『なつぞら』第4週20話あらすじ・ネタバレ感想!なつ(広瀬すず)が「やりたい」と口にした意義

出典:『なつぞら』公式Twitter

十勝で酪農について学びながら携わり、その後アニメーターとして成長をしていく奥原なつ(広瀬すず)の物語『なつぞら』の第4週20話。

演劇部に入部し、ついに台本が書きあがったことで、なつの中には新たなる不安が…。

次々と沸き上がる不安、しかしその中で、なつが自分なりの答えをひとつ見つけ出し、着実に前進しているなあと感じる回でした。

では、さっそくレビューをしていきます。

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『なつぞら』第4週20話あらすじ

ついに、演劇部顧問の倉田先生(柄本佑)が脚本を書上げ、なつ(広瀬すず)、雪次郎(山田裕貴)らに台本を手渡す。

なつが、祖父の泰樹(草刈正雄)を思い入部したことを知る倉田は、物語の重要な役をなつに与える。

さらに倉田は、舞台の背景となる絵についても相談する。

倉田のイメージが、雪月に飾ってあった絵画であることを知ったなつは、その作者に絵を依頼することを提案。

その作者の家を訪ねることに…。
出典:NHK

【ネタバレ】『なつぞら』第4週20話の感想

なつ(広瀬すず)、人生初の演目は『白蛇伝説』

顧問の倉田隆一(柄本祐)がついに台本を完成させました。

その本のタイトルは『白蛇伝説』。

架空のお話と言いますが、なつ(広瀬すず)がその台本を目にしたとき、柴田泰樹(草刈正雄)は傷つかないだろうか…と心配な気持ちが沸き上がってきたのです。

しかも、女の役はすべてなつがやることに……。

これに対して何度も異を唱えようとするなつですが、倉田にあっさりと押し切られてしまいました。

一体どれだけの役の量があるのでしょうか。

初めての演劇の上、何役もこなさなくてはいけないって、かなり大変なことです。

倉田先生、どれだけ期待をかけているのでしょうか。

きっとなつのことだから、目的のためなら頑張れると知っているのでしょう。

大変だなあと思う反面、これを演じ切るなつに期待大です。

山田天陽(吉沢亮)の絵は誰もを魅了する

女優がひとりゆえに、何役もやらなくてはならないなつに、倉田はさらに「絵が描けるよな?舞台美術やらないか?」と言ってきます。

おいおい、どれだけ仕事増やそうとするんだこの先生は…と、ツッコミを入れたくなってしまいます。

なつは、自分の絵は落書き程度で、舞台美術を描くほどのスキルはないと断ります。

しかし、絵が描けるとどこから知ったのでしょうか?

たしかに、授業中にパラパラ漫画を描いていましたが…と思ったら、どうやら小畑雪次郎(山田裕貴)のタレこみでした。

次に倉田が思い出したのは、雪月に行ったときに見た、ベニヤ板に描かれた牧場の絵。

あの絵はすごいと称賛し、舞台美術を頼みたいと言い出します。

その絵の主こそ、山田天陽(吉沢亮)です。

のちに画家となる天陽ですが、10代ですでに大人の心も魅了するような絵を描いていたということなんですね。

このことをなつが天陽に言うと、天陽もなんだか実感が湧かない感覚。

しかし、天陽の絵を舞台美術とした舞台は、きっと素敵になるのだろうと心が踊ります。

ただ、よく考えてください。

山田天陽ほどのルックスの持ち主が舞台美術という裏方でいいのでしょうか?

舞台上で動く天陽とか見たくないですか?

しかし、なつとのツーショットのところをみたら、泰樹が微妙な気持ちになりますかね…。

山田家の牛乳で疑心暗鬼

山田家の牛が、無事に子供を産んだのでしょう。

ついに牛乳を作り出すことができました。

しかし、ここで問題が生まれたのです。

山田正治(戸次重幸)が乳業メーカーにこれを持って行ったところ、乳脂肪が少ないからと安い値段を付けられたらしいのです。

味は柴田牧場のものと変わらない。

柴田牧場で使っている干し草と同じものを食べさせていて、何が違うのだろうと、正治は壁に当たった感じだったのでしょう。

ちょうど来ていたなつもこれを飲んでみたものの、泰樹が作る牛乳と同じに感じました。

ということは…農協の考えも耳にしていたなつからすれば、まさか本当に…と、乳業メーカーを疑うようになったのです。

その話を柴田家の食卓で出すと、泰樹は「始めたばかりだからそうなる。次第に良くなる」と言って、席を立ってしまいました。

本当にそうなのでしょうか?

さすがのなつも泰樹のその答えで晴れた気持ちにはなれないでいました。

これは本格的に、農家と乳業メーカーの問題が現実のものになって来たと言ってもいいのかもしれません。

これはこれでまた、不穏な感じですね。

どうなっていくのだろうか、楽しみというよりも心配な気持ちが上回っています。

やっと出てきたなつ(広瀬すず)の本音

芝居に対して不安な気持ちがいつまでも拭えないなつ。

それは、泰樹のためにこの舞台を成功させたいと思っているからでした。

しかし、柴田夕見子(福地桃子)に「おじいちゃんのためと口で言うけど、本当はやりたくないの?」と、演劇を仕方がなくやっているのかと問い詰められます。

夕見子に言い詰められた結果「本当は、ちょっとやりたい」と演劇をやりたいという意思をやっと口にしたなつ。

ようやく自分の望みをひとつ、表に出すことができたなと、成長を見ることができました。

第4週に入って、散々心をかき乱していた夕見子の行動は、もっと素直に生きたらいいというなつへの助言の気持ちもあったのでしょう。

今までずっと自分の想いは優先できなかったのですから。

しかし、これからは周りのせいにせず、自分の考えを大事にしていかないとならないのです。

そういう観点から見れば、このふたりの掛け合いはいいきっかけだったと言えるでしょう。

『なつぞら』第4週20話まとめ

山田家で目の当たりにした乳業メーカーとの問題を実感したなつ。

これによって、頑張って舞台を完成させなければ!と思うようになったのでしょう。

しかし、夕見子のおかげで、泰樹のためだけじゃなく、自分がやりたいからやるという意識がしっかり固まったなつ。

これからまだ大変なこともあるでしょう。

しかし、そこから生み出された芝居がどんなものなのか、今から楽しみです。

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