文化祭が近づいてきている頃のこと。
物理学の教師・松田(田村健太郎)は1人の女子生徒を好きになってしまいます。
教師が生徒と恋をすることは許されざることですが、松田から相談を受けた高柳(山田裕貴)は彼に「それは『愛』か、それとも『性的欲求のはけ口』か?」と問いかけます。
また、松田に想いを寄せられる深川時代(池田朱那)は、過去に高柳にセクハラされたと騒ぎを起こしたことが。
彼女の心にある想いとは一体…。
目次
『ここは今から倫理です。』前回第2話のあらすじと振り返り
「学校は眠い」といって授業中に居眠りをしている生徒・間幸喜(渡邉蒼)は、倫理の授業でももちろん居眠り。
家に帰っても親は仕事でおらず、友達と夜遊びをする日々。
そのため昼間は眠くなってしまうのです。
眠るのは自由だが寝られることは不快だと語り、間が夜遊びをしていることを知った高柳(山田裕貴)は自身の携帯番号を渡し、話したいことがあれば電話をしてくださいと言います。
夜遊びの友達が遊び半分でいたずら電話をしてしまったことにより、それから高柳は間を無視。
罪悪感を覚えた間は、夜遊びに行く前に高柳に電話をします。
映画を見ようと提案された間は、母の私物である『雨に唄えば』を視聴。
夜遊びに行くことを辞めさせ、自由を奪い、共に不安を奪い去ります。
仕事から帰って来た母と久しぶりに会話をしたことで、間の心に変化が及ぶのでした。
【ネタバレ】『ここは今から倫理です。』第3話あらすじ・感想
物理学教師・松田(田村健太郎)の恋の悩みに高柳(山田裕貴)は問う。
学校は文化祭の準備で大忙し。
そんな最中、物理学教師の松田(田村健太郎)は高柳(山田裕貴)に「教師と生徒の恋愛についてどう思うでしょうか?」という相談をします。
かつては「童貞」と黒板に大きく書かれる幼稚ないたずらをされたことのある松田。
確かに彼は恋愛経験がなく、喋り方のせいで生徒達からも嫌われている存在。
そんな彼に対し、深川時代(池田朱那)という生徒がプライベートの相談をしてきたり抱きついてくる。
そうした日々を過ごしているうちに、松田はだんだんと深川に惹かれるようになってしまったのです。
高柳は「教師と生徒の恋愛がすべて悪だ」とは言いません。
しかし、児童福祉法に問われることや、アイデンティティを確立していない生徒に対し、アイデンティティを確立している松田との関係は本当に成立をしているのか、対等であるのかが問題。
高柳が松田に問うのは、松田の深川への気持ちが愛なのか、それとも弱き者を己の性的欲求のはけ口にしていないかというものでした。
KAMUI
深川時代(池田朱那)は大人をオモチャにしたい。かつては高柳(山田裕貴)にセクハラ疑惑をかけるが…
松田が想いを寄せている生徒・深川時代は、余裕ぶってクールに振る舞っている大人を困らせて遊ぶことを楽しみとしています。
松田に対してもそうして思わせぶりなアプローチをしているのですが、実は過去に高柳にセクハラ疑惑をかけたことがあるのです。
図書館でわざと死角に入り、セクハラされたと大騒ぎ。
これで高柳にセクハラ教師という噂が立ったこともありましたが、彼は最後まで「後方の不注意で何もない」と断固として揺るぎませんでした。
KAMUI
こいつを鳴かせたら絶対楽しいのにと思いつつ、彼女は松田を誘惑。
文化祭が始まると、後夜祭で告白したら結ばれるという都市伝説を使い、人気のない理科室に松田を呼び出し、ボイスレコーダーを鞄に忍ばせます。
松田が襲ってきたところ、自分が被害者となっているところを録音し、学校に提出しようと考えるのです。
深川時代(池田朱那)の行いは大人の目を引くための悪ふざけ。絶えず鏡を見る彼女は涙をこぼす
「後夜祭に呼び出したんだよ、わかるでしょ?」と言って松田を誘惑する深川。
そして、松田の中には高柳に言われた「それは愛ですか?それとも性的欲求のはけ口ですか?」という言葉がぐるぐると回ります。
きちんと終わりにしよう、けじめをつけようとやって来た松田でしたが、気が動転したことにより深川を突き飛ばしてしまいました。
襲われると思った深川は大きな声で叫びながら、ボイスレコーダーが入った自身の鞄に手を伸ばそうとするのですが、高柳がそれよりも先にレコーダーを手にするのでした。
「大事な証拠です。このままにしておきましょう」
高柳のこの言葉で、深川は唖然。
そして、松田は自身が深川を本気で愛してしまったと告白します。
高柳に聞かれるまでこれが本当の愛かどうかわからなかった松田ですが、そんな彼は深川に対し「驚かせちゃってすみません。襲おうとしたわけじゃない。君に触れてしまってすみません」と頭を下げます。
深川の答えは「無理」の一言。
松田の恋は終わります。
録音を持って校長室に行こうとしていることを察知していた高柳は、彼女がどうしてこんなことをするのか、自分に対してセクハラだと言いがかりをつけて来たのか、その理由を考えていました。
そして、その答えは今年入学してきた妹・深川杏奈が関係していると考えるのです。
最高に可愛い女子高生として雑誌にも取り上げられるほど人気の妹。
文化祭のミスコンにもエントリーをして学校を盛り上げている存在です。
その妹とは似ても似つかない姉・時代の行動は、大人の目を引きたくてわざと悪さをする子供のようだと高柳は考えました。
自分を気遣ってほしいという欲求が起こしていると推察する高柳の言葉を否定し、自分は余裕ぶっている大人をおもちゃにしたいだけだと豪語しますが、「楽しかったですか?」という高柳の一言に何も返すことはできませんでした。
KAMUI
杏奈に比べれば自分はブスだという時代。
すると高柳はソクラテスの言葉である「絶えず鏡に自分を映し、美しければそれにふさわしいものになるように、醜ければ教養によってその醜い姿を隠すように」という言葉を告げます。
ソクラテスは、人が生きる上でもっとも大切なことは善く生きることだと話します。
そして、美しいことと善いことは一体。真の自分とは魂。
人間は魂を善くすることで良く活きると授業で話していた高柳。
これを言われた深川は、差し出された自分の鏡を見て涙をこぼします。
だから勉強をしろというのかと反発もしますが、「君はとてもきれいだよ」と松田に言われ、深川はこれを肯定もせず、感謝もせず、教室を去っていくのでした。
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『ここは今から倫理です。』第3話あらすじ・ネタバレ感想まとめ
よるドラ「#ここは今から倫理です。」の現場から
たかやな先生と時代役の #池田朱那 さん📸
第3回はこんや11時30分⌛
お見逃しなく❗#NHKここ倫 #山田裕貴https://t.co/0oF6778PZw pic.twitter.com/eSoREl9dz2— NHKよるドラ「ここは今から倫理です。」 (@nhk_rinri) January 30, 2021
劣等感というネガティブな気持ちが彼女を傷つけ、反抗心を生み出してしまったという感じなのがよくわかる感じでした。
これでもう深川はこういう問題を起こすことは辞めようと思うようになるでしょう。
そして、松田の視点でも見ることができたのは良いなと思えます。
今誰かに恋をしてるなら、それは愛なのかどうか、改めて考えてみるのっていいかもなぁと思えました。
次回は高柳にとっても重たい話になる様子。
原作では前編・後編にまで別れていた話なので非常に楽しみです。
▼次回第4話も続けて読む▼