十勝の広い大地で育ち、絵を描きながら酪農に携わり、後にアニメータとしての道を歩んでいく奥原なつ(広瀬すず)の物語『なつぞら』の第5週28話。
兄・咲太郎(岡田将生)を探し、東京へとやってきたなつと富士子(松嶋菜々子)。
意外な人の意外な一面が見られる、非常に面白い回となりました。
目次
『なつぞら』第5週28話あらすじ
なつ(広瀬すず)と富士子(松嶋菜々子)は、光子(比嘉愛未)の好意で川村屋の従業員アパートに泊まり、咲太郎を探すことになった。
その夜、富士子は、東京に来る前に夕美子(福地桃子)から言われたある言葉をなつにぶつける。
すると、富士子からの思わぬ発言に突然泣き始めてしまうなつ。日が変わり川村屋の店内。
なつと富士子のもとに信哉(工藤阿須加)が駆け込んできて、気がせいたようにふたりに近寄り…。
出典:NHK
【ネタバレ】『なつぞら』第5週28話の感想
「私からお母さんを取らないで」に涙
新宿の川村屋の宿舎に泊まった夜のことです。
富士子(松嶋菜々子)はなつ(広瀬すず)に、夕見子(福地桃子)の話をしました。
夕見子は、大学に行きたいんじゃなく、自由になりたいと思っていた…家に縛るのはなつだけにして…と。
この言葉に、なつは目を丸くしました。
富士子は9年前から、ずっとなつの本当の母親にはなれない、だからこそできるだけのことをやって応援したいと思っていました。
そしてその想いをなつに伝える富士子。
一緒に暮らしていたおばさんくらいに思って自由に生きてほしいことや、自分はこれからも全力でなつを応援しているということを伝えたのです。
今まで富士子の中にあった言葉を聞いたなつは、涙を流し始めます。
「なして、そういうことを言うの」
なつにとって、富士子も「お母さん」なのです。「おばさん」じゃないんです。
一緒に咲太郎(岡田将生)を探そうと言い出したのも、兄に自分を返すためだったのか…と富士子から離れたように感じたなつには、なかなかショックな考えだったのでしょう。
血のつながりはなくても、富士子はなつにとって大事な母親なんです。
壁を感じていたのは、富士子だけで、二人きりで話すことができたことで、しっかりと解消された感じでした。
「私からお母さんを取らないで」
涙を流しながら言うなつのこの言葉に、富士子も涙。
見ているこっちも涙が出ました。
雪月の原点。世界は広く見えて狭い!
夕見子が雪月でかき氷を食べている時です。
北大を目指すという夕見子の話を聞き、小畑雪次郎(山田裕貴)も、北大を目指そうかなぁと言い出します。
普通科の高校に通う夕見子と違い、農業高校の雪次郎が北大を目指すのは、成績的に相当無謀な様子。
まあ、演劇に時間を割いたりもしていましたからね。なかなか難しいことでしょう。
そもそも小畑雪之助(安田顕)は、雪次郎には雪月を継いでもらうために、東京へお菓子作りの修業に行ってもらうことを願っています。
まさかの、ここで驚きの過去話です。
雪之助が過去に東京でお菓子作りを学んだという話はありました。
9年前にバターができた時も、東京でホットケーキを食べたことがあったと言いますからね。
問題はその修行先です。
雪之助の口から出てきたのは、新宿にある「川村屋」というパン屋。そこで修行したと言います。
夕見子は、今なつ達が東京の新宿に行っていることに驚き、偶然だねぇと驚く小畑家。
視聴者の驚きはそれだけじゃありません。
なつが今、宿を借りている店が川村屋です。
つまり、雪之助も前島光子(比嘉愛未)やギャルソンの野上健也(近藤芳正)を知っているということですよね。
川村屋のパンが、雪月のシュークリームに…。
世界は広いように見えて、こういう時にとっても狭く感じる…これが世間です。
夕見子(福地桃子)がおしとやかに、泰樹(草刈正雄)は茶目っ気度が増してきた
富士子がなつと共に、進路のことで対立したことで、夕見子の様子がだんだんと変わってきました。
料理をするようになったのはもちろんなのですが、柴田牧場の人に雪月のお土産を持ってくるという状況。
人が変わったような夕見子に、戸村悠吉(小林隆)も菊介(音尾琢磨)もぽかーんとしてしまいました。
大好物のシュークリームをもらった泰樹(草刈正雄)は、話に入ることなく食べ始め、
次に何を言うのかと思いきや、
「あと2つしかない…」
ですよ。
夕見子の変貌ぶりにはもちろん驚きますが、何週にもわたって泰樹を見ていると、どんどんキャラが変わっていくというか…。
真面目でガンコで厳しいイメージが崩壊していくようで、非常に面白いです。
『なつぞら』第5週28話まとめ
今日の放送ではおいしそうな食べ物がたくさん出てきましたね。「川村屋」のクリームパン、「雪月」のシュークリーム、「川村屋」のバターカリー。皆さん、どれが食べたいですか〜?#朝ドラ #なつぞら #クリームパン #シュークリーム #バターカリー pic.twitter.com/bTtCSwz2F0
— 【公式】連続テレビ小説「なつぞら」 (@asadora_nhk) 2019年5月2日
佐々岡信哉(工藤阿須賀)が、ついに咲太郎がいるであろう芝居小屋を見つけます。
なつもすぐにそこへ向かい、もうすぐ感動の再会というところまで来ました。
しかし、咲太郎は咲太郎でなんだか大変そうです。
明日はどうなる?そしてこの先もどうなっていく?
先の見えない展開に期待です。
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