朝ドラ『おちょやん』第16週80話あらすじ・ネタバレ感想!信じることを貫くと決めた千代の決断で寛治の心は変わるのか?

『おちょやん』

出典:『おちょやん』公式ページ

小暮(若葉竜也)と百合子(井川遥)がソ連への亡命を果たしたことが新聞に出ると、千代(杉咲花)は百合子から言われた言葉を思い出し、一平(成田凌)にあることを相談しました。

それは寛治(前田旺志郎)に関わることです。

2階にいる寛治を呼び出す千代と一平。

まだ「お母ちゃんって呼んでほしいのか」と寛治は悪態をつきますが、そこで千代と一平が彼に伝えたこととは…。

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朝ドラ『おちょやん』前回第16週79話のあらすじと振り返り

小暮(若葉竜也)と百合子(井川遥)を隠した物置の反対側に寛治(前田旺志郎)を隠し、特高・荒木(千葉哲也)の注意をそらせた千代(杉咲花)。

そこで、寛治は陸軍のお偉いさんの隠し子だと、とっさの芝居を打ったことで、見事に彼らを撤退させました。

無事に旅立つ小暮と百合子の背を見つめ、千代は涙を流し、ひと段落した次の日のこと。

一平(成田凌)が家庭劇の準備金が見つからないとあちこち探しまわる事態になったのですが、なんと寛治が盗んだことが発覚します。

警察に突き出すと決める大山鶴蔵(中村鴈治郎)ですが、千代は「今は自分が親代わりだから」と言ってかばい、寛治と何度でも向き合おうとするのです。

【ネタバレ】朝ドラ『おちょやん』第16週80話あらすじ・感想

信念を貫く百合子(井川遥)を見た千代(杉咲花)も決意を固める

ある日の新聞で、小暮(若葉竜也)と百合子(井川遥)が無事ソ連への亡命を果たしたということが取り上げられると、一平(成田凌)が千代(杉咲花)にこれを報告。

食い入るように記事を見つめる千代の隣で、「すごいなぁ」と一平はぼやきます。

「あなたはあなたの信じる道を貫くのよ」

百合子の言葉が脳裏をよぎると、千代はあることを思いつき「ちょっとええか?」と、一平に自身の想いを話し始めるのでした。

優しさを拒絶する寛治(前田旺志郎)に対する千代(杉咲花)と一平(成田凌)の答え

寛治(前田旺志郎)を2階から呼び寄せる千代。

寛治はまだお母ちゃんって呼んでほしいのかと笑いますが、千代はそんなこと言いません。

彼女が語り始めたのは、自身の半生。

生まれた頃の話から、9歳で奉公に出されて岡安でお茶子として働いたこと、テルヲ(トータス松本)が借金取りと一緒にやって来たおかげで道頓堀を離れたこと、撮影所に入った時は大部屋の女優さんから嫌がらせを受けながらも奮闘したこと、道頓堀に戻ってきてヨシヲ(倉悠貴)と再会するも憎まれていたこと、許すことのできない父がまたやってきて亡くなったことなど、これまでの軌跡を振り返りました。

千代がひとしきり話し終えると、今度は一平です。

役者をやっていた父と共に母に捨てられたこと、嫌々芝居をする日々を過ごし、父が亡くなると劇団はバラバラになったこと。

そして、撮影所で台本の勉強をしてから、道頓堀に戻ってきて家庭劇を作ったことを語ります。

自分は「家庭」というものを知らないからこそ、劇団を「家庭」にしたい。

最近ではちょっと「家庭」というものがわかってきて、今に至ると言いました。

「本題はここからや」と寛治に言う千代。

2人は寛治に自分たちのことを知っていて欲しくて、このことを語りました。

千代は寛治に対し、一緒に暮らそうと提案します。

「うちは、どんなに逆立ちしても、あんたのほんまのお母ちゃんにはなれない。せやけどな、あんたのことが心配なんや。だから、そばにいてや。うちらがあんたのこと守ってあげるさかい」

寛治が「また綺麗ごとを…」と言うかもしれないと悩んだ千代。

その上で、千代は絶対に裏切らないと寛治に誓います。

「2人も寛治の痛みをわかっている。だから、一緒に暮らそう」と伝えると、寛治は涙を隠すように笑いました。

無理に笑わなくて良い、泣きたい時は思いっきり泣いて良いと、千代と一平に言われると、寛治は2人の胸の中で泣きだします。

この日から、千代と一平のもとに新しい家族ができたのです。

その後、必死に働いている人間が報われるような芝居を書きたいという一平は、千之助(星田英利)を説得し『人生双六』を完成させました。

小暮へのはなむけとして、これを上演します。

この芝居には寛治も登場。

千代演じる女将さんの家の奉公人役として一緒にうどんを食べると、セリフで「お母ちゃん」と、寛治は彼女に言うのでした。

KAMUI

「ご寮さん」から「お母ちゃん」って…千代ちゃん、良い笑顔。これは嬉しいですなぁ。家庭劇のみんなもニッコリ。ああ、温かい!

時代は移り変わり、太平洋戦争の実態を知らずに万歳三唱…

寛治の居場所が見つかり、これから頑張っていこうと力を入れる家庭劇。

しかし、昭和13年4月には、国家総動員法が公布。

翌々年9月には日独伊三国同盟、10月に大政翼賛会が創設と、日本が大きく変わり始めます。

昭和16年12月になると、ラジオからは太平洋戦争勃発のニュースが流れてきました。

状況がよくわからない人々は、きっと日本が勝っているのだろうと思い込んでしまいます。

家庭劇でも、百久利(阪口涼太郎)が「日本万歳!」と喜ぶと、ちょっとしたお祭り騒ぎのように盛り上がりますが、一平と千之助は笑顔を見せることはありませんでした。

KAMUI

一平と千之助だけは、現実をよく理解しているという感じですね。

朝ドラ『おちょやん』第16週80話あらすじ・ネタバレ感想まとめ

最後に映し出された映像は真珠湾攻撃。

KAMUI

朝ドラが2作連続で戦争のシーンを取り上げるのか…と思うと辛いですが、この時代があるからこそ今の日本があるんですよね。

悲しいことですが、避けては通れません。

難しい言葉を羅列されても、わからない人にはわからないですし、『エール』の時も、とにかく日本人を奮い立たせるようなラジオや音楽を作っていたので無理もないですが、一平や千之助は惑わされないというこの状況は、次週の物語にも大きく影響しそうです。

天海家は寛治を向かえ入れ、新しい家族の形ができたばかりだというのに…どうなっていくのでしょう?

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