前回の第51話にて、またも咲太郎(岡田将生)が警察に捕まったと言われ、そわそわする展開となった『なつぞら』。
第9週52話では、咲太郎に怒るなつ(広瀬すず)に対し、彼のことを長いこと見てきた前島光子(比嘉愛未)と岸川亜矢美(山口智子)がなつを優しく諭します。
ではさっそくレビューをしていきましょう。
目次
『なつぞら』第9週52話あらすじ
亜矢美(山口智子)の店・風車を訪れたなつ(広瀬すず)。
そこに信哉(工藤阿須加)が飛び込んできて、咲太郎(岡田将生)が警察に捕まったと話す。
信哉は慌てるなつに、事情はわからないが大事には至らず、すでに警察を出ていると言う。
心配するなつたちは、新宿の歌舞伎町でサンドイッチマンをしているという咲太郎を探しに行く。
当の咲太郎は開口一番、「東洋動画に入らなくってよかった」となつに言い出し…。
出典:NHK
【ネタバレ】『なつぞら』第9週52話の感想
なつ(広瀬すず)、咲太郎(岡田将生)がわからない
何も悪いことをしてないのに警察に捕まるわけないでしょ、なにやったの?
なつ(広瀬すず)のこの質問、前にもありましたね。
しかし今回は、事情徴収を受けただけみたいです。
なんでもサンドイッチマンの姿をしながら店の宣伝をしていたら、人がわんさか集まり、交通の邪魔になってしまったようでした。
咲太郎(岡田将生)の様子を見に、新宿・歌舞伎町へと足を運ぶなつ。
そこでは昔のように踊っていました。
なつは咲太郎の踊りは大好きです。
しかし、自分がやりたくて踊っているわけじゃなく、いつも誰かのために動いている咲太郎を見て、なつは怒ります。
しかも咲太郎はまだ誤解をしている様子です。
「戦災孤児に対する偏見を持つ東洋動画なんて入らなくて正解だ」
「働いて川村屋の借金返して、お前に不憫な想いをさせたくない」
なつからすれば、何を言っているんだろうという感じです。
いつも人のためで、自分のことなんて何にも考えていない、そんな咲太郎を見たなつは悲しくて仕方がありませんでした。
結局その晩、なつが泣き出してしまったことで、警察に目を付けられる始末。
あーあ、結局警察にお世話になってしまったんですね。
元朝ドラヒロインがわちゃわちゃしてる…
結局その日、咲太郎やなつは警察に保護され、前島光子(比嘉愛未)が身柄を引き取るという形で事態は終息しました。
翌日、光子はなつの胸の内を聞くと、彼女が見てきた咲太郎の生き方を語ってくれました。
実は、先代マダムは「ムーランルージュ」をあまり好んではいませんでした。
しかし、咲太郎のことは気に入っており、ムーランルージュがなくなった時も川村屋で働かないか?と声をかけました。
しかし咲太郎は、自分を拾ってくれた亜矢美(山口智子)を舞台に戻すため、ムーランルージュを復活させたいというのが夢なのです。
なので、川村屋で働くことを断り、今に至るのです。
光子がこれを理解できるのは、彼女も夢を必死に追いかける人を応援したいという気持ちがあるからです。
決して、咲太郎に恋をしたわけではないみたいです。
光子となつが話をしていると、そこに亜矢美が登場しました。
咲太郎も一緒に引き取りに来てもらったことで、亜矢美は謝罪と感謝の気持ちを言い、そして1万円を光子に持ってきました。
咲太郎の借金は自分の借金だと言いますが、それは違うといって光子は受け取りません。
「わかります、恋をした相手から頼まれたら断れませんよ!うん」
なつも隣りで光子の顔を見て、
そうなの!?
という顔をしますが、光子は否定し続けます。
そして亜矢美もそうなんだとは納得してくれません。
かわいい女の子が1人、美人が2人。
歴代朝ドラヒロインたちが集まってわちゃわちゃしています。
何なんでしょうこのレアな光景は…。不思議と華やかな空間でした。
絵がうますぎないか、咲太郎(岡田将生)
亜矢美が川村屋を訪れたのは、光子にお金を返すだけではありません。
彼女はなつにこんなことを聞きました。
「戦死したお父様の絵があるって、咲太郎から聞いたんだけれど」
それは、なつが東京の孤児院を離れて北海道へ来たときから、大切に大切に持っているあの家族の絵です。
あの絵があったからこそ、なつは心の中で家族の思い出を映像にして思い出し、ここまで頑張ってこれました。
亜矢美はなつに、封筒を手渡します。
その中には、あの家族の絵にそっくりな絵が入っていたのです。
これになつは驚きます。見ているこっちも驚きました。
どうやら、咲太郎がなつに手渡した絵を思い出し、自分でこれを描き、ずっと手元に置いておいたらしいです。
常に人のために頑張る咲太郎。
夢はないの?となつが聞きましたが、特に答なんて出ません。
しかし強いて言うなら、咲太郎の夢は兄妹がまた一緒にいられることなのでしょう。
それにしても咲兄ちゃん…絵がうますぎるだろ!
子どもの頃に描いたにしてはうますぎるし、大人になって描いたのであれば、どれだけ記憶力が良いんだよ!と言いたくなります。
上からなぞって描いたレベルに瓜二つの絵なんです。
これはちょっと…兄ちゃんもそっちの才能あったんじゃ…なんて思いました。
『なつぞら』第9週52話まとめ
なつと咲太郎の父が書いた家族の絵と、咲太郎がそれをまねて描いた家族の絵。本当に絵が上手な親子ですね。#朝ドラ #なつぞら pic.twitter.com/otKcfGHsL5
— 【公式】連続テレビ小説「なつぞら」 (@asadora_nhk) 2019年5月30日
ムーランルージュを復活させて、亜矢美の帰れる場所を作りたいと望む咲太郎。
そして今は借金を返し、なつに辛い思いをさせないように金を稼ぎたいと思っています。
自分の夢を追いかけないで人のことばかり。そうなつは怒りました。
しかし、去年のなつもそうでした。
泰樹(草刈正雄)のために牧場を頑張る。十勝で生きていくと言っていました。
ですが本心は違いました。漫画映画を作りたい気持ちがいっぱいです。
咲太郎も同じように、自分のことを諦め、人のためにばかり生きていると思ったのでしょう。
しかし、咲太郎の場合は人を幸せにすることで、自分も幸せになれるというタイプなのだと感じます。
だから人のために頑張る。サンドイッチマンになって店の宣伝もできるのです。
もし亜矢美がまた舞台に立ち、光子の借金を返し終えたなら、咲太郎は何をしたいと思うのでしょう?
私は彼のその先にも興味があります。
それこそが咲太郎自身の「夢」なのですから。次回も楽しみです。
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