第2話は母・佳香(寺島しのぶ)の視点から描かれる、母娘が描かれています。
第1話で生放送中に佳香を“毒親”と吐き捨てた弓香(足立梨花)。
母と娘の確執は修復不可能なまでに壊れてしまいます。
そんな時、佳香は浅岡くんの家で盗撮をしていたのを目撃された少女・乃愛(山田杏奈)と再会します。
目次
『ポイズンドーター・ホーリーマザー』第2話あらすじ
佳香は、女手一つで弓香を育ててきた。
娘のためだと思ってやってきたことが、間違っていたのか。
私は「毒親」だったのか。
悩む佳香は、たまたま出会った地元の中学生の乃愛(山田杏奈)から、「親子関係の卒業」という言葉を聞かされ、子離れを決意。
しかし、弓香の過去の秘密を知るという女が現われ脅迫されてしまう。
弓香が佳香の想いを知ることになった時にはもう時間は残されていなかった……。
出典:『ポイズンドーター・ホーリーマザー』公式ページ
『ポイズンドーター・ホーリーマザー』を視聴できる動画配信サービス
『ポイズンドーター・ホーリーマザー』は、下記のアイコンが有効になっているビデオ・オン・デマンドにて動画視聴することができます。
なお、各ビデオ・オン・デマンドには無料期間があります。
- 動画の配信情報は2019年7月14日時点のモノです。
- 動画配信ラインナップは変更される可能性もありますので、登録前に各サービスの公式ページにて必ずご確認ください。
ご覧のとおり2019年7月14日現在はどこのビデオ・オン・デマンドでも配信開始となっておりません。
『ポイズンドーター・ホーリーマザー』はWOWOWで独占放送されています。
【ネタバレ】『ポイズンドーター・ホーリーマザー』第2話の感想
佳香(寺島しのぶ)と乃愛(山田杏奈)、再び出会う
弓香(足立梨花)の“毒親発言”の衝撃的な生放送が終わりました。
スタジオを出ると、佳香(寺島しのぶ)はまだそこに…。鉄の心です!
番組関係者に、
「本当に至らない娘で失礼致しました」
と頭を下げ帰っていきました。
佳香が翌日職場へ行くと、当然その話でもちきりでした。居心地が悪いったら…。
そしてある日、ランニングをしていると、浅岡くん家の盗撮を目撃された少女・乃愛(山田杏奈)がコンビニで万引きし、捕まっている現場に遭遇します。
「盗撮バラされたくなかったら協力して」
佳香は乃愛の母と偽って一緒にコンビニの店長さんに謝罪することになりました。
1回目の盗撮の目撃といい、2回目の万引き現場といい、二人の出会いは最悪ですね。
だけど、佳香は弓香がいないと普通のオバチャンに見えるんです。
弓香と相対しているときは母として…という意気込みで常に張りつめているんでしょうか。
乃愛とのシーンは佳香という人の、普通の部分や弱さや優しさがよく分かります。
佳香は会社の立場も危うくなりかけていますが、反対にカミングアウトした弓香は炎上効果で女優として注目度が上がり、ファンが増えるという結果に。
仕事の一つで学生時代の写真が欲しいと言われて、実家に取りに帰りたい弓香ですが、あの一件以来は佳香と電話ですら話しをしていません。
佳香に電話しようか…そう悩んでいるところに親友の理穂(山下リオ)から電話が。
「佳香さんに謝った方が良いんじゃない?」
と助言されます。
親友からの言葉も素直に聞き入れられない弓香。
彼氏の話が出たところで電話を切ってしまいます。
>>【初月無料】WOWOWで『ポイズンドーター・ホーリーマザー』を視聴する
浅岡くんの正体
そして…理穂は浅岡くんをバーに呼び出しています。
やって来たのは、弓香と別れさせられて意気消沈…しているかと思いきや、意外と元気な浅岡くん。
浅岡「なんだ、旦那とうまくいってないのか?」
理穂「そうだと言ったら、どうするの?」
浅岡「話し聞いて慰めるよ」
そう言って、理穂の手に自分の手を重ねる浅岡くん…。
そーゆー奴か!
理穂は弓香の彼氏が浅岡くんだと気づいていました!
そういえば、学生時代に交際していたというふたり。
理穂は浅岡くんの本性を知っていたんですね。
そして、佳香に浅岡くんがどういった人物だかを話したという理穂。
なんと、浅岡くんは既婚者で奥さんは妊娠中だった…。
佳香が盗撮していたのは、奥さんのお腹に顔を近づけて笑い合う幸せそうな夫婦の姿でした。
浅岡くん…。イヤ、浅岡!!
佳香は事実を弓香には伝えず、浅岡くんにひとりで会いに行き写真を見せて、今すぐ弓香と別れるように話をしたのでした。
「あの母ちゃん異常だよ」
佳香に詰め寄られた時のことを思い出して、浅岡くんは笑っています。
「弓香を守りたい一心だったんだよ。私もアンタとは縁を切るから」
そう言って理穂はバーを出ます。
爽やか好青年・浅岡くんはまさかの既婚者で、女にだらしないダメ男でした!
>>【初月無料】WOWOWで『ポイズンドーター・ホーリーマザー』を視聴する
母娘の縁切り
佳香と乃愛は再び河原で再会します。
コンビニでパンを盗んでいた乃愛。なにか事情が?
乃愛は複雑な家庭で育っているようで、中学を卒業したらどこかで住み込みで働くんだ、と言います。
中学卒業と同時に、あの人の娘も卒業してやるんだ!と言っています。
佳香も乃愛に浅岡家盗撮の理由と、娘と上手くいっていないことを打ち明けます。
そして腹ペコの乃愛に自分のお弁当をあげます。
おにぎりとぬか漬けを美味しそうに食べながら、
「おばさん、最強!」
と言われて、佳香にも笑顔が戻ります。
数日後、家に帰るとそこにはアルバムを探す弓香が。
些細なことで、また衝突するふたり。
「全部自分の思い通りにするよね。私の気持ちは無視で」
「罪悪感に訴えて人をコントロールするのがお母さんのやり方だよね」
あんなに生放送で吐露しまくったのに、まだ言い足りなかった弓香!
佳香に向かって言葉爆弾を投げつけまくります!
「お母さん私のこと一度も褒めたことないよね。だから自分を好きにならない、自信が持てない」
ちょうどアルバムに写る自殺した中学時代の親友まりあを見つけ、まりあとのことも不満を口にしますが、佳香は言いかけてやめます。
「つまり、あなたはお母さんのせいで幸せになれないって言うのね」
佳香もついにキレます。
「だったら終わりにしましょう。親でも子でもない。あなたの人生に二度と関わらない。あなたもこの家の敷居を跨がない」
まさかの佳香からの縁切り宣言!
「やっぱりお母さんは毒親だよ」
そう言って出ていく弓香。
>>【初月無料】WOWOWで『ポイズンドーター・ホーリーマザー』を視聴する
まりあの母、現る
“さんざん自分の人生を邪魔された”
佳香のことを疎ましく思っていた弓香にひとつ、意外な事実が発覚します。
第1話でオファーがなかったことになった映画『愛の奴隷』。
この弓香の突然の降板は、佳香が送った手紙の影響ではありませんでした。
その理由は、浜崎からの横やりだった、と事務所のスタッフは打ち明けます。
浜崎とは、以前弓香が関係を持っていた軽率オッケー男。
弓香を降板させて、自分が懇意にしている女優をねじ込むように浜崎は圧力をかけていました。
佳香は、弓香への依存を断ち切り、新しく生きなおそうとしていました。
家で思い出の品々を燃やしていると、乃愛に止められます。
佳香のために涙を流してくれる乃愛に、佳香も張りつめていた思いがこぼれ、涙が溢れます…。
そんな佳香のもとに、まりあの母が現われます。
「あなたの娘に殺されたまりあの母よ」
そう言って、会社まで押しかけて来たまりあの母。
まりあの遺書が出てきて、いじめの犯人の名前に弓香の名前があったと言い、佳香はまりあの母からゆすられます。
まりあのお墓を建ててあげたいから、そう言って300万用意するよう言われる佳香。
ランニング中、佳香は乃愛が男に暴力を受けている現場を目撃します。
乃愛の母親らしき女性が現れて男に謝っています。
ふたりが出掛けた後、家に連れ込まれた乃愛の元へ行くと、殴られて意識も朦朧としている乃愛の姿が。
乃愛は児童保護局に保護されることになりました。
しかし、乃愛にはありがた迷惑だったようです。
「なんで通報したんだよ、この程度のことで。あんな人でも私の母親なんだよ!お母さん取り上げる権利アンタにあんの?出て行け!」
“中学校を卒業したら、あの人の娘も卒業する”
そう言っていた乃愛ですが、強がっていたんですね。
どんな母親でも、どうしようもなく愛していて、母から愛されたいと本心では思っていた乃愛。
>>【初月無料】WOWOWで『ポイズンドーター・ホーリーマザー』を視聴する
佳香(寺島しのぶ)の死
第1話の冒頭で描かれていた佳香の死。
その真相が第2話で分かりました。
佳香はまりあの母と待ち合わせし、300万円を支払います。
遺書は本当はないのではないかと疑う佳香に、大事な娘が殺されたんだと食ってかかるまりあの母。
「なぜ大事な娘ならあんなことをしたんですか」
まりあの母は、まりあの写真をいかがわしい雑誌に送って娘を見世物にしてお金を得ていたんです。
「あんたの娘だって枕営業でもしてのし上がったんでしょ。あんたの娘なんていつでも潰せる」
そう言われると、佳香がキレます…!
ふたりは河原でもみ合いになり、佳香はまりあの母の首を絞めます。
「弓香の邪魔をしたら絶対許さないから。弓香におかしなことしたらアンタを殺すから」
そう言って、まりあの母の首から手を離します。
それから弓香に電話する佳香。
あなたに言っておきたいことがあるの。
お母さん間違ってた。
あなたの言う通り毒親だったのかもしれない。
でもお母さんはあなたにどれだけ嫌われても、お母さんやめないから。
あなたのお母さんであり続けるから。
電話を終え、反対車線の歩道で子供が飛んでいく風船を追いかけて橋から落ちそうになっているのを目撃する佳香。
子供を救おうと飛び出し、そこにトラックが…!
佳香は自殺ではありませんでした。
一度は弓香と縁を切ったものの、弓香の母であろうと弓香と向き合おうとした矢先の事故だったんです。
佳香が子どもを救おうとして亡くなるシーンは、子どもを守る母の心境を描写していますね。
母親とは、子どもへ降りかかりそうな災厄をすべて取り去ってあげたい、と思うものですよね。
>>【初月無料】WOWOWで『ポイズンドーター・ホーリーマザー』を視聴する
毒娘
そして、第1話のお葬式のシーンに戻ります。
母の遺影を投げつけた弓香。
理穂に、
「まったく迷惑な死に方してくれたもんだよ」
と吐き捨てるように言います。
留守電聞けー!と弓香に説教をしたくなりますね。
理穂から、佳香がまりあの母からゆすられていたと聞きます。
佳香が新しくマンションを購入して再出発しようとしていた頭金をまりあの母に渡したと聞くと、
「毒親は最後まで毒親だよね。そういうのが迷惑だって何で分かんないのかな。そのせいでこっちはまた余計な十字架を背負う羽目になるのに」
佳香が死んでもなお、佳香を突っぱねて受け入れられない弓香。
しかし、理穂にグサッと言われた一言で黙り込みます。
「弓香ってさ、うまくいかないこと全部毒親のせいにして生きてきたでしょ。私は自分の娘が弓香みたいな毒娘にならないように育てようと思ってる」
後日、乃愛は佳香のお線香を上げに家にやってきます。
佳香が以前燃やそうとしていた弓香の幼いころのウサギの絵を持ってきます。
弓香は、そのウサギを見て幼い頃を思い出します。
学芸会の帰りなのか、「弓香はお芝居上手だね」という佳香。
「お母さん、弓香のお芝居また見たいな」
佳香が死んで、初めて泣く弓香。
>>【初月無料】WOWOWで『ポイズンドーター・ホーリーマザー』を視聴する
『ポイズンドーター・ホーリーマザー』第2話まとめ
\予告映像公開中/
「#連続ドラマW #湊かなえ #ポイズンドーター・ホーリーマザー」第二話 ホーリーマザー
7/13(土)よる10時⇒https://t.co/s7xIvxv62Z娘を想う母の気持ちは届くのか。
分かり合えない母娘の結末は?#wowow #寺島しのぶ #足立梨花 #毒親 #毒娘 pic.twitter.com/0ChzEDLKsH— WOWOWオリジナルドラマ (@drama_wowow) 2019年7月10日
本作のために書き下ろされた楽曲「だいじな子」。
これを主演女優6名が歌いながらエンディングです。
弓香は佳香に一度も褒めてもらえたことがなかったと言いました。
しかし、きっと一度あったんですね。
佳香は弓香のお芝居を褒めてくれた、きっとだから弓香は女優になったのでしょう。
弓香は、また佳香に「弓香はお芝居上手だね」と褒めてほしかったんですね。
すれ違いというには、あまりに切ない母の想い、娘の想いでした。