶して部屋に戻ると「今度お母さんのお友達に会いに行こう。由梨のこと救ってくれるから」と言われ、ストレスが上昇。

そして、彼女は自身の体を再び傷つけてしまうのです。

KAMUI

「死にたくて切ってるんじゃなく、生きている証拠」とは悲しいですね。しかも、親が宗教に夢中なのは厳しい…。

愛着障害の都幾川幸人(板垣李光人)にべったりと寄り添われる高柳(山田裕貴)

夏でも長袖を着ている高崎のことが気になるいち子(茅島みずき)。

一方の高柳(山田裕貴)は、保健室登校をしている都幾川幸人(板垣李光人)に目をかけていました。

都幾川はあまり人と馴れ合うことはしませんが、気に入った相手にはベッタリとくっつきます。

そして、高柳の授業を聞いたことにより、保健室登校の都幾川はこの倫理の授業だけは出席するようになりました。

保健室へと戻る途中も、大好きなゲームの話を高柳に話す都幾川。

恋人のように腕を組んだりと、高柳にベッタリとくっつくのです。

母子家庭の都幾川。

母は心の病気を患い、彼に暴力も振るっていたという過去がありました。

その影響により彼は愛着障害という病気になってしまい、人との距離感がつかめないのです。

保健室教諭の藤川(梅舟惟永)は、「今の都幾川がそれで幸せならいいんじゃないか?」と言いますが、高柳はこれを認めることはしませんでした。

過去に、高柳はこんなことを人に言われたのです。

「女に助けを求められた時、女に愛がほしいと泣きつかれた時、お前ならどうする。1番手っ取り早えのは、その女を抱いちまうことだ。簡単だからな。即効性は抜群だし、むしろその手の解決以外知らねぇ奴の方が多いだろう。だがそれは、明日の食費がない奴に500円玉をくれてやるようなものだ。明後日は?そいつは毎日飢えている。教師なんかになると、そんなのが5人も10人にもなる。この時、我々が行うべき最高の善とはなんだ?」

KAMUI

これは…高柳の倫理の先生か。タバコも吸っていたし、間違いないですね。この先生の言葉は、よくわかります。今だけ良くなることが、根本的な救いにはならないんですよね。

高崎(吉柳咲良)と都幾川(板垣李光人)と高柳(山田裕貴)の距離感

倫理の授業後。

腹部を切りすぎたと後悔する高崎がお腹をさすりながら教室を出ようとした時、都幾川の携帯の画面が目に入ります。

彼の携帯に映っていたのは、自分もやっているゲームでした。

自分が手にしていないアイテムを、すでに手に入れている都幾川。

どうやって取るのか聞くと、都幾川は親身になって教えてくれました。

距離が近くて高崎はちょっとドキッとしつつ、都幾川のことを可愛いと思うようになります。

高崎に手を振り、保健室へと戻る都幾川。

その間、彼はずっと高柳と腕を組み、自分で描いたゲームのキャラクターの画を見せて楽しくおしゃべりをしていました。

高柳は「都幾川くん、少し離れましょうか。まだまだ暑いですし」と言って彼を遠ざけるのですが、都幾川は「大丈夫だよ」と言って近づきます。

しかし、高柳がその手をスッと引き抜き距離をとって見せると、急に都幾川は1人で保健室へと帰ってしまうのでした。

「彼が女子生徒ならばセクハラに見られる。男子なら救える、女子では救えない。対象が変わったら通用しなくなる救いなんて、正しくない」と言う高柳。

この言葉に対して、藤川は「それは高柳のエゴだ」と指摘するのです。

KAMUI

なかなかに難しい問題。高柳としては、恩師から言われた言葉の答えを見つけたい。藤川は現状をどうにかしたい。気持ちはわかりますが、倫理的には…

「ギュッとして」都幾川幸人(板垣李光人)の欲求に高柳(山田裕貴)は…

都幾川に対しての意見が食い違い、大きな声で言い争う藤川と高柳。

そこに戻って来た都幾川は、またパニックを起こして校舎を飛び出します。

高柳が必死に追いかけると、都幾川は校舎の外まで来て「来るな」と言うのでした。

本当は自分のことが邪魔なのに、無理をして相手をしていたんだろうと叫ぶ都幾川。

「俺みたいなクソ人間もう放っておいてくれ!!」と突き放すと、高柳は「クソじゃない!」と言って彼の言葉を否定します。

「私はあなたの心を救いたい。あなたにはいろんな可能性と才能が秘められている。あなたは少し臆病なだけで、本当はなんだってできる素晴らしい人間です」

そう言って彼を肯定すると、都幾川は高柳に向かって両手を広げ「ギュッてして」と言います。

しかし、これが叶わないと分かった都幾川は、涙を浮かべて走り去ってしまいました。

校門で1人立ち尽くす高柳の頭の中に、「お前は人を救えるか」という恩師の言葉が蘇ります。

KAMUI

あくまでも根本的解決をしたい高柳。原作ではここでギュッとしたんですが…変えてきましたね。

心と体は区別できるものではない

母親の宗教の集まりに連れて来させられた高崎は、その心の中にストレスを貯め込みます。

そして、倫理の授業中に母の「あなたの体はあなただけの物じゃない。神様がくれた大切な預かり物なのよ」という言葉がフラッシュバック。

「心と体は1つの物であり、分けることができない」と言われた高崎の中には、「自分の体は自分の物なのか?」という疑問が沸き上がってきました。

何もかもめんどくさいとストレスが溢れかえってしまった高柳は、カッターを取り出して自身の手首に刃を当てます。

これを目にした都幾川は、パニックを起こしながらも高柳からカッターを取り上げ「何でこんなことしてんの!」と必死に自分の想いを訴えます。

「誰かにやられたわけでもないのに、血が出るのは何で?」と訴えているうちに、呼吸困難になってしまった都幾川。

いち子は藤川を呼びに行き、高柳と生徒たちは何とか彼を落ち着かせることに…。

保健室で目を覚ました都幾川は、目の前に高崎がいることを認識すると「カッター持ってない!?」と慌てて探します。

高崎の手にはカッターはなく、腕も手当てをされているのを見て、都幾川は安心して彼女を抱きしめ「大切にして。高崎さんの大切な体だから」と言います。

この言葉に、高崎は涙を流し「ごめんなさい」と謝るのでした。

KAMUI

原作を読んだ時も、「何という組み合わせだろう」って印象がとても強かったです。心と体は別。誰の物でもないけれど、都幾川は大事にしてくれたよ。

倫理を通じて対話をしてきた高柳(山田裕貴)の結論は、「私は彼らにとっていらない存在」

「一体、教室で何があったのか?」と高柳に問い詰める藤川。

高柳は高崎がリストカットをしたこと、都幾川が止めようとしてパニックを起こしたことを伝えるのですが、「それだけ?」と聞かれます。

「さあ、知らないです」と返されたことで、藤川は「無責任だ!」と高柳に指摘。

「リストカットがどんなものかは知っている。彼女がしていたのは知らなかった。知りようもないでしょ。教えてくれなければ、一生わかりませんよ」

「わからないなら知る努力をしましょうよ」と藤川に言われますが、高柳はこう答えます。

「半年かけて何度も何度も倫理について語り掛けたのに、正しいことが何なのかを伝えてきたのに、一瞬の心揺さぶる激情には勝てない。私は彼らにとって、いらない存在なんですよ」

高柳の考え方が嫌いな藤川に対し、高柳は「藤川のような考え方は嫌いじゃない」と言って、1人保健室を離れていきます。

そして、自分の無力さを思い知った高柳は、頭を抱えて声を殺して泣き出すのでした。

「どうすれば、正しかったんですか。先生」

KAMUI

これは倫理を知る者にとって辛い問題ですね。倫理で救われるものがあると信じているからこそ、考えてしまう。そんな気がします。

ドラマ『ここは今から倫理です。』第5話あらすじ・ネタバレ感想まとめ

高柳の苦悩は、ものすごくわかるなぁと思えてしまいます。

倫理を通して「生きること」「善」「心」などをたくさん話してきているのですが、高柳が全ての正解を知っているわけでもないし、時にはこんな風に不甲斐ない、自分は何もできないと自己否定に陥りたくなる気持ちも…。

これは勝手な見解ですが、教師として生徒に求めすぎなのかなという感覚を抱きました。

人間とは個体。

だから、誰かが誰かを操作することなんてできないんです。

KAMUI

伝わらない憤りは、このエゴから来るんだろうなと…。じゃあ、どうしたら救えるのか…そこに答えって、あるんでしょうかね。

残りあと3話。

自分は必要のない存在と思ってしまった高柳は、どう生徒と向き合っていくのでしょうか?

最後まで目が離せない展開になりました。

見届けたいという気持ちの方が大きいですね。

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