『歌舞伎町シャーロック』第5話は、力士の大事な200万円紛失事件が発生します。
シスコン探偵ルーシー・モーンスタンが、妹メアリに甘すぎるのと、困った人を放ってけない気前の良さが仇となり…借金400万を2週間で返済しないとヤバい店で働かされるというピンチに。
モーンスタン姉妹の生い立ちや、ワトソンにシャーロックを紹介した男・兼古親分の登場など…次々と新情報が明らかになります!
最後はかっこいいルーシーの男気ある決断に惚れること間違いなし!
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目次
『歌舞伎町シャーロック』第5話「立合いはフライングぎみッ」あらすじ
街で予備校の看板を見つけたメアリは、憧れのキャンパスライフのために予備校に通いたいとルーシーに訴える。
幼い頃に故郷を離れて以来、歌舞伎町で生きてきた二人。
ルーシーはメアリの望みを叶えるため授業料200万円を兼古親分から借りるのだが、その帰りに飛び降り自殺をしようとしている力士・文丸を発見してしまう。
【ネタバレ】『歌舞伎町シャーロック』第5話「立合いはフライングぎみッ」感想レビュー
モーンスタン姉妹は15年前、青森県に?
「メアリ…これ!」
青森弁イントネーションの幼いルーシー・モーンスタンの声が聞こえてきます。
どうやら妹メアリが、姉分の“つるっとプリン”まで食べてしまったようで…ルーシーが悲しい表情で空のプリンを手に持っています。
ニコッと笑って「ゴメンねぇ」と軽く流すメアリ。
姉が妹のかわいさに屈してしまうのを母が愛おしそうに微笑んで見ています。
それから3年後、姉妹の母は亡くなっていました。
家の中で白い息を吐きながらランタンの光だけの暗い中、姉妹だけの夕食シーンが映り…生活の困窮ぶりが伝わってきます。
まだ少女の姉が家計を支え、幼いながらメアリが料理を作っているようです。
「パパ、もう戻ってこねぇんだべか…」
「メアリには、わがいるべ!」
1人じゃないと言われたメアリが笑顔を見せます。
メアリだけ里子に出されそうになったとき、ルーシーは妹の手をとり街を出ます。
「メアリはわが守る!」
そう言って飛び出し2人が辿り着いたのが、混沌の街・新宿區east歌舞伎町でした。
着いてすぐに2人は悪そうな男に目をつけられてしまいます。
いつもクールなルー姉さんの恋焦がれるお相手は黒海部屋の力士だった!?
質屋弁天堂のショウウィンドウに飾ってある薔薇をあしらったデザインの真っ赤なドレス!ハドソン夫人とメアリが眺めています。
特にハドソン夫人はこのドレスにご執心で「素敵すぎぃ~これを伝説のホスト雅也のお店“種馬牧場 復活イベント”に着ていけば、会場中の視線独り占め間違いナッティング、想像しただけでゾクゾクしちゃうわ~!」と妄想でうっとりしています。
興味なさげに「ふ~ん」と言っていたメアリの視界に“お茶の湯ゼミナール”の看板が飛び込んでくると、彼女は「ほっほ~!」と意味深な声をあげます。
この何気ないシーンが結末のオチにあんなに深く関わってこようとは…!
その頃、ジョン・H・ワトソンと元ヤクザ探偵・小林寅太郎の2人は、ハドソン夫人の愛猫であるパイプをトリミングサロンに連れて行っていました。
「夫人も人使いが荒いよなぁ!」
「まぁまぁ。パイプさん綺麗になってご機嫌だし…」
ワトソンが優しくなだめます。
キャーー!ふいに向かい道から女性の悲鳴が聞こえ、2人は声の方向に視線を向けます。
すると、助けに現れたルーシーが女性に絡む男どもを華麗にボッコボコに成敗するのを目撃します。
「助かりました!何かお礼を…」
「いいから、黙っとけ。」
見返りを求めない紳士なルーシーに、女性は頬を赤らめ丁寧にお礼を言って立ち去っていきました。
女性が去るとルーシーは紙袋を大事そうに拾い上げ“黒海部屋”に入っていきます。
行動が気になったワトソン&寅太郎は彼女を尾行し、部屋の窓ガラス越しに様子を伺います。
「あのぉ…いつも応援してます!これ手作りなんですけど、よかったら!」
相撲部屋に入り1人の力士に近づくと、ルーシーは見たこともないとびきりの笑顔を浮かべながら手作りのプレゼントを手渡していました。
ベルモント&ルー姉さん、お金のことで“ぼやき”が止まらない。
BARパイプキャットに戻ったワトソンと寅太郎は、さっき目撃した衝撃的な場面のことを振り返り、語ります。
ルー姉さんがプレゼントを渡していたのは関取の近江山…若い頃は横綱候補とまで言われた男だそうです。
寅太郎が言うには、黒海部屋はあんまりいい噂がないらしいのです。
「ずいぶん昔のことですよ。膝を壊して以来パッとしませんし…先場所も休場続きだったみたいで。」
「成績は奮わなくとも近江山だけは誠実な人」
ハドソン夫人は近所の評判を語ります。
「誠実ねぇ~もっと器用になればいいのに。まったくつまらない男ですよ…今場所で負け越しなら幕下へ降格、年齢的にも引退を考えるでしょうね。」
ベルモントが何かを知っていそうにぼやきます。
一方、モーンスタン姉妹の部屋ではルーシーが通帳の残高570,121円を見つめて「なかなか貯まらないな…」とぼやいています。
そこへ黒縁メガネをかけたメアリが「お姉ちゃん、私予備校に行きたい!」と“お茶の湯ゼミナール”のパンフレットを持って勢いよく入ってきます。
予備校の諸費用は、授業料一括で200万/年間+入会手続き費8万円…貯金ではとても足りない金額です。
キラキラのキャンパスライフを送ってみたいと思っていたと懇願するメアリに根負けした姉は「金はなんとかするから心配ない。勉強に集中しなさい!」と言ってしまいます。
やることが男前すぎるルーシー、200万を近江山の付き人・文丸に渡してしまう…
「お前に任せきりだった料理も、私が!」
勉強が大変になるであろう妹を気遣った姉を、メアリは羽交い絞めにして「私がやるからお姉ちゃんは台所に立たないで!」と全力で止めます。
次の日、ルーシーは兼古興業親分・兼古信雄の所に行き、事情を話して200万を借り入れます。
返済期日は2週間後、それまでに全額返済できなかったら兼古親分のシマの店で働くという約束です。
ルーシーはおっパブやソープなどセクシーな仕事を想像して一瞬ひるみますが、可愛い妹の夢のため背に腹はかえられません。
兼古興業を後にすると、モリアーティがやけに大きな荷物を持ったままビルの上を見上げて佇んでいます。
ルーシーに「夏休みだから友達の家に泊まりに…」と荷物の説明をしたモリアーティ…きっと、何か訳があるのでしょう。
それはそうと彼の視線の先には、今にもビルから飛び降りてしまいそうな力士が見えます。
「そろそろ飛び降りそうじゃね?」
モリアーティがサラッと言います。
近江山の付き人・文丸でした…ルーシーが止めに入り自殺を食い止めます。
昨夜、黒海部屋の補修工事をするため、後援会の方から受け取った200万を自分が酔っぱらって紛失してしまった。正午までに支払わなくてはならないと文丸は泣きながら「責任とって死なせてください!」と飛び降りようとします。
モリアーティが「マジか~そりゃ死ぬしかないわ!」と突き放すのとは対照的に、ルーシーは今しがた借り入れてきた200万を文丸に渡してしまいます。
「やっちまった…メアリごめん!」
「メアリ?どうせ、また何かせがまれたんだろ?何でいつもワガママ聞いてやんの?」
モリアーティに言われたルーシーは「たった1人の妹だから…お前もわかるだろ?」と返します。
「まぁね…」こればかりは彼も反論できません。
借金合計400万…ピンチのルーシーに憧れの近江山が会いに来る!
「ほらよ、追加の200万や。」
ルーシーは兼古親分から合計400万もの大金を借り入れてしまいます。
しかも、返済期限は変わらず2週間後…2週間で400万は無謀な金額です。
「2週間で400万、きっちり稼いでみせます!」
意気込みだけは有り余るほどにあります。
寝すぎたと自覚するほど寝ていたメアリの枕元に200万円が置かれ、何も知らない妹は喜びます。
BARパイプキャットに行ったルーシーは、ハドソン夫人に「仕事が欲しい!」と話し指名なしでA級の仕事依頼を紹介してもらいます。
カウンターでは偏食探偵シャーロック・ホームズがウィスキーのロックに“にぼしトッピング”して飲んでいます(笑)
そこへ近江山が文丸と一緒にルーシーにお礼を言いにやってきます。
なぜそんな大金を失くしてしまったのか?ハドソン夫人が文丸に問います。
後援会事務所で200万を受け取った文丸は、その後そこでお酒をご馳走になったらしい…近江山が言うには「文丸は酒癖が悪く、しょっちゅう道端で酔い潰れてしまう」のだそうです。
日頃のこともあるので、文丸は酔い潰れるほどには飲まないようにしたと言うのですが…帰り道にすごく眠くなってしまい、路上で目が覚めた時にはお金がありませんでした。
彼の将来を考え、警察には届けていないと近江山は「お嬢、付き人の不始末は私の責任…200万は自分がお返しします!」とルーシーの手を握ります。
「変わってないな…」
「そうだ!ルーシーさんお手製の差し入れ、すっごくおいしかったです!まるで売り物みたいにもっちもち…」
先日ルーシーが渡した差し入れを文丸が褒めると、静かに聞いていたシャーロックがハッと何かに気がついた顔をします。
「文丸!ちゃんと反省してるのか!」
近江山が文丸の言葉を遮ります。
返済期日当日になるも、残り200万…どうする?
「どんなしょぼい仕事でもいいです!今ある仕事、全部私に回してください!」
ルーシーは日中夜休まず仕事に励み、返済期日まで半分の200万は用意できました。
残り200万…ルー姉さん、兼古親分の店入りしてしまうのでしょうか。
実は兼古親分は“ワトソンにシャーロックを紹介した人”でもあるようです。
兼古親分は、シャーロックを「落語バカの偏屈野郎」と揶揄するも腕は確かだと認めています。
偶然会ったワトソンに、兼古親分は「ところでルー坊はどうね?」と聞き、ワトソンは初めてルーシーの借金事情を知るのでした。
同日、謎が解けたシャーロックは“ねるねる大福”を持って、文丸に会いに出かけていました。
部屋に戻ったシャーロックに、ワトソンが「お金を貸してあげてください!」と言いますが、「自分で取り戻せばいい…文丸から200万盗んだ犯人は1円も使っていない!」と断言します。
「犯人、分かってるんですか?」
「聞きたいか?」
「もちろんです!」
シャーロックが気持ちの悪いにひひ笑いをすると、座布団の前に“ねるねる大福”をちょこんと置いて「推理落語」を披露し始めます。
ワトソンにねるねる大福を食べさせると「そいつは文丸が食った差し入れさ」とシャーロックがひと言。
この一語で犯人がわかったルーシーは部屋から飛び出していきます。
『歌舞伎町シャーロック』第5話まとめ
【BS-TBS】25:00~
#05「立合いはフライングぎみッ」放送!
モリアーティとルーシーが、とある力士を発見し… https://t.co/1HGzt4mmsy #歌舞伎町シャーロック pic.twitter.com/7OrMsFz9XJ— TVアニメ「歌舞伎町シャーロック」公式アカウント (@pipecat_kabuki) November 9, 2019
200万を文丸から盗んだ犯人は近江山でした。
白星を買う“八百長”をするために、どうしても200万必要だったのです。
近江山はルーシーの差し入れを若者に人気の“睡眠薬入りねるねる大福”にすり替えていたのです。
時間差で効く睡眠薬の効果は3時間後、文丸は酒癖の悪さで寝たのではなく、睡眠薬を盛られて眠ってしまったのでした。
- ルーシー&メアリ姉妹が青森から逃げ歌舞伎町に初めて来た日、悪い輩に絡まれたのを助けてくれたのは近江山だった…
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「そのまま真っ直ぐ生きろよ。」
昔、幼い姉妹を輩から救ってくれた近江山はこう言いました。
ルーシーは同じ言葉と200万は返さなくていいと恩人に伝え、彼女の200万は十両昇進した文丸の化粧廻しとなります。
時を経て恩義を返す…人情厚く感じるお話でした!
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