昭和3年になり、大部屋の中堅どころの女優となった千代(杉咲花)。
未だに主演女優になることもできず、金融恐慌のあおりを受け、役者を続けられることも大変という状況にあります。
そんな中、ヨシヲと名乗る人物がやって来たと聞き、自分の名前を見つけた弟が会いに来てくれたと驚く千代。
しかし、大部屋にいたのは父・テルヲ(トータス松本)でした。
またも、お金目当てでやって来たであろう父。
今度こそ、千代が道頓堀に行ってからどういう経緯で一人になったのか、真実が語られます。
目次
『おちょやん』前回第7週35話のあらすじと振り返り
高城百合子(井川遥)のご厚意により、名前のある役を手にした千代(杉咲花)ですが、失恋のショックを引きずるあまり、お芝居に身が入りません。
同じく壁にぶつかっている一平(成田凌)にからかわれ、後ろ向きの姿勢でい続けることはありませんが、それでも…。
しかし、小暮(若葉竜也)の口から彼の高城百合子への想いを聞き、「彼女を好きになれてよかった」という言葉を聞いた千代は、自分が小暮を好きになってよかったという想いを役に込めます。
活動写真なのでセリフは必要ないのですが、彼女の演技に誰もが引きこまれ、それから3年の年月が経つと、千代は中堅どころの女優として活躍していました。
しかし、ここで不穏な空気が撮影所の前に。
それは、千代の名前が入ったチラシを手に笑う父・テルヲ(トータス松本)。
さあさあどうなるおちょやん!
【ネタバレ】『おちょやん』第8週36話あらすじ・感想
大部屋中堅どころの女優の竹井千代(杉咲花)が主演女優への夢を掴むのはまだまだ
『太陽の女カルメン』に出演してから3年の月日が経過し、昭和3年。
千代(杉咲花)は、大部屋の中堅としてぼちぼちと仕事をしていました。
未だ幹部、準幹部になることができていないために主演をやらせてもらうことはない上に、金融恐慌により撮影所はどんどん人を減らしている状況。
かつてともに大部屋で化粧をしていた女優たちは、次々と解雇される事態になっていたのです。
KAMUI
不景気のあおりを受けて人が減る撮影所ですが、他にも困ったことが。
気に入らないことがあると、楽屋に引きこもってなかなか出てこない幹部女優・滝野川恵(籠谷さくら)が今日も引きこもり。
ジョージ本田(川島潤哉)はその戸を叩き何度も出てきてほしいと懇願しますが、彼女は一向に聞いてくれません。
原因はミカ本田(ファーストサマーウイカ)との衝突。
ミカに謝るようにジョージは説得しますが、あんな小娘に謝るかと拒否!
この光景を見て千代は、まだまだ撮影は難航すると見立てます。
監督を目指して奮闘する小暮(若葉竜也)は、未だに監督になって千代に主演をやらせてもらえないことを謝ると、今書いてる物語について話し始めます。
千代はそれを褒めはしませんが、好きだと言うのでした。
KAMUI
ヨシヲという人が来ていると言われ、飛んでいく千代(杉咲花)だが…
「ヨシヲという人が来ている」と守屋(渋谷天外)に言われ、大部屋へ飛んでいく千代。
しかし、そこにいたのはヨシヲではなく、父のテルヲ(トータス松本)でした。
KAMUI
弟の名前を騙ってやってきてヘラヘラしている父の首根っこを掴み、一体どういうつもりだと激怒する千代。
守屋はさっさと追い出してくれと言いますが、せっかく父親が来てくれたのだからと言い、千代の頼みを断ります。
邪険にしないでくれと言ったとたんに倒れるテルヲ。
ついに、ご飯を食べられないほどに金がなくなったようです。
またも一緒に暮らそうと言い出すテルヲ。
道頓堀の人たちから借金を肩代わりしてもらっていることもあり、自分が道頓堀にいられなくなったのはあんたのせいだと、これでもかというほど怒りをぶつけます。
しかし、どれだけ憎くてもやはり血のつながった親子。
完全に切り捨てることができない千代は、カフェー・キネマの住所を書き、一晩だけ泊めてもらえと言い撮影に戻るのでした。
千代(杉咲花)とテルヲ(トータス松本)の昔話から、1人になった父の物語
カフェー・キネマに戻ると、テルヲは宮元(西村和彦)を持ち上げ、上機嫌で酒を飲みます。
千代が戻ってくるまでの間に、豚の餌を食べたことや、鶏のモノマネをしたことで盛り上がるも、どれもこれも彼女にとっては恥ずかしいエピソード。
これ以上話させてたまるかという思いで、父とともに外へ!
2人きりになったところで、千代は栗子(宮澤エマ)は子供をちゃんと生んだのかと問い詰めます。
可愛らしい女の子を産んだ栗子。
千代が生まれた時のことを思い出したテルヲは大きな養鶏所を立て、栗子との子と千代、みんなで暮らそうと頑張っていたものの、栗子と子供、そしてテルヲも出ていき1人になったと語ります。
今千代はヨシヲと暮らすためにお金を貯めていると言いますが、この金を当てにしてくれるなと拒否。
しかも、撮影所も不景気なのでそう簡単に使うことなんてできないと言うと、なんとそれを聞いたテルヲは主演女優の座を手にさせるぞと奮起します。
テルヲは翌朝、片金所長(六角精児)の元へと足を運び、未来の大女優・竹井千代に主演をやらせてほしいと申し出るのでした。
KAMUI
『おちょやん』第8週36話あらすじ・ネタバレ感想まとめ
「お父ちゃんが、おまん主役にしたらぁ!」
所長室に乗り込むお父ちゃん。何を言い出すのかドキドキ…。
そして、いつもよりちょっと小ぎれいにしてて、ちゃんとしてるのやら、してないのやら・・・。#トータス松本 #朝ドラ #おちょやん pic.twitter.com/fHkyLXdF35— 朝ドラ「おちょやん」放送中 (@asadora_bk_nhk) January 24, 2021
テルヲを見た瞬間、「疫病神」とオートで書きたくなるほどどうしようもない父。
しかし、どうしようもなくてもやっぱり千代は彼を捨て置けないわけです。
それは心の奥底にある父を好きな想い、放っておけない気持ちがあるからでしょう。
まあ、どうしようもないのは今に始まったことではありませんからね。
そんな父が一肌脱ぐように主演を寄越せと!
高城百合子(井川遥)の置き土産の時は、「自分の実力で得ていないのに」と落ち込みましたが今回はいかに!
というか、主演もらえるのでしょうか…次回は片金所長VSテルヲを楽しみにしたいところですね。
また助監督・小暮くんは父からの手紙で「実家に帰って来い」と言われているそうな。
千代と小暮の父親像による、なんらかの不一致も起きそうな予感!期待が高まります。
▼次回第8週37話も続けて読む▼