「なんもしない人(ぼく)を貸し出します。」
「ごく簡単な受け答え以外、なんもできかねます。」
なんもしないでただそこにいる『レンタルなんもしない人』。
“レンタルさん”は今回、クリームソーダを飲むのに付き合い、東京を去る前に東京タワーに行くことに付き合います。
レンタルさんはただそこにいるだけですが、みんな笑顔で帰っていきます。
サービスを始めて2ヶ月くらい。
今まで2~3日に1人程度の依頼だったのですが、Twitterのとある投稿をきっかけに『レンタルなんもしない人』に次々と依頼が舞い込んでくることに。
なんもしないことで何かを起こす人の物語の始まりです。
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目次
『レンタルなんもしない人』の見どころ
2018年、Twitterに突如現れたレンタルなんもしない人。
1年半でフォロワーは25万人にのぼり、様々なメディアに取り上げられ、漫画や書籍も出版されて今や「レンタルなんもしない人」として世間に認知されています。
急か急かした世の中で、いつも何かに追われている人々が欲していたのは、“なんもせず”にただそばにいてくれる「レンタルなんもしない人」でした。
そんな彼の“なんもしない”仕事ぶりが増田貴久さん主演で初のドラマ化。
各話豪華ゲストを迎え、なんもしないことで人々の心を癒していきます。
moyoko
【ネタバレ】『レンタルなんもしない人』第1話あらすじ・感想
レンタルなんもしない人
とある喫茶店。
スーツを着た中年男性が、嬉しそうにクリームソーダを飲みながらクリームソーダの氷について語ります。
「レンタルさん」と呼ばれている一緒にいる人も、同じくクリームソーダを飲みながらその話を黙って聞きます。
男性は、今まで飲めなかった20年分のクリームソーダを飲むと言っておかわりをしました。
その後、男性はレンタルさん(増田貴久)に謝礼を渡します。
「本当に交通費だけでいいんですか?」
「そういうサービスなので」
男性はおかげで長年の夢が叶ったと満足そうです。
彼は、レンタルさんに夢はあるのかと尋ねます。
「ずっと、なんもしないことです」
moyoko
東京最後の一日
レンタルさんのTwitterのプロフィールには、こんなことが書いてあります。
「『レンタルなんもしない人』というサービスをしています。1人で入りにくい店、ゲームの人数あわせ、花見の場所とりなど、ただ1人分の人間の存在だけが必要なシーンでご利用ください。交通費と飲食代だけ(かかれば)もらいます。ごく簡単な受け答え以外なんもできかねます」
その投稿を見た大宮亜希(志田未来)から「東京最後の一日に付き合って欲しい」という依頼がレンタルさんに舞い込みます。
東京タワーで東京を見下ろしてから、潔く都落ちをするつもりなのだということです。
「1人は寂しいけど、友達とだと名残惜しくなりそうで」
moyoko
東京タワーへ
レンタルさんと落ち会った亜希は、彼にいつから始めているのかなど根掘り葉掘り質問をしてしまいます。
亜希は雑誌の編集アシスタントをしていたので、質問癖があるのです。
しかし、レンタルさんはきちんと質問に答えました。
東京タワーに上るのは何かすると思って断られるかと思いましたが、レンタルさんによれば何かすることになるかどうかの境界線は「ケースバイケース」だと言います。
展望室に上がってみると、外は真っ白で何も見えません。
写真を撮ったら何か思い出になるかもしれないと、亜希はレンタルさんをモデルに撮影スポットで写真を撮ります。
さすがにレンタルさんが何かしてくれるかと期待しましたが、かかしが立っている以上のことは何もありませんでした。
「大抵は期待を下回ります」
moyoko
石の上にも3年
実は、亜希は上京初日にも東京タワーで東京を見渡し、夢と希望に胸を膨らませていました。
契約社員として雑誌の編集アシスタントを始めた亜希は、石の上にも3年といつか正社員になって自分の企画をたくさん通していきたいと頑張ること4年。
「契約、切られちゃいました」
同じチームだなんて思っていたのは自分だけだったと、亜希は自嘲します。
「ここじゃなかったですね。別の場所に行ってもいいですか?」
やってきたのは荒川の河川敷でした。
亜希は何かあると、何もなくてもこの河川敷に来て過ごしていました。
「自分なりに頑張ったつもりだけど、なんの爪痕も残せなかったな」
せっかく通った企画も契約社員には任せられないという理由で他の社員に回されることがありました。
編集長は早く正社員になれるように取りなしてくれると言いましたが、結局は契約が切られて今に至ります。
moyoko
母からの荷物
レンタルさんはなんも言わずに亜希の話を黙って聞きます。
今の亜希にはその感じがすごくありがたいことでした。
はじめは転職してまだまだ東京で頑張るつもりでした。
そんな時、地元から久しぶりに荷物が届いたのです。
でもそれは東京でも買えるものばかりでした。
しかし、母は言います。
「こっちの空気を吸ってるんだから、そっちのより美味しいわよ」
その言葉を聞いた時、亜希は自分がどっちの空気が合うのかと考え、地元の空気を選びました。
地元の友達は「都落ち」と考えるかもしれません。
同僚は夢を諦めて地元に帰ったと思うでしょう。
「こっちで語れるような思い出も作れなかったし」
亜希が残せたのは、壁についたピンの穴くらいです。
moyoko
そんなに悪いものでもない
「レンタルさんは爪痕を残してやろうと思ったことは?」
「ないですね。なんもしてないですけど、毎日そんなに悪いものでもないですから」
悪いものでもない。
その言葉を聞いた亜希は、この4年間を振り返ってみました。
データ集めに奔走したこと。
美味しい料理ができたこと。
雑誌のクレジットに自分の名前が載って嬉しかったこと…。
そんなことを思い出すうち、なんだか涙がこぼれてきました。
恥ずかしくなってレンタルさんを見ると、なんと彼は寝ていました。
「今寝る!?」
結局レンタルさんが目覚めるまで小1時間ほどあり、亜希は忘れられないほどこの河川敷にいることができました。
moyoko
東京までの距離
亜希の地元は栃木なので、東京までの交通費は2,000円ちょっとです。
そんな距離で都落ちなんて、もしかするとおこがましいのかもしれません。
「東京タワー2人分より安いんですね」
そうこぼしたレンタルさんの言葉に、亜希は思わず笑ってしまいました。
「本当になんもしない人だったな」
特急の車内でそんなことを考えていると、先ほどの川に差し掛かったので、亜希は思わず写真に収めます。
よく見ると、レンタルさんがボーっと川を眺めているではありませんか。
亜希はレンタルさんのツイートにDMで写真を送りました。
「あの後もなんもしてなかったんですね」
レンタルさんは「なんもしてない感出てる」とその写真をツイートします。
moyoko
前のめりに生きていく。
亜希が働いていた会社の営業部でトップの成績を誇る神林(葉山奨之)は、今月もトップを独走中です。
「もっと上行かせていただきます!」
神林は意識高い系のツイートをするためにTwitterを開きました。
すると、レンタルなんもしない人のアカウントが目に留まります。
「なんだコイツ?」
さて、レンタルさんが家に帰ると、妻の沙紀(比嘉愛未)が赤ちゃんをあやして待っていました。
「次の依頼は?」
「しばらくないかも」
すると、レンタルさんのスマホから通知音が鳴り響きます。
亜希が送った写真のツイートがバズり、レンタルなんもしない人への依頼が次々と舞い込んできたのです。
レンタルさんはその中から1人だと行きづらく、友達とだと会話がもったいない焼肉食べ放題に一緒に行って欲しいという依頼を受けました。
『レンタルなんもしない人』第1話まとめ
#志田未来 さんのオフショット写真📸✨
東京タワーで記念撮影🗼#レンタルさん(#増田貴久)の記念撮影の様子はドラマで見れちゃうかも😉💛#レンタルなんもしない人
第1話 今日深夜0時12分〜放送‼️#比嘉愛未 #葉山奨之 #古舘寛治 pic.twitter.com/2Sw1bihHb8— レンタルなんもしない人🧢ドラマホリック!第2話 4月15日(水)放送 (@tx_rentalsan) April 8, 2020
これまでに様々なメディアに取り上げられ、賛否両論の話題を呼んでいた『レンタルなんもしない人』が初ドラマ化。
しかも増田貴久さんが主演ということで期待していましたが、絶妙になんもしない感を出した増田さんの演技が心地よく、ゆったりとした時間が流れていて、今のご時世に丁度よいドラマだと思います。
一方で、何かに追われるように生き急いでいる正反対のキャラクター神林。
彼の存在によってドラマの展開は「何かありそう」な予感がします。
次回は「一緒に出社して欲しい」という依頼を受けたことで、レンタルさんがなぜなんもしない人になったのか、少しだけわかるようです。
次回もどれぐらい“なんもしない”のか、楽しみにしていましょう!
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