『なつぞら』第24週144話では、『大草原の少女ソラ』が放送開始に!
なつ(広瀬すず)と一久(中川大志)は優(増田光桜)の反応を気にし、柴田家から電話で感想を伝えられます。
しかし、視聴率は振るわず辛い日々が続きますが、続けることに意味があることを教えられます。
そして、第24週ラストにはとんでもない展開に。
マコプロダクションにやってきた少女、千夏のキャスティングはもう!
このドラマの製作スタッフのセンスの良さが発揮された気がしました。
目次
『なつぞら』第24週144話あらすじ
なつ(広瀬すず)や坂場(中川大志)が手がけた「大草原の少女ソラ」の放送が始まった。
泰樹(草刈正雄)や富士子(松嶋菜々子)たちの柴田家や、小畑家と亜矢美(山口智子)、山田家の人々がそれぞれの思いで放送を見ていた。
放送終了後、プロデューサーの麻子(貫地谷しほり)は、テレビ局で、視聴率と評判を聞いてくる。
その評判とは…。そして、ある女の子がマコプロにやってくる。
出典:NHK
【ネタバレ】『なつぞら』第24週144話の感想
普通に見入ってしまった『大草原の少女ソラ』
番組冒頭から『大草原の少女ソラ』がスタート!
カスミ(戸田恵子)の歌に合わせて動くソラの絵。
いつもオープニングで見ている画だったので、今回の『なつぞら』のオープニングはこれ?なんて思いましたがそんなことはありません。
しかし、ソラのオープニングにはしっかりと作画監督、キャラクターデザインのところに「奥原なつ」の文字が、それを見た富士子(松嶋菜々子)や泰樹(草刈正雄)はニッコリです。
ソラが始まると、これまでなつたちが紙の上に描いていたものに色が付き、動いています。
これは…普通のアニメーションとして見入ってしまいました。
現代のアニメーションよりも色彩は落ち着いていますが、『アルプスの少女ハイジ』や『赤毛のアン』などの、温かい色合いの作品で、ほっこりした気持ちで見れました。
内容も今までのなつの人生をオマージュした感じで、ロケハンに行ったときに見せた、なつが興奮した牛を落ち着かせるところもしっかりと入っていました。
家族を亡くし、孤独だと怒るレイの悲しみもなつは痛いほど味わっていますし、作中のいろんな感情が手に取るようにわかります。できることならフルでみたいくらいでした。
柴田家では時に楽しく、時には真剣に見たり、小畑家では亜矢美(山口智子)が蘭子(鈴木杏樹)やレミ子(藤本沙紀)、そしてカスミの名前を見て興奮します。
そして、山田家は静かに見守り、写真の天陽(吉沢亮)もそこにいます。
きっと天陽も待っていたことでしょうね。
ところどころに朝ドラ99作品目が!
『なつぞら』のスタッフロールを見ると、前作『まんぷく』で主人公を演じた安藤サクラさんの名前がありました。
朝ドラヒロインはどこに!?と思ったら、『大草原の少女ソラ』のナレーションをやっていました。
ここで登場するとは…驚きです。
本人が出てくると思ったら…まさかの出演で驚きです。
そして、職場で泊まり込むスタッフや優が食べるカップラーメン。
そこにしっかりと「まんぷくヌードル」と英語で書かれています。
本人ではなく、過去の朝ドラで作られたものがところどころで登場しているという今回の朝ドラ。
なつたちは、しっかりと過去の作品に支えられているんだなぁと思ってしまいました。
視聴者の反応はモチベーションに関わる!
ソラの放送が終わると、なつと一久(中川大志)は真っ先に優(増田光桜)に感想を聞きます。
「面白かった」
この言葉に2人は大喜びです!
そしてすぐさま柴田家からも大好評のコメントが電話で届きました。
泰樹は、レイが牛に顔を舐められたシーンで笑った。それを見逃さない富士子がすごいです。
周囲からの評判は良いものの、実は視聴率はあまり良くありません。
スポンサーからは一応OKをもらいますが、「あんなので視聴率が取れたら楽だ」なんて言われたりもしました。
じゃあ本当に作って見ろよ!って言いたくもなりますが、そうもいきませんよねー。
視聴率は低くてもやっていくしかない。そう決めたなつたちは、作品作りに奮闘していきます。
1ヶ月経っても視聴率は上がらず、打ち切りフラグも出てきたみたいです。
盛り上がりに欠けるようなことを言われますが、それはきっと東洋動画で『キックジャガー』や『魔界の番長』のような熱いバトルものが目立ったからではないだろうかと思います。
しかし、視聴者の声は違います。特に子供がいる親御さんが「子供と楽しく見ている」という声が手紙で続々届いているのです。
最初からうまくいかずとも、じっくりとやることでしっかり評価される作品というのは良くあります。
だからこそ、最初につまずいても、くじけずにやることが必要だということを教えてもらった気がしました。
茜(渡辺麻友)参戦!これでフルメンバーか!?
視聴者からの評価をもらったマコプロダクション。
打ち切りになることは回避されたものの、やはり人員が足りません。
なので、ここでもう一人メンバーを追加!
ついに!茜(渡辺麻友)もマコプロダクションへやってきました。
人手が足りないんだと言って自身の母親を説き伏せ、自宅で娘を見ていてもらうことになったみたいです。
これで、『ヘンゼルとグレーテル』を作った時のメンバーが勢ぞろいです。
ますます楽しい現場になっていきそうです!
幼いなつ(粟野咲莉)が今のなつ(広瀬すず)に会いに来た
麻子が優と外で遊んでいると、育ちの良さそうな女の子がふと現れました。
その女の子は、『大草原の少女ソラ』の大ファンらしく、母親と一緒に近くにやって来たみたいでした。
嬉しくなった麻子は、少女をスタジオに招き入れ、アニメーションに使ったセル画をあげました。
なつも昔、仲(井浦新)から描いたセル画をもらい、それを見ながら頑張りました。
そうして夢を引き継ぐのかなと思うと嬉しいことです。
が、気になるのはそこではなく、この少女自体!
名前は杉山千夏。演じるのは栗野咲莉ちゃん。幼い頃のなつを演じた子です。
幼い頃のなつが大人になったなつに会いに来たように見え、これがとても面白かったのです!
なんという演出であり、キャスティングなんだろうと驚きました。
千夏(栗野咲莉)の母ってもしかして…と気づく「姉妹の絆」
お母さんが外で待っていると言う千夏は、マコプロダクションを後にします。
なつは、その背中を追いかけます。
小さい頃の自分の面影に似ているせいもあるでしょうが、「千夏」という名前を聞いて、もしかしてと思ったのでしょう。
その予想は的中です。
千夏が手を引いて一緒に歩く母親は、千遥(清原果耶)でした。
「千遥」
と声をかけるなつ。十勝に来た時よりもずっと大人っぽくなった千遥がこっちを向き…続きは来週。
なんだかまた一波乱起きそうな終わり方ですよ!
先週からやたらと「千遥」というフレーズが出てきていましたが、まさかこんな登場の仕方。
しかも、幼い頃のなつを連れた千遥って…不思議な感覚です。
『なつぞら』第24週144話まとめ
小なつ…?#朝ドラ #なつぞら #粟野咲莉 pic.twitter.com/jP96JHFOSP
— 【公式】連続テレビ小説「なつぞら」 (@asadora_nhk) September 13, 2019
『大草原の少女ソラ』の第1回の放送が終わり、普通に放送してほしいと思えるほどの出来でした。
闘うアニメーションが続いていた『なつぞら』ですが、ここでまたなつは子供たちに夢を与えられるような作品を作ることができたんだなぁと思うと、なんとなくうれしいです。
しかし、最後の千遥と千夏の登場には驚きました。
幼い頃の自分と会うなつ。しかも、妹の娘として!
ついに再会してしまったなつと千遥。来週はもう波乱の予感しかしません。
そして、次回予告で牛舎で倒れる泰樹。
天陽ロスの次は泰樹ロスを起こす気なんですか!?
不安ですが、来週もしっかり見届けたいと思います。
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