夕(板谷由夏)が出ていった本当の理由を知り、父・天海天海(茂山宗彦)を恨み続けた自分を悔いても悔やみきれない一平(成田凌)は、間もなくして天海天海を襲名。
道頓堀は賑わい、鶴亀家庭劇の面々も襲名公演に向けて気合を入れるのですが、気合が入りすぎて空回りしてしまいます。
そして、御贔屓にしてくれている人たちに挨拶をする一平の笑顔に、千代(杉咲花)は違和感を覚えるのでした。
気持ちの整理がついていないであろう一平の心中やいかに…。
目次
朝ドラ『おちょやん』前回第13週63話のあらすじと振り返り
千代(杉咲花)はフェー・キネマのお客さんの情報により、一平(成田凌)の母・夕(板谷由夏)が旅館の女将をやっているという情報を入手。
さっそく2人で旅館に向かうも、一平は母から衝撃の事実を聞かされました。
一平が幼い頃に家を出て行った夕。
それは天海天海(茂山宗彦)が追い出したからと言われていたのですが、本当は夕が男を作って一平と天海を捨てたのです。
役者の妻であること、幼い一平を育てることに疲れて家を出た夕は、役者になった息子を鼻で笑い、手切れ金を投げるように差し出して、二度と自分の前に現れるなと言います。
夕の発言に怒りを覚えた千代が彼女を叩くと、2人は取っ組み合いの喧嘩をするのですが、一平はそれを見て1人腹を抱えて笑い転げ、手切れ金の一部だけを持って旅館を出ていきました。
母との縁を切ることを受け入れた一平。
そして、一人になった夕は膝から崩れ落ちて、涙を流すのでした。
【ネタバレ】朝ドラ『おちょやん』第13週64話あらすじ・感想
一座に真実を語る千之助(星田英利)、そして道頓堀へと戻って来た一平(成田凌)の決意は
夕(板谷由夏)が天海(茂山宗彦)と一平(成田凌)を捨てたという事実を天晴(渋谷天笑)、徳利(大塚宣幸)、漆原(大川良太郎)に話す千之助(星田英利)。
この衝撃の事実を知れば、一平はショックを受けるだろうと誰もが思います。
そして、この事実を知っているのは千之助ともう一人、ハナ(宮田圭子)でした…。
そのハナ(宮田圭子)は台所に立ち、疲れて帰ってくるであろう千代(杉咲花)と一平のために、料理をこしらえます。
道頓堀に戻って来た一平は、千代を岡安まで送り届け、帰ろうとします。
千代は一平に対し、母に会わせたことを謝りました。
すると一平は、父への罪滅ぼしとして2代目天海天海を襲名すると、千代に告げるのです。
一平(成田凌)、ニ代目天海天海を襲名
一平がニ代目天海天海を襲名することが決定し、これが新聞に載ると、道頓堀は大賑わい。
岡安には、襲名公演の席を求めるお客さんからの電話が殺到し、一平自身は時間の許す限り、御贔屓のお客様方へあいさつ回りを行います。
「わたくし共々、劇団共々よろしくお願いします」と頭を下げて歩く一平。
千代はお酒を運んでくるのですが、一平が見せるその笑顔に、違和感を覚えます。
そして劇団では、襲名公演に向けてみんな力が入るのですが、入りすぎて空回りしていました。
劇団員同士で「手を抜いている」「抜いていない」と大騒ぎの大喧嘩。
すると一平はみんなに頭を下げ、力を合わせてくれと頼みます。
KAMUI
明日は襲名公演本番。
誰もが一平の気落ちを危惧していましたが、何も問題がない様子だと一安心。
しかし、一平に岡安でご飯を食べないかと声をかけるも断られ、千代の胸騒ぎは収まりません。
赤飯の握り飯を作って待っていたハナにこのことを話すと、彼女は「ちょっと昔話をええか?」と言って、天海天海のことを千代に話し始めるのでした。
襲名公演にて「天海天海」の名を盛大に葬ると決めた一平(成田凌)に、千代(杉咲花)は待ったをかける
ハナから昔話を聞き、今の一平を立ち直らせるのは千代しかいないと言われたことで、千代は一平の元へ。
するとそこには、一斗缶に火をくべ、『母に捧げる記』を放り込んで燃やす一平の姿がありました。
あいさつ回りの時に一座のことをお願いしますと言っていたことを思い出した千代は、一平に襲名をして役者を辞めるつもりだろうと問い詰めます。
すると一平は、考え過ぎだと否定します。
しかし、千代は一平の本心を見抜いていました。
さらに千代は、みんなが家族、1人じゃなく、みんなが戻って来れる場所が家庭劇だろうと言うものの、一平は自分はもう無理だと後ろ向きです。
母が出ていったあの日から父を罵り続けていた一平。
「俺かて、会いたいわ」
天海さんの本心。
何が、どこでどう、すれ違ってしまったのか…。#茂山宗彦 #朝ドラ #おちょやん pic.twitter.com/Gek2AXpnwk— 朝ドラ「おちょやん」放送中 (@asadora_bk_nhk) March 3, 2021
真実を告げず、嘘をつき続けていた父に対してどう謝ったらいいかわからないという一平は、この襲名公演で引退し「天海天海」の名前を盛大に葬ると決めていたのです。
すると千代は、ハナから聞いた思い出話を一平に伝えます。
夕が出て行ったその日、天海も芝居を辞めようとしていたのです。
しかし、それを引きとめたのは一平でした。
夕が出て行ったショックで飯を食べない一平に、酒を煽りながら食えという天海。
そこにハナが食事を持ってきたのですが、イライラした天海は「食えるか」と言ってこれを突っぱねます。
それでも「お父ちゃん」と言って駆け寄って来た一平。
その一平の姿に、ハナと天海は絶句したのでした。
KAMUI
朝ドラ『おちょやん』第13週64話あらすじ・ネタバレ感想まとめ
生気のない顔をした一平くん。
お母ちゃんへの愛情と、お父ちゃんへの憎しみが、これまでの一平くんを支えていたんやな…#成田凌 #朝ドラ #おちょやん pic.twitter.com/VQZrw8QgkM— 朝ドラ「おちょやん」放送中 (@asadora_bk_nhk) March 3, 2021
夕を失った悲しみは、一平も天海も一緒。
それは、役者という生業を憎むくらいのものでした。
それだけ2人とも夕が大好きだった、ということがよくわかります。
そして、二度も捨てられた一平は、父を誤解し続けていたことも悔やんでいます。
確かにもうダメだと思うかもしれません。
しかし、千代がさらなる真実を伝えることで、また事態は好転する予感。
ハナの言う通り、千代にしかできないことなのでしょう。
幼き一平が何をしたのか、そして鶴亀家庭劇と2代目天海天海はどうなっていくのか、第13週ラストに期待です。
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