北海道で育った奥原なつ(広瀬すず)が、東京へ出てアニメーターへの道を突き進む物語『なつぞら』の第8週46話。
完全に安田…じゃなくて小畑雪之助(安田顕)のせいで、なつが北海道で辛い暮らしをして、そこから逃げ出してきたと誤解をする咲太郎(岡田将生)と岸川亜矢美(山口智子)。
激昂する咲太郎が、ジャガイモにかぶりつきながら行動を起こします。
目次
『なつぞら』第8週46話あらすじ
なつ(広瀬すず)の兄、咲太郎(岡田将生)は亜矢美(山口智子)から、なつが東京に来たことを知らされる。
北海道でひどい目にあい、東京に逃げてきたと勘違いした咲太郎は、考える間もなく、なつが働く川村屋に怒鳴り込む。
店に姿を現した光子(比嘉愛未)に、なつを連れて帰ると言い放つ咲太郎。
なつの手を取り川村屋を飛び出した咲太郎は、なつに会わせたい人がいると言い、突き進んでいく。
行き着いた先は…。
出典:NHK
【ネタバレ】『なつぞら』第8週46話の感想
頑張れ、雪次郎(山田裕貴)
川村屋で必死に修行をする雪次郎(山田裕貴)。
杉本平助(陰山泰)に怒られながらも、必死に厨房で奮闘します。
返事は確かに良い。
しかし、メレンゲを作るのが遅かったりと手際が悪いみたいです。
しっかりと叩き上げられている真っ最中。
しかし、その目には「もう嫌だ」「やめたい」「逃げたい」という弱さは見えません。
そんな雪次郎を、なつ(広瀬すず)は皿洗いをしながら見守ります。
ドラマはなつや咲太郎(岡田将生)のことで大忙しで、雪次郎にはちょっとしかスポットライトが当たりませんが、これからも応援していきたいですね。
誤解して激昂する咲太郎(岡田将生)に現実を突きつける光子(比嘉愛未)が素敵だ!
閉店後の川村屋に殴り込むようにやってきた咲太郎は、「お前を迎えに来た!」と言って…。
あれ、これはいつかのデジャブでしょうか?
第6週32話では、豪雪の中を走っていましたね。
兄の代わりに借金を返すため、川村屋で借金を返していると聞かされた咲太郎は、妹にヒドイことをするなと言わんばかりにやってきて、1万を置いてなつを連れていこうとします。
しかも、厨房から出てきた雪次郎を、北海道からなつを追いかけてきたヒドイ奴だと勘違いしています。
勘違いにもほどがあるのですが、咲太郎は妹や劇場、大切なもののことになると真剣で、動き出したしたらもう止まらないというところがあるのでしょうね。
誤解しまくる咲太郎をなつは止めようとしますが止まりません。話を聞いてくれません。
そこに出てきたのはマダム・前島光子(比嘉愛未)です。
なつのことはここで保護していると言いますが、聞く耳は持ちません。
妹を連れていこうとする光子に、「これからどうするんですか?」と聞かれました。
「なつと暮らす」
「一緒に生活をしていけるのですか?」
劇場で働いていることを言うと
「それでなつさんを幸せにできるんですか?」
光子の言葉に返事を詰まらせた咲太郎。当然です。
厳しい時代を生きてきた光子から見れば、咲太郎はまだまだ甘いのかもしれませんね。
そしてなつは、咲太郎の肩を持つしかできません。
あまりにも兄がかわいそうになったなつは、川村屋を後にしました。
話を聞かずに勘違いし続けるところが兄妹
自分の家だと連れてこられたのは、煙カスミ(戸田恵子)に連れられてやってきた「風車」でした。
ここで咲太郎が、亜矢美(山口智子)と一緒に暮らしていると聞き、なつも誤解を始めました。
土間レミ子(藤本沙紀)、三橋佐知子(水谷果穂)、そしてメランコリーにいた若い女性、いろんな人と関係を持ちながら転々とし、今は亜矢美の元にいるんだと。
そんな女にだらしない兄を持つなど恥ずかしいと思ったのでしょう。
まぁ確かに、北海道にはそんな男はいませんでしたね。
ストライクゾーンが広く、ことあるごとに「俺の嫁になってくれー」と告白してフラれる男はいましたけれど。
女将の名前を改めて聞いたとき、なつは東京で前に会った茂木一貞(リリー・フランキー)と、藤田正士(辻萬長)が言っていた、咲太郎を拾った女性だということを思い出し、なつの誤解は解けました。
むしろ、咲太郎を拾ってくれた恩人であることに、感謝をしなければならないくらいです。
誰彼構わず家族になれるわけではありません
川村屋から半ば無理やり連れてこられたなつは、風車で一緒に暮らそうと咲太郎に言われます。
兄と一緒に暮らすのは願ってもないこと。
しかし、そうは行かないのも当然です。
なつは、咲太郎と亜矢美の楽しそうな掛け合いを見ているうちに、だんだんむかっ腹が立ってきたのです。
- 家で面倒みるから
- 兄ちゃんが食っていけるようにするから
2人は、まるで何もできないかわいそうな子のようになつを扱います。
柴田家ではそんなことありませんでした。
なつは立ち上がり「嫌です。私は一人で生きていけます」と言って、風車を出ていきます。
「咲太郎は自分のことも千遥のことも忘れて、今がとっても楽しいんだ。死ぬほど心配したのに!」
確かに、とんでもなく心配していましたよ!
だから家を飛び出したこともありました。
夏休みに東京へ出て探し回りましたとも。
そこから警察に捕まる、または行方不明になるわで…なつからすれば心配事だらけでしたよ。
なつが兄の咲太郎に怒ったまま、本日終了。
続き!続きをください!
『なつぞら』第8週46話まとめ
いろいろな具材が入っている亜矢美さん特製「風車」のおでん。おすすめは中にお餅とイカゲソが入っているバクダン。はいどーぞ!#朝ドラ #なつぞら #おでん #風車 pic.twitter.com/TKdbCTBa1Z
— 【公式】連続テレビ小説「なつぞら」 (@asadora_nhk) 2019年5月23日
せっかく兄と再会をしたのにも関わらず、誤解しあったり兄妹喧嘩をしたりと、忙しい人たちです。
次回はどうなるのか、咲太郎の北海道への誤解は解けるのでしょうか。
さて、この『なつぞら』では、なつの人生に関わる重要な女性たちに共通点があります。
それは、朝ドラ歴代ヒロインだということです。
- 柴田富士子(松嶋菜々子)は『ひまわり』
- 天陽(吉沢亮)の母・山田タミ(小林綾子)は『おしん』
- マダム・前島光子(比嘉愛未)は『どんと晴れ』
- なつの子供時代の担任の先生・花村和子(岩崎ひろみ)は『ふたりっ子』
第1週でサツマイモをくれたおばあさんがいたのですが、彼女は朝ドラ第1作『娘と私』のヒロインでした。
そして、今週から登場した風車の女将、岸川亜矢美(山口智子)は『純ちゃんの応援歌』のヒロインでした。
この『純ちゃんお応援歌』とは、昭和から平成にまたがって放送された作品。
今回の『なつぞら』は、100作品目の記念作品でもあり、平成から令和にまたがって放送されています。
こうした小さくも重要な共通点を見つけさせてくれるのは、朝ドラを見ていた人にはありがたいものですね。
これからも朝ドラヒロインがまだまだ登場すると思われます。
昔見ていたあの子が、どんな役で登場するのだろうか…ここも楽しみにしていきたいところです。
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