『おちょやん』第9週44話あらすじ・ネタバレ感想!女形・漆原を辞めさせる一平の覚悟とは

『おちょやん』第9週44話

出典:『おちょやん』公式Twitter

漆原(大川良太郎)に辞めてほしいと言い出した一平(成田凌)。

それは劇団ではなく、女形を辞めてほしいというものでした。

一平、シズ(篠原涼子)、それぞれが自身の覚悟を語り、千之助(星田英利)は1人、20年間の喜劇役者としての人生を振り返ります。

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『おちょやん』前回第9週43話のあらすじと振り返り

台本を見て芝居がしたいと言って天晴(渋谷天笑)が戻ってきたことにより、一平(成田凌)が上機嫌になっている反面、千代(杉咲花)は千之助(星田英利)を笑わせることができずにてんてこまいです。

そのうえ、徳利(大塚宣幸)があろうことか万太郎(板尾創路)の一座に入ったと聞き、千代はこれを受け止めることができません。

一座に馴染むことができない徳利は、苦手な日本酒をかけられ馬鹿にされて苛立ちます。

そこで千代が自分の好物を並べてくれた上、一緒に芝居をしたいのだという想いを告げてくれたことで、彼は一平の一座に戻ることを決意します。

これでみんな戻って来たと御の字になっている中、一平は突然漆原(大川良太郎)に辞めてほしいと言い出すのです。

【ネタバレ】『おちょやん』第9週44話あらすじ・感想

漆原(大川良太郎)に辞めてほしいといった一平(成田凌)の覚悟とは

突然漆原(大川良太郎)に辞めてほしいと言い出す一平(成田凌)。

ずっとそばにいた漆原をどうしてと、誰もが困惑します。

一平がこれから目指す喜劇は、一過性の笑いではなく、見終わったあとでも良かったと思えるもの。

そのためには、本物にこだわりたいのです。

今まで女の役は女形の漆原がやっていたが、これからは女性にやってもらうという一平。

だから漆原には、女形を辞めてほしいと言い出したのです。

漆原に言わせれば、女形は偽物と言われたも同じ。

ショックを受けた漆原は悲しみのあまり劇場を飛び出し、これを女形の仲間に話します。

KAMUI

一緒にこれからも芝居を作るための「辞めてくれ」だったんですね。それでも漆原からすればショックでしょうに。

悲しみを紛らわす口笛をふく一平(成田凌)は、シズ(篠原涼子)の覚悟を知る

一平が1人口笛を吹いていると、何を呑気にしているんだと怒鳴る千代(杉咲花)。

これに対して一平は、悲しいから口笛を吹いているんだと言い返します。

2人が福富の店の前で問答をしていると、菊(いしのようこ)はやかましいと言い、無理やり店の中に2人を引きずり込みます。

そして、強制的に出されたミルクセーキに口をつけると、これが美味しくて夢中になる千代。

しかし我に返り、千代は一平に自分の融通をどうしてそこまで通そうとするのだと聞きます。

すると、一平はこっそりと聞いたシズ(篠原涼子)の話を持ちだすのです。

富士子(土居志央梨)が岡安の台所を心配して辞めようとした時、シズは心配するなと言いました。

岡安は一平たちを信じている。その覚悟を決めているから、自分もお茶子のみんなを守ると決めたのだと、富士子に伝えたシズ。

これを陰から聞いていたからこそ、一平は、自分の信じた道を貫く決意をしたのです。

KAMUI

芝居の街・道頓堀で生きるか死ぬかの大きな賭け。だからこそ妥協したくないんですよね。みんな肝が据わってますねぇ。しかし、菊さんなぜ突然…?

千之助(星田英利)はなぜ、一平(成田凌)と芝居をすることを拒むのか

1人居酒屋で飲みふける千之助。

思い出されるのは、20年前のことです。

万太郎(板尾創路)と共に須賀廼家兄弟と称して舞台に立ち、たくさんの笑いを巻き起こしていた千之助。

しかし、ある時万太郎は独立して自身の劇団を立ち上げます。

もう必要ないと万太郎に言われ、周囲から終わった人だとささやかれる千之助でしたが、そんな時、一人の男が彼の前に現れてこう言いました。

「わしを笑かしてみい」

千之助が何だコイツはと睨んでいると突然地震が起き、店の女将は大慌て。

手をぶらぶらさせて体を揺らせば、揺れてるかどうかわからんぞというと、男は一緒になって体を揺らします。

そして、彼はついに自分の名を名乗ります。

「わしは天海天海(茂山宗彦)申します」

その名を聞いて驚いた千之助は椅子から立ち上がり、大口を開けて天海を見ます。

「わしと一緒に、喜劇をやってもらえやしませんか?」

「万太郎一座を越える、いや、日本一の喜劇一座を作りませんか?」

それから20年、天海天海が亡くなり、一平と衝突して今に至る千之助。

千之助は飲みながら、息子の面倒までは見切れるかと呟きながら、もっと天海天海と芝居がしたかったと泣き崩れるのでした。

KAMUI

千代にも言った「わしを笑かしてみい」にはそんな意味が…。

女形に囲まれる一平(成田凌)、漆原(大川良太郎)がこれを止めるも、一平は食ってかかる!

どこかにふらふらと姿を消した一平を探すと、彼は漆原の知り合いの女形たちに囲まれていました。

自分たち女形を偽物扱いしたことに苛立った彼らは「骨の数本も折れば、漆原の胸の痛みもわかるだろう」と言い出すのです。

漆原がこれを止めに入るのですが、お前は悔しくないのかと言われてしまいます。

漆原がこんなことをしても仕方がないだろうと言っていると、一平はクスリと笑いだします。

一平は「これからの芝居に女形はいらない。そもそも漆原は歌舞伎でものにならなくて、喜劇に来た。しかし、その喜劇に女形は時代遅れのお払い箱だ。用済みだ」と言い、漆原は激怒して一平を殴り飛ばすのでした。

KAMUI

そこまで言う必要も…あれ?これ、一平の狙いなんじゃ…。

『おちょやん』第9週44話あらすじ・ネタバレ感想まとめ

別に漆原が必要ないとは言っていないんですよね。

そして、わざと漆原を傷つけ、彼の男らしさを引き出しているように見えました。

確かに今は女優が活躍するようになっていますね。

ですが、女形も消えていないところを考えると、これもまたすごい話だなと思ってしまいます。

果たして一座はまとまるのでしょうか。

そして、千之助は…すべては第9週ラストに!

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