期せずして、トキワ自動車ラグビーチーム「アストロズ」のGMとなった君嶋（大泉洋）は、後がなくなった自分と後がないアストロズの再起を誓ったものの、新監督が見つからず頭を悩ませていました。
そこへ、大学の同期で、当時スターだった柴門琢磨（大谷亮平）の名前が挙がりますが、君嶋は気が進みません。
その人の特性を生かして力を合わせれば、その力は何倍にもなるということを気づかせてくれる第2話です！
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目次
『ノーサイド・ゲーム』第2話あらすじ
トキワ自動車ラグビーチーム「アストロズ」のGMとなった君嶋（大泉洋）は大きな困難に直面していた。
新監督人事が進まないのだ。
キャプテンの岸和田（高橋光臣）からも早く監督を決めるようお願いされるが、ラグビーの経験も知識もない君嶋にはどんな人物がふさわしいのかわからない。
ない知恵を絞っても始まらない。
君嶋はこれまで培ってきた経営戦略室での経験から戦略を練る。
チームを優勝させるには優勝経験を持つ者を監督にしたい。
しかし前GMの吉原（村田雄浩）が残していった候補者は物足りない。
そんな時、多英（笹本玲奈）が先日城南大学の監督を退任したばかりの柴門（大谷亮平）の名を口にする。
柴門は大学を三連覇に導いた男で、なんと君嶋とは知り合いだった。
君嶋は柴門に監督就任を打診するが、取り付くしまもなく断られてしまう。
それにはアストロズ関係者も知らなかった過去の出来事が関係していた。
監督人事に苦しむ一方、君嶋は元上司の脇坂（石川禅）から滝川常務（上川隆也）によるカザマ商事買収話が順調に進んでいると聞く。
この話が成功して滝川が次期社長になれば君嶋が本社に返り咲く可能性は限りなく0に近づく。
君嶋はどうなってしまうのか…。
出典:『ノーサイド・ゲーム』公式ページ
【ネタバレ】『ノーサイド・ゲーム』第2話の感想
新監督選び
トキワ自動車の経営戦略室にいた君嶋は（大泉洋）は、滝川常務（上川隆也）の意に反することを行ったせいで府中工場に飛ばされ、そのうえ成績不振で「お荷物」と称されるラグビー部「アストロズ」のGMを任されます。
そのラグビー部で結果を出し、本社に戻ることが君嶋の“戦略”でした。
「ラグビー嫌いなくせに。ばっかじゃない！」
妻の真希（松たか子）にはどやされてしまいます。
君嶋は、来季の予算はなんとか確保できたものの、一番大きな問題が残されていました。
それは、新監督を決めることです。
前GMが二人の候補を挙げてくれていましたが、君嶋はいまいち決めかねていました。
しかし、次の役員会議で、この監督人事について話さなくてはなりません。
「そんなに監督って大事か？」
思わずそう聞いた時、マネージャーの佐倉（笹本玲奈）から、監督というのは社長と同じで、その人の方針次第で何もかも変わるのだと聞かされると、君嶋はようやく事の重大さに気づきます。
しかし、ラグビーの「ラ」の字もわからない君嶋には、どちらの候補が良いのか見当もつきません。
経営者の良し悪しならいくらでもわかるのに…とため息をついたところで、監督が社長だというのなら、経営者を見る目で見ればいいということに気づきました。
良い経営者とは、勝つことを知っている人のこと。
つまり、優勝経験がある人物です。
候補の二人にはそれがありませんでした。
ラグビー嫌いの原因
その時、先日ラグビーの名門城南大学を解任になった柴門琢磨（大谷亮平）の名前が挙がりましたが、君嶋には気が進みません。
柴門は君嶋の大学の同期で、ラグビーのスターとして誉めそやされ、チャラくて要領ばかりよく、君嶋が好きだったシオリちゃんを悲しませたことで君嶋は柴門のことが大嫌いでした。
君嶋がラグビーを嫌いなのは、柴門が原因でした。
要するに、ただの妬みです。
柴門は城南大学を三連覇させたものの、勝つために手段を選ばないその姿勢、社会人ラグビーの強豪「サイクロンズ」の監督で城南大学OBの津田三郎氏（渡辺裕之）を「時代遅れ」扱いしたことで目を付けられ、城南大学の監督を退任させられていました。
君嶋はなかなか彼に連絡ができずにいましたが、エースの浜畑（廣瀬俊朗）に、
「早く監督を決めてくださいよ」
と急かされ、思い切って連絡を取ることにしました。
すると、柴門にはろくに話もしないまま断られてしまいます。
「最初に断ってきたのはそちらじゃないですか！」
断ってきた…？
よくよく事情を調べてみると、前回の監督人事の際、前監督に内定していたものの、前副部長が柴門にオファーしてしまい、結果柴門の方を断らざるをえないという行き違いがあったとのこと。
その前副部長というのは、今の滝川常務（上川隆也）でした。
アストロズに対し良く思っていない滝川は、ことごとくアストロズの邪魔になります。
柴門に断られた事情はわかったものの、滝川さんのせいで、交渉もできずに引き下がるなんてできません。
今できることはただひとつ。
誠心誠意謝ることです。
君嶋は手紙を書き、朝駆けをして柴門と直接話すことに成功します。
お前が嫌いだった
柴門は君嶋のことを覚えていました。
いつも一番前に座ってノートを取っていた君嶋は「ノートの君嶋」と呼ばれ、ある意味で有名人でした。
君嶋は改めて柴門にアストロズの監督のオファーをします。
「『ラグビーなんて消えてなくなれ』とノートに書いていたお前がどうしてラグビーなんか…」
君嶋は、かつては柴門のことがチャラついたヤツだと思って嫌いだったことを正直に話し、しかし今の自分にはアストロズしかない、彼らと戦うと決めたのだと思いのたけを打ち明けます。
「勝つことを知る強い指導者が必要なんだ。アストロズを優勝させるのは柴門琢磨しかいない」
柴門も柴門で、大学時代はガリ勉の君嶋が嫌いだったそうです。
大企業に就職して、机の上で金を動かすことになるであろう人物と自分は関係ないと思っていたと。
「それがまたこんなところで会うとはな」
「まったくだ」
柴門は、一度チームを見に来ることになりました。
アストロズの選手らは、学生ラグビーの監督が社会人ラグビーに通用するのかどうか、少し疑っていました。
柴門（大谷亮平）の覚悟
柴門が府中工場に着いた時、柴門を送ってきたのは、あのシオリちゃんでした。
柴門は、学生時代に何度も振られたものの、アタックし続けて結婚までこぎつけたと言います。
そこで君嶋の柴門への印象は少し変わりました。
柴門はまずは選手の普段の働きぶりを見学し、練習を見学します。
やはりアストロズと社会人ラグビーの強豪サイクロンズとでは、環境に大きな差がありました。
しかし、柴門は今の選手のままでも、やり方次第ではなんとかなるかもしれないと希望を見出しました。
柴門は、監督を引き受ける条件として、選手全員の同意を得て欲しいと言いました。
「一人でも反対する者があれば、俺は引き受けない。その前にこっちからアクションを起こす」
君嶋は、選手たちに最終的な判断を委ねました。
その前に、柴門が選手ひとりひとりに宛てた手紙を渡します。
手紙には、事細かにその選手へのアドバイスや注意点などが記されていました。
選手は驚きを隠せません。
「この人、ラグビーのことをめちゃくちゃ考えてる」
キャプテンの岸和田（高橋光臣）も舌を巻きます。
自分宛ての手紙を読んだ浜畑は、黙って部屋を出て行ってしまいました。
君嶋が後を追うと、浜畑は自分だけの秘密だと思っていたことを、指摘されたといいます。
アストロズの問題は、いまだに浜畑がエースであることで、お前はもう若くない、ラグビー選手としてのピークは過ぎていると。
それは浜畑自身がずっと心の中にしまっていたことでした。
この手紙を読んで、選手たちは満場一致で柴門監督を迎えることを決めました。
「今日から俺たちは家族だ。優勝目指して勝つぞ！」
チームが一致団結したのは良かったのですが、またもやここで問題が発生します。
柴門監督が要求した「勝つために必要なこと」で、合宿やその他の設備設置で、余計に9,000万円以上の経費がかかることがわかったのです。
柴門監督はチームが家族になるためには、特に合宿は絶対に欠かせないことだと言います。
君嶋が頭を悩ませていると、元上司の脇坂（石川禅）から、滝川常務の進めている買収がうまくいけば、滝川常務は次期社長の筆頭候補になり、もし滝川常務に社長になったらお前は本社に戻れなくなる。
そんなワガママな監督に振り回されたら、余計に目を付けられることになると言われ、君嶋は予算は出せないときっぱり断ることにしました。
最低限の要求をしているだけなのにと憤る柴門に君嶋は、
「ラグビーのために会社があるんじゃない。会社のためにラグビーがあるんだ！」
と言い切ってしまいます。
「お前が欲しいのは自分だけの勝利だ。そんなGMとはやっていけない」
柴門と君嶋は対立してしまいました。
そんなに金が欲しいなら、自分で用意してみろとボヤく君嶋に、
「自分で用意したんだよ」
と島本社長（西郷輝彦）が声をかけてきました。
城南大学時代、ラグビー部の予算はOB会の津田に予算を握られていて、柴門は自由に使うことができなかったため、自ら企業を回って自力で金を集めたのだそうです。
それが津田氏には気に入らず、今回の更迭につながったのだということです。
何をやるにもお金が必要。
世知辛い世の中です。
「ただラグビーがやりたい。それだけなのに、難しいものだな」
博人（市川右近）のため息
君嶋の長男・博人（市川右近）のいじめ問題は落ち着いたかに見えましたが、ある日から博人はため息をつくようになっていました。
君嶋は真希にせっつかれて、博人をラグビーに誘います。
2人でタックルの練習をする中、博人は自分へのいじめが無くなった代わりに、他の子がいじめられるようになってしまったとため息の理由を語ります。
君嶋はタックルはただぶつかるだけではなく、ボールごと一緒に捕まえるのが目的で、仲間のために誰かが止めなければいけないのはとても勇気がいることだと博人に教えます。
そして、柴門が見学に来た時に語っていた、15人のメンバーの特性を生かすことで、それが15にもなるし100にもなるという話を思い出しました。
「0になるか100になるかはきっと自分次第。最後のこのボールを掴めば、博人の勝ちだ」
博人は父の励ましによって勇気を得ました。
1×15＝100
博人のため息は解消されましたが、君嶋はまだため息が止まりません。
部の予算を削るのと、会社の経費を削るのとはわけが違います。
経費の中で一番出費が大きいのは、プロ契約をしている外国人選手2人への報酬です。
佐倉に分析してもらったところ、得点力はあるものの、失点も多く、実は2人がいなくても他の選手でカバーできるのではないかということになりました。
柴門も2人との契約を見直すべきだといいます。
しかし、そこを削っても、まだ2,000万円ほど足りません。
柴門はコーチ代を削ることを提案してきます。
自分と、チームの中にコーチ能力がある選手がいるので、兼任させるというのです。
柴門のナイスアイデアによって、予算案は決定しました。
「俺は柴門琢磨に賭けた。俺にもっとラグビーの面白さを教えてくれ。お前のラグビーを見せてくれ！」
君嶋は予算案を役員会議で報告します。
滝川常務ら役員からは「本当に勝つ気はあるのか」などの意見が出ましたが、君嶋は堂々たる面持ちでこう語ります。
「プラチナリーグで優勝して、アストロズの名を、トキワ自動車を、この国の皆さんに知っていただく。それが我々の目標です！」
島本社長は満足げな表情で、
「アストロズのGMは君嶋くんだ。任せたぞ君嶋！」
と檄を飛ばします。
こうして柴門新監督のもと、新生アストロズのキックオフのボールは蹴られました。
しかし、ボールは思わぬ方向に飛んでいってしまったようです。
一難去ってまた一難。
それが日曜劇場。
『ノーサイド・ゲーム』第2話あらすじ・ネタバレ感想まとめ
第2話ご視聴ありがとうございました！ 現在公式HPではドラマ放送後30分間限定のプレゼントクイズを実施中♪現場レポートも更新していますので、ぜひチェックを！ 写真は家族団らん中の君嶋一家ですhttps://t.co/ajvpa4vqGr#ノーサイドゲーム #池井戸潤 pic.twitter.com/1Vduec8eAP
— 日曜劇場『ノーサイド・ゲーム』🕴第3話は28日よる9時🕴 (@noside_game_tbs) 2019年7月14日
今週は本格的に大谷亮平さん演じる柴門琢磨が登場しました。
大谷さん、実生活ではバレーボールプレイヤーだということですが、ラグビーの監督感がピッタリでとても素敵です！
新生アストロズをどのように導いていくのか、これから楽しみです！
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