毎話散りばめられた伏線がいよいよ回収パートに入ろうとしている新時代の探偵ドラマ『ネメシス』。
ずっと追いかけていた黒幕、そしてアンナの秘密、風真がさまざまな職を転々としてきた謎などが明かされていくシーズン2の開幕です!
さて、第7話は黒幕に迫るべくしてヒントを得るために裏世界の賭場へと潜入。
騙し騙されのコンゲームに激しいアクション、そして急展開が待っています。
ちなみに今回の小説版とトリック監修は『ノッキンオン・ロックドドア』の青崎有吾です。
それではさっそく『ネメシス』の第7話「嘘と裏切り」をネタバレありでレビューします。
目次
ドラマ『ネメシス』前回第6話のあらすじと振り返り
横浜にある雑居ビルの2階に事務所を構える探偵社「ネメシス」に突如やってきたのは暴露系動画配信者のタジミンこと多治見一善(柿澤勇人)。
人気女優・久遠光莉(優希美青)と多治見が車の中で覚せい剤を使用していたというフェイク動画が真実のように報じられる中、光莉が行方不明だから探すのに協力して欲しいというのが多治見の依頼です。
多治見には光莉を連れ去った人物に心当たりがありました。
以前2人が報道番組で共演していたジャーナリストの神田凪沙(真木よう子)です。
その番組で虚偽報道が発覚して2人は自主的に降板、その後光莉はSNSで300万人のフォロワーに向けて凪沙を断罪したため逆恨みされているのではないかというのが多治見の読み…ということだったのですが、真実は2年前の虚偽報道をでっち上げて多額の報酬を受け取っていた多治見の自作自演でした。
虚偽報道の発端となった恵美佳という女性の不審死もまた菅研と関わっているのか?
凪沙がネメシスと協力関係になるために栗田が「19年前の事故についてアンナには話さないこと」という条件を提示した理由とは…?
点と点が線になろうとしている中、第7話の始まりです!
【ネタバレ】ドラマ『ネメシス』第7話あらすじ・感想
華麗なるコンフィデンスマン登場!
暴露系動画配信職人、タジミンの犯罪を逆に暴露する形で鮮やかに解決したネメシスのCEO栗田一秋(江口洋介)、自称名探偵の風真尚希(櫻井翔)、探偵助手の美神アンナ(広瀬すず)。
3人はタジミン逮捕に向けて共闘したジャーナリストの神田凪沙(真木よう子)から、以前追っていた臨床試験の不審死報道をもみ消させた名もないコンサル会社社長の烏丸司(宇野祥平)の正体を一緒に突き止めて欲しいという依頼で動き出します。
風真が変装して烏丸を尾行し隠し撮りしますが、撮れたのは電話をしている姿ばかり。
ただどの写真でも不機嫌そうに写っているのに、賭場である料亭・丁花から出てくる姿だけはどこか御機嫌な様子でした。
烏丸は電話で何らかの依頼を受けているのであろうことから、やりとりの履歴を見れば手っ取り早いとしてスマホのデータを奪おうという栗田の提案で、風真はアンナとともに昔弟子入りしていた元スゴ腕の詐欺師で今はマジシャンをしている緋邑晶(南野陽子)を訪ねます。
烏丸の携帯のデータをバレずに奪いたいと言う風真に、緋邑は「ギャラは150万で引き受ける」と言いました。
食い下がる風真とアンナはコーヒーでテストをされます。
2人が当てれば15万、当てられなかったら300万で引き受けるというちょっとしたゲームですが、簡単に引っ掛かる風真に対してアンナは見事にロジックを見抜いて15万で協力してもらうことに成功しました。
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アンナは緋邑から技を仕込まれ、賭場へと潜入することとなります。
緋邑の館を出たところで、風真とアンナはアンナの父・始(仲村トオル)の同僚だった大和猛流(石黒賢)とばったり出くわしました。
「立花教授はまだ…」と聞かれたのをごまかして大和と別れた風真をアンナは怪しみましたが、風真は共通の知り合いで…ということしか言いませんでした。
そして、2人は道具屋の星憲章(上田竜也)の元へ行き、眼鏡のレンズそのものがカメラになっている便利道具を受け取って、緋邑が用意してくれた入店用のカードで無事に賭場へと潜入します。
表向きは料亭の丁花にて明らかに筋モノたちが集まり、繰り広げられるのは花札の“こいこい”。
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その頃、緋邑はネメシスへと行き、栗田と凪沙とともに便利道具の眼鏡から送られてくる映像を見てアンナたちを見守ります。
アンナは対戦相手を求めている烏丸に素人のフリをして勝負を挑みました。
そして、緋邑からのミッション通りに一度目は勝ち、その後は負け続けて素人感を植え付けさせながら1点10万、つまりレートを10倍まで上げさせます。
手持ちの金は底をついたので、風真を質に入れて借金までしますが勝負は負け。
そこでアンナは1点100万まで上げて自分を質に、緋邑に教わったイカサマで勝負を賭けます。
緋邑から教わった技を忠実に披露したアンナは見事勝って大金を手に…といったところで神奈川県警の捜査一課が違法賭博のガサ入れに突入してきました。
丁花に入る前、風真がタカ(勝地涼)とユージ(中村蒼)に連絡していたのです。
大騒ぎの裏で風真とアンナは烏丸を一緒に逃げるよう誘導して、緋邑の館へと連れて行きます。
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真相解明の時間です…?
風真はマジック・クラブSHOWのマジシャン・真島ショウとして烏丸に名刺を渡し、自己紹介します。
アンナは先ほどの勝負がイカサマだったと自白して金を返しました。
そして、自分たちと組んで稼ぎませんか?と提案します。
どういうイカサマをしたのかと急かす烏丸に、食事も用意しているから焦らずにと風真は言いました。
ほどなくして料理を運んできたのはDrハオツーのリュウ楊一(加藤諒)です。
料理を置きながら、リュウはテーブルに置いてある充電器から携帯を取り、あたかも超速で充電できる機械のように振る舞いました。
充電器に見せかけたそれは星の作った道具の一つで、携帯を置くだけでデータを抜き出せるという代物です。
データを抜くのにかかる時間は最大で5分。
この時間を利用して「真相解明の時間です」と風真がイカサマを明かし、時間稼ぎに成功した…と思いきや、烏丸はもうひとつ携帯を持っていました。
そして、恐らくそっちが本命の携帯。
どうにか本命を充電させようと試みる風真はマジックを披露しようとします。
アンナは烏丸が店にない銘柄のワインを飲みたがったので買い出しに。
つまみになるフレンチを作れるか聞かれたリュウも、食材を買いに外に出ました。
店内に2人きりになった時、真島と名乗ったはずの風真は烏丸からアイスピックを突きつけられながら「風真さん?」と話しかけられます。
そして、探偵事務所ネメシスの助手を捕まえろという仕事の依頼がきていると言われました。
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その頃、買い出しに出ていたアンナは烏丸のボディーガード・志葉雄平と鉢合わせして捕まりかけますが、同じく買い出しに出ていたリュウとともに共闘します。
あわや…というところで凪沙と栗田と風真が駆けつけ、事なきを得ました。
結局、烏丸の携帯のデータは奪えなかった…と落胆するネメシスの面々でしたが、実はずっとイリュージョン用のテーブルに隠れていた緋邑がこっそり携帯自体を奪ってすでにデータを抜いていました。
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ついに明かされる黒幕
烏丸の携帯のデータの中には、風真やアンナの写真が添付された仕事の依頼メールがありました。
発信者はわからないように暗号化されているため、烏丸の奥に誰がいるのかはわかりません。
そしてその他に、どうしても開けないフォルダがありました。
重要なファイルが隠されているらしい“K-Labo DeusApp”というフォルダについては、明日までに姫川烝位(奥平大兼)が解析してくれることになりました。
アンナの身の危険を案じて、栗田は事務所に泊まることにします。
開けないフォルダに関して連絡した風真に、栗田は今日から交代で寝泊まりすることを言い渡しました。
栗田との電話を切った風真に、凪沙がK-Laboが19年前の事件に関係しているのかと切りこんできます。
アンナが拉致されそうになったことも姉の事件と繋がっているのか?とも。
口を噤んでしまった風真でしたが、真相を知らなかったら亡くなった姉に顔向けできないという一言に押されて秘密を話してしまいます。
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凪沙に喋ってしまったことを栗田に「秘密を隠し続けるか話すかはお前が決めることじゃない」と責められ、風真は「あの事件に全て投げうってきたのはこの俺ですよ!?20年間、どれだけ人生を捧げて来たか…」と激昂します。
激しい言い争いに何事かと思ったアンナが部屋から出てくると、風真は怒ったまま帰ってしまいました。
栗田は今日のことで自分が言い過ぎてしまっただけだと誤魔化しました。
時間も遅いし自分も事務所に泊まると言う凪沙を受け入れつつ、アンナは屋上で四葉朋美(橋本環奈)に今日のことを話して、栗田と風真が何か隠し事をしているような気がしていることも打ち明けます。
寝る前、先に寝ている栗田の様子をドアの外から眺めながら、アンナは父が「もし俺に何かあったら古い友人を頼りにしろ」と栗田の名刺を渡してくれた時のことを思い出していました。
名刺を頼りに栗田と風真に出会った時のこと、絶対に父を見つけると言ってくれた時のこと、来年の誕生日は父も一緒にお祝いしようと言ってくれた時のこと…。
それから天狗サーモン事件で一魚が言っていた“菅研”のこと、風真に化学に詳しい知り合いがいること、昼間会った大和が言っていた“立花教授”という人のこと…まるでいつも「入る」時のように色々なことを思い出していました。
残酷すぎる真実
翌朝、凪沙がネメシスから帰ろうとした時、事務所のパソコンに姫川からデータの解析結果が送られてきました。
開けなかったK-Laboのフォルダには大和からのメールデータが大量にありました。
凪沙はいつも持ち歩いている姉の写真に一緒に写っている男性が大和であることに気付き、連絡先をメモして事務所を後にします。
そして大和に電話をかけて、水帆の妹だと名乗り取材を申し込みました。
姫川からのメールを見て、凪沙がいなくなったことに気付いた栗田はアンナを1人にさせないために事務所に残ることにして、事情を聞いた風真は大和が菅研であることを受け入れられませんが、動かぬ証拠を見せられて昨日会ったことも偶然ではなかったと察し、凪沙を追います。
大和が凪沙と落ち合うのは19年前の事故現場。
それを聞いて先を急ぐ風真の車の後部座席に、アンナがこっそり乗り込んでいました。
凪沙は19年前の事件から、始の失踪の件まですべて話せと大和に詰め寄ります。
そこに風真が遅れて到着して、大和は「成長したGE10.6は素晴らしい才能を持っているようだね」と言いました。
その時、車のドアが開く音がして、アンナも車から降りてきました。
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大和はアンナに、立花教授と大和たちがつくった世界初のゲノム編集ベビーであることを告げました。
そして「立花アンナちゃん、またね。すぐに会うことになると思うよ」と言って去って行きました。
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ドラマ『ネメシス』第7話あらすじ・ネタバレ感想まとめ
ついに知ってしまった
アンナ出生の秘密🧬第8話では
失踪中の父親の本当の姿👨🔬
20年前に何があったのか…
風真と栗田が追い続けてきた
全てが明らかに…🔍悲しき真実を知ったアンナ
そんなアンナに差し迫る危機…💥本当の黒幕が動き出す……
【20年目の告白】#ネメシス #広瀬すず #櫻井翔 pic.twitter.com/lNUQYLHkfF
— 『ネメシス』【公式】第8話5月30日よる10時30分 (@nemesis_ntv_) May 23, 2021
予告やSNSで公式から「急展開!」と煽られまくっていただけあって、まさに急展開の回でした。
前回第6話とは違った意味で放心状態的な…。
アンナの存在を隠さなければならない理由については、ストーリー的に菅研と関わりがないはずはないと思っていたので遺伝子工学が絡んでいるのかなぁとは思っていたんですけど、ドンピシャでゲノム編集ベビーだったっていう。重た…。
vito
風真がさまざまな職を転々としてきた点については、アンナの父・始を探すためかなとも思ったんですけど、始が失踪したのは3ヶ月前とされているのでそれは違うはず。
ちなみにこれまで明らかになっているだけでも配達員、ラッパー、イルカの調教師、塾講師、現場仕事、それから今回のマジシャンの経験があって、立花ゲノム研究室にも所属していました。全然一貫性を見出せない…。
あと、今回について少し気になったところで言うと、アンナが屋上から朋美に電話していた場面。
vito
天狗サーモン事件のときに一魚が言っていた、菅研は宿舎も外出も制限されるっていうのが若干チラついたりもして。
個人的に朋美は無関係の人であって欲しいんだけど、アンナと味覚が似ていることも引っ掛かっていたりします。
さて、第8話からは風真の過去や、風真と栗田の関係などが明かされていくようです。
怒涛の伏線回収ですべての事件が繋がっていく展開、黒幕とのラストバトル…ただ次回の予告で“本当の黒幕とは”とかいう気になるワードがあったんですよね。
vito
もういっそ誰も想像つかなかった人が本当の黒幕であって欲しいです。
どうやらチームネメシス総動員で事務所に集結する場面もあるようで、楽しみです!
vito
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