茜(渡辺麻友)と一緒にいたいと言い出す優(増田光桜)を見たなつ(広瀬すず)は、優を下山家に置いて帰宅。
酷くショックを受けるも、仕方がないと受け入れようとしていました。
するとなつに電話が。ここはお約束な展開でしたね。
『キックジャガー』が最終回を迎え、なつは仕事をやり遂げたのですが、次なる仕事が到来。
その作品に、なつは乗り気になれないでいました。
そのうえ、彩色の桃代(伊原六花)が東洋動画を辞めると聞き、なつの心にはどんどん迷いが生まれていきます。
目次
『なつぞら』第22週131話あらすじ
なつ(広瀬すず)が、茜(渡辺麻友)の家に預けている優を迎えに行く。
すると茜の娘の明子の誕生日を一緒に祝いたいから家に帰りたくないと言われる。
さらに、茜と一緒がいいと言われ、言葉を失うなつ。
帰宅した坂場(中川大志)に、ずっと優を茜に預けてきたことの不安を口にするなつ。
その夜、優のいない布団の中で眠れずにいたなつだったが、そこへ突然、電話が鳴り響き…。
出典:NHK
【ネタバレ】『なつぞら』第22週131話の感想
茜(渡辺麻友)がいいの?
一久(中川大志)が家に帰ってくると、いたのはなつ(広瀬すず)だけ。
茜(渡辺麻友)と一緒にいたいと優(増田桜光)に言われたことで、なつは優を置いて一人で家に帰ってきてしまったのです。
明子(宝辺花帆美)の誕生日を祝いたいから残るという嘘を、すでになつは見抜いています。
優にとって茜は、一番近くにいた大人。
その茜と離れなくてはならないとわかれば、そんなワガママも言い出します。
なつとしてはショックでしょうが、仕方がありません。
それは自分自身も十勝にやってきてから泰樹(草刈正雄)にベッタリでしたから、同じようなものなのでしょう。
それに、作画監督を引き受けて、夜遅くまで仕事しなくてはならない状況なので、どうしても難しい。
わかっていてもどうにもならない、そんな想いがまたなつの中に沸き上がってきたのでしょう。
さすがの一久も何も言えません。
最終的にはなつ(広瀬すず)がいい
仕方がないとわかっていても落ち込むなつ。
しかし、環境が変わると寝れないとか、初めての外泊でホームシックになるなんてパターンは良くあります。
今回もそうでした、夜遅くになって坂場家の電話が鳴り響き、なつは目をこすりながら起きました。
電話の相手は茜で、優が夜中に泣き出してしまい、迎えに来てほしいということです。
あー、やっぱりねーという感じです。
なんだかんだ駄々をこねましたが、結局優は実の母親の元にいるのが一番いいんですよね。
なつにおんぶされて眠る優はとても安心した顔をしていますし、なつ自身も気持ちホッとしているように見えました。
これもなつと優の大事な思い出のひとつとなっていくのでしょう。
変化した「一番苦しいこと」
『キックジャガー』が終わり、なつの作画監督としての任務は終わりました。
しかし、社長の山川(古屋隆太)と佐藤(橋本じゅん)からは、次の作画監督の依頼が舞い込んできます。
なつがこれを断り、いちアニメーターとして仕事をしたいと言いますが、「今さらそんなこと言われても困るよ」と言われてしまいます。
そりゃそうですよねぇ。産休前にアニメーターとして成長したいと言い、作画監督もやると力強く言ったのですから。
そして、『キックジャガー』の功績がそれほどまでに良かったのです。
原作のイメージを崩さず、原作以上の作品を作り上げたことで、次に繋がっただけのこと。
しかし、これがなつを苦しめる結果になるなんて、子供を産む前には思わなかったでしょう。
さらに、作画監督をやりますと前向きに言えない理由が他にもありました。作品の問題です。
佐藤が次に出してきた作品は『魔界の番長』という悪魔に体を乗っ取られた番長の話。
悪魔は1人の女性に恋をし、人間のために悪魔と戦う…今度は『デビルマン』ですね。
作品としてはこれも非常に面白いわけですが、なつは殴るや蹴る、闘う作品をあまりやりたくないのです。
アニメーションは子供に夢を与えるもの。
その気持ちが大きいからこそ、気持ちが前向きになれません。
しかも、山川たちは作画監督をしてくれたら昇給も約束すると言ってくれましたし、さらには仲(井浦新)になつを説得してくれと言ってきたのです。
仲ならやってくれると思ったのでしょうか?
仲さんは、どこまでもなつの味方ですよ。
「なっちゃんの意思を尊重したい」と言ってくれました。
子供を産む前はアニメーターとして成長したい、仕事を続けていきたい、活躍できなくなることが辛いと言っていたのですが、茜と一緒にいると言い出したこともあり、優との時間が取れないことが辛いと思うようになったのです。
こればかりは…産んでみないとわからないことだったと思います。
一久が仕事に出ることも、あの時は予想だにしていないことでしたし。
それでも、なつたちは乗り越えていかないといけないんです。
桃代(伊原六花)、東洋動画を辞める。その先は?
このときの東洋動画では、トレースはトレースマシーンを使ってセルに映し、仕上課の仕事はその絵に色を塗るだけになりました。
おかげで、仕上課の仕事は減り、桃代(伊原六花)はなんだか煮え切らない気持ちになっていたみたいです。
そんな桃代が、このたび東洋動画を退職することに決めました。
もしかして寿退社!?と思いましたが、そんなことはありません。
仕上課でやりきれない気持ちを持って麻子(貫地谷しほり)に相談したところ、マコプロダクションで仕上げをしないかと声をかけてもらったのです。
ここでも麻子が出てくるんですか!?そろそろ東洋動画怒りませんか?
しかし、桃代がマコプロダクションに与えられた仕事は、ただ色を塗るだけではなく、色の決定も任されます。
常日頃、桃代は指定された色を塗りながらも、こっちのほうが良いのでは?と胸のうちで思っていたみたいです。
そこも桃代が決めていいとなれば、麻子の話に乗らない手はありません。
結婚前の腰掛と思っていたはずの桃代ですが、なつに影響を受けたことで完全にアニメーションを作ることが好きになり、プライドを持って仕事をするようにもなったみたいです。
おかげで桃代がイキイキとしていますし、なつがもう羨ましそうで仕方がない顔をしています。
これ、神地(染谷将太)がいれば口にして羨ましがるでしょうね。
なつや神地がマコプロダクションに行くのはいつになるのか…行くよね?最終的には。
少ない時間だからこそ、大事にしようと思うのかもしれない
結局なつは、作画監督の仕事を引き受けることにしました。
優との時間は少なくなってしまいますが、その少ない時間でたくさん娘と向き合うと、なつは考えたのでしょう。
作画監督の仕事がオフになっている間は、保育園の帰り道に、優と公園に行くなつ。
こういう時間が、またなつのアニメーターとしての活力になればいいなと思います。
『なつぞら』第22週131話まとめ
収録後は、いつも手をつないでスタジオから戻ってくる、なっちゃんと優ちゃん。待ち時間に仲良し母娘のショット。#朝ドラ #なつぞら #広瀬すず #増田光桜 pic.twitter.com/o9JFBRCjAQ
— 【公式】連続テレビ小説「なつぞら」 (@asadora_nhk) August 29, 2019
下山、一久、そして桃代。
なつと共に働いてきた人たちは、次々とマコプロダクションに。
もう羨ましい限りでしょう。
そして今回の一件で、なつは優と一緒にいられない悲しさを嘆くのではなく、優と一緒にいられる嬉しさを喜ぼうと思うようになったのではないでしょうか?私にはそう見えました。
『なつぞら』第22週も明日でラストです。
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