皆さんは、「1年のうち、12時間殺人を含む全ての犯罪が合法化される」そんな法律があったとしたら、何をしますか?
今回ご紹介する映画『パージ』シリーズは、そんな1日の出来事を題材にした映画です。
YUKI
現在は映画4作品と、海外ドラマがシーズン2まで製作されています。
しかしこのシリーズは、キャストを替えて様々なパージの1日を描く、という作風なので登場人物が毎回変わってしまうんです。
ですので、「『パージ』シリーズのキャストや監督の情報をまとめて知りたい!」という方のために、この記事ではまず映画4作品の主要キャストをまとめてご紹介させていただきます。
目次
『パージ』のキャスト/出演者/俳優
それではまず2013年に製作された、『パージ』シリーズの第1作目『パージ』のキャストからご紹介致します。
主演には、『6才のボクが、大人になるまで。』のイーサン・ホークに『ゲーム・オブ・スローンズ』のレナ・ヘディと、低予算映画ながら、豪華なキャスティングです。
▼動画の無料視聴はこちら▼
イーサン・ホーク / 役:ジェームズ・サンディン
サンディン家の父ジェームズは、最先端セキュリティシステムの販売会社のセールスマン。
ジェームズのいるチームが会社一の売上を伸ばし、サンディン家の自宅も最先端セキュリティシステムを取付け、大きく増築しています。
パージの制度には賛成しているものの、積極的な参加はしたがらず、この年のパージも自宅から出ずに家族と安全に過ごすつもりでした。
娘のゾーイの彼氏のヘンリーを良く思っておらず、ふたりの交際に反対しているせいで、ゾーイとの関係は上手くいっていません。
レナ・ヘディ / 役:メアリー・サンディン
ジェームズの妻メアリーは、物静かで従順な雰囲気が漂う人物。
ジェームズは仕事で成功を収め、サンディン家の近所に住む住民のほとんどはジェームズの売ったセキュリティシステムで自宅を警備しています。
パージ開始直前、近所に住む主婦から、「家を大きく増築できたのは自分たちがジェームズからセキュリティシステムを買ったからだ」と嫌味を言われるメアリー。
この時初めて自分が近所の嫉妬の標的になっていることを知ります。
物語が進むにつれて次第に置かれた状況に順応し、強くなっていくメアリーがとても印象的です。
アデレイド・ケイン / 役:ゾーイ・サンディン
ジェームズとメアリーの娘のゾーイ。
ティーンエイジャー真っ只中のゾーイには、ジェームズとメアリーも少々手を焼いている様子です。
ゾーイにはヘンリーという恋人がいますが、ふたりの交際をジェームズに反対されており、そのこともゾーイの反抗的な態度に大きく影響しています。
パージの日もパージ開始直前まで、両親に隠れて会っていたふたり。
しかしパージが始まると、ヘンリーがサンディン家にこっそり忍び込みます。
ジェームズにふたりの仲を認めてもらうよう説得したい、と言うのですが…。
マックス・バークホルダー / 役:チャーリー・サンディン
ジェームズとメアリーの息子のマックス。
彼は幼いながらも、しっかりとした自分の意見・思考を持った少年です。
当たり前となったパージの制度に、家族一疑問を持っているのもその証拠だと言えます。
そんなマックスは、自分で改造したカメラ付きラジコンで遊ぶのがマイブーム。
パージの日も自宅でラジコン遊びをしていたところ、玄関に身を潜めているホームレスの男を発見します。
彼を入れるべきか、無視するべきか…迷った挙句に彼を助けることにしたマックス。
マックスのこの行動が、いつもと変わらぬ1日を最新のセキュリティ完備の豪邸で過ごすハズだったサンディン家の運命を大きく変えることになっていきます。
エドウィン・ホッジ / 役:ホームレスの男
名前すら出てこないホームレスの男ですが、映画『パージ』のキーマンです。
不運な彼はパージの日に、パージャーたちの恰好の標的に。
パージャーから逃げ、隠れていたのがたまたまサンディン家の玄関だったのです。
そして、サンディン家の息子・マックスに発見された彼は家に入れてもらい、なんとかその場はパージャーから逃げ延びることができたのですが…。
ちなみに、彼は次作となる『パージ:アナーキー』、続く『パージ:大統領令』にもほんの少し出演しています。
どんな役で出てくるのか…は見てのお楽しみ。
しかし、彼がどんな人物になっていくかは、本作『パージ』での経験が大きく影響していることは間違いないのです。
『パージ:アナーキー』のキャスト/出演者/俳優
続いて、パージシリーズの第2作目となる『パージ:アナーキー』の主要キャストをご紹介致します。
ほとんど自宅内で完結する、前作の『パージ』から大幅にスケールアップして、『パージ:アナーキー』では街中が舞台に!
製作費も3倍に跳ね上がっており、見ごたえもクオリティも飛躍的にUPしています。
▼動画の無料視聴はこちら▼
フランク・グリロ / 役:レオ・バーンズ(警察官)
この物語の主人公のレオは普段は警察官です。
実はレオは、このパージの日を利用して、ある人物への復讐を実行しようとしていました。
しかし、街で偶然にも襲われているサンチェス母子を目撃し、はじめは無視しようとしていたレオですが、放っておけなくなり母子を助け出します。
その後さらに、シェーンとリズ夫妻までも守るハメになってしまったレオ。
復讐の炎を心に灯しながらも、人助けをするという複雑な状況になってしまうのです。
因みに本作では彼の本名であるレオ・バーンズという名前は出てこず、みんなは彼のことを「警察官」とだけ呼んでいます。
カーメン・イジョゴ / 役:エヴァ・サンチェス、ゾーイ・ソウル / 役:カリ
シングルマザーのエヴァは、娘のカリと年老いた父とウェイトレスをしながら生計を立てる貧困層の市民です。
この年のパージの日、家族にお金を残そうとエヴァの父は自分をお金持ちに売り、自らパージされに行ってしまうのです。
カリとふたりになった自宅でパージャーに襲撃されたエヴァは、あやうく拉致されそうになったところに通りかかった警察官(レオ)に命を救われます。
友人の自宅まで無事に送り届けてくれたら車を渡す、とレオに約束し行動を共にすることになりますが…。
娘のカリは、レオがこの日に自身の復讐をしようとしていることを知り、レオになんとかパージを辞めさせようと何度も説得を試みます。
カリのこの願いは届くのか…レオの復讐の結末はこの物語の最大の見どころと言えます。
ザック・ギルフォード / 役:シェーン、キエレ・サンチェス / 役:リズ
パージ開始前に、シェーン&リズ夫妻はシェーンの姉の自宅へ向かっていました。
しかし、パージャーにパージ開始前から目を付けられていた夫婦は、車に細工され、パージ開始直前に車が故障し動かなくなってしまうというハプニングに遭遇してしまいます。
パージャーから逃げるため、車を捨て走って移動するハメに。
街へ逃げこみ、咄嗟に身を隠したのが偶然にもレオの車だったのです。
ちなみにシェーンとリズを演じる、ザック・ギルフォードとキエレ・サンチェスは現実世界でもカップルだそうです!
『パージ:大統領令』キャスト/出演者/俳優
ここからは、『パージ』シリーズの第3作目となる『パージ:大統領令』の主要キャストをご紹介致します。
主演は、『パージ:アナーキー』に引き続き、フランク・グリロが務めます。
▼動画の無料視聴はこちら▼
フランク・グリロ / 役:レオ・バーンズ
前作からチェックしているファンの方は、レオの登場に歓喜した方も多いのではないでしょうか?
前作『パージ:アナーキー』では名前が分からないまま「警察官」とだけ呼ばれていた彼は、本作『パージ:大統領令』でレオ・バーンズという本名が明らかに。
本作ではチャーリー・ローン議員の護衛官として登場します。
今年のパージは“クラス10以上の要人をパージしてはいけない”というルールが撤廃されることになり、それによってローン議員もパージ対象となってしまうのです。
レオはパージの12時間、ローン議員を守り抜くことができるのでしょうか!?
エリザベス・ミッチェル / 役:チャーリー・ローン
チャーリー・ローン議員は次に控える大統領選の候補者のひとり。
ローン議員は幼い頃、パージャーに家族全員を惨殺されるという悲劇を経験したため、自分が大統領になった暁として、「パージ法の廃止」を公約として掲げています。
ここまでパージをご覧になっている方ならお分かりかと思いますが、これはNFFAからしたら非常に迷惑千万な話で…。
そのため、ローン議員に消えてもらおうと目論んだNFFAは、この年パージ法をひとつ撤廃します。
そしてパージが始まった途端、次々と刺客が送り込まれローン議員は何度も命を脅かされることになってしまいます。
ローン議員は生き延びることができるのか?そして「パージ法の撤廃」は叶うのか?
ぜひ、本作で結末を見届けてください。
女性議員のイメージを覆す、行動力バツグンでおてんばなローン議員に終始困りっぱなしのレオ。抜群のコンビです。
ミケルティ・ウィリアムソン / 役:ジョー・ディクソン
コンビニの店主のジョー。
普通のおじさんに見えますが、過去に伝説のギャングだったレイニーを厚生させたり、働き口がなく困っている移民のマルコスを自分の店で雇ったり、かなりの人格者です。
パージの日の前日に、突然保険料を上げられ支払いが出来なくなったため、保険を解約せざるを得なくなります。
保険に頼らず自分で店を守ると決めたジョーは、パージが始まると銃を持って店の屋根に立ち、パージャーから店を守ろうとするのですが…。
ジョセフ・ジュリアン・ソリア / 役:マルコス・ダリ
ジョーの経営するコンビニ店員のマルコス。
移民である自分を受け入れ、雇ってくれたジョーに恩を感じており、パージの日に自力で店を守ろうとするジョーと共に闘うことを決意します。
ベッティ・ガブリエル / 役:レイニー・ラッカー
レイニーは元ギャング。ワルい若者たちの間では伝説となる程の人物だったようです。
そんな過去に荒れ狂っていたレイニーを厚生させてくれたのが、コンビニ店主のジョーだったのです。
現在はジョーのおかげもあってすっかり落ち着いていますが、大物の貫禄は今でも十分持ち合わせています。
レイニーはパージの日になると、毎年バスを運転し、街中でパージャーに狙われた人や負傷した人を助けて回るというもぐりのボランティアを行っています。
『パージ:エクスペリメント』キャスト/出演者/俳優
最後に、パージシリーズの映画の最新作となる、『パージ:エクスペリメント』の主要キャストをご紹介致します。
最新作では時間が巻き戻り、アメリカで初となるパージが実験的に行われた、スタテン島での12時間が描かれます。
▼動画の無料視聴はこちら▼
イラン・ノエル / 役:ディミトリ
本作の主人公ディミトリは、スタテン島のギャングを取り仕切るボス。彼は手下からキングと呼ばれています。
ギャングになる前、ナイヤと付き合っていた過去が。
貧しい暮らしに絶望し、「世の中金だ」とまっとうに生きることをやめギャングになったディミトリをナイヤは捨てます。
こんな過去を持っていますが、ナイヤと弟のイザヤのことは今でも大切に想っています。
アメリカ発のパージの場所としてスタテン島が選ばれ、大勢の島民は島から避難しましたが、ディミトリは自分のシマを守るため、スタテン島に残ることに決めます。
パージには参加せず、手下には「おとなしくしていろ」と命ずるのですが…。
レックス・スコット・デイヴィス / 役:ナイヤ
正義感が強く、誰よりも弟・イザヤとスタテン島を愛しているナイヤ。
パージ実験がスタテン島で行われると聞くと、島民を先導しデモ活動を行うほどの強烈なリーダーシップを持つ人物です。
イザヤが学校行かずに、ディミトリの部下の手先となってヤクを売りさばいていたことを知り、ディミトリの事務所に怒鳴り込むほどの気の強さ。
イザヤを島から脱出させ、パージが開始されると島民を教会に集め、終了まで教会で過ごそうとします。
ジョイバン・ウエイド / 役:イザヤ
ナイヤの弟イザヤは、育ててくれた姉を尊敬してはいるものの、貧乏暮らしには辟易していました。
家計を助けるために助けを求めたのが、ディミトリの手下だったのです。
売人の仕事がナイヤにバレてしまったイザヤは、スタテン島でのパージ実験でお金を稼ごうとします。
この初年度の実験的なパージには、島に残れば報奨金5,000ドル、さらにパージに積極的に参加すれば報奨金は跳ね上がるというオマケ付きだったのです。
イザヤは、ナイヤに島から出たと嘘を付き、パージに参加するため、スタテン島に残ってしまいます。
マリサ・トメイ / 役:アプデール博士
行動科学者で「パージの生みの親」であるアプデール博士。
自身の「責任の問われない暴力の解放で、暴力は減少する」という理論に基づきパージ法を提案し、この年実験的に第1回目が開催されることになりました。
パージが開始されると、NFFA本部で街の様子を観察していた博士は、自身の唱える理論とは真逆の事柄が次々と起こることに動揺しはじめます。
そして、スタテン島で「ある異変」が起こっていることに気付いてしまいます。
『パージ』シリーズの監督/スタッフ
ここからは、映画『パージ』シリーズの監督/脚本/製作に携わる人物のご紹介をさせて頂きます。
監督・脚本:ジェームス・デモナコ
ブルックリンに生まれたジェームス・デモナコですが、なんと育ったのはスタテン島。
そうです、『パージ:エクスペリメント』の舞台となったスタテン島は、ジェームズ・デモナコの育った島だったんです。
2009年『ニューヨーク、狼たちの野望』で監督デビュー。
その後、2013年にイーサンホーク主演の第1作目『パージ』を監督して以来、この『パージ』シリーズに携わっています。
3作目の『パージ:大統領令』までは監督・脚本共にジェームス・デモナコが手がけていますが、最新作となる『パージ:エクスペリメント』のみ、監督がジェラルド・マクムーリーに変わっています。
ジェラルド・マクムーリーに関しても調査してみましたが、残念ながらあまり有力な情報はありませんでした。
製作:ジェイソン・ブラム
ロサンゼルス出身のジェイソン・ブラムは、大学卒業後マラパルテ・シアター・カンパニーで映画製作に携わるようになります。
自分で映画製作会社を設立した後、「低予算・高品質」にこだわった彼は、数多くの低予算映画をヒットさせてきました。
本作『パージ』シリーズをはじめ、代表作には『ゲット・アウト』『セッション』『グリーン・インフェルノ』などがあります。
中でも15,000ドルの超低予算映画『パラノーマル・アクティビティ』は興行収入1憶ドルを超える大ヒット作となりました。
製作:マイケル・ベイ
ハリウッド屈指のヒットメーカーと呼び声も高いマイケル・ベイも、映画『パージ』シリーズの制作に携わっています。
過去の作品には『アルマゲドン』『パール・ハーバー』『トランスフォーマー』など、アクション大作の名が連なっています。
映画監督・プロデューサーになる前は、ミュージックビデオやCMの演出家として活動していたそうです。
ちなみに、そんな超大ヒット作の数々を手掛けた彼は、「エンタメ業界でもっとも稼いだ人物」ランキングで、なんと4位!!
その稼いだ金額…日本円にして約98憶4,000万円だそうです。すごすぎてよく分からない数字ですね。
近年では、『13日の金曜日』や『テキサス・チェーンソー』など、ホラー映画も多く手掛けています。
『パージ』シリーズの出演キャスト/スタッフ/監督情報まとめ
ここまで映画『パージ』シリーズ4作品のキャスト/スタッフ/監督情報をお届けしました。
全米では来年の2020年7月に『パージ』最新作の公開が決定しています!
これまでの流れだと、日本公開は1年ほど遅くなるので2021年頃になるのではないかと予想しています。
監督ジェームズ・デモナコは、第5作目となる次作を「完結編」だと公言しており、『パージ』ファンの私としてはとても残念なのですが、同時に完結編の公開をとても楽しみにしています。
ぜひ、完結編公開の前に、映画『パージ』シリーズ過去4作品をおさらいしてみてはいかがでしょうか?
▼『パージ』シリーズ全作品解説はこちら▼
「映画公開まで待てない!」そんな方は、パージの世界観はそのままの海外ドラマ版『パージ』も2019年12月現在シーズン2まで公開されています。
ここまで読んでいただいたパージファンの方ならば、絶対に刺さる内容となっていますのでこちらもぜひチェックしてみてくださいね!
▼海外ドラマ版『パージ』こちら▼