大阪を去る延四郎(片岡松十郎)と再会を果たしたシズ(篠原涼子)。
ふたりは過去の話をし、お互いに笑顔で別れを告げあうのですが…
そして、千代(杉咲花)が団体客の対応でてんやわんやとしている時、旅立つことを決めた高城百合子(井川遥)が岡安へ。
千代の顔を見てから行こうと言うが果たして。
そして時が経って年季明け、千代の下した決断はいかに!
しかも、それでは終わらない第3週!とくとご覧あれ!
目次
『おちょやん』前回第3週14話のあらすじと振り返り
延四郎(片岡松十郎)からの手紙を持ってくる千代(杉咲花)。
しかし、シズ(篠原涼子)は中身を見ずに破り捨て、会わないようにと彼を遠ざけます。
シズにとって延四郎は、お茶子修行時代の恩人。
そして千代にとってシズは、身寄りがなくなった自分を拾ってくれた恩人。
今の自分がしたいことは、恩人であるシズに恩返しがしたい、延四郎との間に悔いを残してもらいたくないと千代は言います。
この言葉に突き動かされたシズは暇をもらい、延四郎との約束の場所へ。
しかし延四郎はその時、鶴亀座で倒れ、身動きが取れない状態になるのでした。
一方岡安では、シズのいない穴を埋めるため、宗助(名倉潤)やみつえ(東野絢香)、そして千代たちお茶子達総出で芝居茶屋の一大イベントとも言える組見に向けて準備を整えていくのでした。
【ネタバレ】『おちょやん』第3週15話あらすじ・感想
“あの時”語り合うシズ(篠原涼子)と延四郎(片岡松十郎)。
約束の場所へと急ぐ延四郎(片岡松十郎)。
そこにシズ(篠原涼子)が来ていたことに驚きを隠せません。
「あんたが来てくれって言ったからでしょ?」とシズが返すと、延四郎はそれだけで笑顔になるのでした。
食事は昔、ふたりで食べた屋台のうどん。
こんなのでいいのかと延四郎は言いますが、シズは思い出のうどんだからこれが良いと言うのです。
楽しい時間を過ごす2人。
話したいことって何かとシズが話を切り出しますが、顔を見たらどうでもよくなったと延四郎は返すのでした。
そして、話題は20年前の話に。
約束の日、シズは約束を破って来なかったのですが、延四郎はずっと恨んでいたのではないかと思っていました。
しかし、延四郎は「別れ話をしようと思っていたから、あのとき来なくてホッとした」と答え、負い目を感じることはないとシズに言います。
「相変わらず、芝居が下手くそですなあ」というシズの返しに、延四郎はくすりと笑顔。
「芝居茶屋の女将の道を選んだことは悔いていない。」
お互いに相手へ「おおきに」と頭を下げてまた笑い合う。
そうしてふたりの時間は過ぎていくのでした。
KAMUI
再会のひと時を楽しむとシズは延四郎に一礼し、岡安へと戻っていきます。
互いに「どうぞ健やかに」と笑顔で言葉を交わすも、去り行くシズの背中を見た延四郎は必死に涙をこらえるのでした。
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団体客相手にてんやわんやする千代(杉咲花)は、高城百合子(井川遥)の旅立ちを知らない
シズの分まで大いに働く千代(杉咲花)をはじめとした岡安の面々。
酔ってきたお客さんは「ちえちゃんお酒~」と呼び続けると「だれがチエや」と小声で苛立ちながらも、笑顔でお酌をして歩きます。
そんな中、千代を訪ねて高城百合子(井川遥)が岡安へ。
鶴亀座を離れ、新しい舞台へと旅立つ前に千代の顔を見ようとやって来たのですが、ハナ(宮田圭子)と言葉を交わし、「やっぱりこのままいく」と決意。
「向こうでの活躍を応援しています」とハナに見送られた百合子は、1人歌いながら道頓堀を歩くと、ちんどん屋が音楽を奏ではじめ、彼女は賑やかな中旅立っていくのでした。
知らされなかった現実に、シズ(篠原涼子)は涙する
接待が終わり、お茶子さんたちは皆疲れ果ててグッタリです。
そんな中、宗助(名倉潤)はシズの帰りをまだかまだかと待ち、岡安の暖簾を何度もくぐります。
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岡安へと戻って来たシズは、「もっとゆっくりしたらいいのに」という夫の小袖を掴んで帰宅。
千代を見つけると「おおきに。あんたのおかげです」と、延四郎と悔いなく別れることができたことを伝えました。
そしてこの1ヶ月後の12月28日。
シズを始め、岡安の面々は鶴亀座から延四郎の死を聞かされます。
もともと重い病を隠して舞台に上がっていた延四郎。
そんな彼が最後に自分に会いに来てくれたと考えると、シズは1人涙を流すのでした。
「最後の最後にすっかりだまされてしもた」
シズは空を見上げて涙をこぼさないように…。
年季明けの千代(杉咲花)の決断
大正14年、千代は晴れて18歳になって年季明け。
奉公の帰還が終了しました。
千代の決断はお茶子として岡安に居続けるというもの。
「これからもよろしゅうお願いします」と頭を下げると、「しっかり励んで一人前のお茶子になりなさい」とシズから言われます。
すると、外では戸を叩く音が。
何度も何度もうるさく叩くので千代が戸を開けに行くと、そこにいたのはなんと夜逃げをしたと聞かされていた父・テルヲ(トータス松本)でした。
目の前に変わらぬ父が現れたことで驚く千代。
一方、テルヲは成長した娘を前にして「相変わらず小さいな」「元気そうで何よりや!」と笑い、「なあ、千代!」と声をかけるのでした。
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『おちょやん』第3週15話あらすじ・ネタバレ感想まとめ
笑顔で「おおきに」と言い合う、大人のお別れ。
早川延四郎を演じたのは、上方歌舞伎役者の片岡松十郎さんでした。#篠原涼子 #片岡松十郎 #朝ドラ #おちょやん pic.twitter.com/ZcosaL7lun
— 朝ドラ「おちょやん」放送中 (@asadora_bk_nhk) December 17, 2020
芝居の道に行くのかとも思いましたが、まだ千代の心をそこまで突き動かしてはいないようですね。
お茶子としてシズの元でこれからも働くことを決めたわけですが、ここでテルヲが登場したということは、きっとこれはまた波乱が起きそうな予感です。
自分たちが生活をしていくためには千代の存在が必要不可欠であろうテルヲ。
年季明けと同時にやって来たということは、一緒に暮らそう、そして養ってくれと言うような気しかしません。
月までかぐや姫を追いかけてきたわけですが、果たして千代の次の決断はいかに!
第4週もまた楽しみですね!
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