北海道で育った奥原なつ(広瀬すず)が、東京へ出てアニメーターへの道を突き進む物語『なつぞら』の第8週43話。
十勝農業学校を卒業したなつ。
雪月にて送別会を開くことになり、山田家や柴田牧場、多くの人たちが集まりました。
若者が意気揚々と旅立ちを決意する姿は、とっても清々しく、良い意味で涙が出ます。
目次
『なつぞら』第8週43話あらすじ
高校卒業後、東京行きが決まったなつ(広瀬すず)。
卒業式を終えた日、夕見子(福地桃子)のもとに、北海道大学から封書が届く。
緊張する柴田家の家族をよそに、さっと受け取る夕見子だったが、封書を持って二階に上がったきり戻ってこない。
心配する泰樹(草刈正雄)や富士子(松嶋菜々子)たち。
部屋を覗くと、合格通知書を握り締めて眠りこける夕見子の姿があった。
数日後、いよいよなつが東京へ旅立つ日がやってきた…。
出典:NHK
【ネタバレ】『なつぞら』第8週43話の感想
夕見子(福地桃子)北海道大学に合格!
なつ(広瀬すず)が学校を卒業したのと同じころ、北海道大学を受験した夕見子(福地桃子)の合否判定の結果が柴田家に届きました。
誰もが気になる結果ですが、夕見子は一人で見ると言って、部屋にこもってしまいました。
待てど暮らせど、夕見子は報告しに降りてこないところを見ると、不合格で落ち込み、誰とも顔を合わせたくないのではと思うなつ達です。
しかし、ここは誰かが聞きに行かなれば…問題は誰が行くかです。
富士子(松嶋菜々子)や剛男(藤木直人)、なつや明美(平尾菜々花)が優しくしても、反発して怒り出すと思った結果、泰樹(草刈正雄)が夕見子の元に。
しかし、泰樹とてそんな大役は嫌です。
「みんなで聞きに行こう」
ガンコ爺さんでもさすがに無理です。
扉を開けると、夕見子は横になって目を閉じていました。
そうか、ショックのあまり寝てしまったのだろう。
しかし、その手にもつ通知書には「入学を許可します」と書かれています。
つまり、夕見子は北海道大学に合格したのです。
そして嬉しすぎて、そのまま寝てしまったというオチ。
家族も茶の間もハラハラさせる夕見子ですが、本当に良かったです。
しかも、夕見子の北海道大学合格は、十勝の新聞にも取り上げられるほどの大ニュースとなり、新聞記者が夕見子を取材に来ました。
最後には家族写真も一枚。
みんなして、よそ行きの服を…泰樹は紋付き袴、そしてちゃっかり戸村悠吉(小林隆)と菊介(音尾琢磨)は作業着で写真に入っているのです。
立派に撮れた家族写真ですが、その写真が新聞に載ることはありませんでした。
きっちりオチを付けるところ素晴らしいです!
しかし、あの一枚がなつや柴田家の元にあるのならば、何かあった時に思い出せる大切な一枚になりそうです。
明美(平尾菜々花)「私のこと、忘れないでね」
なつが東京へ行くまで、あまり時間はありません。
照男(清原翔)は、なつがいなくてもバターが作れるというところを見せると、
「これも砂良(北乃きい)さんのとこに持っていくの?」
とニヤニヤしながら聞きます。
「あたりまえだ」と、堂々と返す照男。カッコいいじゃないですか!
1週間前とも顔つきが違うように見えてとっても良いです。
そしてその晩、明美は絵を描くなつの元へ行き、こう言いました。
「私のこと、忘れないでね」
血のつながりはなくとも、物心ついたころから、明美には夕見子となつ、2人の姉がいたのです。
その姉2人が一気に離れていくと考えると、ちょっと寂しいですよね。
明美にとって、なつは自分の面倒もしっかり見てくれる、楽しくて優しいお姉ちゃんだったことでしょう。
しかも、離れる距離は夕見子よりもずっと遠く、もしかしたらもう会うこともないかもしれません。
腕にしがみつき、甘えるような明美は、とってもかわいい妹です。
なつにとってもそうでしょう。
千遥という妹もいますが、明美も大事な妹です。
十勝編ラスト。道民の願いを叶えてくれました。
東京へ行くその日、なつや雪次郎(山田裕貴)の送別会と、夕見子の大学合格祝賀会が雪月で行われました。
そこには、柴田家の人たちはもちろん、戸村親子、小畑家、そして山田家の人たちがそこに集まっていました。
みんな、なつたちを立派に成長させてくれた大事な家族です。
さて、これだけ一同に集まるということは嬉しいことですね。
みんなそれぞれ楽しく飲んだり語ったりしています。
その一角です。ひとつのテーブルに天陽(吉沢亮)の父・菊介、そして小畑雪之助(安田顕)が飲んで楽しく話しています。
ありがとうございます!道民の夢が叶いました。
- 正治役/戸次重幸!
- 菊介役/音尾琢磨!
- 雪之助役/安田顕!
TEAM NACS出演者3人が同じフレームに収まりました。
ポーカーで言うと、ちょっと強めの役が手に入ったくらいの喜びです。
不思議なことに、道民がTEAM NACSのメンバーをキー局のドラマに出演しているのを見ると、保護者感覚になってしまうらしいです。
なかなか接点がなかった3人ですが、先週の次回予告から楽しみにしておりました!
一同に揃えてくれてありがとうございます!
若者たちが抱負と想いを語る
なつの9年間、私たちの7週を振り返らせる剛男(藤木直人)に泣かされ…
夕見子、雪次郎、そしてなつ。
十勝を旅立つ3人は、それぞれが自分の抱負や夢、意気込みを宣言しました。
夕見子は、
「宮沢賢治『雨ニモ負ケズ風ニモ負ケズ』にならい、雪次郎にも、なつの厚かましさにも負けず、丈夫な頭を持ちます。そういう大きな人間に、私はなりたい。世界の女を目指します!」
だいぶスケールの大きな女を目指す夕見子。
そして雪次郎は、
「夕見子に美味しいって言ってもらえる十勝のスイーツを作ることです!」
目標が大きいようで小さいです。
しかし、たった一人の客を想う気持ちこそ大事だと、父・雪之助は背中を押してくれました。
そしてなつです。
「東京で漫画映画を作ることが目標」と言い、父の絵の話や、家族の思い出を語ります。
第2週9話で、なつが想像したあの絵が出てくるだけで懐かしいです。
確かにあれが始まりでした。第2週のタイトルも「夢の扉を開け」でしたしね。
そんななつの言葉を聞いた剛男は、自分について十勝に来てくれて、家族になってくれてありがとうと言いました。
なつにとっての9年間。
私たち視聴者の7週の舞台を作ってくれた剛男は、優しいお父さんです。
ありがとうございます。
泣かないと決めていたんだろうなぁ…泰樹(草刈正雄)
さて、この送別会に1人、泰樹だけが出席しませんでした。
牛の世話があるからと言って、足を運ばなかったのです。
そのおかげで、悠吉や菊介が、なつを送り出すことができているんですがね。
「おじいちゃん、今までありがとう」
と、なつに言われた泰樹は、とてもにこやかでした。
なつの前では泣かないと決めていたんでしょうね。
別れを告げ終わったあと、富士子は泰樹の寂しそうな背中を見つめます。
そして、1人になった泰樹は、牛をなでながら、震えて泣き出しました。
かわいい孫娘ですものね!
娘同様にかわいがっていましたものね!
たくさん思い出がありますものね!
なつを泣かさないように、離れるのが辛いと思わないように、笑顔で送り出そうと決めたんですよね。
なつに目を腫らせたまま送別会に行かせたいとか思わないし、みんながいる前で泣きたくないですもんね。
きっと小畑とよ(高畑淳子)あたりが、あんたそんな泣くんじゃないよとか言いながら、さらに号泣しそうですしね!
自分の背中を見て育ったなつには、最後まで自慢のおじいちゃんでいなくてはと思いますしね。
もう!いろんな想いがあるせいで!
そんな泣き方をしたら、こっちだって涙が…ああ、モニターが見えません!!
『なつぞら』第8週43話まとめ
十勝農業高校の卒業式シーンのオフショット動画です。いちゃいちゃしている広瀬すずさんと富田望生さん♪#朝ドラ #なつぞら #広瀬すず #山田裕貴 #富田望生 pic.twitter.com/DHODcLbDdt
— 【公式】連続テレビ小説「なつぞら」 (@asadora_nhk) 2019年5月18日
送別会の最後の最後、十勝に残る天陽が立ち上がります。
何を言うのかと思ったら…。
「俺はなっちゃんが好き。それはこれからも変わらない」
天陽くん、なんていいところを持っていくんだ!
あれだけ言うタイミングを逃し、言わないと決め、送り出し、最後に言うって!
キャンパスでつながっているという告白でオブラートに済ませたのかと思ったのですが、きちんと言ってくれて良かったです。
しかも、みんなの前で!すごいなぁ…。
そして次回、ついになつは旅立ちます。
その瞬間までしっかり見届けたいですね。
もちろん、その先も見続けます!
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