前回の第8話で、エマとレイが下見に行こうとした時、ママがやってきて邪魔されてしまいました。
エマの足に何かをしたイザベラ。そして、ノーマンの出荷はどうなってしまうのでしょうか…
それではさっそく『約束のネバーランド』第9話のレビューをしていきたいと思います。
『約束のネバーランド』第9話あらすじ
ノーマンの出荷を阻止するため、逃げたふりをしてハウスの敷地内に潜伏するよう提案するエマとレイ。
自分が逃げることでエマたちの脱獄が失敗してしまうと拒否するノーマンだったが、二人の必死の説得を受け入れる。
出荷当日である翌日、逃げるために塀へと向かったはずのノーマンだったが、計画に反して夕方にはハウスに戻ってきてしまった。
戻ってきたノーマンから明かされた真実に、エマとレイは驚愕する。
出典:『約束のネバーランド』公式ページ
【ネタバレ】『約束のネバーランド』第9話の感想
生きる意味
ノーマンの出荷が明日に決まったとママに知らされたとこから第9話は、始まっていきます。
「ママ、エマのその足…」尋常じゃなく痛がる様子のエマと、その大きく腫れた右足を見て先に声を出したのはレイでした。
「大丈夫、上手く折ったから。全治1〜2ヶ月かしら…あなたの出荷日に間に合うといいわねレイ」
イザベラは、そう答えたのです。
そして、イザベラに言われるがままに全員ハウスに帰ることになります。
もう以前の仮面をかぶったママじゃありません、飼育官イザベラがそこにいるのです。
今の現状はノーマンの出荷、エマの骨折、没収されたロープ。そして、消されたシスター・クローネ。
ギルダ、ドンはその現実を受け止めきれていない様子。しかしレイの目にはまだ脱獄への闘志が感じられます。
ベッドに寝るエマにノーマンが寄り添っていました。
「大丈夫 脱獄はまだ終わってない」ベッドから出すエマの左手をノーマンが両手で握り、エマの不安をかき消すようにそう言います。
でも、エマが不安に思っていることは他にあるのです。
「ノーマンも一緒だよ!ノーマンもいなかったらダメだよ…」
エマのその言葉を聞くとノーマンは、そっと握っていた左手をベッドに戻し水を取ってくると部屋を出ていってしまいました。
そんな部屋を出ていくノーマンを見るエマの目には涙が浮かんでいます。
蛇口をひねると水がこぼれだします。コップに注がれる水の力も受け止められず、ノーマンはコップを下に落としてしまったのです。
ノーマンの手にはそれを受け止める力も残っていませんでした。床に崩れ落ち、エマの前では隠していた感情がこぼれだし、嗚咽をするノーマン。
そして何事もなかったかのように、凛とした表情でエマのいる部屋に戻ると、そこにはレイがいました。
ノーマンが恐怖で怯えている姿をエマに見せないようにしている…うぅ…泣けます。
「明日の昼、逃げろ。」
部屋にやってくるノーマンを見るなり、レイはそう言います。もちろんエマも同じ意見で「絶対!」と付け加えます。
少し困った表情で「ごめん…できない」とノーマンが返すと、かなり食い気味に「却下!」と2人に言われてしまいます。
するともっと困った表情をしてしまうノーマン。
付け加えるようにレイが説明をします。
明日の昼、発信機を無効化し逃げたフリをして実際には敷地内に潜伏し、エマやレイたちの脱出決行日に一緒に逃げるという作戦。
「それだと、エマやレイたちが逃げるときに警備が厳しくなる…」
「問題ない。飼育官が増えるか、見張りを門や塀の外に増やすだけだろう」
「でも、塀をロープが登れない高さにされたら?」
「隠れている間、お前が梯子でも作ればいいだろ!」
「より、発信機を高性能なものにされたら?」
「場所が分かるんだから取り出せばいい!」
脱走を説得するレイと、それに反論するノーマンの口論が続きます。
ノーマン、お願いだから逃げてください。これは2人じゃなくて書いている私の気持ちです(笑)
「ダメなんだ、僕が逃げたら。レイやエマの出荷が早まるかもしれない…僕のせいで2人が…」
「僕の命はくれてやる…だけどその他なにひとつ譲るつもりはない」
口論の最後に言ったノーマンのその言葉で、レイも先ほどみたく言い返せなくなってしまいます。
「じゃあ、レイも足折ればいいよ」ここまで黙って2人の会話を聞いていたエマが口を開きます。
レイもノーマンも、エマの言っている意味が理解できていません。
書いている私も理解できていません(笑)
エマの説明はこうです。
- ここのハウスの子供たちは高級品。特にフルスコアのエマ、レイ、ノーマンの3人は。
- そして高級品が故に、体を壊している状態のものは出荷できない。
「だからノーマンが脱走したら次に出荷されるレイも骨折したり、風邪を引けば大丈夫」
エマのその説明を聞き、レイもその手があったか!と驚き、賛成どころか今すぐにでも実行しそうな様子。
2人の様子を見たノーマンは「おかしいよ…二人とも」と言います。
するとエマが、
「ノーマンが死んじゃうよりよっぽどいいよ、ノーマン言ってくれたよね。みんなで逃げようって、そのみんなの中にノーマンがいなきゃ私は嫌だ」
「一緒に生きよう。ノーマン」エマのその言葉に、ついに涙が堪えられず「うん」と答えます。
ノーマンも、ようやく生きることを決意してくれます。
そして、エマやノーマン同様に涙を流す私もいました。
レイの過去とハウスの秘密
ノーマンがぽいっと投げられてレイから渡されたそれは、一見アルミのキャンディケースだが、6年かけてイザベラから得た報酬を集めて作られた発信機を無効化する装置でした。
カメラのストロボ部分を使い、ついにレイは完成させたのです。
そして、以前からノーマンはレイに聞きたかったことをついに聞きます。
それはレイがいつからハウスの秘密に気づいていたのかということ。
「最初から…」と言い、ベッドに腰をかけレイが話し始めたのでした。
幼児期健忘。それは人が3歳の頃までの記憶をなくしていることです。
しかし、稀にその現象が起こらない子供がいて、レイは自分をそれだと言います。
胎児の頃からの記憶と、ハウスでの暮らしに矛盾があって気づいたとレイは話します。
その幼児期の頃の記憶から、分かっていることは本部と近接する5つのプラント、そして本部は門の先にあるということ。
だから門からは出ることが難しいが、塀からなら脱出できるかもしれないということが分かりました。
3人は、互いの手を重ね脱獄をもう一度決意するのです。
夜になり、イザベラから他の子供たちにも里親が決まったという例のやつでノーマンが出荷されることを知らされます。
小さい子供たちは泣いていますが、何かがおかしいと感じていそうな様子の子供もそこにはいました。
第8話の最後、イザベラに抱きかかえられて帰ってきたエマを怪しい様子で見ていたのと同じ子供です。伏線の匂いがしますね!
ギルダは、新たに手に入れたシーツで明日の脱獄に間に合うようロープを作っています。
そして、シスター・クローネが残した小包とペンを見つけるノーマン。
塀の向こう
そして次の日、自由時間になりノーマンは初めて塀へ上ります。
レイからもらった装置をスイッチを押し、使えるか確認し、塀に近い木にロープをくくりつけ準備はできました。
ロープをつかい、高い塀を駆け上がり塀の外に立ったノーマン。
「ノーマンは?」
夕暮れ時、自由時間が終わりを迎え、ノーマンの姿がないことに気づいたイザベラはそう発します。
すぐにコンパクトを確認するイザベラを、エマ、レイ、ギルダ、ドンがやってやったという顔で見ています。
するとイザベラが誰もいない方向を振り返り、大きな声で「お帰りなさい、ノーマン」と言うと、そこには本当にいなくなるはずのノーマンがいるではないですか!
少しやつれた表情で歩いて帰ってくるノーマン。
4人はその真実が受け入れられない様子。
エマ、レイ、ノーマンの3人だけになると、すぐにレイはノーマンの首元を掴み「今からでも逃げろ」と激怒します!
ノーマンは「いやだ、逃げるつもりはない。それより聞いてほしいことがある」と言い、衝撃の一言を発します。
「崖だった…塀の向こうは崖だ」
『約束のネバーランド』第9話まとめ
最速放送で第9話をご覧いただいた皆さま、ありがとうございました!
最後まで、お楽しみいただけましたか…?このあとも各局で放送は続いていきますので、放送エリアの皆さま、どうぞお楽しみに…!
それではここからいくつかお知らせさせてください!#約ネバ pic.twitter.com/BlI8FX5zIH
— 『約束のネバーランド』公式 (@yakuneba_staff) 2019年3月7日
ノーマンから衝撃の真実を明かされたところで、第9話は終わってしまいます。
イザベラは、その真実を知っていたから絶対に逃げられないと断言していたんですかね…。
そして、さらに気になるのはノーマンが今回見つけたシスター・クローネの残したペンと謎の小包。
あれは次回以降に確実にキーポイントになってくると思います!
もうノーマンの出荷までのタイムリミットは少ししかありません。
次回も見逃すことはできません!
▼次回第10話も続けて読む▼