あいこ(吉岡里帆)とまともな恋愛を始めた途端、大スランプに陥ってしまった清一郎(鈴木亮平)。
自分のせいだと責任を感じたあいこは、ひっそりと刈部家を後にします。
しかし、あいこを失った悲しみと喪失感の中、清一郎は再びペンを握ることができたのです。
『銀天』が正式に休載して1年―。
いまだあいこは行方知れずでした。
レン(岩田琉聖)との2人暮らしにも慣れて来た清一郎は、見た目もライフスタイルも全くの別人と化していました。
一体何があったのでしょうか?
不器用な2人の恋愛物語の最終回です。
目次
ドラマ『レンアイ漫画家』前回第10話のあらすじと振り返り
ついに付き合うことになった清一郎(鈴木亮平)とあいこ(吉岡里帆)。
恋愛は自分とは無関係だと思っていた清一郎は、自分の心の変化に戸惑いながらも幸せを感じていました。
しかし、その清一郎との幸せとは裏腹に『銀天』は評判を落としつつありました。
「まっとうな幸せは才能をダメにする」という呪いと向き合う清一郎は、これまでに感じたことのない大スランプに陥り、初めて原稿を落としてしまうのでした。
「まりあ先生を返して」
そう可憐(木南晴夏)に言われたあいこは、清一郎には何も言わず、1人家を出るのでした。
【ネタバレ】ドラマ『レンアイ漫画家』第11話(最終回)あらすじ・感想
あれから1年
『まともな幸せ』は作家をダメにする…?
あいこ(吉岡里帆)と初めてまともに付き合い始めたものの、漫画を描く手が止まってしまった清一郎(鈴木亮平)。
自分のせいだと責任を感じたあいこは、誰にも言わず姿を消してしまいました。
清一郎は、あいこを失った喪失感を原動力に『銀天 令和編』のラストを描きあげ、正式に『銀天』を無期限休載することを決めました。
それから1年―。
清一郎は毎朝ランニングをし、昼はデイトレードに筋トレ、料理や家事にまで手を出し、規則正しい生活を送って、全くの別人のようになっていました。
一番変わったのは、夜に『異業種交流会』と称した合コンに顔を出すようになっていることでした。
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まだ描けない
向後(片岡愛之助)は、本当に清一郎が変わってしまったのではと危惧しながらも、いつかまた絶対に漫画に戻ってくれると信じていました。
しかし、近頃はクッキーなどスイーツ作りにまでハマリ出し、一向に漫画を描きだす様子はありません。
レン(岩田琉聖)も、清一郎との2人暮らしにすっかり慣れましたが、いまだ居場所のわからないあいこのことを案じていました。
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可憐(木南晴夏)は、その年の日本漫画大賞を獲り、新連載も始まって超多忙の毎日を送っていました。
そして、敬愛する刈部まりあの近況を聞くたび、ピュアなまりあ様に色々と吹き込んだあなたたちが悪いと早瀬と二階堂を責めます。
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成長めざましい清一郎
といっても、当然2人は無理やり清一郎にあれこれやらせたわけではなく、二階堂は清一郎から近所を走りたいがどうしたらいいのか教えて欲しいと言われ、早瀬は異業種交流について教えて欲しいと頼まれてのことでした。
清一郎は何をやるにも、はじめこそギクシャクしていますが、ストイックな天才ゆえにすぐに自分のものにして、いつの間にか馴染んでいたと2人は言います。
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さて、刈部家から行方をくらましたあいこですが、実はフリーの編集者となって可憐の担当編集になっていました。
編集の仕事はあいこに合っていたようで、可憐の家に住み込みでバリバリと働いています。
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可憐は、漫画を描かないならどうなってもいいから、清一郎とヨリを戻してもいいと言いますが、あいこは清一郎のことは忘れたとの答え。
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異業種交流会
可憐は、漫画のネタのためにある場所にあいこを向かわせます。
同じ頃、向後はスーツでおしゃれをして出かけていく清一郎を追ってラウンジに入り、清一郎が異業種交流会を楽しむ姿をひっそりと観察していました。
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そこへ、異業種交流会という名の合コン現場を生で取材したいという可憐がやってきました。
可憐は、そこに清一郎がいると知って慌ててあいこを止めようとしますが、時すでに遅しでした。
店にやってきたあいこは、早瀬と二階堂、そして清一郎の姿を見て驚きます。
彼らが気づかないうちに引き返そうとしましたが、よりにもよって空気が読めない早瀬があいこを大声で呼び止めました。
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始まってもいなかった
清一郎は、あいこの姿を見ても動揺することなく「一緒に楽しもう」とあいこに声をかけてきました。
すっかり人が変わったかのような清一郎を見て、一体どこに向かっているのかと首をかしげるあいこ。
それは、早瀬にも二階堂にも分かりかねるところでした。
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しかし、今は「仕事一筋」のあいこは、清一郎のことを頭から振り払おうとします。
「いいんですか?」
「もうとっくに終わったことだから。ていうか、始まってもいなかったのかも」
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一方、可憐は意外とモテている早瀬の姿を見てイライラを募らせています。
早瀬に不機嫌な態度を見せても、空気を読まないことが得意な彼は、可憐の気持ちに全く気がつきません。
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あいこのヤケ酒
あいこがトイレに行こうとすると、途中で清一郎とバッタリ出くわしました。
あいこが編集者になったと聞いた清一郎は、少しだけ微笑みます。
「良かったな。やりたいって言ってただろ、編集者」
あいこは、思い切って清一郎に漫画は描かないのかと尋ねました。
しかし、清一郎から返って来たのは「君には関係ない」という冷たい言葉。
腹を立てたあいこは、席に戻ってからグラスをあおり続けました。
そして、眠りこけてしまいました。
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ふとあいこが目を覚ますと、そこは清一郎の背中の上でした。
清一郎は、あいこをおぶって可憐の家まで送ってくれたのです。
人間に戻って!
あいこは慌てて清一郎の背中から飛び降りると、清一郎は文句も何も言わずにクールにスマートに来た道を戻っていきました。
その背中を見たあいこは、思わず彼を呼び止めてしまいます。
「本当は楽しくないんですよね?」
あいこは、今の規則正しい生活や夜の活動を清一郎が心から楽しいと思っているとは思えませんでした。
もちろん清一郎は「楽しいからやっている」と言いますが、あいこは信じません。
「漫画を描いてください!」
「君に言われたぐらいで描けるなら、とっくに描いてる!」
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あいこは、漫画を描かない刈部さんなんて空っぽの着ぐるみと同じだと、悪態をつきます。
「さっさと人間に戻ってくださいよ!」
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消えた清一郎
家に帰ってから、言い過ぎたと頭を抱えるあいこ。
「せっかく会えたのに…」
一方の清一郎は、精神統一のために読書をしようとしたものの、全く集中できませんでした。
翌日、レンが学校から帰ると、リビングのテーブルに清一郎からの書き置きがありました。
「この手紙を持って二階堂くんのところに行くように」
二階堂への手紙には、「レンを頼む」の一言だけ書かれていました。
あいこだけでなく、清一郎までどこかに行ってしまい落ち込むレン。
まさか遺書ではと不吉な予想をする可憐がそれに追い打ちをかけます。
緊急事態を知ったあいこは、急いでレンの元に駆けつけました。
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暇を埋める作業
この1年間、清一郎と行動を共にしてきた二階堂は、清一郎はリア充キャラに徹していたのではないかと向後に話します。
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二階堂は、以前少しだけ清一郎の素の部分を見たのではないかと思った事がありました。
ランニングの仕方を教えていた二階堂は、とうとう清一郎のスピードについていけなくなっていました。
二階堂が、何故そんなにストイックに出来るのかと質問をすると、清一郎はこう答えました。
「暇な時間を作りたくないだけだ」
二階堂は、あいこのことを忘れるために今のような生活をしているのではないかと考えていました。
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その時、向後の元にあるメールが届きます。
最後の依頼
その後、向後はあいこに電話をし、依頼をしたい仕事があるから18時に行って欲しいとある場所を指定してきました。
そこは、港でした。
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あいこが不思議に思っていると、沖の方から漁船が近づいてきます。
よく見ると清一郎が乗っています。
清一郎はスーツではなく、元の姿に戻っていました。
「依頼人は向後さんじゃない。俺だ」
あいこは、疑似恋愛の依頼なのだと気がつきました。
清一郎は話を続けます。
「あの時漫画を描けなくなったのは、まともな幸せを手に入れたからじゃない。俺が天才だからだ」
天才だから!すごい理由ですね!
清一郎は、天才が故に何事も一つのことに集中してしまう性格でした。
だから、11年間ずっと漫画だけに集中していたのですが、あいことの恋愛でそのルーティンが狂ってしまったのです。
漫画を描きたい
漫画が描けなくなってしまった清一郎は、あえて漫画のことを考えないよう自分に課しました。
しかし、四六時中漫画のことを考えてしまうため、身体を作ったり料理を作ったり、家事をしてみたりしました。
それでも、漫画のことを考えてしまいます。
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面白くもない話やゲームをするのは清一郎にとって苦行でした。
しかし、それを続けているうちに、だんだん現実と虚構のバランスがとれるようになってきたのです。
やっと描けると思ったら、やはり描けなかった清一郎。
それは、漫画が世界と対等になる唯一の手段だったのに、リア充生活が苦行だとしても、生きる場所があるなら漫画を描く意味がないと思ったからです。
でも、あの日あいこに「人間に戻れ」と言われた時、何故か描きたいと思ったのでした。
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銀天の新章
ここまで一気に喋った清一郎は、カバンから封筒を取り出し、あいこに渡します。
それには、『銀天』の新作が入っていました。
清一郎は、島にこもってこれを描いていたのです。
「読んでくれ」
新作には、あいことの思い出がちりばめられた物語になっていました。
「最高です!」
清一郎は、改めてあいこに依頼をします。
「俺と恋愛してくれ」
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清一郎は、これからあいこと恋愛をして漫画も描くという人生を歩んでいきたいと言いました。
あいこも気持ちは同じでした。
この1年間1人で頑張ってきたのは、また清一郎と恋愛をした時に、彼の邪魔にならない自分でいたかったからです。
1年越しの誕生日
清一郎があいこに近づくと、その首元には清一郎が1年前のあいこの誕生日にあげようとしたネックレスが光っていました。
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その時、清一郎は今日があいこの誕生日だということに気がついてしまいました。
実は、今年こそ店を予約して、ちゃんとお祝いをしようと考えていたのです。
「決めゼリフまで考えてたのに!」
あいこはその場で「聞かせろ!」と迫ります。
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「俺は君のたった1人の人生の相方でいたい」
あいこは、微笑んで清一郎の頭をポンポンとしました。
清一郎は、あいこを抱き上げました。
おかえり、ただいま
後日、とある結婚式会場。
レンや向後が見守る中、新郎新婦が現れました。
あいこと清一郎は、新婦・可憐と新郎・早瀬にフラワーシャワーをかけます。
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その後、あいこは荷物を持って刈部邸を訪れます。
清一郎とレンがあいこを出迎えてくれました。
「おかえり」
「ただいま」
清一郎の仕事部屋には、「私の人生の相方は、あなたです」というセリフが描かれた原稿がありました。
ドラマ『レンアイ漫画家』第11話(最終回)あらすじ・ネタバレ感想まとめ
#レンアイ漫画家🖋
ご視聴&応援ありがとうございました❣️
エンドロールの続きとなる
記念撮影がこちら✨💬クランクアップ撮影など、まだまだみなさんに見ていただきたい写真がありますので、また更新しますね☺︎
感想もたくさんお待ちしてます🤲 pic.twitter.com/TLPDr4HjQF
— レンアイ漫画家【公式】ご視聴ありがとうございました✨💕 (@renai_mangaka) June 17, 2021
あいこが姿を消してから1年後、清一郎はなんとパリピと化していました。
でも、それは漫画から離れるための清一郎のキャラ付け作業だったのです。
あいこは、現実逃避する清一郎に「人間に戻れ」と言って、清一郎を漫画の道に引き戻しました。
そして、不器用な2人のすれ違いだらけのレンアイは、『めでたしめでたし』というエンディングを迎えました。
清一郎がパリピ化した時はどうなるのかと思いましたが、周りも幸せになり、いわゆる少女漫画らしいとてもスッキリする終わり方で、大満足しました!
3ヶ月間お疲れさまでした!