酪農に寄り添いながら絵を描き、後にアニメーターへの道を突き進む、奥原なつ(広瀬すず)の物語『なつぞら』の第7週41話。
泰樹(草刈正雄)に東京へ行くことを後押ししてもらったなつですが、逆に泰樹を裏切ってしまったと思ってしまいます。
その胸の内には何があるのでしょうか?
そして、東京行きを決意したなつに対し、どうするんですか天陽くん(吉沢亮)!
目次
『なつぞら』第7週41話あらすじ
東京に行きたい本当の理由を家族に伝えられないまま、泰樹(草刈正雄)から後押しされてしまったなつ(広瀬すず)。
日が変わり、雪月に立ち寄ったなつは、雪之助(安田顕)から、泰樹にお願いされ、東京の川村屋で働けるよう手はずを整えたと聞かされる。
ますます自分のために東京に行くと言えなくなってしまうなつだったが、とよ(高畑淳子)だけは、そんななつの気持ちを察し、なつにアドバイスを送るのだった…。
出典:NHK
【ネタバレ】『なつぞら』第7週41話の感想
なつ(広瀬すず)、胸中を語る
小畑雪之助(安田顕)のご厚意で、川村屋で働けるように言おうかなど、話が進んでいきそうな状態でした。
なつ(広瀬すず)が東京へ行きたい本当の目的は、咲太郎(岡田将生)と暮らすことではなく、漫画映画を作りたいからです。
これを言えないでいたために、話がどんどんとマズい方向に行こうとしてしまいました。
本当はやりたいことがあるとなつは言います。
しかし、それは酪農と関係のないことだし、柴田家に育ててもらったのにも関わらず、何も恩返しができていない中でのワガママ。
牧場の跡継ぎにしたいとか、バターをなつに作らせたいという泰樹(草刈正雄)の夢を裏切ることになるから、どんどん苦しくなってしまっていたのです。
確かに、バター作りついて語る泰樹はとっても輝いていましたね。
レビューを書かせていただいているせいか、脳裏で思い出すことが容易です。
そんな泰樹を側で見ていたからこそ、なつは新しい道に進むことを迷い、東京に行きたい理由に兄を出してしまったのです。
嘘をついた自分はズルいと、なつは自分を追いつめてしまっていたのです。
なんでも言い合わないと、心がしばれる
なつの胸中を聞いた小畑とよ(高畑淳子)は、なんもズルくないと言います。わがままで何が悪い?とも。
そして、泰樹にきちんと話してみなさいと、背中を押してくれました。
なつと泰樹はなんでも言い合える仲なんですから大丈夫だと。
出て行けと言われ、お互いに感情的にもなりましたが、結局はなつのために雪次郎(山田裕貴)と一緒に東京へ連れて行ってくれとお願いをしに来ているんですからね。
とよ婆ちゃんのこの言葉が良かったですね。
「なんも言わないと心がしばれる」
「しばれる」とは「寒い」とか「凍り付く」という意味です。
とにかくとてつもなく寒く、身動きも取れません。寒いということしか考えられない状態です。
お互いに遠慮をしすぎる、こう思っているのではないかと思うだけで何もしない、誤解する、そして自分で勝手にマイナスの方向に結論を付けてしまうというのは、良くないことです。
そう考えると、思ったことをばんばん口に出すとよ婆ちゃんは、しばれる要素ゼロで素晴らしいです。
こうしてなつは、泰樹や柴田家の人たちに、自分が東京で本当は何をしたいのかを話す決意をします。
ここで気になったのは雪次郎です。
東京で製菓の修業をしに行くと決めていますが、なつが一緒だと安心だ!と言い出します。
いや、お前がなつを守りなさいよ、と母の妙(仙道敦子)に釘を刺されてしまいました。
おいおい、大丈夫かい?雪次郎。
そして君も東京へ行くということは、夕見子(福地桃子)と会えなくなるということだよ?気づいていますか?
「東京を開拓して来い」
雪月で背中を押されたなつは、その晩ついに自分の本心を告げました。
「本当は漫画映画が作りたい。酪農とは何も関係ないことだし、育ててもらったのに、裏切るみたいでごめんなさい!」
意を決して語るなつの言葉に対し、泰樹は強い言葉で言いました。
「何が裏切りだ」
「それでこそ、わしの孫じゃ。行って来い。東京を開拓して来い。行って来い。」
十勝に来てからというもの、なつはずっと泰樹の背中を見て育ち、ずっと尊敬の対象でした。
漫画映画はどうやったら作れるのかわからない、できるかもわからない。
しかし、泰樹にとっての酪農がそうであったように、頑張ると決意したなつ。
「東京を開拓して来い」という泰樹の言葉がまた良いですね。
泣きそうになるし、こっちも勇気をもらえた気がしました。
翌朝なつは、天陽(吉沢亮)にもこのことを報告します。
気持ちが高ぶって抱きつき、じいちゃんが認めてくれたと喜ぶなつ。
余談。吉沢亮の初体験三昧でした
朝ドラの次に放送される「あさイチ」では、山田天陽役の吉沢亮さんが登場し、撮影エピソードを語ってくれました。
このドラマのおかげで、スキーや乗馬、そして搾乳など、新しい体験をしたみたいです。
最初は乗馬がとにかく怖く、馬にもなめられてしまって暴れられ、非常に大変だったみたいです。
一方、なつ役の広瀬すずさんは乗馬を楽しんでいたみたい。さすがですね、なっちゃん。
搾乳も非常に大変で、これをやっていた人たちはすごいなぁと言い、スキーに至っては大変を通り越した難しさで、歩くスキーはもうしばらくやりたくないらしいです。
また、もともと絵を描くことは好きだったらしく、お手本となる絵を真似して撮影に挑んでいたそうです。
吉沢さん、リアル天陽くんでしたか。
これから東京編に移行することで、天陽くんの出番は少なくなるみたいですが、なつとの関係が途切れることはありません。
ということは、今後も登場するということなんで、ファンの方々は安心してOKです。
本人の口から語られたので大丈夫です!
ちなみに、吉沢亮さんも好きな子が遠くに行ってしまうという経験をしたみたいです。
その時はきちんと自分の想いを伝えたとか…天陽くん、期待しています。
『なつぞら』第7週41話まとめ
この日はスタジオが雪景色セットだったので、広瀬すずさんもニット帽にマフラーと手袋で冬装備。なつが子どものころから大好きな店「雪月」の前でパチリ。#朝ドラ #なつぞら #広瀬すず pic.twitter.com/yNttv3rQhV
— 【公式】連続テレビ小説「なつぞら」 (@asadora_nhk) 2019年5月16日
第7週も次で最後。
そして東京へと舞台が移るということは、北海道編もこれで最後です。
悠吉(小林隆)や菊介(音尾琢磨)には行くなと後ろ髪をひかれることもありましたが、最後にはみんなに笑顔で送り出してもらうことができそうです。
ただし!もちろんひとつ気がかりなのは天陽ですよ。
北海道編があと1話分残っているということは…天陽くん、頼みます!
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