第3話は清原果耶さん主演の「罪深き女」。
なんとも形容しがたいイヤな女を、今もっとも注目を浴びる若手女優となった清原果耶が演じます。
何か全然違うんだけど、それを何て言い表したら良いか分からない。
そんなもどかしいストーリーでした。
目次
『ポイズンドーター・ホーリーマザー』第3話あらすじ
ショッピングモールで正幸（髙橋優斗）という青年による無差別大量殺人事件が起きた。
取り調べが続くが、正幸は決して動機を語らない。
そこへ幸奈（清原果耶）という女性が出頭し「すべて私の責任です」と証言を始める。
彼女によれば、正幸とは幼いころ同じアパートで暮らしており、2人は今も心がつながっているという。
当初は、彼女の告白を重要と考えていた弁護士たちだったが……。
出典:『ポイズンドーター・ホーリーマザー』公式ページ
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『ポイズンドーター・ホーリーマザー』はWOWOWで独占放送されています。
【ネタバレ】『ポイズンドーター・ホーリーマザー』第3話の感想
再会する二人…直後に起こる無差別殺人事件
家電量販店で足を引きずる男の子。
幸奈（清原果耶）は数年ぶりにに正幸（髙橋優斗）に出会います。
「スマイルパン覚えてる？私そこに就職したんだよ」
幸奈は正幸に会えて嬉しそうですが、正幸は無反応。
幸奈は自分の携帯番号を正幸に渡します。
幸奈の彼氏が急に家に来ることになった、と言いいながら幸奈は正幸に「また会えるよね」と伝え立ち去ります。
すでに変な感じがプンプン。
正幸の無反応を幸奈は全然気にも留めていないようでした。
ふたりが別れた直後、正幸はショッピングモールで無差別大量殺人を起こします。
自分のことを揶揄した女子高生に斬りかかり殺害した後、次々と人を刺した正幸。
正幸の逮捕後、幸奈は出頭し正幸の弁護士に証言を始めます。
「正幸くんはそんな子じゃないんです。彼は人の気持ちが分かる優しい子なんです」
「正幸くんには私しかいないんです」
弁護士は正幸が逮捕されてから、何も話そうとしないと困っているようで、幸奈の証言に真剣に耳を傾けます。
幸奈は子どもの頃の話を語り出します。
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幸奈（清原果耶）と正幸（髙橋優斗）の出会い
中学校時代、幸奈と母が住むアパートの二階に引っ越してきた正幸と母。
派手で若い母親に、足を引きずり無口な正幸。
自分も母子家庭で育つ幸奈は、正幸の境遇を自分のこととは思えません。
正幸はかわいそうな子です。
母親は男をアパートに連れ込み、そのたびに正幸を家から追い出します。
アパートの1階で車のおもちゃで遊ぶ正幸は、あざも多々あり、母親から虐待を受けているのでしょうか。
母親から愛されず、虐待を受けている正幸。
幸奈の母は真面目で働き者の母。
幸奈の家の真上にある正幸の家から、正幸の母の喘ぎ声が…。
幸奈の母は、棒で天井を叩きます。
幼い頃の幸奈と正幸の出会い。
幸奈は正幸を自分の力で何とかしてあげたい、と母親の目を盗んでパンやジュースをあげたり、母親の目を盗んで正幸に接近して行きます。
「お母さんに叩かれてるんじゃないの」
正幸は答えません。
幸奈は、心を閉ざした正幸を何とかしてあげたいと、あれこれ世話を焼き始めます。
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幸奈（清原果耶）から見た可哀想な正幸（髙橋優斗）
現在の幸奈は、正幸の証言で頭がいっぱいです。
幸奈が彼氏と言っていた人物は同じ職場の男性でした。
仕事中に彼から「今日会える？」とLINEが入ります。
幸奈は、彼のもとへ行き「もう会えない。私だけ幸せになれない」と言います。
しかし、彼氏といっていた人の反応は…
「分かった分かった」と言って幸奈と目を合わせようともしません。
どうやら、彼氏と思っていたのは幸奈だけのようです…。
幸奈の思い込みの激しさや、自分本位で相手の反応が入ってこない感じがひしひしと伝わるシーンでした。
自分が傷つくのを自衛しているとも言えるかもしれませんが。
そして幸奈は、正幸の弁護士の元へ行きます。
正幸は弟みたいな存在だったと話す幸奈。
「彼には私しかいないんです。」
幸奈が正幸の話をすればするほど、過去のふたりのストーリーとはかみ合わず、違和感がつのります。
子どもの頃のある日、レコーダーを片手に正幸の家を訪れる幸奈。
ご飯を差し入れます。
正幸の家で電話が鳴りますが、正幸は母から電話に出るなと言われているようです。
「正幸と幸奈はふたりとも“幸せ”を持ってるのよ。困ったことがあったら何でも言ってね」
正幸には幸奈はどう映っているのでしょうか。
この日の会話を録音し、ふたりの絆の証拠として弁護士に持っていく幸奈。
正幸に会わせてくれと頼みますが、まだ会えないと断られます。
弁護士は正幸に会い、幸奈の話をします。
しかし、正幸は幸奈の名前を聞いても「誰それ」と一蹴します。
「天野幸奈さんと特別な関係だったんですか」
正幸は答えません。
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アパートの火事
幸奈の母は真面目で優しい母として描かれていますが、ある日、正幸の母親が男と戯れていると、幸奈の母親が怒鳴りこんできます。
いつも真面目で優しい幸奈の母でしたが、豹変…。
正幸が母の忘れものを職場に届けに行くのを目撃した幸奈は、正幸を心配してついてきます。
しかし、帰りが遅くなり家に帰ると、幸奈の母は警察を呼んで大事になっていました。
幸奈が正幸といるのを見た母親は、正幸を突き飛ばし、正幸の家の玄関を叩きながら「このゴキブリ女！」と罵詈雑言の嵐…。
その日、幸奈の家からは夜中まで母親が幸奈を叱り飛ばしている声が響いていました。
夜中、アパートの外で、幸奈は正幸に「助けて」と言います。
「私はいつも助けてあげたじゃん。何か言ってよ」
正幸はいつものごとく何も話しませんが、この時ライターを手に持っていました。
この日、アパートに火が放たれ、古いアパートは全焼。
幸奈の母と正幸の母は亡くなってしまいました。
幸奈は、弁護士に火事の一件を話し、
「正幸くんは私たちのためにアパートに火をつけてくれたんです。私たちの苦しみを終わらせるために」
その火事が原因で母親を失った幸奈と正幸は、今まで離れ離れになっていたと話す幸奈。
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幸奈（清原果耶）の証言と真実のギャップ
幸奈は決して嘘をついているという訳ではないのですが、全ての解釈を幸奈にとって都合の良いように変換しているのです。
先入観を持って見ると真実が歪んで見える、ということが分かります。
まず、正幸は幸奈の思うような生活を送ってはいませんでした。
正幸の母は若く派手でしたが、正幸を一生懸命に育てるシングルマザーでした。
正幸の父親は3年前に亡くなっているようで、それから正幸を一人で育てています。
チンピラ風だった母親の彼氏も見た目は虐待しそうな男ですが、正幸の面倒をよく見てくれており、正幸もなついていました。
正幸の身体のあざは、生まれ持って足を引きずっていたため、色んな所で転んでしまうから…。
母親と彼氏から虐待を受けている訳ではなかったんです。
ほどなくして、正幸の母親は正体の分からない誰かからの脅迫状に怯えるようになります。
「殺す殺す殺す」
と紙一面に書かれた手紙には、ゴキブリの死体が入っていました。
ゴキブリ…？
その後、何者かに斬りつけられた正幸の母。
脅迫状は彼氏にも届くようになり、怯えた彼氏は正幸の母親のもとを去ります。
申し訳なさそうに正幸におもちゃを渡して、ふたりの元を去っていきました。
この脅迫の犯人は幸奈の母親でした。
幸奈の母は、正幸の母のことを「このゴキブリ女！」と罵っていたことがありました。
幸奈の母は完全なプッツン女だったんです。
そして火事の日のこと。
幸奈は、正幸がふたりのために火事を起こしてふたりの母を殺したと思っていますが…
実際は、正幸の母のタバコの不始末だったんです。
弁護士も幸奈に伝えようとしますが、物凄い剣幕で「違う」と否定する幸奈。
幸奈が思い描いた正幸の人生は、自分よりも不幸で小さな男の子。
幸奈は自分よりも不幸な正幸を見つけて、ホッとしたのかもしれません。
正幸は弁護士に、
「その女にまた会ったら言っといて、死ねって」
とだけ言います。
正幸には、幸奈の望む自分が見えていたのでしょうか。
幸奈は正幸がすること全てを自分との絆に結び付けて考えていますが、正幸が行った無差別殺人は幸奈とは何の関係もなく、正幸が自分本位で行った何の意味もない行為だったんですね。
幸奈はラストシーンで車に轢かれて…。
むくっと起き上がってレコーダーを持って走り出します。
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『ポイズンドーター・ホーリーマザー』第3話まとめ
＼予告映像公開中／
「#連続ドラマW #湊かなえ #ポイズンドーター・ホーリーマザー」第三話 罪深き女
7/20（土）よる10時⇒https://t.co/3bSMZhnpKHすべては自分のせいだと語り続ける女。
彼女の人生には何があったのか。#wowow #清原果耶 #髙橋優斗（#HiHiJets / #ジャニーズJr) pic.twitter.com/JiPOnrkupR— WOWOWオリジナルドラマ (@drama_wowow) July 17, 2019
幸奈が最後に言った「彼ではなく、私を罰してください」という言葉は、正幸との絆を盲目に信じた言葉だったのでしょうか。
思い込みって恐ろしい。
今回の“毒”は幸奈の毒親なのか、幸奈の毒娘なのか…。
幸奈の母親もかなり凄かったですからね！
このかみ合わない、気持ち悪い感じ。
最後に車に轢かれて走り出すシーンなんて、本当に意味不明（笑）
さすが「ポイズンワールド」でした！
